水銀党本部執務室

冬月のブログです。水銀党本部の活動や、政治社会問題、日常の中で感じた事など様々なテーマで不定期に更新されております。

第四章公開しました。

2006-03-28 04:17:39 | Weblog
どうも、水銀党です。
年度末を一つの節目にと、高校時代の友人を14名集めた同窓会の幹事をやったのですが、普段は会わない旧友達と久しぶりに歓談して、色々と考えることがありました。
たまには人生について、神鏡と語らってみたり。
良い友人を持っていることは、本当に幸福なことだと思います♪

さて、かねてより執筆中だったELDER SISTERの第四章を、このたび公開いたしました。
第三章の公開から今日まで長い間小説が未更新の状態が続き、神鏡のサイトとファンの皆様には本当に申し訳なかったと思います。

でも時間がかかった分、考証に手抜きはありません。
ブログの更新も大切ですけど、やっぱり私の本分は小説を書くことですから。
バグを修正して、各章のタイトルのレイアウトもライトノベル業界の流行に合わせてちょっとお洒落に改造しました♪

これまでのタイトルって『序章』とか『第四章』とかそれだけで、なんかすごい味気ないから何とかしなくちゃなと前から思ってたんですよ。
それに私の小説の『章』って、章と呼ぶには一個一個が短すぎますしね。
ちょっと予備知識ですが、一応小説には明治時代に日本に書式が入ってきた時に規定があって、『章』はそれ自体で一個の完結した戦略単位でなければならないわけです。
それより小さな戦術単位を『部』や『節』と呼びます。聖書でも同じでしょう。
ただ『部』っていうのも味気ないから、ちょっと気取ってPHASEにしてみました♪ガンダムSEEDっぽく(笑)。

ライトノベルは、見出しのキャッチコピーが勝負です♪
レストランと同じように、外から見て入りたくなるような洒落ていて魅力的な門構えじゃないといけないと思うんですね。
ここ数日、会社の同僚たちと、東京の流行っているレストランを偵察して回ったんですけど、やっぱり人気のある店は、門構えが洒落てます。
お金がかかってるんじゃなくて、さりげなく可愛らしい鉢植えとか、シャンパングラスのオブジェがディスプレイされてたり、そういう気配りが大切なんですね。小説の入り口だって同じだと、思ったんです。

だからこれまでタイトル無しだったのが英語のタイトルをふって、その章を象徴する台詞をタイトル用にアレンジしたものを下につけたわけです。

ちなみに英語タイトルを直訳すると、

序章『私が子どもだった時』
第一部『予期せぬ訪問客』
第二部『嘘つき達と空』
第三部『世界の上にある塔』
第四部『レギオンが彼らを偽善者にした』

のようになっています。エヴァみたいに、タイトルはちょっと意味深だったり(笑)
各人の自由な想像にお任せします♪


次に第四章の内容についてですが、当初の計画では、第四章は次のようなスケジュールになっていました。


①冒頭、ELDER SISTERの世界の歴史を説明。

②白峰の通信指令室の説明。

③会話シーンで、黒田二佐の香の趣味を紹介。

④会議(内容は今は秘密です)の結果、次章での戦闘へ。

⑤新キャラ登場。

⑥家でいつもより遅い詩織の帰りを待つ桜織

そして次の第五章では、冒頭から〈レギオン〉との戦闘シーンを展開。

以下は自分も小説を書きたいと思っている人に特に読んで欲しいのですが、私がこのスケジュールにこだわったのは、読者の需要を重んじたいと思ったからです。
読者は難解な説明文や単調な会議シーンよりも、テンポの良い戦闘シーンを待望する傾向があると思います。
ですが、これまで私の小説は、SF軍事サスペンスと銘打っているにも関わらず回想シーン・日常会話・説明文・会議シーンのみが続き、戦闘が欠如した内容になっていますね。
「戦争は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」と批判されても仕方が無い(笑)
あまり説明ばかりで戦闘シーンを先延ばしにすると、読者を退屈させてしまう。
以上のように、戦闘シーンを急いでいるわけですが、そのせいで四章に詰め込みすぎまして。
字数過多になったので、二つに分けることにしました。
その分単調にならないよう、スケジュールを変更して間にサービスパートを挟む予定です。

現在、急ピッチで第五章を執筆中ですので、ご期待下さい♪
次の章では、新キャラで詩織のライバルが登場します。

宮古島食い倒れ紀行

2006-03-26 02:11:12 | Weblog

ただいま!水銀党です、宮古島から帰ってきました。
さあ早速皆さんに報告を・・・

銀様「ちょっとぉ、更新遅すぎよあんた、今までどこほっつき歩いてたのよ!!」

ひ、ひえぇぇ・・・いや、ごめんなさい。
たまには真面目に小説書こうと思って、それに専念してましたもので・・・(汗)。

銀様「いいこと冬月、ブログは毎日更新が基本。できなかったらジャンクよ

ひいっ!

薔薇「まあまあ水銀燈、冬月さんも帰ってから色々あってお忙しかったんでしょうから、何もそこまで言うことも無いでしょう」

あ、ありがとう薔薇水晶・・・・・ん?おかしいな、いつからお前ってそんな親切なキャラに・・・・・

薔薇「ところで冬月さん、旅行に行ったんですから、当然お土産は買ってきて下さったんでしょうねえ?

銀様「私、シークアーサー味の乳酸ドリンクね~」

薔薇「私には、ゴーヤっぽい形のローザミスティカを」

・・・シャット・ザ・ドア・イントゥ・ザ・フェイス(先に出した陽動の悪者を追っ払ってくれた『良い人』が実は共犯だという犯罪の手口)かよ。しかもあんたら、名前の前半だけ沖縄っぽきゃあいいと思ってるだろ?

・・・とまあ欲に目のくらんだ人形達はさておき本題ですが、今回のテーマはタイトルにも銘打ってある通り『食い倒れ紀行』(いや、実際食いすぎて夜ホテルで倒れてましたw)
三泊四日かけて歩いて食べた宮古島の食を徹底紹介!

そもそも、行きの飛行機に乗る空港から、既に戦いは始まっていました(←どんなだ)
期限が今日まででしかも空港でしか使えない一万円の商品券という実にびみょーなアイテムを持った父が、空港に出店している今流行のニューヨークスタイルのレストラン全てを食べ歩くと宣言。
それはよかったのですが・・・旅行に同行するジオンのノリス・パッカード大佐とよく似た会社の古参社員(以下ノリスと呼称)が渋めに一言。

「しかし・・・・・この時間店は開いておりませんぞ」

そう!
実は羽田から宮古島への直行便は早朝か深夜の二便しかなく、この時間まだ空港はまともな店が開いていない状態だったのです(涙)
那覇乗換えならもっとあるんですが、乗り換えは面倒ですからね。
そんなわけで、一同アプサラスⅡを失ったギニアスのような渋い顔をしながら飛行機に搭乗。

JTA(JALが沖縄向けに運行させてる子会社)の機内で面白かったのは、まず搭乗そうそう弟の奇行★

私には今年で小学校二年になる弟(通称ドズル)がいるんですけど、彼乗り込むときにスチュワーデスさんが客に配るキャンディーを

ドグシャァッッ!!

・・と掴み取り。
呆然となるスチュワーデスさんたち。
恥ずかしいから他人のふりしてよっと・・・・・(←ギレン並みに弟に冷たい兄貴)

他にあった面白いことといえば、飛行機で流れているキッズフィールド(アニソン流してるチャンネルですw)を聴いていたら、司会を田中理恵(水銀燈の声優さん)がしていたことでしょうか。驚きましたね♪
私は田中さんの声は水銀燈から入った人間なのですが(笑)、やはりあれはかなりの裏声で、本人の地声はラクス・クラインや美樹原蓮をやってるときに近いですね。さすがプロの声優は変幻自在です♪

ただ、司会の人選は素晴らしいとしても(相方の男の名前は忘れましたが) 、最近のキッズフィールドさんに一言もの申す。

私、つい半年前までアニメーション研究会の代表だった人間ですよ?
その私にわかるアニメが、ブリーチと新約ドラえもんとエウレカセブンだけってのは一体どういうことすか!!?

