水銀党本部執務室

冬月のブログです。水銀党本部の活動や、政治社会問題、日常の中で感じた事など様々なテーマで不定期に更新されております。

今日から水銀燈同盟98番会員、冬月コウゾウであります。

2006-01-29 16:33:06 | Weblog

98番。

この背番号は今後の私の銀様ラヴァーとしての人生に欠かせない、記念すべき数字となるでしょう。
去年お話した水銀燈支持者のネット結社『水銀燈同盟』http://www.geocities.jp/honeosa/suigintouunion/00.html
への私の加盟が、今日ついに実現しました。
『水銀燈同盟』は2004年11月に「何だよ、水銀燈の同盟は無いのぉ!?」と、
しびれを切らした一人の銀様ラヴァー(つまり今の管理人さんですね)によって創立された同盟です。最初こそ無名だったのですがその後地道に会員を増やし、去年には1万Hitを超え、会員数も私が加盟した直後に百名を超えました。今ではコアな水銀燈ファンなら知らない人のいない同盟です。
銀様ファンのみが入会できる、逆に言えば銀様ファンでない人には価値の無いマイナーなサイトなので規模こそ小さいですが、それだけ精鋭の揃った、銀様ファンには是非とも入会して欲しいサイトであります♪

さて、ここからが本題なのですが(神鏡の家の方角に向けて土下座の準備をしながら
加盟に際して同盟の管理人さんに、どうして1ヶ月前に申請したのに加盟がここまで遅くなったのか聞いたところ、「せっかくですから貴方のサイトとリンクしたいなと思いまして、その準備に今日まで時間がかかりました♪」と、そうおっしゃるわけなんですね、ええ。
それはご親切にありがと・・・って『貴方のサイト』?ええ!?ちょっと待ってくれよって感じで、そこのリンクを見てみたら・・・。

『異邦人達の終着駅』へのリンクが、しっかり貼ってありました。

しかも、その同盟は全部で3つのサイトとしかリンクしていません。
リンクページのタイトルは、『銀様なリンク』。
そして残りの二つのリンクは、
TBSローゼンメイデントロイメントのオフィシャルサイトと、台湾水銀燈後援会(いや、マジで)!!!
で、三つ目が、うちのサイト。
いや、本当に。

紹介文は、このように。

「水銀党」(水銀燈の信条を支持する学内非公開結社)
総裁様のHP。
オリジ小説やら素敵絵など見所満載サイト様。
…是非、水銀燈の小説も!!!


・・・ごめんなさい、こんな時どんな顔したらいいのかわからない・・・

・・・笑えばいいと思うよ・・・


っって、LCLのスープに浸って現実逃避してる場合じゃなくて!!!

神鏡、ごめんなさい!!
いやね、私がこの同盟に初めて行ったのは、確か銀様復活祝賀パーティーをここのチャットで開催していた時のこと。
当時会員じゃなかった私は招待状も無しで潜り込んでさ。さすがに同じ銀様ファンで気心の知れてる人間だけで集まっているだけあって、オンなのにまるでオフ会みたいに盛り上がって打ち解けて、その時銀様ファンの友達が大勢できた。
翠翠さんとかね。で、多分その時に、酔った勢いでここのサイトのことを喋っちゃったんだろうな~。
しかも、いかにも自分が管理人だみたいな感じで(←有罪確定)

多分あそこの人たち、私がここの管理人だと思ってるよ・・・あーあ、困ったなあ。今更実は自分は副管理人てゆーか居候で管理人は別にいますだなんてみっともなくて言い辛いしなあ(←駄目な奴がいる)
ただまあこのサイトをちゃんとチェックしてリンクしたなら、ここがローゼンメイデンのサイトじゃないってことは向こうだってわかってると思うし。
これも私の独自外交の成果ということで(←これまでろくなサイトとお友達になってない独自外交)、もし万が一ここ辿って人が来たら私が責任をもって応対します。私が管理してる掲示板を教えて、何かあったらそこに書き込むように言ってありますし。問題は起こらないと思います。いや、思いたいです、はい。
餌もやるし散歩もするからさ、お願い、飼わせてパパ~
ま、そんなわけで、私も晴れて会員なのだ。
せっかくだから神鏡とソラも一緒に入ってさ、
ここを水銀燈一色に染め上げようぜ!(←その前にお前が黙れ)
今日から神鏡が試験で忙しいから私とソラが代行だそうで・・・大丈夫かなあ。
荒らしと間違われないように気をつけないと(涙)。


トロイメント最終回の衝撃

2006-01-27 03:15:14 | Weblog

27日朝、水銀党本部。

銀様「ふぁ~あ、よく寝た・・・あれ?なんか眠る前の記憶が無いわね。飲みすぎかしら・・・
いや、確か昨夜は、ローゼンメイデントロイメントの最終決戦だったはず・・・・・あれ、私死んでない・・。生きてる?ということは、私が勝ったんだっけ・・いや、それもなんか違うような・・・」

薔薇「おはようございます、総裁。お早い出勤で」

銀様「あ、おはよー・・・・・って、あんたの顔見たらおぼろげだけど思い出したわ!薔薇水晶、あんた!昨夜のあんたの支援射撃、ぜ~んぶ真紅じゃなくて私の背中に着弾したんだけど!?どこみてんのよこのすっとこどっこい!真紅の前に私が立ってるのに気付かなかったの?
攻殻のサイトーと似てるのはその眼帯だけなわけね

薔薇「問題ありません。全て予定通りです」

銀様「なーにが予定通りよ!おかげでドレスがぼろぼろに・・・ってあれあれ、ドレスが綺麗になってる・・。じゃあ、あれって夢だったのかな・・・おかしいな、今日はどうも記憶が判然としないわ」

薔薇「・・・・・」


バタンッ!!ドカドカッ!!


銀様「え、何!?何事!!?」

冬月「ここにいました、検事さん!」

銀様「あ、冬月・・・ねぇちょっと、何があったのよ、朝から騒々しい。しかもその後ろの黒服たちは誰?見かけない顔ね、ここを一体どこだと思って・・・」

冬月「そ、それが・・・」

検事A「東京地検特捜部です!
薔薇水晶、あなたを虚偽登録有価ローザミスティカ取引法違反、その他公正アリスゲーム法に違反した風説の流布等の犯罪容疑で、緊急逮捕する!!」

銀様「何ですって!?」

冬月「銀様、その女から早く離れて下さい!」

銀様「どういうことなのよ冬月!説明しなさい!!ここの責任者は私です、例え検察であっても、勝手な真似は許さないわ」

冬月「貴女達はみんな、その女に騙されていたんです!そいつはそもそもローゼンメイデンなんかじゃない!ローゼンのつくったドールじゃないんです!貴女の妹でもないし、アリスゲームに参加する資格も無かった。全部そいつと、槐という男が貴女達を破滅させるために仕組んだペテンだったんですよ!!」

銀様「・・・!嘘・・・ローゼンメイデンじゃ、ないですって?それじゃあ・・・この子は・・・一体・・・」

薔薇「・・・・・」

冬月「『ローゼンメイデン第七ドール薔薇水晶』なんて、始めからいなかったんですよ!そこに立っているのは、あの槐という日本人の人形師が作った、純日本製の贋作
対ローゼンメイデン戦に特化して開発された殲滅兵器です!」

銀様「そんな・・・槐って、あのお父様もどきが?」

検事B「はい。ローゼン作品を全滅させてドール市場を独占したかった槐ドールショップと、アリスゲームを利用したデータ収集で量産型ドールの軍事利用計画に弾みを付けたい国内防衛関連企業数社が結託して、虚偽の情報を流していた模様です。極めて悪質な犯罪ですね。槐氏は既に逮捕され、犯行を認めました。現在彼の人形製造工場他数箇所を家宅捜索し、証拠書類を押収しております」

薔薇「ちっ・・・」

銀様「なんてこと・・・それじゃあ・・まさか・・・私に話した、あれも嘘だったって言うの!?答えなさい、薔薇水晶!!」

薔薇「・・・・・さて、なんのことでしょう?」

銀様「とぼけないでよ!ローザミスティカを全て集めれば、あの子を助けられると・・・だから私は・・・・・蒼星石を・・・」

薔薇「・・・・うふふ、ふはははは・・・そんなに簡単に信じるだなんて、騙した私もびっくりです。訪問販売にひっかかるボケ老人だって、もう少しは人を疑うものですよ。溺れる者は、藁をも掴むということですか?やはり弱い・・・貴女も、死んだ蒼星石も。所詮はローゼンの駄作ですね」

銀様「・・・・・!ば、薔薇水晶!!」

冬月「落ち着いて下さい、銀様。・・・もういい。ずるをしてゲームに勝って、それで自分が強いとでも言うつもりだったのか。伝統あるローゼンメイデンの権威を冒涜した、その罪は重いぞ。・・・私も、とても残念だ」

検事A「ほら、さっさと歩け!」

銀様「・・・・・待って!」

薔薇「・・・?」

冬月「銀様?」

銀様「私も水銀燈よ。この私を手玉に取ったその技量、誉めてあげるわ。最後に、一つだけ教えて。・・・貴女は、アリスゲームに何を求めたの?」

薔薇「・・・・・ただ、勝利を

銀様「勝利?」

薔薇「そう・・・アリスゲームを戦うドール達には、皆戦う目的があった。貴女達の父ローゼンのため、姉のため、妹のため、仲間のため、ミーディアムの病気を治すため、ミーディアムの趣味を満足させるため、平和を守るため、自分が生き延びるため・・・貴女達にとっての勝利は、そのための手段。そしてそれが、貴女達の弱さの理由。
目的のためなら手段を選ばずと言いますが、愚かなこと。勝たなければ、何も守れぬというのに・・・。
貴女達は掲げる目的を守ることばかり大切にして、手段がぶれる。私は違う。
貴女がもしアリスを目指すなら、覚えておくといいでしょう。
世の中には、勝利することそのものを手段ではなく目的とする、そんなどうしようもない者が確実にいるのです。
・・・・・とどのつまりは、そう、私のような

冬月(・・・すまん、普通はシリアスな展開なんだろうけど、ヘルシングを知ってる私にはどう見てもギャグにしか見えない・・・

検事B「・・釈明は小菅(東京拘置所の所在地)で聞きましょう」

ガチャリ(手錠をはめる音)

銀様「薔薇水晶!」

薔薇「・・・・・」

検事A「それでは、我々はこれで。念のため部下を残らせてこちらの書類を調べさせて頂きますが、よろしいですね、幹事長?」

冬月「え、ええ・・・」

検事「では、失礼」

ガチャン・・・


銀様「薔薇水晶・・・・・」

冬月「・・・いやはや、参りましたな、これは」

銀様「え?あなたもわからなかったの!?私はてっきり、あなたはこうなることを予測済みかと思っていたわ」

冬月「予測していたら、彼女と貴女とでトリオを組もうとは思いませんでしたよ!・・・いや、お恥ずかしいですが、これは私にも全くもって想定外の事態です。さすがに驚きました」

銀様「そんな・・この前まで、自分は未来予測ができるってあんだ自慢してたじゃない!?」

冬月「あの槐という日本人の人形職人がお父様だという話が嘘なのは、私も貴女も当初からほぼ間違いないと踏んでいました。第七ドールで出遅れ気味の薔薇水晶が、戦いの主導権を奪うための奇策として、雰囲気が本物のお父様とよく似た男を探して来て自分の言いなりに操れる傀儡のお父様を仕立て上げたのかと」

銀様「・・・まあ、あれはさすがにお粗末すぎたわよね。そもそも創造主である本物のお父様の顔があんなに軽々しく見られるはずがないし、その声をあんなに簡単に聞けるはずがない。イスラームでマホメットの顔が描写されないのと同じよ。それを、場末の人形店で働いてる冴えない若造連れてきてこれがお父様ですって宣言されたって、私から見れば一時期この国ではやった『私は後醍醐天皇の子孫だ』より説得力無いわ。あれを一発で信じた蒼星石や真紅達はどうかしてるわよ」

冬月「はい、わかり易過ぎる偽装でした。・・・そのせいで、我々は考えもしなかった。まさか、薔薇水晶が偽物で、操り人形だと思っていたあの冴えない若造が、実は黒幕だったとは・・・・・」

銀様「やれやれ、二重トリックだったってわけね。さすがの冬月も予想できなかった、と。でもあの槐ぼうやが偽者だってのは当てたじゃない。私はむしろあれがお父様の弟子だってのがびっくりだけど。まあ占いにしちゃ上出来よ」

冬月「あの『お父様』に関しては、私はむしろ想定どおりだったことに失望していますよ・・・。結局トロイメントは、お父様の権威を否定しきれなかった。あれだけお父様に反旗を翻す言動をしていた真紅やジュンも、結局最後でエウス・デクス・マキナ的に現れた本物のお父様の神々しさに圧倒されてしまう。思想としては限りなく社会主義に近かったが、天皇を神格化していた時点で既存の枠から抜けきれていなかった2・26事件の皇道派を思い出します。真紅の『革命』は、結局不完全燃焼だったわけですな。ただその存在が真紅に都合よく解釈し直され、『アリスゲームをせずにアリスを目指せ』とお父様がおっしゃったという、いわば玉音放送で事なかれ主義的に折り合いをつけた。真紅も他のドールも、自分の意志では何一つ変えられなかった。これでは何も変わらない」

