活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

本来の自己1

2018年10月14日 | 仏教

「ものが見えた、今何か聞こえた」ということは、既に「事実」というものは

過ぎ去ってしまっているのに「自分の考えの中だけ」で、「ものが見えた、

今何か聞こえた」というものが残る訳です。


それは「どこにもない自分」を認めて有(在)ると思っている、その有(在)ると思っている

自分が意識を起こして「自分は見た、今自分は聞いた」と、「妄想」を起こしているのです。


ですから、私たち衆生の修行は「本来の自己」に目醒めなければならないということなのです。