少なくとも私が三年前に沖縄に行く時に聞いたキッズフィールドは、ヒカルの碁だの遊戯王だのワンピースだのパタパタ飛行船の冒険だの、もっとまともな選曲だったと記憶しているのですが・・・。

何が悲しくてブリーチだよ、勘弁してくれよ。

否、これはキッズフィールドの問題というより、閉塞した昨今のアニメ業界の縮図なのだろうか・・・・・。

そんなこんなで宮古島に到着。

海が綺麗~♪あたたか~い♪

否。任務はあくまで食べることなのであります。

意外に思われるかもしれませんが、宮古島を代表する食べ物は宮古そばではなくカツオです。(注:サザエさんの弟ではない)
カツオが南から北へ移動する海流が島の付近を流れており、日本で最も活きの良いカツオが食べられる島なのです。

早速宮古島の中心部平良(平成の市町村合併で『宮古市』が誕生したので、正式な市名ではない)にあるカツオで有名な居酒屋『中山(チュウザン)』へ。
ここはなんと自前の漁船を持っていて、自分達で釣ったカツオをその日のうちに店で出しています。

父「ここのカツオはぶりぶりしてて、東京では食べられない逸品なんだよ~。というか、これ無くしてこんな辺鄙な島に俺が来る理由なんて無いね!

何気にすごいことを口走りながら、カツオのたたきを注文する父上。
ところが・・・・・。

店員「申し訳ありません、今日は海が荒れていて、カツオが無いんですよ~」

確かに、リーフ(珊瑚礁)の外は結構波がありましたが・・・それにしてもカツオが名物の店でカツオが無いとは・・・・・。

「我々はわざわざ東京から来たというのに、カツオがありませんだと!?ふざけるな!!」
我々家族のために怒鳴り声を上げるノリス。
「東京に帰ろうか・・・・・」
対照的に一気にテンションが下がった父上が、暗い顔で一言。

彼らはどうやら沖縄の砂浜とか珊瑚とかそういうものに一切興味無く、ただカツオのためだけに宮古にやってきたようです。

その横で東京の友人達に同窓会の招待メールを送るために携帯をピコピコやってる私。
そして飛行機で略奪したキャンディーを貪りながら、
「俺はこのキャンディーでご飯10杯はいけるぜ!」
と親指を立てて見せるドズル(弟)。

どう見ても家族崩壊です、本当にありが(以下略)

仕方なく、少し離れたところにあるボックリーというワインバーへ。
とてもここが宮古島とは思えないほど瀟洒なバーで、ハモンセラーノをつまみながら2002年のエルミタージュを。
いやあ、美味しいねえ、このコート・デュ・ローヌは♪・・・・・・・沖縄じゃなくても飲めるけどね(涙)。

翌日、父とノリスはゴルフ場へ行くことを主張。が、

「あなた方は、何のために沖縄まで来たんですか?」

と私が一蹴して、リーフでのルアー釣りに変更。
そのままゴルフ場なんて行ってたら、背後からソーラ・レイでも撃ちこもうかと思ってたんですが(笑)。

ここでちょっと説明しておきますが、ルアーフィッシングとはルアー(小魚を模した人工のおとり)を遠方に投げ込んでから高速で巻き上げ、これを魚と誤認して食いついた大魚を釣り上げるもので、結構大物が釣れる。

今回お目当ての魚はイシミーバイといって、沖縄のハタです。
刺身にしても天ぷらにしても美味しい、上等な高級魚。

弟と母が珊瑚礁を見に行っている間、男三人ルアーを投げ続けます。

ノリス「中々釣れませんな~」

父「ははは、何事も忍耐が大切だよキミ。菓子もそう、客が食いついてくるまで試行錯誤をしないと・・・」

私「そういえばホワイトデーの反省会いつやるんです?」

仕事の話に夢中になった三人は、ノリスのルアーに急速接近する黒い影に直前まで気付きませんでした。
なにやら細長いものが高速で・・・・・

ノリス「・・・・・魚雷?」

幸い魚雷ではありませんでしたが(笑)、それはダツという魚でした。
細長いことからわかる通り、身がほとんど無く美味しくないので、逃がしてやるノリス。

私「せっかくの戦利品を勿体無くない?」

ノリス「いいえギニアス様、小物は逃がしてやるのが武人の誇りでございます」

あくまで狙いはイシミーバイ。
なるほど、武人らしいですな。
・・・・・その後3時間やって、何も釣れませんでしたが。

父「場所が悪いんだ、場所が」
ノリス「珊瑚が邪魔で魚が来ないんですよ、きっと」

己が技量ではなく釣り場所のせいにしてさじならぬ竿を投げる二人。
ふと横を見ると・・・・・。

なんと、昨日飲んだボックリーのバーテンが、イシミーバイを釣り上げているではありませんか!

狭い島だなというか、なんというか・・・・・。

最終日はグラスボートで沖の珊瑚礁を見学。
海がめが珊瑚礁の中で眠っているのを初めて見られたりして、結構ラッキーでした。
海がめって、珊瑚を削って穴を開けて、その中で眠るんですね。
でもこれって、自然破壊じゃあ・・・・・

グラスボートのガイド「海がめだから良いんです」

納得。
ちなみにこの海がめはいつも同じ場所で眠るらしく、島の人がつけた名前はカメ吉

なんか、同じ名前をハンドルネームで使用してる人が友達でいるんですけど・・・・・奇遇ですな。

ボートを降りた後は「ゴーヤチャンプルをオムレツ風につくれば東京で大ヒットする」と新たなビジネスチャンスを力説する父上に相槌を打ちながら、地元名物の宮古そばを堪能しました。
沖縄といえば有名なのが骨付き豚を使ったソーキそばですが、宮古そばは骨付き肉でなく豚の角煮を使うのが特徴です。
脂がのった豚肉がとろ~としていて、からしをどれだけ付けても全然辛くならないぐらい。
宮古島に行ったら是非お奨めの一品です♪

 

さて、最後に、今回我々が宮古島で身をもって学んだ手痛い教訓を紹介して、お別れとしましょう。
まあこれが、今回更新が遅れた最大の理由なのですが。

どうか皆さん南の島では、曇り空だからといって日焼けに油断しないように。
この時期、東京はまだ肌寒いですね。
向こうも決してそう暑くはありません。
だが、それで安心するのは甘い。

暑いんじゃなくて、熱いんですよ。

初日、曇っていて太陽光を感じなかったので我々男三人は日焼け止めクリームも塗らずに砂浜に寝転がってビジネス談義を。
母だけが肌荒れを気にして、自分と弟にクリームを塗っていました。

東京に帰った直後から、三人の全身の皮膚は赤黒く変色して激痛に襲われ、皮がむけ始めます。

「ピカじゃ、ピカにやられたんじゃあ!!」(←広島出身者らしく)

幸い髪は抜けませんでしたけど(笑)。
気付かなかっただけで、我々は強力な日光を長時間浴びてしまっていたんですね。
日頃屋内でデスクワークな人は特に要注意です。
一番痛かったのは腕ですね。
今でこそ平気ですが、2、3日はパソコンのキーボードを打てないぐらいでした。
長袖をめくると、むけた肌がぼろぼろこぼれて、本当にあれは、

「わしは広島でピカにやられたんじゃあ!!」(同じネタを繰り返すな)


お留守番中です。 haru

2006-03-21 04:58:26 | Weblog
どうもこんばんわ♪
水銀党さんがお出かけの間、水銀党本部執務室にてお留守番中のharuです。
この度は水銀党さんのご好意により、当ブログのお手伝いをさせていただく事になりました♪

haruは、神鏡学斗さまの運営される「異邦人の終着駅」をよく利用させていただきます。管理人の神鏡さんをはじめ水銀党さん、霧式ソラさんにはとてもお世話になっており、本当に感謝しています。

今のharuがここにいるきっかけとなったのは、ある物語との出会いです。
もう数年前になりますが、当時haruの兄がたまたま勧めてくれたフリーゲームのサイトで、偶然にもその作品に出会いました。
それは、大切なものを失って復讐を誓った女の子のお話です。