銀様「あなたって、天皇陛下を敬ってるんじゃなかったの?」

冬月「敬っているからこそ、時代に合わせた変革を求めています。私は伝統やつまらないイデオロギーより現実問題を重んじる点で、保守右翼の中では異端派ですから(苦笑)。
トロイメントに話を戻しますが、あれを偽者だったで片付けるとは、このアニメも安っぽい。偉大だと皆が信じていた人間の豹変や、醜悪な実態の露呈の方が、より深いリアリティーがあります。もしSEEDディスティニーのデュランダル議長が後半で実は偽者に入れ替わりました、となったら、あのアニメのレベルはどんなに下がっていたことでしょう。私はアリスゲームに勝ち残った真紅、もしくは貴女と真紅が自らの意思でお父様という呪縛を克服し、アリスになることより皆の幸せを願うことによって皆が救われるような結末を期待していました。
本当に残念です。ローゼンメイデンは所詮は、子ども向けということでしょうか」

銀様「こらこら。私のお父様なんだから、そう悪く言わないの。
そういえば今記憶が戻ったんだけど、結局私死んじゃったみたいね(苦笑)。まあ生き返れたから良かったけどさ」

冬月「ははは、あれは貴女が意地を張るからいけないんですよ。演出の都合としては、貴女がめぐさんのために戦っているということを、真紅が知る必要があるわけです。そうしないと真紅はいつまでも貴女を誤解したままで、和解など望めない。でも貴女は絶対に自分からそのことを話そうとしなかった。
だから一度貴女が死んで、貴女のローザミスティカが真紅に入り、そこから真紅が貴女の記憶を見てめぐさんのことを知るという手続きが必要になってしまたんです。
貴女があそこで本当に死ぬとは私は思っていませんでしたから、ある程度安心してみていられましたよ」

銀様「ったく、観客は気楽でいいよね。こっちは本当に死ぬと思ったわ・・・」

冬月「安心して下さい。貴女は元々第一期で死んでもう復活できないはずだったのを、ファンやスポンサー、製作会社からの復活要求で、言い方は悪いですがいわば商業的圧力から復活したんです。だったら制作スタッフとしては、もう貴女を殺すようなシナリオは怖くて書けないですよ(笑)」

銀様「あはは・・・なんかそういうのあんまり嬉しくないけど、まぁファンの皆様には感謝しないとね♪」

冬月「しかし・・・マドモワゼル・水銀燈」

銀様「・・何よ?急に改まって」

冬月「貴女は誇り高い人だ。
貴女は最後まで、めぐさんのことを戦っている敵に一言も話さなかった」

銀様「ああ・・そのことね」

冬月「どんなに誤解されて憎まれても。並大抵の人間に、できることじゃありません。私は貴女を尊敬します」

銀様「ふふ、嫌われるのは慣れてるしね。前も言ったでしょう。私の戦いは、私の勝手よ。あの子とは関係ないわ。大体私、戦ってる相手に手加減とか同情とかされたくないのよ。全力の敵に全力で向かって、勝って相手をジャンクにする、そうでなくっちゃね」

冬月「ほう」

銀様「あんたも昔言ってたじゃない。戦争に悪い奴なんかいないって。みんな何かしら事情があって戦ってるのよ。真紅や翠星石にだって。でもそんなこと全部知らずに、本気出してドンパチやって殺し合うのが戦争でしょう?当たり前の話よ。
それに・・・私も、たまには今流行のツンデレってやつを気取ってみたくなってね」

冬月「わははは!ついに自ら認めましたな!!」

銀様「うっさいわねえ!あーあ、なんか戦う前に冬月たちが冗談で言ってた通り、最後イスラエルのラビン首相になっちゃったわね、私」

冬月「真紅たちとの和解は、第三期に持ち越しですな」

銀様「まあそれはわからないけど・・・第三期やるのかしらね?」

冬月「やらないのは不自然ですね。綺麗に完結させようと思えば、いくらでも方法がありました。最後薔薇水晶から出たローザミスティカがみんなの身体に戻っていくとか。そこを敢えて終わらせずに最終回にしたのは、第三期をやる意欲があるからでしょう。
というかクンクン探偵エンドなんて、本当にありえない(怒)

銀様「まあ、クンクンは・・・いや、やめておきましょう。やれやれ、真紅はまだしも、あの精神年齢低い連中とまた関わりあうのは鬱陶しい限りなんだけどね・・・。ま、第三期やるって決まったわけじゃないし、期待せずに待つとしましょう」

冬月「続編への伏線張っといてそのまま放置プレーのアニメも多いですからね~。ただここまで人気がある番組なら、TBSとしては続けない理由は無いと思いますよ」

銀様「まあね。あーあ、今日は色々あって疲れたわ・・・私もう休むね」

冬月「薔薇水晶の逮捕で、党に影響が出ないといいんですけどね・・・」

銀様「あら、なんで?うちの党は何も悪いことしてないじゃない」

冬月「・・・・・まあそうなんですが、政治は難しいんですよ」

銀様「なーにキシリア・ザビみたいなこと言ってるの。そんじゃ、お休み」

冬月「あ、そういえば銀様、生還祝いのシャンパン冷やしてありますけど、抜きましょうか?」

銀様「・・・いや、せっかくのお祝いだから、薔薇水晶がいる時にしましょう。どうせ、すぐに帰って来るでしょう、いつもみたいに?」

冬月「いえ、さすがに今回ばかりは・・・」

・・・この時の冬月幹事長の不安は、後日的中することになる。


ローゼンメイデントロイメント最終回前夜

2006-01-26 23:44:58 | Weblog

深夜。水銀党本部・総裁執務室

銀様「ねえ見て見て冬月!水銀党愛媛県連から、選挙活動支援の差し入れがこんなにたくさん!何かしら?」

冬月「これは・・・蜜柑、ですな。全く、気の利かない連中め、月並みな特産品など送ってくる暇があったら、党員に配る乳酸飲料でも・・・」

銀様「あらあら冬月、あなたってお馬鹿さん。こんだけ長く政治屋やってて、蜜柑箱見て感想がそれだけ?」

冬月「?・・・といいますと?」

銀様「決まってるじゃない!これはねぇ、蜜柑の下に選挙資金が隠してあるのよ♪地元から送られる蜜柑箱の中に選挙資金、これって永田町の常識でしょ?

冬月「はあ・・・私は存じませんが・・・」

銀様「もう、ボケたんじゃないの?うふふっ、もらっちゃったもらっちゃった、福沢軍団もらっちゃった、札束ぎっしりこんにちわ~・・・・・って、あれ?無いわ、お金が入ってない!何よこれ、中身全部ただの蜜柑じゃない!」

冬月「・・・でしょうね。昔はそういうしきたりもありましたが、最近は政治とカネに厳しいですからねえ、検察も世論も・・・。まあ、地道に合法的な資金集めで稼ぐしかないかと」

銀様「おかしいわね、『レッツゴー永田町』では、ここにお金が入ってたのに・・・」

冬月「呆れた・・・ドラマの見すぎですよ。大体『レッツゴー永田町』って、何年前のドラマですか」

銀様「うっさいわねぇ!蜜柑でも食べてなさい、あんたは!」

冬月「はいはい(笑)
しかし・・・いよいよ、今夜で最終回ですな。ローゼンメイデントロイメントも」

銀様「・・・・・。そうね」

冬月「貴女が去年11月の第六話で復活してから、もう1ヶ月ですか・・・時が経つのは、いつもあっという間です。めぐさんが教会で鞄を開けて、貴女が目を覚まして・・・あの日のことを、昨日のように思い出す」

銀様「ふん・・過ぎたことを。・・・・・戦闘準備は万端よ。機体にパワーが漲っているわ。明日はこの翼と剣で番組の最後を飾るに相応しい戦いをして、全国のファンを魅了してみせましょう」

冬月「・・・・・勝算は、おありで?」

銀様「勝算?・・・ふふふっ、小説書いてるあなたらしくも無い質問ね、冬月。人気のあるなしはさておき、私は脇役で悪役よ?悪役が勝って終わる物語なんて無いわ。当然明日は主役の真紅が勝ってフィナーレでしょうよ。スターウォーズの帝国軍しかり、インディペンデンスデイの宇宙人しかり。悪役は、どんなに序盤で強くて善戦しても、最後には必ず負ける。重要なのはね、私が負けるにしても、いかにして負けるかよ」

冬月「いかにして負けるか、ですか・・・。山本五十六も、同じ事を言っておりました(苦笑)
第一期のような結末は、御免被りますぞ」

銀様「当然よ、せっかく取り戻したこの身体、おめおめもう一度グリルにされるつもりは無いわ。ところで冬月、あなたいつだったか、このアニメの今後を予想できると、haruさん相手に言っていたわね」

冬月「ははは、100%予想できるというわけではありませんがね。政界もアニメも、一寸先は闇でございます。
ただ、私も小説家の端くれ、ネット公開している程度でさすがにプロを名乗るわけにはいきませんが、それでもストーリー展開の技術には、一定の見識があります。
私の友人の神鏡が、以前どこかで興味深い事を言っていました。すべからく創作とは、他の誰かの作品を見て「自分だったらこうするのに」という思いから始まるのだ、と。
勿論、創作へ入る動機は他にもあるでしょうが、しかし私がここで重要だと思うのは、創作活動をする人間は生まれつきの天才でもない限り、まずは他者の作品の模倣・研究をして、それを自分独自の言葉に書き換える作業をしていくことで段々オリジナルを身に付けて行くということです。
ゲームのシナリオライターにせよ小説家にせよ、そうやって研究をしてきた我々が、これまで見てきた多くの経験から考えてある程度のシナリオの先読みができるかといわれれば、答えはイエスです。19日の取材に答えて申し上げた予測でも、確かに翠星石があのタイミングで死んだのは若干読み違えましたが、しかし大局では私の予測は外れなかったと、自負しております」

銀様「その時の予測、今でも当たる自信ある?」

冬月「例えば、どの部分がです?」

銀様「そうね・・・例えば、私と真紅が最後手を組んで戦うっていう話」

冬月「はい、それについては19日もガンダムSEEDのストーリーを引き合いに出して説明しましたが、十分ありえると思っています。
そもそも貴女は先ほど真紅が勝って終わるとおっしゃっていたが、私はそうはならないだろうと予測しております。勝つか負けるかのアリスゲームを単純にやっていられたのは、第一期で終わりです。第二期で真紅がなげかけた『お父様』や『アリスゲーム』といった体制・世界の枠組みそのものへの疑問は、もはやアリスゲームで誰が勝った勝たないで解消するものではない。
前にも申し上げたとおり、ローゼンメイデンは、ガンダムSEEDととても似ている。
ガンダムSEEDでも、主人公のキラは最初、『正義の味方』の地球連合の下で『悪』のザフトと戦うが、次第に連合の闇の部分と、戦争そのものの過ちに気付き、最後にはザフト側のもう一人の主人公アスランと手を組んで、連合でもザフトでもない、第三の道を行こうとする。
ファーストでザビ家が全滅して連邦が勝ってめでたしめでたしだった70年代と今の時代では、ストーリーメイキングのセンスが違います。
誰かが勝って終わるのではなく、戦いそのものを終わりにする、間違った体制を終わらせる、恐らくそういった最終回になるでしょう。そこで貴女も、真紅と共に物語に大きな役割を果たすはずです。
バトルロワイヤルをやれとビートたけしに言われて、はいそうですかと素直に同級生を皆殺しにして勝ち残った学生を讃える映画を見たいと思いますか?
これがもし勧善懲悪のオールドムービーなら、それもありでしょう。第一期の貴女がそうだった。しかし第二期では、貴女はもう純粋に憎める悪役ではない。
薔薇水晶をのぞいて、戦っている全てのドールにユースタコーサ(正当な動機)がある。真紅の側だけの正義から描いた第一期とは違い、第二期では貴女とめぐさんの関係を通して、いわゆる『敵の国の論理』が描かれています。
敵とて、悪ではない。理由があって戦っている。悪いのは戦争です。
これが戦争の現実の厳しさを教える物語なら貴女が死んで終わっても良いが、真紅はバトルロワイヤルは望まない。公式HPの次回予告によれば、真紅は最終回で、貴女と薔薇水晶に問いかけるそうです。
勝ち負けしか頭にない薔薇水晶は耳を傾けないでしょう。しかし貴女なら、めぐさんと出会い、人を愛することができる温かい心を持った今の貴女なら、真紅と話し合おうとするのではないですか?ローゼンメイデンで貴女に与えられた役割は、真紅とは違った視点からアリスゲームを見る、もう一人の主人公です。SEEDのキラとアスランのような完全な共闘は無いとしても、真紅との何らかのポジティブアクションはあると思っています」

