活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

乾坤只一人(けんこんただひとり)1

2018年10月23日 | 仏教

時間というのは、遠い昔も今も同じで久遠(くおん)ということです。


時間を越えた世界のことを「無辺」といいます。


一番の本(もと)というのは、昔から毛筋ほども動いていないということです。

動いていないものが「大きな働き」です。


もし、少しでも動くものがあったら、それは「人の見解(けんげ)」が入っている

ということです。


別の言葉で言えば「人の介在がある」と理解しなければいけません。


「無辺」そういう大きなものですから、「見性した」とか「悟りを開いた」

というような収まる場所がないということです。


禅語で言えば「乾坤只一人」ということです。


「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)」もこれに当てはまります。