差別の対象である種族に生まれた主人公は、表面上は明るく振舞いますが、実は心から人を愛せないし、誰も信じる事ができない悲しい女の子です。
さらに過去の境遇と今の幸せを奪われた事により、深い悲しみと憎しみを抱えてしまいます。
「主人公が変われば周囲が変わり、世界が変わる」と製作者さまがおっしゃっていましたが、偽りの自分と真っすぐに立ち向かう主人公と、偽りない信頼でそれを支える仲間たちが丁寧に描かれています。しかも、とても現実的に。
終わりに近づくほど、主人公に共感(しすぎる位)しました。
画面の前では数え切れないくらいに泣いたほどです(笑
大人になってから新たに出会うものなんてないと勝手に決め付けていたのですが、改めて自分を見つめなおす機会を与えてくれました。

こんなに素敵な作品を、まさか趣味で製作なさっているなんて驚きました;
その作品は、皆さまご存知の神鏡さんが公開している「UPRISING完全版」で、haruが2年以上経った今でも大好きな物語です。

ほんの小さなことのようですが、アップラに出会わなければ「異邦人の終着駅」に出会うこともなく、こうして水銀党さんとブログ共有ということもなかったのでしょう・・それにたくさん学ぶことがありました。本当に出会えて良かったと思いますし、きっかけを与えてくださった神鏡さんに、haruはとても感謝します。

というか最近「偶然」が奇跡的に起こることが多いので、運命という奴は本当にあるのか・・なんて思ったり(笑
haruにとってアップラとの出会いは、とても素敵な偶然です♪

・・で、急にお話が変わりますが、ブログ共有記念絵を描いてみました★
いつもharuが「何とか記念」とかこつけて、無理やり贈りつけるイラストを快く受け取ってくださる皆さま、本当にありがとうございます♪

haruも日頃のお返しを含め、出来る限り水銀党さんのお手伝いを頑張りますので、どうかよろしくお願いいたします♪

宮古島に行って来ます♪

2006-03-20 04:49:55 | Weblog
おはようございます、水銀党です。
昨日サイトの公式ブログで告知した通り、今日から三泊四日の日程で、沖縄県宮古島に行って参ります♪
宮古島は、日本本土よりも台湾に近い場所にある小さな島で、気候も風土も全然こっちとは違います。
何年か前に最初に行って町を歩いた時の感想は、プノンペンとか、東南アジアの町みたいな感じ★強い潮風に晒されて、建物(台風対策で屋根は平たい)がどれもいい感じの色に変色しちゃってるんですよね。
地元の人の方言も半端じゃなくて、一応本土から来た人には標準語を喋るんですけど、地元の人同士の会話はさっぱりです(苦笑)
まあそんな島なんですけど、海辺に何箇所か綺麗な珊瑚礁があって、私はそこに潜って水中写真を撮ったりするのが好きです♪
後、ホテルのプールバーでカクテル飲みながら「坊やだからさ」って言うこと(←途中からなんかおかしい)
沖縄というとどこも珊瑚があるように思ってらっしゃる方が多いですが、実際は本島を始めほとんどの場所で観光開発や米軍基地建設などで珊瑚が死んでしまっているのが現状です。珊瑚はとても長い時間をかけて成長するものですから、一度死滅すると再生は容易ではありません。
その点、観光開発がまだそれほど進んでいなくて、大規模な軍事施設も無い(海自のレーダーサイトが一つあるだけですね)宮古島は、まだ生きた珊瑚が残っているんですよ。
まあ右翼で国防が専門の私に、自然を愛する資格など元から無いのかもしれませんが・・・何を守るべきなのか、人間というのは、難しいものですね(ラクス・クラインのように首を傾げながら)

でもせっかくの休暇ですから、そういう難しい事も一端忘れてのんびりしてしまおうと思います。私は本来暑いところは苦手なのですが、たまには南の島にバカンスと洒落込むのもいいでしょう♪

なお気象庁の情報によれば、現地の気温は日中で24℃、夜間でも18℃。
東京の初夏と同じぐらいですな。
半そでのシャツを用意しないと・・・(←5時に出発するというのに、現時点でまだ荷物ができていない)

しかし、以前と違って、haruさんがいらっしゃるから安心して留守にできますな♪
昔一人で管理していた頃は、インターネットにアクセスし辛い場所に旅行に行くとなると、不在中に何が起こるか心配でならなかったのですが(笑)、今はharuさんが共同管理人としていらっしゃいますから、安心して南極へだって行けます(←ロンギヌスの槍でも取りに行く気か)
お留守番よろしくお願いしますね、haruさん♪


それからこれは出発前の余談ですが、昨日はWBCで日本が韓国に6-0で勝って決勝戦進出を決めたそうで。
会社でも同僚が皆大喜びで、仕事が手につかなかったほどでした(苦笑)。
勿論私も同じ日本人として、日本の野球選手団が二連敗という逆境に耐えて背水の陣で頑張った末に掴んだ感動的な勝利を喜ばしく思いますし、彼等のアスリートとしての不屈の精神に、心からの賛辞を送りたいと思います。
本当に、ドラマのような試合だった。

ただ、一連の日韓戦と報道、世論の風潮を見ていて、国際政治学を学ぶ人間として、いや、極東に住む一人の人間としてどうしても危惧することがあるので、感動に水を差して無粋だとは思いますが、一言申し上げたい。
今回の試合を巡る日韓両国の、特に韓国側の国民と政府の反応は、率直に言ってとても憂慮すべきものだと思います。
冷戦時代のオリンピックがそうでしたが、スポーツは国家間対立のはけ口になりやすい。
韓国選手が2次リーグで日本に勝利した後、太極旗をマウンドに突き立てるのを見て不快に感じた日本人は多いと思いますが、あれは正にその象徴的な場面といえるでしょう。
観客席の韓国応援団の行動も、残念ながらあまり礼節あるものとはいえませんでした。
そもそもあくまで民間レベルの試合なのですから日本は国民が応援していても政府は一歩退いていますが、韓国政府は兵役免除などで露骨にスポーツに介入する。
先進国では、普通は見られない行為です。
私は何も、一部の左翼知識人のようにプチ・ナショナリズムを完全否定するつもりはありません。
「ニッポン、チャチャチャ♪」「テーハミング」大いに結構。むしろ自国の選手を応援しない方が、まともな国民として不健全でしょう。
ただし、これだけは覚えておいてほしいのです。
相対する一方の国でナショナリズムが過熱すれば、必ずもう一方の国の潜在的ナショナリズムを刺激します。
私は自分が右翼ですから(笑)、今日本国民で多少なりとも愛国的な人々が、韓国側のああいった態度を見てどんな感情を持つか、怖いぐらいに想像できる。
どんな関係であれ、隣国には節度をもった対応を期待したいものです。
私がこの前熱海で泊まったホテルは森政権時代に日韓首脳会談が行なわれた場所で、ロビーには当時の両国首脳が会談に先立って毛筆で大書した言葉が、額に入って飾られていました。
ここで森総理は『友好』とお書きになった。
一方の韓国の金大中大統領(当時)は、『平和』と書いています。
一見ありふれたこの二つの言葉に、私は両国間に隠然と存在する隔たりの痛烈なブラックユーモアを感じました。
私は知り合いの関係で個人的に森さんを知っていますが、彼は失言が多い分、政治家にしては珍しく二心の無い男です。彼らしい力強い筆筋を見て、この会談で悪化している日韓両国の友好を深めたい、純粋な善意で書いたのだと思いました。
ところが金大中大統領がその後に書いたのは『平和』。
あくまで日韓両国に的を絞った『友好』に較べると、とても対象が漠然とした言葉です。そして最も重要なのは、『友好』は『平和』を必要としますが、『平和』は必ずしも『友好』を必要としない。
クラスメートで言うならば、喧嘩はしないけど口を利くつもりも無いよといいますか、韓国が平和なら、必ずしも日本と仲良くする必要は無いという利己的で冷めた発想が感じられてしまいました。
一般的に平和の対義語は戦争ですから、過去の日本の侵略の歴史を暗に示して牽制しているとさえ解釈できてしまいます。
たった一言からここまで連想するのは考えすぎかというと、そうでもないですよ。外交ゲームとは、武器を使わない戦争ですから。発せられる一言には、万の意味があると考えるのが自然です。

今の日本は、心配されるまでも無く誰もが平和を望んでいるのですがね・・・。

・・・おっといけない、もう出発する時間ですね。
それでは、行って参ります♪

水銀燈二次創作小説『BLACK ALICE』制作発表!