銀様「・・・先に言っておくけど、私に真紅との和睦はできないわ。真紅は私と組めば目的を達せられるけど、私は真紅を倒さなければ目的は達せられないから」

冬月「・・・めぐさんを、助けるためですか?」

銀様「こういう時に、あの子の話は止めて」

冬月「しかし・・・」

銀様「あの子を、私が戦う言い訳にしたくは無いの。そんなもの、醜い偽善でしかないわ。私は小汚い殺し屋。それで十分よ。勝って手に入れたローザミスティカを何に使おうが、それは私の勝手、あの子とは関係ないわ」

冬月「・・・・・お気持ちは、わかりますが。めぐさんのこと、真紅に話してみてはいかがです?」

銀様「できるわけが、ないでしょう。したところで、何の意味があるの」

冬月「自己犠牲が過ぎますぞ。そもそも、あの薔薇水晶の話を聞いた時から、私には危惧していることがあります。
今日まで黙っていましたがね、めぐさんを治すのに全てのローザミスティカが必要といいますが、それは貴女のローザミスティカも含まれるではありませんか。わかっているのでしょう、銀様!?」

銀様「・・・あなたが考えなくても、いいことよ」

冬月「・・・・・。必ず、帰ってきて下さいよ。待ってますから」

銀様「あはは、嬉しいこと言ってくれるじゃないの♪じゃあ明日みんなで飲めるように、乳酸入りのシャンペンでも用意しておいてよ」

冬月「はい、了解です!・・・それから、銀様」

銀様「わかってるわ。薔薇水晶のことね。言われなくても信用してないわよ、あんなの。最終的に一人が生き残ることしか許されないアリスゲームにおいて、真の同盟は存在しない。せいぜい後ろから撃たれないように気をつけるわ。いやむしろ、気をつけるのはあいつの方ね(笑)」

冬月「それを聞いて安心しました。しかし今日薔薇水晶がいないのは残念ですな。せっかく珍しく彼女を応援する人がいるサイトを見つけたので、アドレスを教えてやろうと思ったのに」

銀様「へえ、それは確かに珍しい(笑)。どれ?」

冬月「http://momoiro.moo.jp/です」

銀様「・・・・・。あんたこれって、むしろ悪口じゃないの?(汗)」

冬月「まぁ好きなキャラへの愛情表現は人それぞれですからねえ・・・。ところで銀様、この蜜柑」

銀様「?この蜜柑が何か?」

冬月「種が入ってないでしょう」

銀様「え?種無しが普通なんじゃないの、蜜柑は。種が入っていない方が食べやすいし」

冬月「・・・・ちょっと雑学を披露すると、この種の無い品種は、温州蜜柑と言いましてね。江戸時代の初期に、長崎で偶然に生まれたものです。それまでは日本に、種の無い蜜柑はありませんでした。そしてできた後もしばらくは、普及することは無かった」

銀様「どうして?種が無い方が食べやすいのに・・・」

冬月「江戸時代、種が無い蜜柑は、子種が無いから、子どもが生まれないことに通じると嫌われたんです。明治になってそのような封建的な考え方が改まって、今度は種が無くて食べやすいし、甘いし、大きいということで、急速に広まったのです。・・・・・それと、同じことではないでしょうか」

銀様「え・・・?」

冬月「枠に捕らわれていては、何も変わりませんよ。この蜜柑を今我々が食べられるのは、自由な発想があったからです。しきたりを守った結果ではない。貴女はもう、586920時間も真紅と変わらない戦いをしてきた。そろそろ私達に、美味しい蜜柑を食べさせて下さい」

銀様「ふん・・・綺麗にまとめたわね。それじゃ私、そろそろ行くわ。シャンペンの準備、よろしくね(バサ・・・)」

冬月「・・・は。どうかご武運を、お祈りしております!」


冬月(抗えぬ運命と知りつつ死地に赴く悪役の気持ちを、『正義の味方』は考えたことがあるのでしょうか・・・。そんな悲しい悪役に光を当てたくて、私はかつて、筆をとったのですが・・・


道を兵士たちが並んで歩いて行く
遠くの敵と戦をするため
狂ってしまった時間の中に――
――――― 死ぬためだけに 歩き続ける
誰が知っていようか 奴等の腹の底
何も見えないほど真っ暗なのに
風の吹く野原に立って死体の数を数えている
広場で兵士たちが輪になって踊っている
だけどそんな暇は無い
逃げ延びるために 生命を長引かせるために
世界の果ての時計台から
腐ってしまった影が
赤い野原に散っていくのを
腕を
腕を
腕を組んで
笑っている
道を兵士たちが並んで歩いて行く
遠くの敵と戦をするため
狂ってしまった時間の中に
死ぬためだけに 歩き続ける
歩き続ける
歩き続ける
歩き続ける

かくして役者は全員演壇へと登り
暁の惨劇(ワルプルギス)は幕を上げる


水銀党選挙対策本部!!

2006-01-24 23:14:01 | Weblog

1月23日(月) 0時25分、本サイト公式掲示板において神鏡学斗代表首長より、バレンタインデーを記念した人気投票の実施が布告される。

この布告を受けて同日、水銀党執行部は冬月幹事長を議長とする緊急幹部会議を召集、党内にバレンタイン投票対策委員会を設置することを決議。

翌24日、党総務会を開催し正式に決定。水銀党選挙対策本部が発足。
水銀燈総裁を本部長とし、第一回作戦会議を召集。

参加者:水銀燈総裁、冬月幹事長兼総務会長、薔薇水晶政調会長

作戦会議議事録(一部機密情報あり)


銀様「・・・・・それで何?トロイメントも最終回間近で忙しいこの私を担ぎ出した理由は要するに?バレンタイン記念の絵を誰にするかっていう投票のため?ちょっと、寝言は鞄の中に入ってから言って頂戴よ

薔薇「・・・わかりやすく通訳すると、『寝言は寝て言え』という意味です」

冬月「・・・・・別に私は『這い蹲るです』とも『靴を舐めるです』とも申しておりませんが・・・」

銀様「(無視)言っとくけど、私は今トロイメントに忙しくてバレンタインどころじゃないの!そもそもバレンタインなんて、男のミーディアムがいるドールだけが楽しめるイベントでしょう?真紅が例によって例の如く失敗作のチョコクッキーでもジュンのために焼いていればいいのよ」

薔薇『・・・失礼ね、それはクンクンよ』

銀様「下手な物真似はやめい。とにかく私は嫌よ、他をあたって頂戴」

冬月「そんな!もう神鏡に出馬を約束してしまいましたよ!それにただでさえこのサイトでの歴史が浅い我が党にとって、他のキャラでは知名度に劣ります。名実ともに水銀党の看板である貴女に出て頂かなければ、埋没は確実・・」

銀様「本当は挙党態勢でいきたいのにとか、総務会でこぼしてたわよね?候補を一人に絞って票が割れるのを防ぎたいなら、あなたの小説に出てくるその藤沢詩織さんという人に統一したらどうなの?そもそも私は、ここのオリジナルキャラじゃないし。党の看板が二次創作キャラじゃあ、あなたも困るんじゃないの?」

冬月「そんなことあるわけないじゃないですか!?どうやら誤解があるようです。この企画は実施形態こそ選挙ですが、趣旨はあくまでサイトを盛り上げるためのセレモニーです!
これを良い機会にサイト利用者の皆さんにキャラクターのことをもっと知ってもらおうと、一人でも多くのキャラが出た方が良いというコンセプトで、神鏡が新参者の私に二名分も参加わくをまわしてくれたんです。
わかりますか、これはいつものような勝ち負け重視の選挙じゃなくて、いわば親善試合なのですよ。選挙に勝つことが目的なのではなく、セレモニーに貢献することが目的ですから、出馬して候補に名を連ねるだけでも意義があるんです!」

薔薇「そうです、多分冬月さんの一票しか入らないでしょうが、それでも意義があります」

冬月「五月蝿い、お前はどうせ参加できないんだから黙ってろ。
とにかく、せっかくの神鏡の配慮なのです。
小説の華の詩織とブログの華の貴女がここで二名参加して、神鏡が世界に誇るフィリス嬢やソラの放つ新興人気爆発キャラの桜花と肩を並べて競い合う夢の祭典!
これは、水銀党にとってもサイト全体にとっても、歴史に残る輝かしいイベントになります!」

銀様「綺麗事は聞き飽きたわ。
選挙は選挙、結局は勝ちたいんじゃないの?代議員時代の血が騒ぐんでしょう。
大体ね、悪役の私がバレンタインの絵の投票に推薦されるだなんて、今の世の中どうかしてるわ・・・。
第一期の頃はねー、『水銀燈がきたぞー』って言うだけで村中の人が逃げていったものよ・・(しみじみ)
その藤沢さんの方がよほどご立派だわ。
妹を守って、後輩も大切にして、国まで守るだなんて、中々できないことよ?
私なんか、たった一人を守るためなら全世界から憎まれても良いと思ってる、そんな小汚い人形よ。
そんな人形にちょっと人気が出てきたからって自分の大事に育てたオリキャラをないがしろにしてまで私を立てるだなんて冬月、あなた巷の『銀様人気』で目が曇ったんじゃないの」

冬月「全く、ああ言えばこう言う・・昔話は存じませんが、何をそんなに自虐的になってるんです?・・・あ、ひょっとして銀様、藤沢詩織に焼き餅とか焼いてません?」

銀様「・・・・・!そっ、そんな馬鹿なことあるわけないじゃない!」

冬月「あー顔が赤くなった。本当は投票出たいんでしょ?恥ずかしがることないんですから、もっと自分に素直になって下さいよ。たった一人を守るってことも、口で言うほど易しいことじゃない。だから今の貴女を、あれだけ多くの人が応援しているんじゃありませんか」

銀様「ああっもう、うるさいうるさい!
とにかく私は出ないのよ!めぐが参加しないのに私だけ出るなんてあの子が可哀想じゃないの!それとも何、この寒い中窓も閉めずに歌をうたって私を待ってくれているあの子に、『私はバレンタインの投票に出ていて忙しいから帰りが遅くなる』とでも言えっていうの、あんたは!?」

冬月「はあ・・(やべぇ、この人どんどんツンデレ化してるよ。なんにせよ、いい加減心変わりさせないと・・・)」

薔薇「(ひそひそ)幹事長、ちょっとお耳を・・・」

冬月「なんだ、貴様の下らない話なんぞ聞いてる場合では・・」

薔薇「(ひそひそ)水銀燈をその気にさせたいのでしょう?私に良い策があります」

冬月「・・・・・。どんな?」

薔薇「(ひそひそ)前回と同じ手を使います」

冬月「アレか?いや、さすがに今回は無理があるんじゃ・・・」


銀様「二人とも、何を仲良くこそこそ喋っているのかしら?」


薔薇「・・・総裁。投票に勝てば、めぐさんの病気を治せますよ

銀様「・・・・・!な、何ですって!?(狼狽)」

冬月(うわっ、素で効いてるし・・・)

薔薇「『票』の力を持ってすれば、造作も無いこと・・・」

銀様「うう・・・そ、そんな、私はどうすれば・・・(おろおろ)」

冬月「(銀さん、あんた簡単に騙されすぎだよ・・・)ははは、ご安心を銀様。私にも一票あります。当然、銀様に投票させて頂きますよ」

銀様「え、ほんと!?ありがとう、冬月!!(途端に満面の微笑)」

冬月(うわすげぇ、もうさっきと言うことが変わってるよ、さすがトロ銀様)

薔薇「無駄です。その一票だけでは、めぐさんの病気は治せません」

銀様「え、え・・・!?(表情が笑顔から一気に絶望モードに!)」

薔薇「病気を治すには、『票』を全て集め・・・それを貴女の身体を通してめぐさんに与えることが必要です」

水銀燈「そう・・・じゃあ貴女の『票』も必要になるわね(第一期時代の冷徹な顔で)」

冬月(・・・おいおい、得票率100パーなんて、7人でやるアリスゲームとは違うんだから無理に決まってるだろうが。つうかこいつら『票』を何か違うものと勘違いしてないか?

薔薇「ふふ・・・まずは選挙で勝つことです。めぐさんのために」

銀様「選挙で・・・勝つ・・めぐ・・・の・・ため・・(虚ろな瞳)」

冬月(・・・・・すみません、これどう見ても悪質なマインドコントロールでは?)

銀様「・・・・・冬月(何かを悟った顔で)」

冬月「はっ、はい!」

銀様「・・・宣伝カーとたすきの用意よ。
それに清潔な白手袋。
地元の後援団体と霞ヶ関に送る『果物の詰め合わせ』も。
新年の『もち代』で相当使ったから、今残ってる軍資金じゃすぐに底を尽きるわ。
資金集めのパーティーのために、赤坂のホテルの宴会場、すぐに確保しなさい。各県連幹部には私が電話で激励します。配布資料に載せるマニフェストの原稿は、もう出来てるんでしょうね?

