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歩くことが唯一の趣味ですから。

石峰寺

2015-07-11 | Weblog
京都に仕事の用事があって新幹線で移動するとき、71歳のおじいさんが油かぶって焼身自殺
しないといいなと思いつつ、保育社のカラーブックス113 『京の寺』(1966年11月1日初版) を
読んでいると、石峰寺というところに興味を引かれた。


時間ができたので

京阪電車の深草駅で下りると、看板が出ていた。これでたどりつけそう。石峰寺は、いしみねでら
かと思ったら、せきほうじっていうみたい。宇治の萬福寺とおなじ、黄檗宗のお寺。


さらに案内表示が

伊藤若冲という江戸時代の画家が下絵を描いてつくらせた石仏群の写真をカラーブックスでみて、
こりゃおもしろいから訪ねてみようというわけ。深草駅から徒歩10分ぐらいで、それらしい雰囲気に
なってきましたよ。


竜宮門というそうですが、やはり黄檗宗は中国風


この敷石は……!

宇治の萬福寺でも、東京の白金にある瑞聖寺でも、おなじ敷石をみた。そんなことで感動する。
でも、あの特徴ある布袋さんに石峰寺では遭遇しなかった。


そ、の、か、わ、り


天上天下唯我独尊

目鼻も手足も、細部はすっかりぼろけてしまっているけれど、釈尊誕生の天上天下唯我独尊!の
ポーズだ。まわりをかこむ石仏群がユーモラス。五百羅漢像ってあちこちにあるけど、こちらのは
かなり個性的。よくみたら五百羅漢は撮影禁止みたいなので、羅漢じゃなくて釈尊と脇侍と菩薩の
やつを。頓智か。


五百羅漢の下絵を描いた若冲の墓

明治の廃仏毀釈のときメチャクチャにされたそうだけど、茂みに埋没したユーモラスな石仏群を
昭和の和尚がいまのように手入れして並べなおしたとカラーブックスに書いてあった。


墓のとなりに何か

戦艦の魚雷みたいなものがある。何だろう? と後で調べたら、筆塚だった。そうか絵に筆を使う
から……魚雷は使わないから。

関連記事:  布袋が好き  (黄檗宗つながり)
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