2006-03-14 23:00:53 | Weblog

どうも、水銀党です。
今日の昼は『異邦人達の終着駅』のオーナー三人で集まってサイト運営についてお話をしてついでにカラオケに行ったのですが(むしろこっちが主目的?)、そこで以前私の掲示板で話題になった某ゲームの主題歌『さくらんぼキッス』を、なんと神鏡も知っていて歌えるという衝撃の事実が判明。

いやー、やっぱり神鏡先生は偉大です(←内緒だよ?キュンキュン♪)
まあ冗談は抜きにして、この日はむしろ神鏡が『香道』(茶道と同じで、こちらはお香をたく時の作法です)という知っている人の極めて少ないマニアックな話を私がしたら即座に話題に付いてきたのと、『銀色の髪のアギト』のテーマソングを流暢に歌えることの方に感心しました。
ところで掲示板といえば、私の管理する掲示板『水銀党本部会議室』http://www2.ezbbs.net/21/colonel/でただいま5000HIT記念企画を開催中で、5000HITを踏まれた幸運なお客様に私の公開している小説ELDER SISTERのキャラクターの中からお好きなキャラを選んで頂いて、それを主役に記念SSを書こうと思っております。
こちらはでき次第神鏡のサイトに公開させてもらえることになりましたので、ご期待下さい♪

それから、これは私の個人的な活動で、一つ発表を。
私が以前から加盟している水銀燈同盟様に、お互いの友好関係を祝して進呈する約束をしていた水銀燈の二次創作小説の構想がまとまりましたので、以下内容を紹介したいと思います♪

 

 

『BLACK ALICE』

 ミリタリー小説専門の水銀党こと冬月が送る、もう一つの水銀燈の物語です。
本格的な二次創作を手がけるのは、実はこれが始めての試み。
原作であるローゼンメイデンの個性豊かなキャラクター達の持ち味を活かしつつ、大胆なストーリー展開とオリジナルキャラクターの投入で、『水銀燈』の魅力を最大限に引き出します!
何より圧巻だと自負しているのが、序章のアフガニスタンの戦場シーン。
執筆にあたっては実際にアフガン戦争を戦った傭兵のノンフィクションの記録を参考にしているので、リアリティー抜群!使用される兵器も戦闘の推移も、水銀燈が登場する以外は(笑)全て史実に忠実に描かれております。
アフガン戦争は、アメリカCIAがムジャヒディンにスティンガーミサイルを供与したからソ連が負けたとよく言われますが、ではもしアメリカがスティンガーではなくて水銀燈(!)をゲリラに供与したら戦場はどうなっていたか、と思いついたことが、今回の小説執筆の始まりでした。
序章はまもなく公開する予定ですので、ご期待下さい♪

STORY

・・・2001年、夏。日本。

DOLL(Diversified Operating Lilliput Lady・・・多目的極小人型活動機械)が人間と共存する世界。

重度の心臓病を煩い、生きる希望を失って日々を過ごす少女、柿崎恵(めぐ)の病室を、一人の少し風変わりなドールが訪れた。

ドールの名前は水銀燈

かつて強大な破壊力を誇る超兵器として世界各地の戦場で暗躍した彼女は、十年前のアフガニスタンで傭兵として戦っていためぐの父・柿崎弘一と、互いに生命力を共有する、『ミーディアム』の契約を結んだ。

水銀燈は戦死したかつてのミーディアム・弘一の遺言を果たすために、日本にやってきたのだ。

水銀燈と出会い、次第に生きる希望を取り戻し、元気になっていくめぐ。

だが、丁度その頃、アメリカ・日本が共同でテキサス州ヒューストンの軍事研究施設で開発中の最新鋭の戦略対地攻撃衛星『ブラックアリス』の電子頭脳が暴走を起こし、研究施設がヒューストン市ごと壊滅する事件が発生。

研究者達は『ブラックアリス』は危険すぎるとして封印を主張するが、その矢先に発生した9・11事件に激怒した米軍上層部は世界にアメリカの力を示すためだとして、『ブラックアリス』打ち上げを強行する。

果たして、打ち上げられた『ブラックアリス』は再び暴走、最終迎撃モードに移行し、3日後に全世界主要都市への無差別核攻撃を行なうことを宣言する。

めぐを看病する日々を送る水銀燈を、日本政府高官を名乗る薔薇水晶が訪ねた。

『ブラックアリス』の暴走を止め、世界を救えるのはあなたしかいないと、水銀燈に告げる薔薇水晶。

実は『ブラックアリス』の電子頭脳プログラムは、水銀燈のデータをコピーしてつくられたものだったのだ。

薔薇水晶からの要請に、水銀燈は苦悩する。この時水銀燈は既に、めぐの体力回復のためにめぐとミーディアムの契約を結んでしまっていた。

ここで自分が出撃すれば、ミーディアムとして生命力を共有するめぐを危険に晒すことになる。

めぐを守るか、世界を救うか。

各国共同の阻止作戦も失敗、『ブラックアリス』は報復としてワシントンDCとモスクワ、北京を攻撃し、数万人もの死者が出る。

避難警報が発令され、パニックに陥る東京。その中で、めぐと、そして水銀燈が選んだ道は・・・・・・。


CASTS

水銀燈・・・「ジャンク・・・そう、良い響きね。私はそれを誇りに思う」
東西冷戦時代、アメリカの下で世界各地の戦場で暗躍したドールで、超強力決戦兵器。十年前のアフガン戦争で、めぐの父弘一と出会い、ミーディアムの契約を交わした。戦場から引退した後、めぐに会うために日本にやってきた。

真紅・・・「あの頃は、戦うことでこんなに迷ったりはしなかった」
水銀燈の昔の戦友で、今は日本国政府・内閣府自走式人形管理委員会の委員長。日本では初めて政府の要職に就いたドールで、ドールへの人権付与の拡大と、軍事使用の制限を目指す。『ブラックアリス』計画には当初から反対しており、航空自衛隊による『ブラックアリス』攻撃作戦の指揮をとる。

柿崎恵・・・「でもね、最近はちょっとだけ、死ぬのが怖いって思うようになったんだ」
愛称はめぐ。生まれつきの重度の心臓病で、幼少期から入院している少女。生きる気力を失っていた。

有栖川陽子・・・「貴女があの子に、希望を持たせたんじゃない!ずっと死にたいって言ってたあの子に、生きていれば幸せになれるって、約束しておいて・・・・・それなのに今度は、世界のために死ねっていうの!?」
めぐが入院している有栖川病院の看護士で、院長の娘。めぐのことが好きで、何かと世話を焼く。 (オリジナルキャラクター)

柿崎弘一・・・「完璧じゃないから、お前は女でいられるんだ、きっと」
めぐの父。元自衛官だったが、除隊して傭兵となる。めぐが二歳の時に、アフガンで戦死した。 (オリジナルキャラクター)

ボブ、シャリフ・・・弘一の戦友。 (オリジナルキャラクター、ボブはソラの小説からの友情出演w)

薔薇水晶・・・「めぐさんを守るか・・・・それとも世界を救うかです」
日本国政府・防衛庁技術研究本部主任を務めるドール。日米共同で行なわれていた『ブラックアリス』計画の開発責任者。『ブラックアリス』の暴走を止めるために、水銀燈に再び戦うよう求める。

エンジュメイデンズ・・・日本の大手軍需メーカー、槐重工が製造したドールズ。薔薇水晶の身辺警護などを行なう。

白崎・・・「凡人には、好機も災厄に見えてしまうものです」
日本国内閣官房副長官。『ブラックアリス』の暴走を利用して、アメリカに対する日本の発言力を高めようと画策する。

カナリア准将・・・「今宵、世界は二者に分たれた。合衆国政府に従い生きながらえる者と、逆らって地上から抹殺される者とに」
アメリカ合衆国空軍幹部のドール。ドールの自由は合衆国政府によってのみ約束されると信じて、『ブラックアリス』計画を強引に推進し、アメリカの覇権を確立したいと考える野心家。

翠星石蒼星石・・・「高度6万フィートまで行くと、やっぱり地球が青く見えるのかな」
姉妹で航空自衛隊に所属するドールで、戦闘機F‐15イーグルのパイロット。階級は二人とも一尉。水銀燈を支援して『ブラックアリス』攻撃作戦に参加する。