冬月「銀様!で・・・では・・・その、ご出馬は・・・」

銀様「ふ・・・幹事長のあんたにそこまで言われてしり込みしてるようじゃ、水銀燈の名が廃るわ。この勝負、上等じゃないの。私の命、あんたらに預けましょう。他候補を圧倒する選挙キャンペーンの展開を!

冬月「そのお言葉を待っておりました!お任せ下さい、総裁!」

薔薇「(ひそひそ)どうです?上手くいったでしょう

冬月「(ひそひそ)ああ、あの下手くそな洗脳でここまで簡単に堕ちるとは思わなかったぜ、ククク・・・越後屋、おぬしも悪よのう

薔薇「では、仕上げに・・・水銀燈、貴女の特技は何?」

銀様「アリスゲーム!!アリスゲーム!!アリスゲーム!!」

薔薇「・・・この試合の目的は?」

銀様「ローザミスティカ!!ローザミスティカ!!ローザミスティカ!!」

薔薇「・・・貴女はめぐさんを愛していますか?このサイトを愛していますか?」

銀様「ガンホー!!ガンホー!!ガンホー!!!」

薔薇「ふふっ・・・『やりすぎのウォークライ』作戦、見事成功です」

冬月「・・・・・しかし銀様、貴女本当に今回の投票の形式とかわかってますか?」

薔薇「えー、神鏡先生のおつくりになった投票用紙を見ますと、女性キャラに限っては記名式の人気投票と選択式のバレンタイン投票で、一人二票持つことになります。
今の日本の国会議員選挙と同じですね。
それで、投票規約に『オリキャラ以外の記入の禁止』条項がありますので、上の人気投票の部分では水銀燈に投票することはできない仕組みと解釈できます。
バレンタインの絵の投票欄に水銀燈の名前がありますので、水銀燈はこちらでのみ立候補ということですね。候補は全部で9名」

銀様「よーするに比例と小選挙区の両方があって、私は比例単独で出ろってことでしょ?上等よ上等。いつもやってるアリスゲームは7名だから、それに2名増えただけじゃない?ビーストの誇りを見せてやるわ」

冬月「ボブサップ様が降臨されたところで事務の話を・・・党の公認ですが・・・藤沢さんと貴女両方に出すことになりますが、食い合いになってもよろしいですか?」

銀様「良いって良いって!これはセレモニーなんでしょう?公認でも刺客でも何でもオッケー、華の舞台なんだから、役者は多い方が良いわ。何セコイこと言ってるの!うふふふふ・・・」

冬月「では銀様!筆と墨汁を用意しました。出陣式をやりましょう!」

銀様「よろしい。あ、でもダルマが無いわよ?」

冬月「問題ありません、ダルマ代わりに薔薇水晶使いますから。ほらこっちに来いバラバラ!」

薔薇「・・・いやですっ!」

銀様「あんた随分鬼畜なことするわね~」

冬月「あ、駄目だ。考えてみりゃこいつ目が片方しか無いじゃん」

銀様「言われてみれば、そうね」

冬月「ったく、使えねーなー。ダルマよりも役に立たないなんてよー」

薔薇「・・・どうせ落選しますから、片目だけで十分な気もしますが」

冬月「お前、そんなに塗られたいのか!?ああ!?」

薔薇「・・・・・鬼畜(ぼそっ)」

銀様「ま、まあまあ、頑張ってキャンペーンやりましょう?ね、みんなで力を合わせて!」

薔薇「・・・アリスゲームを始めましょう」

冬月「・・・いいからお前は黙ってろ」


『マスメディアの公共性を問う』総括・・・読む人の視点に立って

2006-01-23 23:56:02 | Weblog

こんばんは、水銀党こと、冬月です。

こちらのブログでは、今巷を騒がせているライブドア事件、そして先日ご紹介した消費者金融アイフルのチワワCMと、連続して時事問題を取り上げて参りました。
この二つは一見、当サイトの運営内容と関連性の無い趣旨に思えるかもしれませんが、実は私は今回、ある一つの問題(このサイトと決して無関係では無い問題)を論じさせて頂く為の伏線として、この二つのトピックスを用意しました。
本日はその総括をしたいと思います。ですがその前に、これが今日紹介する三つ目のトピックになりますが、こちらの記事を参照して下さい。
既にご存知の方も多いとは思います。もう時期外れの感がございますが、以下は今年の成人の日に関連して発生した、一つの問題に関する記事です。


朝日新聞『ネズミ踊り発言』

「新成人を中傷」と抗議文=浦安市長が朝日新聞社長に-千葉
--- 時事通信社 - 1月13日13:27

 『千葉県浦安市は13日、同市が9日に開いた東京ディズニーランド(TDL)での成人式について、朝日新聞がコラムで中傷したとして、市長と教育長名で謝罪などを求める抗議文を同社社長あてに郵送したと発表した。

 朝日新聞の10日付夕刊1面のコラム「素粒子」は、同市の成人式について「浦安の新成人。遊園地のネズミ踊りに甘ったれた顔して喜んでるようじゃ、この先思いやられる」と書いている。』


以上です。また薔薇水晶から「手抜きだ」と言われそうですが(笑)、本日の話を円滑に進めるために引用させて頂きました。

今回私が論じたいのは、表題にある通り、マスメディアの公共性であります。
お茶の間のTVから朝一番に読む新聞、カーラジオに至るまで、我々の日常生活においてマスメディアは、その組織力ゆえに影響力において個人の発言を圧倒し、特に民主主義が発達した今日の世界(北朝鮮や中国など一部の地域を除く)においては、実質的に国家権力さえも超越すると言われています。
メディアに接することで発信された情報がどれほど安易に我々に浸透するか、その影響力については、アイフルがTVコマーシャルで使用したチワワが女性や子どもに大人気になっているという例を紹介した通りです。
皆様は普段TV・新聞・ラジオなどを利用し、それらが一方的に提供する大量の情報を享受する中で、逆にそれらに対して問いかけたいと感じたことはあるでしょうか。
現代社会において情報は氾濫しており、その取捨選択の自由とそれによって発生する義務は、個々人の自己責任である。これは皆様もよく耳にするであろう自由主義のお題目ですが、しかし一方で情報の取捨選択の判断に必要な基準もまた情報であり、個々人が独自にその情報を収集する手段は乏しいという無視できない事実があり、それを完全に個々人の自己責任と言い切るのは、理想論に過ぎるでしょう。

何が正しく、何が間違っているか・・・我々の意思決定に強大な影響力を持つメディアには、その影響力に対する責任があると、私は考えます。
しかるに昨今の日本のメディアは、その責任を果たしているとは言い難い現状にあります。
『報道の自由』という自由主義の理想論に甘え、実際には視聴者に一定の思想を押し付けている結果になっている実態に気付きながら目を背け、情報操作と言われてもおかしくない時に偏った恣意的報道を行なっています。
ここで我々が忘れてはならないのは、メディアには事実を報道する自由と共に、事実を編集、すなわち加工する自由があるということです。
23日に逮捕され容疑者となったライブドアの堀江氏について、マスコミが行なってきた報道は、適切といえるものだったでしょうか。
確かに堀江氏には批判されてしかるべき罪があるでしょう。
しかし彼が逮捕されたのは、彼が違法な行為をした疑いがあるからであります。
しかるにマスコミは報道の中で違法行為の紹介の中に巧妙に合法な行為まで混ぜ、法律に詳しくない一般市民にはあたかも全てが違法であるかのように見せかけて糾弾しています。
例えば私が罪を犯して逮捕されたとして、私の趣味はワインですが、私が好きなワインの銘柄も批判の対象になるのでしょうか?とても馬鹿馬鹿しい話ですが、これまでマスコミがやってきたことはそれとほとんど同レベルです。
下級の週刊誌は言うに及ばず、大手新聞やTVもそうでしょう。
もし仮に見せかける意図が無かったとしても、法律に反しないことまで悪と断じるのは、傲慢な報道ではないのでしょうか。
何が正しく、何が間違っているか・・・その線引きは国家、人種、社会、地域、時代、個人によって異なり、誰かが一方的な主観による道徳感、正義感や常識で簡単に断定できるものではありません。
かつての慣習法に代わった近現代の法の支配とは、そうした主観からの断定的な正義や常識による私刑を防ぐために、客観的な法律が存在するものと解釈されています。
ただしそれは国家を束縛するものであっても、メディアの自由を束縛するものでなく、故にメディアには善悪を断定して報じても罰せられることはありません。
それによってメディアに芽生えた傲慢に、我々は目を向ける必要があります。
今日冒頭に挙げた『ネズミ踊り発言』。仮にも日本第二位の大手新聞である朝日新聞とは思えないものですが、この記事には朝日新聞記者の傲慢が満ちています。
『思想を押し付ける新聞はもう要らない』・・・業界第三位の毎日新聞が、去年山手線の吊革広告に大書したフレーズです。毎日がどこの新聞社に向けてこの言葉を発したのかは明確ですが、朝日はこの言葉に、真摯に耳を傾けるべきだったのではないでしょうか。そして、かつて最大手だった自社が何故読売新聞に退けられ二番手に転落したか、よく反省すべきだったのではないでしょうか。
この事件を知った後、私はこのディズニーランドの成人式について色々と調べてみました。この成人式は新成人の方が中心になって努力し、自主的に企画して行なわれたものだったそうです。
私も高校時代、二度ほど文化祭企画の指揮を執りました。ですから彼等の苦労や達成感が容易に想像できます。
人事とは思えないとまでは申しません。しかし、自分たちが苦労して成し遂げたセレモニーを『ネズミ踊り』『先が思いやられる』と、業界大手の朝日新聞に嘲笑われた時の彼等の気持ちを思うと、朝日新聞に対して、強い憤りを禁じえない。
確かに、ディズニーランドでミッキーの踊りを見ながら成人式というのは、日本の伝統的な成人式の文化とは異なるでしょう。私も酒の席で友人と談笑していてもしこの話題が出たら、皮肉の一つは言っていたと思います。
しかし酒の席では許される笑い話でも、朝日新聞が記事にして全国紙に載せれば、それは許されないのです。
読めば傷付く人がいる、不愉快な思いをする人がいる、しかも彼等は犯罪者でも政治家でもなく、社会的に強い立場にも無い善良な小市民だというのに、圧倒的な組織の暴力でそれを攻撃した朝日新聞の意図がわかりません。
米国文化であるディズニーへの迎合を暗に批判したかったのでしょうか。ならば叩けばよろしい、その根幹を。東京裁判史観、戦後憲法、対米追従外交を叩けばよろしいのです。東京ディズニーランドを経営する株式会社オリエンタルランドの社長は私の大学の大先輩ですが、彼は東京ディズニーランドで日本独自の経営を志し米本国のやり方と一線を画してきました。それを知っている人間にすれば、TDL=対米追従という思考自体、不勉強極まりなく、残念です。
もしもこの記事の内容を、有名政治家が、例えば石原都知事が言っていたらどうだったか。朝日は間違いなく、今の私と全く同じ論法で石原氏の『失言』を糾弾することでしょう。
去年は石原都知事がフランス語が時代遅れだと発言しマスコミは大騒ぎでした。朝日新聞は政治家叩きのためには社内に精鋭の論客を集めていて同社の政治面の社説は総理も毎日欠かさず目を通すほどの影響力ですが、身内の暴言は自由なようです(苦笑)。
一政治家よりもよほど影響力のある新聞が暴言を繰り返してそれを撤回も謝罪もせず、政治家には『失言』と断じて謝罪や辞任を迫るその姿のどこに、公共性を意識した報道があるでしょうか。
朝日新聞は本件で多くの人を傷つけた、その傲慢さを猛省して頂きたい。そして初心にかえった報道を心がけて頂きたいものです。

朝日のネズミ踊り発言から問われるメディアの公共性という問題は、規模こそ違え同様に公共性のある、すなわち不特定多数の人間の目に触れることを前提としたこのインターネットという空間を利用して皆様に情報を提供している我々にとっても、避けては通れない問題であります。

