散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

草薙神社から日本平へ

2011-11-12 | Weblog
ちびまる子ちゃんと次郎長のまち清水は、そういえばJリーグ清水エスパルスのまちでもあった。
サッカーボールを象った石造物(足もとを照らすライトのようにも見えた)が道端に並んでいるのは
さすがだし、清水港には「エスパルスドリームプラザ」という遊戯施設まである。


海の幸おいしい……!

サッカー興味ないので、早々に居酒屋へ。知らない土地でお酒を飲むのは楽しい。その晩は泊り、
翌朝めざめてから、さてどこへいこうかと考え、とりあえず東海道本線で静岡まで戻ろうとしたら
草薙という駅があった。そう、あの「裸になって何が悪い?」のほうではなく、ヤマトタケルノミコト
が持っていたクサナギノツルギのほうの草薙だろう。


草薙神社があるらしい

駅前の看板で地図を見ると、草薙神社というのが近いらしい。駅を背にまっすぐ歩き、つきあたりで
左に曲がると、最初の信号のところに大きな石の鳥居がある。


ここから参道というわけか

ちょっと歩くと、無人の野菜スタンドがあった。モロヘイヤ、みょうが……って、意表をついた野菜を
どれでも100円で売っている。


参道だから人が通るのか

その先に天皇原公園がある。古事記、日本書紀の世界みたいな名前の公園で、児童が遊んでるかと
思いきや、そこには……


だれもいなかった

ちなみに静岡のあたりを歩いたり、清水のまちを歩いたりしてるときから、お気軽なサンダル履きで
ペタペタ、ペタペタ徘徊してる。草薙神社がもし遠かったらどうしようかと思ったんだけど、わりとすぐ
見つかった。徒歩15分ぐらいかな。(よかった……!)


草薙神社の鳥居、発見


これが草薙神社の縁起らしい

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が狩りをしているとき、野に火を放たれてしまい、とても困った。
叔母の伊勢斎王にもらって腰につけていた叢雲剣(ムラクモノツルギ)で、周囲の草を薙ぎ払った
ので火難を逃れることができた。以後、剣は草薙剣(クサナギノツルギ)と呼ばれるようになり、
この地に日本武尊を祭神とする草薙神社ができたとか、できなかったとか。


日本武尊の真新しい石像

 
樹齢1000年以上といわれる大楠……の根元

 
お社はこんな感じ……ペタペタとサンダル履きで歩き回ってたら……

おかしなものが目に入った。えーっと、あれは打ち上げ花火というか、ロケット花火の大きなやつ
みたいに思えるけど一体全体なんだろう? 近くに寄って目にも見よう。


やっぱりロケット花火みたいだな~

どうして神社に、こんな大きなロケット花火のようなものが献じられているんだろう? 目の錯覚かな?
いやいや、ちゃんと手で触ることもできるし、下に何か額に入った説明書が。

 
草薙大龍勢といって、これを飛ばす祭があるらしい

龍勢(ロケット花火みたいなやつ)を奉納した建物まである。そっとのぞいて見てみると……あるある。
いろいろ大事に飾ってある。

 

 

どういう神社なんだろう、日本武尊とロケット花火がどうして結びついてしまったんだろう? 毎年、
9月になると打ち上げているようだけど……ぜんぜん知らなかった。


神社の外にこんな案内が

駅まで戻るのもつまらないし、反対のほうへ小一時間ほど歩いていけば日本平のてっぺんにつく
というなら、歩いてみてもいいかな? サンダル履きだけど。


だいたいこういう道のりみたい

赤いラインが遊歩道になっているらしい。地図を持たずに歩いても何とかなりそう。さっそく歩くと、
曲がり角のそばには


朽ち果てた路線バスが野ざらしになってる

 
そして上り坂になる。道端に、みかんがなってる。

サンダルでペタペタ歩いてるせいか、足の裏に違和感がある。構わず歩いていくと、こんな警告が
目に入った。


ずいぶん念入りなこと

この看板があるところで右に曲がる。あんまり歩いてる人がいない。みかんを盗もうと思えば盗める
のは確かだけど、李下に冠を正さず。みかんに近寄りもせず、ペタペタ歩いて通る。


見捨てられた自転車


その先にハイキングコース


それっぽくなってきた?


けっこうキツイじゃん……

サンダル履きで歩くところじゃないと、気づいたときはもう遅かった。後戻りするわけにもいかず、
足の裏にマメができて気持ち悪いのガマンしながら前に進む。

 
なだらかな道もあるんだけど、栗とか落ちてるし

日本平は、日本武尊が立って四方を見渡したことから日本平と呼ばれるそうだけど、とんねるずが
ザ・ベストテンの中継で暴れまくった「雨の西麻布」の印象がいまだに消えない人も多いという。


それにしても左足の裏がおかしい

廃ホテルかなと思って、近寄ってみたらどうもそうではないらしく、これは教派神道か新興宗教の社が
うち捨てられたものだった。


よくわからない説明が昔の写真と一緒に

とうとう左足の裏の豆がつぶれて、熱い液体が流れ出した。血じゃなくて、透明な汁みたいなもの。
とても痛い。びっこをひかないと歩けない。失敗したなあ。日本平をなめてたよ。


なんでこうなるの?

土に埋もれた軽トラックの先を歩くと、ようやく頂が見えた。観光バスが何台も停まり、バイクも
いっぱい並んでる。観光名所なんだ。ふーん……




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