『ブラックアリス』・・・日米両国が極秘裏に開発してきた、戦略対地攻撃用人工衛星多弾頭核ミサイル荷電粒子砲を大量に装備し、複数の目標を同時に攻撃できる。核戦争で地上の司令部が破壊されたような場合でも単独で作戦行動が取れるよう、高度な自己判断能力を備えた電子頭脳を搭載し、『宇宙時代の原潜の役割』としての抑止力が期待されたが、それがあだとなり暴走した。その電子頭脳プログラムは、実は水銀燈の過去の戦闘データを元につくられたもので、その点では『彼女』もまたドールといえる。


人生日々新しい発見ですな。

2006-03-13 17:28:06 | Weblog

鳥インフルエンザでフランス産家禽類が禁輸になってから、もう一週間は経ったでしょうか。
食材不足で業界が苦しい時こそ普段は考えないことをと、フォアグラはテリーヌかソテーどちらが究極的には優れた料理法なのだろうかなどと、他の人が聞いたら石を投げられそうな事で深刻に悩んでいる水銀党です(苦笑)
そのことで、今日は少し自分の失敗談を。
私はかつてはテリーヌはぼそぼそしている上に、冷たいために甘ったるくてしつこい脂くささばかり感じてしまって駄目だ、ソテーの方が香ばしくてさっぱりしていると主張するソテー派だったのですが、この前それでとある偉い人と議論をした時に、「火を通すと旨みの成分が流れて消えてしまう。繊細につくればテリーヌの方が美味い」と言われました。
私は『料理とは火を通すこと』が信条なので、鴨肉のソテーがそうであるように、臓物系であっても外側を強火でかりっと焼けば中の旨みは残せるはずだ、偉い人にはそれがわからないのだと生意気にも反論したのですが、その人に紹介された千駄ヶ谷の店でこの前実際にフォアグラのロワイヤルを食べてみたところ・・・。
私は昔ヨーロッパであちこちの店に行ってフォアグラのテリーヌは「料金泥棒」だと失望していたのですが、これは何てしっとりとして繊細な味なのでしょう・・・!
甘ったるさやしつこい脂っぽさが微塵も無い、ほのかに香る上品な甘さ。隠し味は、ソーテルヌのデザートワインだとか。その中で、フォアグラの旨みが確かに生きている。
以前フォアグラの名産国ハンガリーで唯一、テリーヌには本来無い、良い意味での塩気があるテリーヌに感動した経験がありますが、それはあくまで従来の甘ったるいテリーヌに食傷していたからで、このロワイヤルはそれとは対極であるにも関わらず、私のフォアグラへの概念を完全に覆してしまいました。
その後にソテーも食べてみたのですが、これが・・・・・いつもは美味しいと喜んでいたのに、その時は何と味気なく感じられたことか!同じ材料でつくられたものとは信じられないほどでした。
悔しいですが、これは認めなければなりませんね。完敗です(涙)
私は食に関しては、潔いのです。
それにしても、まさか自分が『美味しんぼ』によく出てくる、『不味いものしか食べていないのにその料理を理解したつもりになっている駄目な人』と同じ目にあうとは思いませんでした。出直してくるとしましょう。


うちの店には声優さんが来る★

2006-03-12 04:44:54 | Weblog
水銀党です。
最近、私が土日にホール接客をやっているレストランに、声優っぽい女の子がよく食事に来ていて、職場はその話題でもちきりです☆
いかにもマネージャーっぽい黒いスーツ着た男の人といつも2人連れでね。
当店の鴨のローストとイベリコ豚の唐揚げが好物で、飲み物はピーチジュースが好きみたいですね。いつもそれを注文なさる。
いやね、普通の女の子はしないような髪飾りとか、ぽっちゃりした顔とか、可愛らしい仕草とか、いかにもそっち系の人っぽいんで最初見た時から「あの人声優さんかな?」と。
声もすごいアニメ声だし(笑)
しかし、芸能人って本番以外は性格が悪いって話ですが、その子性格がすっごく良いんですね♪
料理運んだりちょっとしたことで店の人間に「ありがとうございます」と言ってくれてとても礼儀正しいですし、この前個室で食事をして行ったら、帰り私が見に行ったらきれいに片付けてありましたからね。
普通の客は散らかしたまま帰るから、見てびっくりしましたよ。
おかげでうちの店のスタッフ、みんなその子の大ファンでして♪
まあ店長もソムリエも料理長もオタクだし(笑)暇な時はいつも、どこの声優さんだろうって噂してます。
(店長→エヴァマニア、支配人→さくら大戦マニア、ソムリエ→ガンダムマニア、料理長→攻殻機動隊とパトレイバーのマニア、ちなみに一番濃いのは料理長)
今日もいらっしゃったので私が直接サービスしたのですが、プリントアウトしたアニメの台詞の台本を見ながらマネージャーと打ち合わせしているのを見て、ああやっぱり声優さんなんだな、と。
それで、帰る時に領収証を書いたんですが、名刺のお名前を見て驚きました。
な、なんと、私も知っている有名声優さんではありませんか!
道理で、どこかで聞いた声だと思ったんです(汗

世界って、狭いんですね・・・。

ライトノベル『塩の街』を読んで

2006-03-10 03:42:52 | Weblog

水銀党です。
小説家・・・仕事の合間に趣味で細々と執筆した、しかも最近では他人の評価も意識しない自己中心的な拙文を書くだけの私が『小説家』などと名乗るのはおこがましい話ですが・・・を目指すのであれば、よほどの天才でも無い限りやらないといけない事が一つあります。
菓子屋なら、売れているライバル店の商品を買って食べてみて、何でそれが売れるのか日々研究して自分の商品に活かす事。
小説家を目指すなら、同じジャンルで高く評価されている小説を読んで、今のトレンドを掴むことです。
今となっては恥ずかしいのですが白状しますと、私はこれでも高校生の頃はプロのライトノベル作家になりたいと思っていましてね。
作家になるためには、例えば電撃文庫のコンクールに作品を出して賞をとれば、出版してもらえます。
私の尊敬している作家さんの多くが、電撃小説大賞で賞を取ってプロになってます。当時の私は、子どもの頃から小説を書いていた自分にもその才能はあるから、後はテクニックを磨くだけだと自惚れていました。
そこでその頃徹底的にやったのが、売れているライトノベルを友達から借りたり買ったりして片っ端から読んで流れを掴むこと。ケチだからほとんどは買わずに友達から借りてましたね。
返さなければいけないので、気に入った部分は忘れないようにそっくり書き写すんです。
その頃は受験勉強の最中でしたから、塾の授業中とか自習時間とかにやりました(笑)、配られるプリントの裏とか使って、びっしりね。
今から思うと、よくあんなことやってて現役合格できたもんだと呆れるやら感心するやらですが、あれが良い気分転換になっていたのかもしれません。

そうやって色々読んで勉強していて一番身に染みたのが、『ライトノベル』の『ライト』の意味。
これは人によって定義が違いますが、私はこの『ライト』は、『いかに少ない言葉に多くの意味を込められるか』だと思っています。
作家になりたいなんて思う人間なら、文章を沢山書ける馬力があるのは当たり前ですから、後はそれを読者(特にライトノベルのメインの客層は、漫画に慣れてて活字に弱い若者ですから)が読み易いようにどれだけ圧縮できるか。
このテクニックができないと、ライトノベルは書けない。
ところが私はむしろ伝記小説や架空戦史小説のような、説明が細々としていてページが活字で真っ黒な長文を読み慣れた人間でしたので、皆さんご存知のようにとにかく文章が長い。
時には不必要なぐらい説明が多いんですね。
だから、今プロを目指しているのは会社の仕事のせいでもありますが、やはりテクニックの面で、これではプロになるのは無理だなと感じたことが大きいです。