今回私がこのテーマをブログで取り上げたいと思ったのは、何もメディアを批判して悦に入りたかったからではありません。
批判したかったのもありますがその過程で、このHPを媒体として不特定多数の人間に情報を発信する以上、我々にも程度こそ違いますが同様の責任があるということを、ネズミ踊り発言をきっかけに考えさせられました。
先ほども申し上げた通り、ディズニーランドの成人式が滑稽だという発言は、私だってするかもしれません。酒の席では、こういったことは普通に冗談で済まされます。
でもそれと同じことを、成人式を実行した人や参加した人も読む新聞でやっていいのか、そこが今回のポイントでした。
HPでの発言でも、似たようなことを意識する必要が、特に運営する側にはあるのではないでしょうか。
振り返るに私は、友人との内輪の会話の延長線の意識で、HPで発言することが多かったように思えます。親しみをもってざっくばらんに面白おかしく時にシニカルな話をすることは、新聞のコラムと同様大切なことです。
しかしフレンドリーが過ぎて人を傷つけるようなことを言ってしまったら、それは問題です。ネズミ踊り発言を書いた記者も、面白ければ良いと軽い気持ちで書いたのでしょう。本人も、今は苦い気持ちでいるに違いありません。
私自身、友人たちの中でよくも悪くも『変人』と評価され、発言も奇抜で面白いと定評があります。しかしそれに調子に乗って発言に傲慢になってしまっては、知らないうちに自分がこの朝日新聞の記者のようになりかねないのです。
それこそこれは、対岸の火事ではないのです。これを見た時、よく自己を反省しなければならないという痛感は、あの記事への憤りよりも正直忸怩たるものがありました。
公の場での自己の発言には責任を。
小学生でも知っていそうな当たり前のことの難しさを改めて思いつつ、かなり遅くなりましたが、成人の日への、新成人としての私なりの抱負を述べさせて頂きました。

以上、いつもに増して堅苦しく読み辛い文章に最後まで付き合った下さった方に心より御礼を申し上げて、今日はこれでお別れです。

 

あとがき

薔薇「・・・ふーん」

冬月「なんだお前、聞いてたのか」

薔薇「・・・要するに去年掲示板でやったツンデレ批判は間違ってました、ボクはツンデレに改宗します、だからあれは無かったことにして下さいと言いたかったんでしょう?自分に素直になった方がいいですよ」

冬月「ギャース!!違う違う、断じて違います!私は決してツンデレラじゃありません!銀様が好きなだけです。どーして神鏡もお前もそう誤解するかな~」

薔薇「つまり銀様のツンデレには萌えるけど他のツンデレは認めない、と。そーいう無駄なこだわりって、秋葉原とかビッグサイトとかに集うオタクの典型ですよね」

冬月「残念!私は自称オタクだがコミケには一度も行ったことないし、最近は秋葉原近辺には蕎麦とトンカツを食いにしか行かんぞ」

薔薇「神田やぶ蕎麦?それは確かに通ですね、トンカツはどこです?」

冬月「名前は忘れたが、交通博物館(注:お願いツインズの最初の回で出てくるやつです)の近くに結構美味い店がある。あの辺りの店は、昔から江戸っ子の味方だからな」

薔薇「・・・でもそういう注釈をつけるあたり、やっぱりオタクですね」

冬月「五月蝿い!・・・まとめると、今回の特集は、第一回はメディアの情報操作能力(これについては、私の掲示板の常連連中が熱く語ってるのが参考になった)、第二回はメディアの影響力、第三回はメディアの傲慢さ。三回で完結か、時事ネタ扱った特集としてはこのぐらいが丁度良いな」

薔薇「時事ネタといえば、また延期になりましたね、ロケットの打ち上げ」

冬月「ああ、そうらしいな、赤木博士から聞いたよ。まあ慎重なのは良い事だ。昔みたく失敗するよりはずっと良い。大金と信用がパアになるからな」

薔薇「で、どうだったんですか試験は?」

冬月「聞くな!今日は新店舗のレセプションがあってだな、試験どころじゃなかったんだよ!つうか何故そうなる?」

薔薇「つまりは、駄目だったと」

冬月「あーあ、いいよなロケットは、調子が悪いと延期させてもらえて。私も調子悪いからさあ、試験延期してくれないかな~」

薔薇「H2Aロケットと自分を同一視しているあたりで、そろそろ危なくなってきましたね」

冬月「何がだ?」

薔薇「あなたの頭が。決まってるでしょう?」

冬月「そうだよな~決まってるよな~はっはっはっはっは・・・(ばたり)」

薔薇「?どうしました、冬月さん。・・冬月さん!?」


南無阿弥陀仏(チーン)。


水銀党は明日から試験+『マスメディアの公共性を問う』第二回

2006-01-22 23:53:29 | Weblog

「チワワCM中止を」=広告審査機構に申し立て-アイフル被害対策全国会議

 消費者金融大手アイフル(本社京都市)のチワワなどを使ったテレビCMなどについて、消費者問題に取り組む弁護士や司法書士らでつくる「アイフル被害対策全国会議」(代表・河野聡弁護士)が18日、社団法人日本広告審査機構(JARO、村上政敏理事長)に中止や適正化を求める苦情申し立てを行った。
 同会議は「CMでは実質年率が最高28.835%と表示しているが、これが利息制限法違反の無効な金利であることを示しておらず、視聴者に誤解を与える。また、チワワなどを使って現実と懸け離れたソフトなイメージの宣伝広告を行っている」としている。 

(時事通信) - 1月18日

 

冬月「へぇ、あれってチワワだったんだ!びっくり、私これまでエヴァの使徒かと思ってたよ!(まさに外道)

薔薇「・・・なわけないでしょうが」

冬月「いーや、わからんよ?カヲル君みたいに人間サイズの使徒だっていたじゃないか!何故あれが使徒じゃないと判断できる!?」

薔薇「・・・むしろ何故そこでムキになる?というか何故唐突にこんな話題を?いきなりどこかの記事のコピペからスタートだなんて、今日は随分と手抜きですね」

冬月「(無視)『気持ち悪い生き物を見たら全て使徒と思え』という某エヴァ専門家の分類法を当てはめるなら、あの犬は立派な使徒だね!第18使徒ア○フルだ!」

薔薇「そんな分類法聞いたこともありません・・・やれやれ、冬月さんは気持ち悪いとおっしゃいますが、あのチワワはクーちゃんと言って、アイフルがサラ金の悪いイメージを払拭するために持ち出した切り札です。 放送開始直後から可愛いと評判で、子どもや女性を中心にかなりの人気があるんですよ?」

冬月「可愛い?切り札?おいおい、冗談だろう?私もCMで何度か見たが、もしもあんな気持ち悪い犬公が私の家の前にあのエイリアンも裸足で逃げ出しそうな不気味な顔面を晒して、
『どうする~?アイフル~♪』
なんて聞かれた日にゃ、私だったら
『こうするんだよっ』とその顔面に渾身の力でガンキャノンキックを入れるね!あのデメキンみたいに飛び出した目がさらにぶぎょっと飛び出るのが見たいもんだ。てゆーかあんな犬を可愛いと思う感性の女子どものために救命ボートを譲ったのか、タイタニックの男たちは」

薔薇「・・・まあ犬の好みは人それぞれですから干渉するつもりはありませんが、とりあえずそのグロい描写をまじえて語るのは笑えないから止めて下さい。それから、タイタニックが沈んだ時代にアイフルはありません」

冬月(無視キング)まあローゼンメイデンのクンクンと良い勝負だよな」

薔薇「なんでそう敵を増やす発言ばっかりするんですか、貴方は・・・水銀燈だって、クンクンの隠れファンだという噂ですよ?そんなこと言ってると嫌われますよ?」

冬月「・・・あれ、そういや今日は銀様は?」

薔薇「・・・風邪で休みです。めぐさんを驚かせようと、この雪の中を夜中中かけて病院の前の教会の中庭に雪だるまを作って、仕上げに自分の羽根をむしって『大好きなめぐへ、天使さんより』って文字を入れたまではよかったんですが、高熱を出してばったりです。・・・まったく、だから言ったのに」

冬月「ははは、こっそり雪だるまを作ってめぐちゃんを驚かせようだなんて、あの方らしいな、微笑ましい。・・・しかし、失礼だが人形が風邪を引くかね?」

薔薇「私達は、普通の人形とは違います。人間が食べるのと同じ食物をエネルギー源として摂取し、睡眠によって体力を回復する。ローゼンメイデンの構成部品には実は多くの生体パーツが含まれており、その原理は現代の技術では未だに解明不能・・・。オーバーテクノロジーとして、各国政府や軍が関心を寄せるのも納得がいきます」

冬月「こらそこ、勝手に話をでっちあげるな。要するに、ローゼンメイデンは見た目は人形でも普通の人間みたく風邪を引くと、それが言いたいんだろ?お前の説明はいちいち回りくどくて長いんだよ」

薔薇「貴方にだけは言われたくないですね・・・ところでさっきから手にしているその書類の束は何?いつもアドリブの貴方に限って、台本でもないでしょうし・・・」

冬月「あ、ああ・・・これは大学の授業で配られたレジュメだよ。実は・・・明日から試験でね、私も

薔薇「・・・なんですって!?試験があるならこんなところで喋っていないで、さっさと勉強なさい」

冬月「うるせーな、どうせもう手遅れなんだよ!放っておいてくれ!」

薔薇「やれやれ・・・とりあえず、どうして今日の貴方がこんなに問題発言が多いのかわかりました。きっと試験直前で頭が煮詰まってるんでしょう」

冬月「問題発言?私、何かまずいこと言ったか?」

薔薇「言ってますよ。さっきだって私の可愛いクーちゃんに散々悪口言ってましたし、昼も公式掲示板で神鏡先生の大学の講師に『氏ね』とか言ってみたり・・・神鏡先生怒ってらっしゃいましたよ?」

冬月「ななな・・・!?そんなこと言ってないぞ、私は!『いっぺん氏んだ方がいいよ』って丁寧に言っただけじゃないか」

薔薇「同じことです。小学生みたいな屁理屈は止めて下さい」

冬月「全然違う。私はソフトなジョークのつもりだったんだ。本当に怒ってるのなら『いっぺん』や『いいよ』みたいなバックアップは付けないし、そもそも『氏』っていうのはネット上で『死』を使うと問題があるからその代わりにソフトなものをって思いやりでわざと誤変換することから始まった由緒ある伝統的な言い回しで決してシリアスなものでは・・・ああどうしよう困ったなあ」

薔薇「そんな釈明の理屈を用意しておくゆとりがあるのなら、誤解を招くようなフレーズは最初から使用を避けることです。また一つ勉強しましたね、冬月さん♪」

冬月「そうだな、その通りだ、うんうん・・・・・って、馬鹿野郎、その『勉強』って言葉のせいで、また試験のことを思い出しちまったじゃないか!」

薔薇「そんなに苦手科目なんですか、明日の試験は・・・どれどれ、『軍は何故政治に介入するか』という命題に関する、オドンネルの73年の仮説?・・・なんだ、貴方の得意分野じゃあないですか」

冬月「まあそうなんだけどさあ・・・この教授の試験採点が厳しいんだよね・・・あーあ、しかも試験時間は明日の10時から・・10時半のH2Aロケットの打ち上げの瞬間が見られないのが残念だよ」

薔薇「例の8号機ですか?陸域観測技術衛星(ALOS)『だいち』を搭載した」

冬月「ああ。全長53メートル、総重量321トン!今回は第1段ロケットの噴射口を長くした改良型で、打ち上げ能力は10%向上!日本の航空宇宙産業期待の新星だよ。なんだか『二つのスピカ』の主人公みたいに、わくわくしてくるじゃないか」

薔薇「良いアニメでしたよね、あれは・・・」

冬月「日本のロケット技術は、戦後ゼロから始まって、ここまで積み上げてきた。商業利用だけじゃない、安全保障においても、情報収集衛星を独自に打ち上げられるロケットはとても重要だ。中国の脅威も高まる今、この打ち上げには日本の明日がかかっている。なんとしても、成功させて欲しいね」

薔薇「以前は落下して、国際社会の信用を失いましたからね」

冬月「商業利用を考えるなら、欧米との厳しい市場競争の中で失敗は命取りだ。問題があっても無理して打ち上げてチャレンジャーの二の舞をやるぐらいなら、遅くなっても打ち上げは延ばしてしっかり準備した方が良い。そういう意味で、今回19日予定だった打ち上げが明日に延びたのも、仕方の無いことだと思っているよ。おかげで私は発射の瞬間を見られなくなったがな(笑)本当は、丸の内オアゾの大画面で見るつもりだったのだが」

薔薇「航行プログラムの不具合と、天候の問題でしたよね。明日の種子島は、晴れだといいのですが・・・」

冬月「ああ、きっと晴れるさ」

薔薇「冬月さんの試験も、上手くできるといいですね」

冬月「ああ、きっとでき・・・(涙)」

薔薇「・・・どうしました冬月さん。冬月さん!?」


合掌。


ザ・バトン・・・水銀党の場合

2006-01-21 02:52:47 | Weblog
・・・しかし米国産牛肉、再び輸入停止とはね。夜が明ければ、日本中が大騒ぎになるぞ。これも小泉総理のシナリオの内かね?

薔薇「・・・ふふ、国家に真の友人はいませんよ。テキサスのカウボーイとうちの総理とでは、総理の方が一枚上手ですから。気になりますか?」

知り合いのサイトで『夏休み――牛丼と妖精と戦争と――』ってSSを公開http://home.catv.ne.jp/pp/daikichi/con7.htmlしてるものでね、テーマがかぶるからね(笑。

薔薇「なるほど・・・あなたの予言もたまには当たるものです。さてと・・・本番ですよ」

了解。

ではお待たせしました、水銀党バトン回答、行きまぁす!!

