時間というのは、遠い昔も今も同じで久遠(くおん)ということです。
時間を越えた世界のことを「無辺」といいます。
一番の本(もと)というのは、昔から毛筋ほども動いていないということです。
動いていないものが「大きな働き」です。
もし、少しでも動くものがあったら、それは「人の見解(けんげ)」が入っている
ということです。
別の言葉で言えば「人の介在がある」と理解しなければいけません。
「無辺」そういう大きなものですから、「見性した」とか「悟りを開いた」
というような収まる場所がないということです。
禅語で言えば「乾坤只一人」ということです。
「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)」もこれに当てはまります。