それからは、テクニックにこだわって賞を狙う書き方でなく、趣味として自分の好きなように書いてきました。
例えば今公開しているELDER SISTER。
説明が詳細で文章が長いのは勿論、電撃のライトノベルデビューの鉄則としてそれこそ「電撃的な」奇抜さが求められるのですが、この作品はどちらかといえばオーソドックスで、奇抜さがありません。
実は最後に皆さんの意表を突いたO・ヘンリー並みのどんでん返しを用意してそのための伏線を今から張ってあるのですが(これはまだ秘密です♪)、それとて電撃歴代受賞作の「女の子が宇宙戦艦」とか、「中一の娘と大学生のパパ」のような斬新さはありません(苦笑)。
ついでに言うと、ライトノベルはメインの客層が中学・高校生なので、主人公は中高生にしなければならないという暗黙の掟があるのですが、それすらももう無視して書いちゃってます。
もっともこれは元々ELDER SISTERが、私が昔賞を狙って書いていた作品のサイド・ストーリーとして考えたものだからで、本編の方はちゃんと高校生が主人公ですが。ただ私男子校だったので、共学をリアルに書くの苦手なんですよね(笑)

という風に今はトレンド度外視で好き勝手に売れそうに無い小説を書かせて頂いておりますが(大家の神鏡に感謝)、自分の世界だけで物書きをしていると、視野が狭まってしまいますので、
たまには本屋で最近入賞した電撃のライトノベルでも買って参考にしようかと、紀伊国屋まで行ってみました。

そこで面白そうだなと思って買ったのが、今回皆さんにご紹介する『塩の街』だったわけですが(←この長すぎる前置きがそもそも問題w)
私はライトノベルはSFかミリタリーに特化していて、何か良い本は無いかと探していたら、どんぴしゃでこの本が目に留まりました(笑)

以下読後感想は当然ネタバレになりますからご注意を。私みたく自分で小説を書いてみたい人には、私がレビューに使っているパースペクティブ(視点)は参考になるかもしれません。同じ物書きとしての目で分析しながら読みましたからね。まずは物語の主軸から。

巨大な塩の結晶が突然宇宙から落下してきて、それを見た人々が塩になってしまうという『塩害』で、壊滅的な打撃を被った世界。

そこで暮らす男女のラブロマンス+後半から世界を救うお話に。世界を選ぶか、恋人を選ぶかの究極の選択。このパターンは、今一番流行のスタイルですね。

『イリヤの空UFOの夏』『リバーズエンド』『雲のむこう約束の場所』『ほしのこえ』『最終兵器彼女』など。ただし、この作品では女性でなく男の方が戦いに行きます。(まあ常識ではこちらが当たり前なのでしょうが、この業界では何故か、まだ若い女の子が戦場に行って、男の方は無力でそれを止められず見送るだけというケースが圧倒的に多いのです『最終兵器彼女』などその代表作)

トレンドに反して男の方を戦いに行かせた理由は、後で詳しく説明しますが、作者個人のリアリズムへのこだわりがあったからでしょう。また、この作品の良いところは、男女どちらもただ見送るだけの無力な存在では無いところ。『世界を救う』という巨大な壁を前にしても、自分の力で互いを守ろうと懸命にあがく、そして2人の想いが最後には実を結ぶ、このジャンルには珍しい王道過ぎるぐらいのハッピーエンド。そのため、一話完結になってしまっていますが。

続いて、物語の冒頭の掴みを解説します。

前にコラムで神鏡がゲームのオープニングの重要性を説いていましたが、小説の場合はプロローグをどんな感じで始めるかで、読者の心を掴めるかどうかが決まります。

始まりのフレーズこそ地味でしたが、インパクトは十分でした。何しろ最初に登場する男を「あ、この人が主人公だな」と読者に勘違いさせて感情移入させておいてから、その章の最後でその男を塩害で死なせちゃうんですから。本物の主人公は、実は別にいたわけで、この男は作者が読者にこの小説の世界観のキーワードである『塩害』の悲惨さをしっかりとインプットさせるための手段でしかなかった。その手段を完遂するためでしょうか、その男、まるで主人公ですといわんばかりに手抜き無くキャラを作ってあって、全然雑魚には見えない。「ええっ、ここまでキャラ作り込んでおいて序章で殺しちゃうの!?もったいない!」と、私などは叫んでしまいました(苦笑)。この措置には、もう一つの作者の戦略もあります。ハッピーエンドと申し上げた通り、この作品では主人公やヒロインをはじめ主要なキャラが死にません。これでは『塩害』という世界を壊滅させた悲惨な状況を読者に伝えたくても、感情移入できるキャラが一人も死ななくては実感が不足してしまいます。『イリヤの空UFOの夏』、『リバーズエンド』、『最終兵器彼女』などではヒロインを実質的に死なせるバッドエンドで悲しさを煽るというシリアスにもほどがある手法を使っていて「こんな結末があるか」とファンを激怒させていますが、数字の上での1億人の死より、感情移入できる一人の死の方に読者が涙するのも事実です。その意味で、この冒頭で死んだ男は、主役キャラクターたちの身代わりを果たしているといえます。

他にこの作品で感心したスパイスといえば、塩害を旧約聖書のソドムとゴモラの伝説とかぶせて描いたのは上手かったですね。ロトの家族の中で、振り返って町を見た妻だけが塩の柱になってしまったという話です。もっとも、「見た者が塩になる」という発想は、同じ電撃文庫でかつて出版されたドラゴン・パーティで宇宙人が地球に侵略してきた時の「見た者が敵になる」と同じです。恐らく、参考にしたのでしょうね。ただそれだけだとパクリになってしまうのが、聖書の話を巧みに挟むことでカモフラージュしている。良いテクニックだと思います。

さて、作者がこの作品を受賞させるために使ったテクニックの分析はここで終わりにして、ここからが実は今回の話の本題です。

私がこの作品を読んで一番驚いたことは、この作家の有川浩さんが、物語の後半からそれまでの賞狙いの繊細ライトノベル路線をかなぐり捨てて、自分の書きたいものを好き放題に書いたことです(笑)いや、物語は前半ずっと男女の淡く切ない純愛と『塩害』の悲惨さが淡々と、いかにもライトノベルらしい手法で綴られていて、「ああ、いかにも電撃の受賞作品だな」といった趣きなのですが、後半で主人公の男が実は航空自衛隊の元エースパイロットだったという話になり(おいおい)、しかも、宇宙から東京に落ちてきた巨大な塩の結晶の塔を航空爆撃(!)で破壊すれば塩害が止まって世界が救われるという「雲のむこう約束の場所」と同様の展開となって(何故今まで他に誰もやらなかったの、という疑問も同様にタブー)、そこから先は、小気味良いほど180度完全に、ライトノベルから戦闘機物の小説へと転換します。

種を明かすと実は作家さんが、かなりの戦闘機マニアだったわけでして(笑)。

最後の方では、もはや塩害がどうしたと言わんばかりの軍事的専門知識のオンパレードで、書き方がリアル過ぎてもはやSFではなくなっています。

少なくとも、VF154ブラックナイツ(第154戦闘飛行隊)とか、LANT(夜間低高度赤外線航法)といった単語が乱発される小説は、私はライトノベルではこれまで見た事がありません。

在日米軍厚木基地から飛び立った主人公のF14トムキャットGBU24(千ポンド級レーザー誘導爆弾)で塩の塔を爆撃、マクファーレン大尉なる米軍パイロットのFA18がこれに同行するのですが、もうこの辺りになると完全に戦闘機ドラマ、作者の世界に入ってしまっています。

詳しくは読んで下さいとしかいいようもありませんが、その場違いなまでの緻密なミリタリー描写は、例えるならば、水銀党さんとかいう人の書く小説とよく似ています。

私は、この作品を読んで、これまでの自分の考えは間違っていたと反省しました。自分の書きたいことを我慢してライトノベルのテクニックに徹しないと賞が取れる作品はつくれないと思っていたのですが、この人は、自分の好きなことを後半でしっかり書いて、なおかつ前半部分でライトノベルを頑張って、それでちゃんと賞を取っている。

作者自身あとがきでこう書いています。

この作品は私にとって、初めて「上手に書こう」ではなく「書きたいように書こう」と開き直った記念碑的作品です。このたび、そんなお話で本を出していただけることになりました。ひたすら好き勝手に書いたお話を採用していただけるとは、電撃文庫さんは何と懐が深いんだろうと感激するばかりです。

作者の方(女性だそうで驚きましたが)は、きっと沢山の試行錯誤の末にこの境地へと至ったのでしょう。好きなものを書く。それを電撃文庫は、オリジナリティーとして認めてくれたのわけですね。

趣味と実益は、バランスさえ気をつければ十分両立できたのです!