薔薇「・・・・・アムロですか?随分と趣味が古いですね。弾幕薄いよ何やってんの~」

グラードル、出撃の信号弾はどうした!?

銀様「今度はガトー?節操の無いこと・・・・・はいはい、ワロスワロス」

感謝する!後は逝くのみ!!!


『オペレーション・バトン・オブ・ブリテン』(そのまんまやん)スタート。



ラウンド1 無条件でときめく×××な人3人

・・・なぁバラバラ、これって人の実名で答えて良いの?

薔薇「バラバラゆーな。・・・そうですね、どっちでも良いんじゃないですか?」

了解。じゃ即答。
『君が望む永遠』の涼宮遙、
『ダ・カーポ』の水越萌、
そして最後は当然・・・銀様!!

薔薇「・・・・・。頂戴。あなたのローザミスティカ、今すぐに頂戴(ひびわれた声で)」

銀様「・・・うわ、痛い、痛すぎるわこの人・・エロゲーキャラばっかだし・・・その二人の間に挟まれた私がなんだかすっごく可哀想なんですけど」

エロゲーキャラを馬鹿にするな!あれはイイ!!ものだ!

薔薇「初っ端から飛ばしてますね、今日は・・・。あなたもとうとう死亡フラグですか?」

わかったわかった、じゃあ私も神鏡みたく真面目に答えるよ。
『ときめく』と『尊敬する』はちょっと違うかと思うんだが・・・

・敵を知り、己を知っている人(敵の強さを正当に評価し、また自分の弱さから目をそらさずに戦える人)

・いかなる状況でも正しい道を見失わない人(『信念』という言葉を軽々しく使いたくないのでこう書いたが、それに近いもの)

・『人間』を大切にできる人

この3つが重要だね。3人というよりは、この3点を兼ね備えている人物こそ、『将』と呼ばれるに相応しいということだ。
昔ここでも紹介したコラム『将たる所以』とほとんど同じ内容だけど、これは私にとって真理だから。
特に重要なのは3つ目だね。
どんなに立派な組織でも、どんなにお金があってもその人自身に才能があっても、人間を大切にできない人のところへは大勢の人々は集まらないし、集まらなければ大きなこともできない。
まさに人は城、人は石垣、人は堀。どんなに機械が優秀になっても、それはきっと永遠に変わらないと思う。
歴史上の人物で、このことを一番良く理解していたのが、私の尊敬する山本五十六だね。
ミッドウェーで日本が負けた時、空母の喪失を嘆く参謀たちの中で、彼は一人、空母はまた造れるし戦闘機もまた造れるが、最も深刻なのはここまで育ててきた優秀なパイロットたちを喪ったことだ、と。
『やってみせ 言って聞かせて させてみせ 誉めてやらねば 人は動かじ』というのも、彼の好きだった言葉だ。
本当に兵を愛していたんだね、彼は。
私も、彼のようにありたいものだ。



ラウンド2 無条件で嫌いな×××を3人

・・・なぁ、これも固有名詞で良いのかな?

銀様「・・・・・まぁ、さっきみたく長い長いお説教聞くよりは良いか。どうぞ」

了解、認識した、我が主(マイマスター)。では即答逝ってみよー

『君が望む永遠』の速瀬水月、
『ダ・カーポ』の芳野さくら、
そして最後はとーぜんローゼンメイデンのバラバラ。

銀様「っってまたエロゲーキャラかよこのクソ爺!!?」

Exactly(そのとおりでございます)。

銀様「はあ・・・しかも全部さっきと同じゲームからというのが、なんか執念を感じさせるわね。・・・あれ?冬月確かkeyのファンよね?どうしてkeyのキャラ出さないの?」

鍵に出てくるキャラクターはどれも好きですし、嫌いなキャラはなおのこと、シナリオ重視ゲームの完成形である鍵作品にいなくてもいいキャラなんていないからね。Kanonの久瀬にですら、根強いファンがいるほどです。逆に言うとここで挙げているゲームは、特に好きなキャラや特に嫌いなキャラがはっきりと出てくる点で、私の中では鍵作品に劣ります。
それとエロゲーエロゲーって馬鹿にするのいい加減に止めてもらえません?別にHが見たくてやってるわけじゃないし、そのために全年齢版だって出てるんですから(←キレ方が微妙にカミーユ)。

銀様「・・・まぁあんたのゲームへの熱いこだわりについては近いうちにたっぷりと聞かせてもらうとして・・・最後のこれはまあ、当然よね。誰もが納得って感じ」

私は金糸雀のことが嫌いでしたが、唯一評価できるところは、薔薇水晶にあの愉快なニックネームをつけたところですね。まるで君望の『マナマナ』みたいじゃないか(笑。

薔薇「お父様のためにと頑張ってきた私を皆さんがそんな風に思っていたなんて・・・悲しくて涙が出てきました」

銀様「いい加減にあんたはホリエモンから離れろ。さもないと次からホーリエって呼ぶぞ」

薔薇「・・・・・」

さて、では私も神鏡のように真面目に答え・・・

銀様「はい却下。あんたはいちいち文章が長いのよ。ちゃっちゃと次に進め、ライミー(英国野郎)」



ラウンド3 無条件でお金をかけられる×××を5つ

・・・はぁ?誰だいこの設問を最初に考えた御仁は?どこぞのアラブの石油王か?

薔薇「どうかしましたか?この質問に何か問題でも」

だってよく考えてみろ。「無条件」に金をかけられるだなんて、普通あるわけないじゃないか。私はよく人から金持ちだと言われるがね、それでも金ってのは無尽蔵じゃない、使えば無くなるんだぞ?どんなに好きなことや必要なことにだって、コストパフォーマンスは考えるさ。『無条件』なんて、浪費だよ。金に対する冒涜だね。この設問には納得がいかない!

薔薇「まあ言われてみれば確かに・・・」

ふん、どんなバトンかとわざわざ解いてみたら、3問目で馬脚をあらわしおった。ええぃ帰るぞ!中川、車の用意をせい!!

薔薇「・・・お、お待ち下さい海原先生!!(おろおろ)」

銀様「た、大変よ!海原雄山にテレビや雑誌で『このバトンは駄目だ』って言われたら、お客さんが来なくなっちゃうわ!(おろおろ)」

・・・なーんてね(笑)。君らのノリが良すぎて逆に醒めた。まあ『無条件』はさすがに無しだけど、私が比較的お金をかけるものを挙げてみようか。

①人との食事
・・・神鏡と同じだね。
私の出費で一番多いのが接待費だから。まず私自身が美食家(笑)だし、特に人を食事に誘う時は気を遣うよ。『一期一会』というほど大それたものじゃないが、私にも美食家としての誇りがある。この私が連れて行くからには、中途半端な店は案内できないからね。
ただそれにしたってコストパフォーマンスは考える。例えば料理やサービスのレベルが同じでも地価が高い都心の店の方が郊外の店より家賃の問題でどうしても値段が高くなる。我々は家賃が食べたくてお金を払うわけじゃないから、場所の制約が無い限り、郊外の良い店を利用した方が良い。静かだしね。もっとも、人と会う場所はたいがい都心だから現実にはそうもいかないが・・・。神楽坂や吉祥寺のようなエリアは個人的にお奨めだね。私は納得のいくことにはお金を惜しまないけど、不条理な金の使い方だけはしたくないのがポリシーだから。
それからこれはよく言われることだけど、連れて行く相手との関係によっても、使う店は違ってくる。
高層ビルの中の店はホテルのダイニングで無い限り相当家賃が高い。地下の店と高層階の店を較べれば、当然上の方が値段も上がる。これは夜景を見るための料金が含まれてると割り切った方が良い。もし連れて行く相手が同性にせよ異性にせよまだそれほど親密な関係じゃないのなら、夜景が見えたりサービスの良い店(つまりコストパフォーマンスの悪い店)の方が良い。お互いの関係のぎこちなさを周りのムードがカバーしてくれるし、夜景を見ていれば会話がとぎれても気まずくならないよね?
お奨めなのがサービスの良さならホテルニューオータニのトゥール・ダルジャン。夜景ならホテルパークハイアットのニューヨークグリル。
両方ホテルのレストランなのは、何も食後二人の関係が良くなったらそのままお泊りできるからじゃないよ(笑)。タクシーで運転手に説明するのが楽ということもあるから、初心者には便利なんだ。ちなみに私は2軒とも女性(しかも違う相手)をお連れしたことがありますが、お泊りはしませんでした、否、できませんでした(涙)。
一方で旧知の友人やもう付き合って時間がたっている恋人のような気心のしれた相手なら、ぶっちゃけそんな気取った店に行くのはかえって無粋だね。二人の関係がしっかりしてるなら、バックアップしてくれるものがなくても二人だけで世界をつくれるし、むしろ邪魔は無いほうが良い。長居して話ができるなら、マクドナルドの2階だって構わないんだ(笑)。話をするのが主目的になるし、お互い時間が経つのが苦にならないからね。ただマックはさすがにあれだし、ベストなのは地下なんかの薄暗い店。喧騒は適度にあった方が、しーんとしてるよりいいな。全体が騒がしいと逆にそれが防音壁になって、自分たちの声が他に聞こえないから、私はそっちのほうが居心地が良い。
それから前者のようなシチュではこっちのおごりなのがほとんどだけど、後者になると相手がお金を払いたがって割り勘になる場合もある(あまり大きな声ではいえないが、私の経験上人格的にしっかりした人間ほど自分で払いたがるよ、友人恋人を問わず)から、あまり高い店にするのも相手に負担がかかって失礼になる。どちらかといえば美味しいものが安く食べられる、コストパフォーマンスの優れた店が望ましい。
それから自分一人で食事をする時は、あまりお金はかけないよ。食事と言うのは極論すれば生きる糧、動けるためのエネルギーが補給できれば、それで十分なんだからね。それ以上の美食を追及するのはもはや一種のエンターテイメント、楽しみということになる。だったら楽しみは共有できる相手がいないと。遊園地に一人で行ってもつまらないだろう?
どうしても、例えばライバル店の偵察や料理の研究などで一人で高い店に行く時は、なるべくランチにする。知ってるかな?どこの高級店も昼は知名度アップのために赤字覚悟でランチをやってるから、ディナーの半額から三分の一ぐらいの金額でほとんど同じものが食べれる。ランチタイムの高級店は、奥様方で賑わっているね。男性がレディースランチを利用できる店もたまにあるから、懐石料理のように小食で多くの種類を楽しみたい人にはお奨めだ。
山本益博が高い評価をしている銀座の高級フレンチが、1500円でランチをやっていたりもするから、こういうのは結構穴場だね。まあ私は一人ではそれすらもケチるけど・・・(笑。


銀様「うわ、なが・・・。この調子で後4つ喋るの?死者が出るわよ」

薔薇「・・・この長広舌が無ければ、いいこともちらほら言ってるんですがねぇ」

いや、安心してくれ。後はスピーディーにちゃっちゃと答えるさ。

②ワインコレクション・・・言わずと知れた、私のライフワーク。コレクションするのは、勿論寝かせて飲み頃になったら美味しく頂くため♪
相当な出費だけど、5大シャトーやブルゴーニュの有名なドメーヌは株と違って時間がかかる代わりに良い状態で(15度で湿気の無く、陽も当たらない場所に横にして保存する。太陽を浴びると1日でいかれるから注意!)寝かせておけば確実に価値が上がるから、10年ぐらいしてから楽天のオークションに出せば軽く3倍ぐらいの値段で売れますよ?
(ブルゴーニュでかつてワインの神様と呼ばれた造り手がアンリ・ジャイエ。彼のクロ・パラントゥは今では一本70万円もするそうで、安かった頃を知っている人間としては正直「はぁ?」って感じですね。買う気がしません、本当にありがとうございました。彼はもう80歳過ぎて引退して、今は親戚のジャイエ・ジルや、直系弟子のエマニュエル・ロジェが注目されている。彼等のワインもやがてジャイエみたくはね上がらないかと思いこつこつ買ってます。まあ気の長い先行投資ですな)
もっとも、売るために買ったつもりでも、どうせ我慢できずに自分で飲んじゃうんでしょうけど(←駄目じゃん)
それからレストランで高いワインを頼むくらいなら、ワインショップで買って自宅で飲みましょう。業界関係者として告白しますが、レストランではワインは仕入れ価格の3倍でお売りするのが普通です。レストランにとって、ワインは稼ぎ所です。料理で激しい価格競争を強いられている分、どこもワインで利益を出そうとします。
そしてもっと言うなら、ワインショップよりは楽天のようなインターネットで買った方がさらに安いです。私のこの前見たものだと同じワインで1万円ぐらい違いました。その分品質や保証の問題もありますが。
私は良心的な旧知のディーラーから格安の業務用価格で仕入れられますが、普通のワインショップは結構ふっかけてますからね。