電撃文庫を読んでいて久々に、「こういうライトノベルもありなんだな」と、希望の持てた作品でした。カルチャーショックでしたね。

同時に、トレンドばかり追いかけて、それと合わない自分の作風に諦めてしまっていた事を、悔しく思いましたよ。

自分が書いていて面白くて、読む人も面白い・・・・・そんな物語を、もう一度目指したいと思います。

以上、今日は東京大空襲の日なので、空襲と関係のある話にしてみました(←不謹慎にもほどがある)

追伸:ちなみにあとがきには何も書いていませんが、この作者さん、間違いなくジオブリーダーズのファンです。作中に二箇所、暗号があります。もし買われた方、探して見て下さい♪

 

 


ブログ新体制発足のお知らせ♪

2006-03-08 12:57:57 | Weblog
こんにちは、水銀党です。
今日は皆さんにとても素敵なお知らせがあります。
このたび、当ブログの共同運営者として、画像の寄付などでいつもお世話になっているharuさんをお招きし、ブログを共有して頂くことになりました♪
とても強力な助っ人さんが来て下さった事で、これからはより一層充実した活動をしていけることを、とても喜ばしく思います。
今後は水銀党の日記だけでなく、haruさんの日記にもご期待下さい♪

熱海旅行の総括

2006-03-05 17:47:29 | Weblog

ただいま~♪
水銀党こと冬月です、熱海から帰ってきました。
行きは故障車のせいで渋滞がありましたが、帰りは早く出発したおかげで、途中の厚木上空で米軍機の編隊飛行が見られたり(笑)、快適なドライブができましたよ(昔友人と木崎湖にお願いツインズの聖地巡礼をした帰りが日曜で、大渋滞に巻き込まれた教訓があるので、日曜東京に帰る時は早めに出発するようにしています)
あちらはもう海際でちらほら桜が咲いていて、もう春なんだな~と思いましたが、東京はまだ寒いですね。

ではさっそく、旅行の感想などを。
最初に紹介しておきますと、今回旅をした伊豆半島一帯は、私にとっては幼少期を過ごした思い出のある地域でして。
昔、私の家の会社がバブル期に羽振りが良かった頃は、真鶴に別荘、伊東と熱海にリゾートマンション、初島にクルーザーを持ってましてね。クルーザーなんか、中に麻雀ができる部屋とかあったんですよ。今から思えば、まあすごいこと(笑)

伊豆半島は、東京から近いのですが綺麗な海と、個性的な島々、緑豊かな山があって、私が小さかった頃は、あまり開発もされていませんでした。今でも、夏になっても人がほとんど来ない、秘密の砂浜とかがあるんですよ♪山にはカブト虫がたくさんいましたし、海には美味しい魚がいっぱい。
伊東の町に並んだアジを天日干しにする店や、真鶴の港で陸揚げされた網の上でぴちぴちと踊る魚など、昨日のことのようです。
私は当時毎年夏はずっと伊豆に行っていて、山で昆虫や珍しい植物をとって標本をつくったり、伊東の防波堤で魚を釣ったり、船で初島に遊びに行ったり。
東京からは、よく一人でスーパービュー踊り子号に乗って行ってましたね。あの列車は子ども用の遊戯室に一車輌まるごと使ってあって、そこで毎回流れているアニメの台詞を当時は暗記していましたよ(笑)今から思えば、あの頃からオタクの素質があったわけで★
小学校の宿題の夏休みの絵日記は、いつも伊豆の自然のことばかりでした。自慢になってしまいますが、幼少期にこうやって自然と触れ合える経験ができたことは、本当に良かったと思っています。
おかげで、どんなにずっと東京にいても私の心の中には今も、伊豆の燦々と輝く太陽と、青い海と緑の山の光景が生きていますから。
親には感謝しています。お金があっても、それを子どもに良い経験をさせるために使う人ばかりとは限りませんからね。
大変かもしれませんが、私の子どもにも、同じことをしてやりたいです。

あれから別荘は売りに出して、リゾートマンションは税金対策で会社の所有になって、しかもクルーザーは事故で沈んでしまいました(実話ですw)
今回、旅行の途中に真鶴に行ってみたら、昔住んでいた別荘は酷く荒れていて、競売の札がかかっていました。昔遊んだ磯もコンクリートで整備されていましたし、何だか時の流れを感じて、悲しかったですな。

・・・まあ、哀愁にひたっても仕方がありません。ビジネスマンを志すなら、前を向いて生きないと。

「全ては心の中だ。今はそれで良い」(だからどこの司令だ)

 

今回は網代という、熱海の近くにある町の温泉旅館に泊まりました。わかめで有名な町です。ここは海際なので、温泉のお湯が塩辛い(>_<)
ただ露天風呂から伊豆半島が一望できて、眺めは最高でした♪
船で沖釣りもしまして、私はアジ7匹を獲得。実はアジの叩きが大好物です。生姜醤油をかけて、熱いご飯にのせて食べる。漁村の特権ですね♪

それから今回の旅の主目的は、旅館の和風サービスの視察。会社が去年から和食屋をやることにしたのですが、和食のノウハウが無いものですから、何事も一から勉強です。

二日目は熱海にある別の旅館にも泊まったのですが、どこの旅館も時代に合わせた工夫が目立ちました。例えば、畳で食事するのをやめて掘りごたつにしたり、別にダイニングを用意したり。今の若い人は、椅子に座るのに慣れていて正座や胡坐が苦手ですからね。かくいう私も苦手です(笑)

伊勢海老は、夕食に活き造りを出して、頭を翌日味噌汁にするのですが、実際は翌日の味噌汁には新しい頭を使っているようです。そういう細やかな気配りも大切ということなのでしょうか。

そんなこんなで、色々と感慨深く、勉強にもなった熱海旅行でした。

 

さてさて、私の愛しの上司と、憎たらしい居候はどうしているかな・・・

ガチャ・・・

ズガガガーン!!

銀様「おんどりゃぁ!たまぁ(ローザミスティカ)とったるわぁ!!」

薔薇「上等じゃ、こン腐れ極道がぁ!!」

ズガガガガガ・・・・・!!!

・・・ガチャリ

 

・・・・・み、見なかったことにしよう。

和風ローゼンメイデン『仁義無きアリスゲーム』完。

 

追伸:今回の旅行で偶然立ち寄った和菓子屋で、人生で初めて苺大福なるものを食べました。生の苺が大福の中に入っているのはかなりのカルチャーショック。
で、お味は・・・「うわーい、うにゅうだ♪」(帰れ)


明日から2泊3日で熱海に行ってきます。

2006-03-02 23:18:42 | Weblog

今日は中学高校時代の友人達とカラオケに。
といっても普段から付き合いのある友人ではなく、卒業してからほとんど会っていなかった友人との集まりだったので、とても懐かしかったです♪
特に、小学校から中学まで同じ学校だったとても頭の良い旧友がいまして、そいつは昔は『携帯電話を三個繋げれば無線機が作れる』という怪しい話を天才的な話術を駆使して万人に信じ込ませる才能を持っていたソフィストの達人で、私に政治を教えてくれた師匠です(←全然誉め言葉になってない

彼と会うのは高校の文化祭に彼が来たっきり三年ぶりでした。そうそう、三年ぶりといえば(←お前は冬月らしく『15年ぶりだね』とでも言ってろ

さて、今日のカラオケは、もう一ついつもと違うところがありましてね。
実は、カラオケを主催したのが自分で画像を集めてオリジナルのカラオケを編集するのが趣味の奴でして、おかげで今日は普段カラオケでは配信されていなくて歌えないようなゲームの主題歌などを、しかもオリジナルの画像付きで楽しむことができました。

やっぱ、もつべきものは友達ですな(←それ目当てでわざわざ出てきた奴

しかも彼が持ってきたディスクの中を見てみたら、私が愛して止まない『君が望む永遠』のオープニングテーマ、栗林みな実嬢のRumbling Heartsがあるではありませんか、アニメ映像入りで!!