銀様「まー私のヤクルト好きと同じね。気持ちはわかるわ」

薔薇「ヤクルトと一緒にされては冬月さんが可哀想な気が・・・そういえば水銀燈、このまえめぐさんが、病室の冷蔵庫を勝手にヤクルトでいっぱいにするのは、他のものが入らないから止めて欲しいって困ってましたよ?」

銀様「あれはあの子に飲ませるために買ったのよ。元気になっておらおうと・・・」

薔薇「嘘。業務用の箱で買ってますよねえ?ヤクルトを『大人買い』ですか?どうせ巷の銀様人気を良いことに、『銀様のヤクルト』とかいう名前で1本500円で売りに出そうと・・・」

銀様「ギクゥッ!!」

薔薇「水銀燈ともあろうものが、どこぞの新興宗教のような荒稼ぎとは・・・あなたを天使さんだと信じているめぐさんがこれを知ったら、どう思いますかねえ?」

銀様「・・・う、五月蝿い!儲けたお金をめぐの手術代にするのよ、文句ないでしょ!?・・・そんなことより冬月、残り3つは!?」

ははは、あんなに嫌がってたのに。いえ、残念ながら私はこの2つで終わりにしますよ。神鏡と同様本当はもっとあるんでしょうが、惰性で答えているときりが無いのでね。
とりあえず、私が他の人と較べて特にお金をかけているもので、私なりのこだわりがあるものを二つだけ紹介させてもらいました。
ただここで一つはっきり申し上げておきたいのは、私はどんなに自分が好きなものでも、絶対に『無条件で』お金を使うということはしません。
そこを誤解される方がよくいらっしゃるとの噂をよく耳にしますので。
商売においても私生活においても、必要なことへの出費は惜しむべきではないが、それはコントロールされなければならず、無駄な贅肉にびた一文まわしてはいけない。それが私のポリシーです。
どうすれば良いものを、適切な値段で手に入れられるか・・・このコストパフォーマンスの可能性への追求の気持ちを忘れてただ無駄に金を使うようになってしまえば、それはもはや思考停止した『貴族』、もっといえば理性を失った『ケダモノ』です。
昔名探偵コナンを読んでいたら、いかにも悪役っぽい金持ちがレストランで注文を取りにきたウェイターに「馬鹿な質問をするな。一番高いワインと一番高い料理に決まってるじゃないか」と言っていましたが、ああいう腐った人間にだけは絶対になりたくないものです。
私には私の誇りがありますし、商品の正しい価値を見極める賢い目を養っていきたいと、日々努力しております。
その上でこの『無条件で』というお題は、私にはどうしても納得がいきませんでしたので、敢えて苦言を呈させて頂きました。
出題者の方は、ご無礼をどうかお許し下さい。



ラウンド4 無条件で好きな×××を3つ

銀様「私もこう見えてもネット歴は結構長いほうだけどねえ・・・こんなに長文のバトンの回答は初めて見たわ」

薔薇「・・・空気読めてないですよね」

銀様「ってやば、このお題また『無条件で~』、とか書いてあるわよ!これでもう一回冬月のお説教聞くくらいなら、私ローザミスティカ抜き取られて魂の無い人形になった方がまだましだわ。そうすりゃ耳も聞こえなくなるわけだし」

薔薇「お望みとあらば・・・」

銀様「冗談に決まってるでしょ、何期待してんのお馬鹿さん。ほら冬月、ゴタクはいいからさっさと答えて!さっきまでのとダブらないようにすんのよ」

アイアイマム。

・小説の構想を考えること(考えるのは楽し、書くのは苦し)

・優れた芸術と出会うこと(絵画や音楽は勿論好きですが、それに限りません。この世界の森羅万象、美を感じられるもの全てが芸術なのです。例:美しい数式、シナリオが完璧な物語、そして大自然の悪戯)

・マキャヴェリズムの研究(剣無き信約は言葉に過ぎない)

銀様「・・・おや、短い、しかも内容が珍しくまとも」

薔薇「なんだ冬月さん、やればできる子だったのじゃあないか(ヘルシングの少佐のような目で)」




ラウンド5 無条件でバトンを受け取らせる5人

・・・また無条件、かよ。ポツダム宣言か、このバトンは?
日本人にとっては屈辱的な単語を何度も使いおって・・・よっぽど『無条件』が好きだったんだな、この製作者は。

薔薇「・・・確かに、『無条件でバトンを受け取らせる』というのは凄いですね。頭の上の林檎を射抜いたウィリアム・テルと息子並みの信頼関係が必要とされますし。・・・あれだけネット上で他のサイトと交友関係のある神鏡先生が、ソラさんとあなたを指名した理由がよくわかります」

そうか・・・あいつもなんのかんの言って、私のことを頼りにしてくれてるんだなあ・・・(しみじみ)

銀様「ほらしみったれた顔して泣いてないでさっさと5人選びなさいよ。あんたいつも友達多いってえばってるじゃないの」

5人ねえ・・・困ったねえ、どうも。

銀様「何パトレイバーの後藤さんみたいな情けない声出してるの。あなたいつだったか、自分が一声かければ北はガリア、南はエジプトから、いつでも命を捨てる覚悟で全帝国の兵が集結すると言っていたじゃない?あれははったりだったわけ?」

どこのローマ皇帝だよ。話が飛躍しすぎだよ。あーあ、私サイトの管理人ってわけでもないしなあ・・・そうだ、君たちに頼むってのはどうかな?

薔薇「・・・・・神鏡先生は、そんな自作自演をお許しになりません」

銀様「あーもうじれったいわねえ!haruさんとかはどうなの?仲良さそうに見えるけど」

駄目だ!いつもお世話になっていてただでさえそのご恩返しをせねばならぬ人に、この上さらに迷惑をかけるなど、人の道では無い!

薔薇「・・・haruさんだったら、ソラ氏が指名していましたよ」

・・・・・な、なんだって!!?あ、あの野郎・・・・・

薔薇「・・・そんな、イザークに目の前で民間人のシャトルを撃ちぬかれたキラのような顔をなされても困ります」

う、うわああああああっっっ!!!(あんなに一緒だったのに~♪♪)

銀様「クスリが切れたのかしら?・・・まあ借金の保証人や宗教の勧誘じゃあるまいし、そう悩まなくてもいいじゃない。こーゆーのはね、うじうじ悩んでてもしょうがないよ。ぱぱっと決めちゃいなよ」

・・・・・よし、決めたぞ。

薔薇「どうしたんでしょう。らいむいろ戦綺譚の最後の方でソフィアに操られて悪魔化した馬飼さんのような目をしてます、この人」

・・・・・ボブ、うさひこ、セイクリッド・ランディス、外蛯沢、それにモスト。ククク・・・これで5人。
これこそまさにジークフリートの再来。神話の軍勢。
ククク・・・完璧だ。

人参一番!人参一番!人参一番!にんじん・・・

銀様「・・・薔薇水晶、救急車を手配して。霊柩車でもいいわ。大至急よ」

薔薇「ラジャー!」

な、何をする気だ、離せ、や、やめろー!!

ピーポーピーポー・・・



ラウンド6 次に回す5人を色で例えると?

銀様「・・・こうなったら仕方ないわ、私達で回答するわよ」

薔薇「先ほどの冬月さんの指名ですが、さしあたって実在しない人物が何人か(人間で無いモノも約一羽混ざってましたが)含まれていましたので、それらダミーを全て除外すると、実質的にはご友人の外蛯沢さんという方しか残りませんね」

銀様「ああ、去年のクリスマスに冬月の新しいブッシュ・ド・ノエルを考案された方ね。ところで、あのモストってのは?」

薔薇「さあ?モスバーガーの親戚でしょう。・・・さて、外蛯沢さんの色ですが」

銀様「海老だったら、無難に赤でしょう」

薔薇「・・・ひねりが無いですね」

銀様「きっと速さが3倍なのよ」

薔薇「・・・それもまた、ひねりが無いですね。ちなみに押収した冬月さんの書類によれば、外蛯沢さんは実家でネットに接続され、また実家に週に一度しかお帰りにならないそうなので、回答には若干のお時間がかかりそうです」

銀様「まあ期待せずに待ちましょう・・・。しかしこんなに長いバトンの返答も前代未聞だけど、回答者が病院送りになって終わるバトンも前代未聞ね。さすがは冬月、前代未聞だらけでギネスブックに登録されるかも」

薔薇「そんなものより、私は今は一杯のギネスビールの方が欲しいですね。・・・あら、雪・・・雪が降ってますよ、水銀燈」

銀様「あら・・ほんとね。去年の12月11日に少し降ったけど・・・今度は積もるかしら」

薔薇「交通機関に支障が出ないと良いのですが。この街は雪に弱いですから・・・」

銀様「・・ったく、情緒が無いわね、あんたは。・・・ねえ、ところでスコップ持ってない?」

薔薇「やれやれ・・・貴女って実に分かり易いですね。どうせ夜中のうちにめぐさんのために病院の外にこっそり雪だるま作ろうとか、そういう魂胆でしょう。ここまでくるとツンデレを通り越してただのデレデレです」

銀様「・・う、うっさいわねぇ!私もう帰るわよ!ほら挨拶」

薔薇「はいはい。・・では本当にお目汚しでした。お休みなさい(ぺこり)」

銀様「まったね~、ばいばーい♪」

・・・おしまい。

水銀党『女たちのトロイメント』

2006-01-20 15:21:07 | Weblog

そこ(戦場)には、英雄でも、犠牲者でもなく、三体のドールがいた。
ただ、愛するものを護りたい・・・彼女たちの望みは、それだけだった・・・・・。


2006年、1月20日第二次アリスゲーム、終戦前夜

ローゼンメイデン最大最強の不沈ドール、真紅は、二体のドールと一人のミーディアムと共に、決戦の園(うみ)へと向かった・・・・・。


「薔薇水晶は一秒間に160メートルの速さで突っ込んで来る!死んだら戦えないです。生き抜くために戦うんです!!」(翠星石)

 

現代パート
「あんた・・・なんであの海に行きたいんじゃ?」(謎の老人)

天使さんのことが、知りたくなったんです」(大人になっためぐ)

 

「一機の航空機の援護も無しに、こんな作戦が成功すると思うか!?・・・私は三体のドールズの生命を預かった。一兵たりとも、無駄に死なせるわけにはいかん!!」(桜田ジュン)

「鞄の中で眠っている妹だけは、守ってやりたいんです・・・なんとしても・・・」(翠星石)

「あの子さっき、命を捨てる覚悟ができてるだなんて、言ってたわ・・・・・・」(水銀燈)

「第二ドール金糸雀、桜田大隊に入隊しました!」(金糸雀)

死ニ方、用意」(ばらばら推奨)

「もう会えないあの子を、守る・・・・・!」(水銀燈)

「真紅が突っ込むなら、金糸雀も一緒に突っ込もうと思うのかしら」(金糸雀)

「死んだらいけん!!」(桜田ノリ)


「天使さん・・・・・」(めぐ)


このアニメ(くに)を護るのが、誇りだった。

愛する人のために、戦うと誓った。


もう会えない君を、守る・・・・・。


『女たちのトロイメント』

全国東映系ロードショー。


(例によってフィクションです。
元ネタはhttp://www.yamato-movie.jp/top/index.html

 

銀様「・・・・・なんだかに、
『どう見ても今公開中の某映画のパロディです、本当にありがとうございました』
って感じのイタい駄文が書き散らしてあるのはまあいつものことだしさておくとして、どうして私たちがまたこのブログに召集されなきゃいけないわけ?確か移転したはずよね、マーキュリーチャンネルは」

薔薇「さあ・・・それは私が聞かなきゃ駄目ですか?さっきから『映像の世紀』の音楽とか口ずさみながら、しかも明らかに『誰か』を意識してロッキングチェアできこきこ揺れてるあの怪しいおじさんに」

冬月「・・・・・(きこきこ)」

銀様「まあたぶん恒例のローゼンメイデントロイメントの感想がやりたいんでしょうけど・・・なんかあんたの『お父様』より雰囲気暗くて話しかけ辛いね、今の冬月・・・」

薔薇「お父様に意見するなど・・・許されません

銀様「やれやれ、これだから東側の住人は・・・あらあなた、片方の腕どうしたの?」

薔薇「・・・バイオリニストの演奏会に行ってきたら、思いの他会場が大入り満員でしてね、雑踏に揉まれて取れてしまいました」

銀様「ふーん・・・ま、そういうことにしといてあげる(笑)。腕が取れても動じないだなんて、さすがはお父様直属だけのことはあるわね。壊れてもすぐに直してもらえるから良いって感じ?」

薔薇「おい女、俺の腕をもってこい。ファーストクラスのスチュワーデスが、客に酒とキャビアをサービスするようにだ・・・って感じです」

銀様「ジョジョネタきたー・・・でも真面目な話、あんた今回はちょっとやりすぎじゃない?私も上空から見てたけど、一方的な殺戮はアリスゲームというよりホロコーストよ。あの残虐シーンの連続で次回見ようと思わなくなった視聴者は少なくとも3分の1はいるでしょうね」