いや、曲そのものは去年の7月にパセラに配信されるようになったのですが、アニメ付きというとガンダムやエヴァのようなメジャーなものにしかついていないものでして、ゲーム曲になど夢のまた夢です。

そういうわけで、感涙に咽びながらさっそく歌ってみることに。

で、映像が流れ始めたわけなんですが。

流れ始めて10秒ほどで、歌うどころか画面を正視することにすら耐えられなくなって

思わずカラオケルームから逃げたくなりました。

 

そいつ、遙ファンの私に対して悪意、否、殺意があるとしか思えない編集の仕方してやがりまして。

 

『君が望む永遠』という作品を知らない方のために簡単に説明しておきますと(以下ネタバレ注意)、

主人公が涼宮遙という恋人と付き合っているのですが、ある日主人公がデートの約束に15分遅れて待ち合わせの場所に行ったらそこに車が突っ込む事故が起きていて遙は意識不明の植物状態。

遙の意識がもう戻らないと絶望した主人公は、二人の親友だった速瀬水月といつしか恋人の関係になっていきます。
それから3年が経ち、遙のことを忘れ水月と同棲している主人公のところに、遙が目を覚ましたという知らせが届き、そして・・・・・。

と、そこから始まるゲームです。アニメやコンシューマーにも移植されてますが、原作はエロゲーですな。私なんかの拙い説明よりもオフィシャルサイトをご覧になった方がわかりやすいでしょうからhttp://www.age-soft.co.jp/Product/Kimibo/もどうぞ。

従来の恋愛アドベンチャーゲームでは禁じ手と思われていた、ドロドロの三角関係を描いたことで話題となりました。それから注意深くシナリオを読めば気付くと思いますが、一時期日本でも大ヒットして『韓流』の先駆けとなった韓国製ドラマ『冬のソナタ』は、実はこのゲームのパクリです。日本のエロゲーも、捨てたものではありませんね。

そしてこのゲーム、公開されてからこの数年、ファンが『遙派』と『水月派』の二大勢力に分かれて血みどろの民族紛争を続ける、パレスチナさながらの悲劇の地でございます。

さきほどの私の説明はとても簡略化されておりかつ客観的に書きましたが、もう少しつっこんだ表現をしますと要は、

恋人が意識不明になった男が親友だった女に乗り換えたら、三年経って意識不明になった恋人が復活して、どっちつかずの主人公はさあどっちを選ぼう、とお手上げ状態。

この主人公がまたとんでもない優柔不断のヘタレの代表選手でして、私はそこまで嫌いではないですが、ファンの間での評判は最悪です。まあ立派な人格者として讃えられるエロゲー主人公というのもあまり聞きませんが、仮にも純愛ゲームであそこまで悪評が立っている主人公を、私は他に知りません。

個人的には、彼をあまり批判するのは可哀想だと思いますがね。恋人が事故で植物状態になった上に、さらにそれが復活するという奇跡的現象を前に、逆に良くあそこまで善戦できたと思いますよ。少なくとも『インディペンデンスデイ』に出てくる、避難命令を出すのが遅れて大勢の死者を出した無能な大統領よりは100倍は危機管理能力のある男だと思います。

ルイ16世と同じで、別の時代に生まれていれば、良い主人公として歴史に残ることができたでしょうに。

まあ、もし現実だったら結局どちらも選べずに思いつめて首を吊ってること確実なかわいそうな男ですが、それだとエロゲーにならないので、ギレン総帥の「お前が総帥だ!!」と同様、プレイヤーに判断が委ねられるわけです(←『ジオンの系譜』かい・・・)

とにかく、悲惨なゲームです。

三年前に交わした約束(http://andesto.hp.infoseek.co.jp/haruka322.html
で当時主人公と遙が交わした約束が流れています)に基づき主人公の正当な領有権を主張するイスラエルもとい遙派に対し、遙が眠っていた三年の間に主人公との同棲関係がすっかり定着してしまっている水月側はパレスチナゲリラのように「ここは俺達が住んでいる土地だ、大昔の約束など知るか」と一歩も退かない徹底抗戦の構え。

両者の主張は完全に平行線。終わる事のない戦い。

うちの大学の国際政治学の教授が知ったら泣いて喜びそうなくらいに、パレスチナの縮図です(←こんな奴に単位をくれる大学はおかしい)

まあ、私なんかはあのヘタレな主人公にそこまで争う価値があるのかと思ってしまいますが、そこは主人公がとにかく女を引き寄せるエロゲーのお約束。多分彼女たちにはあの高卒ニートの男がイェルサレムの嘆きの壁のように偉大な民族的象徴に見えるのでしょう(←ユダヤ教徒に殺されそうな感想

かくいう私は、2年前にこのゲームをプレイしたのですが、その時から今日に至るまで筋金入りの遙派です(私が以前公式掲示板の方でツンデレ批判をして騒ぎになっていたのを知っている人はわかるでしょうが)

忘れもしません。あのゲームは三年前の第一章と三年後の第二章の二部仕立てになっていて、当時何も知らずに友達から借りたそのゲームをやっていた私は、第一章はどんな選択肢を選ぼうがラストで遙が事故にあうというのを知らずに、自分が何か変な選択肢を選んだせいでバッドエンドになってしまったと勘違いし「動いてよお、動いてよお!」とシンジ君のように叫びながら何度も第一章をやったもんです(しみじみ)

 

話は戻りますが、その私のトラウマを、今日のカラオケで流れた映像が思いっきり直撃しやがりましてね。よりにもよって、遙が事故にあうシーンがご丁寧に繰り返し編集されてるんですよ。悪趣味にもほどがある。被爆者にピカドンの映像を見せるようなもんです。

 

・・・忘れはしない、あの8月27日。

プレイしてから2年経っても、目を閉じれば昨日のことのように思い出します。

あの日は、主人公と遙の楽しいデートになるはずだったんです。それをあの、蒼い悪魔が!!

事故現場は、無惨なものでした・・・

道路に飛び散った鮮血、ガラスが割れてひしゃげた電話ボックス、群がる通行人。

そしてあの異様にリアルな警察無線(無駄にageクオリティー)

ちぎれたリボン。

集中治療室の扉に点灯した「手術中」の赤い文字。

その前で立ち尽くす遙の妹の茜ちゃん、泣き崩れるお母様、それを支えるお父様。

茜ちゃんは、お姉さん思いの素直な子でした。

お母様は、遙に似てのんびりしていて、優しい人でした。

お父様の涼宮教授は立派な人で、あのろくでなしの主人公に、あんなに優しくして下さった。普通娘の彼氏には、父親はもっと厳しいというのに。そんな心の狭さは微塵も見せない、彼こそ人格者です。

何より彼のひげと、パイプと、グレーのダブルスーツは、R25のモテリーマン並みに最高にいかしていた!(←黙れ

急に家にお邪魔した主人公を、娘が世話になっていると言って温かく迎えてくれ、神戸牛のステーキをご馳走してくれた涼宮家のあの和やかな団欒の風景。思い出しただけで、胸がいっぱいになります。

その全てを、あの日、あの蒼い悪魔が奪ったのです!(←だから違うって

奴の指についたあの指輪が、15分という致命的な時間をつくり、遙を殺した!

その後の敗戦と、三年に及んだ占領統治の暗黒時代。

そして、水月とのHシーンなどという、マッカーサー上陸と東京裁判以上に屈辱的な場面から始まった第二章!

 

・・・・いやね、冷静な話をすると、実はその日主人公が約束の時間に遅れた理由が、水月に誕生日プレゼントの指輪を買っていたから、なんですね。

このことが、後に両者の対立が複雑化する遠因となります(←お前らがさせてるんだろうが)

やれやれ・・・・・そういえば今月の22日は、遙の誕生日☆

皆さん、祝ってやって下さいな♪

 

それと、タイトルにもあります通り、明日から二泊三日で熱海に行って来ます。

いっときますが、遊びとか温泉目当てじゃないですよ?店で使う伊勢海老料理の構想を考えるためですからね!(あんまり説得力がない)

今度は旅館に泊まりますから、ネット接続はできないと思いますので、旅行中は申し訳ありませんが、こちらには来られないと思います。メールなども、お返事が遅くなるかもしれませんが、何卒ご容赦下さいませ。

ではでは、私の不在中留守を頼みましたよ、銀様、薔薇水晶♪

 

銀様「最近の冬月、旅行ばっかしね~」

ははは、年明けは色々と用事がありまして・・・

薔薇「芸者遊びですか?」

違うわい!!