薔薇「・・・その代わり残り3分の2の視聴者は、次回を見逃せないでしょう。これも『想定の範囲内』です」

銀様「私が言うのもなんだけど、あんまり非人道的なアリスゲームをしてると、社会の反感を買ってそのうち地検の強制捜査がかかるわよ。あんた以前『お父様が悲しんでいます』って蒼星石をたきつけたでしょう?あれだって『風説の流布』だし」

薔薇「第一期悪役の貴女にとやかく言われる筋合いはないですね」

銀様「あんたと一緒にしないで。私はいつだって一人で戦ってきたし、汚いことをする時は自分の手しか使わない。あんたが裏で仲良くつるんでるあの八頭身ウサギやお父様もどきは一体何なの?やり方が腐ってるのよ、あんたは」

薔薇「私のことを貴女がそんな風に思ってただなんて・・・それこそ『ソテーガイ』です。悲しくて涙が出てきました

銀様「はいはい・・・時事ネタに走るのはこれぐらいにしといて、とりあえず今回の私の感想。あんたとは絶対に回転寿司には行きたくないわね。あんたってこっちに美味しそうな寿司が流れてきたら、全部自分で取っちゃうタイプでしょう?今回もローザミスティカ総取りだし」

薔薇「正当な市場競争で勝ってローザミスティカを手に入れるのがどうして批判の対象になるのか、ボクにはわからない!」

銀様「だからもうライブドアネタはいいって言ってるでしょ!ねえ冬月起きてよ、こいつと二人で話してると気が狂いそうだわ」

冬月「翠星石・・・・・金糸雀・・・・・どうして死ぬとわかっとるのに沖縄にいくんじゃあ!?死んじゃあいけん!死んじゃあいけんよお・・・

銀様「・・・訂正。こいつもバグってるし。その微妙に広島弁になってるのは、やっぱ某映画の影響なの?」

薔薇「・・・多分『男たちの大和』を映画館に見に行って、その直後に今回のローゼンメイデンを見てしまったために、彼の脳内で二つの作品が融合してしまったのでしょう。昔、ハエと人間が融合するという恐怖映画がありましたが・・・まさかこんな現象が現実に起こるとは・・・!」

銀様「・・・ただのパロディもあんたが解説するとなんだかとってもおぞましいものに聞こえてくるから不思議ね(汗。・・・で、いい加減長くなってきたからまとめるわよ。冬月、結局どうなの、第十一話『薔薇園』の感想は?まさかあのふざけた『男たちの大和』パロディで終わりじゃないでしょうね!?」

冬月「・・・・・ローゼンメイデントロイメント。それはもはやアニメでは無い。それは、アリスゲームに散っていった英霊たちの墓標である」

薔薇「可哀想に・・・あのアニメにガダルカナルを見てしまったんですね、彼は」

冬月「誰のせいだ↑・・・はあ、私はいつかこのアニメが、一見萌えアニメなように偽装されてるけど実は経過がゆっくりなバトルロワイヤルじゃないかってことがばれてR指定にされそうで怖いよ・・・誰かあの偽お父様気取ってる死の商人を狙撃して、早いとここの泥沼の紛争を終わらせてくれ」

薔薇「ホワイトナイト(白馬の王子様)なんて、信じてるわけじゃない♪」

銀様(とりあえずあんたは株やりすぎ・・・)

 


1月20日のローゼンメイデントロイメント第11回『薔薇園』では、水銀・薔薇枢軸同盟と真紅連合との間で総力戦が行なわれた。
戦闘は『お父様』の全面的な後援を受けた第七ドール薔薇水晶が圧倒的優勢を維持。激戦の中で、連合ナンバー2の翠星石が金糸雀を庇って戦死。金糸雀もその直後戦死。二人のローザミスティカは、薔薇水晶が接収した。
真紅連合は事実上壊滅し、またローゼンメイデン全体のドール七体は残り三体に減少。
開戦からわずか1ヶ月で半数以上のドールが戦死もしくは殉職し、人々は自らの行為に恐怖した。(1月20日、ロイター電)


特集『時勢を読む』

2006-01-19 23:09:26 | Weblog
日本経済新聞特集より。

『ローゼンメイデン・トロイメント』。
普段政財界であまり耳にしないこの言葉が、今密かに注目を集めている。

1月初旬に、TBSが開いた臨時株主総会。開会するや否や株主の一人が経営陣に噛み付いた。
「貴社はミズモノ(情報)を扱うのが専門なのに、時代の変化に対応した自社のホームページの更新も満足にできないのか。上場企業としてあるまじき姿だ」
経営陣は返答に窮し、総会は一時混乱した。

問題となったのは、昨年よりTBSが金曜早朝に放送しているアニメ『ローゼンメイデントロイメント』の情報発信を目的に、同社がインターネット上に開設した公式HP、その中の登場人物の一人『水銀燈』のプロフィールだった。

ローゼンメイデンは幻冬舎の人気漫画がアニメ化されたもので、第一期は2004年10月から2005年にかけて放送。物語の概要は、完璧な少女『アリス』になることを宿命付けられた魂を持つ、『ローゼンメイデン』というアンティークドールたちの戦いを描いたもの。『アリスゲーム』というアリスになるための戦いに勝ち残った一体のみがアリスになれ、他のドールは戦いの過程で淘汰されるという過酷過ぎる設定から「萌えアニメ版バトルロワイヤル」だという批判の声もあるが、各キャラクターの心理を緻密に描き込んでいることに定評があり、一般に『美少女もの』として定義される近年のアニメ作品の中では異彩を放つ話題作だ。
当初アニメは第1期のみの予定だったが(第1期終了時点で監督は「やりたいことは全てやった」とコメント)、ドールを再び見たいとのファンの声の高まりに押される形で第2期の制作が決定となり、現在『ローゼンメイデン・トロイメント』という名称で第二期を放送している。

この第二期実現で重要な鍵を握ったのが、先ほども述べた水銀燈だ。アニメ第1期終了とほぼ同時期に、原作において水銀燈を中心とした新たな展開が始まった事がアニメ継続の要請に繋がったと、関係者の多くが指摘する。
水銀燈はローゼンメイデンの第一ドールにして、主人公役の真紅と敵対した第一期の『悪役』。デザインはアニメーターが最も精魂込めて描きこんだという、美しくも不気味な、「サディスティック」なイメージ。ゴシック・アンド・ロリータ的なキャラクターデザインは他のキャラクターと比較しても突出して異色である。
当時は冷酷非情な性格で、アリスゲームに勝つ為なら手段は選ばなかった。契約者のことを「糧」といって憚らず、人間を目的のために利用しようとしたため、人道主義的立場をとる真紅と激しく対立した。

しかしアニメ第二期では病気の少女めぐと出会ったことでその姿勢に変化が生じ、めぐを気遣う優しい心を見せるようになった。病気に苦しむめぐを救いたいと傍らで苦悶する日々を送るうち第七ドール薔薇水晶に「ローザミスティカがあればめぐは助かる」と唆され、めぐを救う為にアリスゲームに再び身を投じている。

第一期の最後には真紅に倒されて身体が炎上、胴体が欠けていることがその時明らかになった。第二期の復活は薔薇水晶の策謀であるとの見方もあるが、例えそうであっても、自分は未完成(ジャンク)であるというコンプレックスに縛られた水銀燈にとって、病気により自分を「壊れた子」と蔑むめぐは放っておけない大切な存在、その一途な想いは、今多くのファンを惹き付けている。

ところが、このような第二期での状況の変化に、TBSの対応は遅れている感が否めない。
TBSが設けているトロイメント公式HPにある、水銀燈に関する記載はこうだ。

『前作で真紅に倒されたドール。残虐で非道な性格』

HP公開開始から、水銀燈復活を経て今日に至るまで、その記載は変更されていない。
「水銀燈が変わったことを、TBSが知らないはずがない。今のドイツ連邦共和国のことをガイドブックで取り上げて『ユダヤ人を虐殺するナチスドイツです』と紹介しているようなもの。そんな時代錯誤のガイドブックがもしあったら、大問題になっている。TBSはもっと反省するべきだ」
総会で抗議した株主は、ナチスのホロコーストの歴史を引用して、会場を出た後本紙の取材にそう語った。
『残虐で非道』。この表現が今の水銀燈に対しあまりに不適切だと、株主は主張する。
「同じ悪役でもやっていることがより悪質な薔薇水晶が何故か、『謎多きドール』と好意的に書かれているのは不公平で理解に苦しむ。ミステリアスだというのは綾波系のキャラに使う表現で、この業界では誉め言葉。薔薇水晶の行動が「謎だ」と言うが、あれがどうしようもない悪役なのは小学生にだってわかる。策謀を巡らして他人を操ると綾波系になれるのならキール・ローレンツだって綾波系だ。TBSは視聴者を馬鹿にしているのか」

TBSの姿勢に憤りを感じているのは、この株主だけではない。
「現状を全く正しく反映させていない。事実の歪曲で、水銀燈ファンへの侮辱にあたる。許されない怠慢だ」(水銀党若手議員)
全国の水銀燈ファンを束ねる政治結社『水銀党』。年明けの総務会では多くの議員が、水銀燈の変化を無視していつまでも文言を修正しようとしないTBSへの苛立ちを露にした。放送終了も近付く中、手遅れになる前に修正するよう、立法措置も含めた制裁でTBSに圧力をかけるべきだという主張が、党内外から強まっている。

水銀燈の支持者はもともと、水銀燈への忠誠心にも近い強い愛着と団結力、そしてその行動力で他を圧倒することで知られる。
アニメ第一期最終話で真紅に倒された水銀燈は、当初は第二期での登場予定はなかった。しかし、原作者PEACH-PITを始めとして、復活を望む水銀燈ファンの声に抗し切れず、第二期第6話にて完全復活を遂げた。
アニメ制作側からも、水銀燈復活を求める声が上がった。アニメーション制作を担当するノーマッドの社長・小野進矢。「水銀燈抜きで再開して、アニメを維持できるのか」制作側からの不安の声は、水銀燈の人気の高さを象徴している。
制作開始寸前まで相当悩んだという松尾監督も現在では「復活させたのは正解であった」と語っている。 その松尾監督自身、業界きっての水銀燈の大ファンで、第二期でツンデレ化した水銀燈に対応し、1月15日放送の『有楽町アニメタウン』でのローゼンメイデン特集にゲスト出演した際に、水銀燈声優の田中理恵にツンデレ演技指導を行ったほど。昨年12月25日に新宿ロフトプラスワンで開催された水銀燈ファン決起集会も、発案者は松尾監督ではないかと言う説が濃厚だ。
最終回へのカウントダウンが始まったトロイメント。『銀様人気』は衰えることを知らない。

『マスメディアの公共性を問う』第一回・・・今、日本で一番熱いブログは?

2006-01-18 23:57:11 | Weblog

こんばんは、水銀党です。
さる16日夜の東京地検特捜部のライブドア強制捜査に端を発した一連の『ライブドアショック』については、皆さん既に報道でご存知かと思います。
当初は関連企業の風説の流布のみだった容疑はその後ライブドア本体の粉飾決算容疑にまで拡大。東証ではライブドア株がストップ安となって既に同社は2000億円を超える損失を被り、さらに他のIT企業株にも売り注文が殺到、史上初の東証取引全面停止、市場全体で総額31兆円の損害という異常事態にまで追い込まれました。
ITバブルの象徴であるヒルズ族の頂点に立つライブドアが起こした今回の事件は、回復の兆しを見せ始めた矢先の日本経済全体に無視できない影響を与える恐れもでてきており、同社の株を保有していない私も一国民として今後の行方を注視したいと思っております。
さて、今インターネット上でライブドアショックを身近にもっと感じたいあなたにお奨めのとてもホットな場所といえば、騒ぎの渦中にあるライブドアの『社長日記』
堀江貴文社長自らが管理しているブログで、元は堀江氏の生活を綴った徒然日記として人気があったのですが、今回の事件でブログのコメント欄が一躍2チャンネルさながらの巨大掲示板に変貌!
事件発生から既に5万人の人がここを訪れ、2000人が書き込んでいると言われています。
実は私と友人の赤木博士も、16日の夜から出かけてきました。
行って見ると本当に膨大なコメント量で、17日のものだけでも書き込みがさっき2000を突破しました!マスコミも注目していて、毎日新聞と日本テレビでもここの書き込みが取り上げられています。
本当に様々な人がいて、コメント欄らしく堀江氏にコメントする人から掲示板みたく討論したりお喋りしたり喧嘩する人たち、コメントだけでも堀江氏へのエールから株主の悲鳴、2チャンネルの荒らし風のえげつない誹謗中傷と、暇つぶしにはもってこいの場所です(笑。
もっとも誹謗中傷の中には人間が書いたものだけでなく、ライバル企業のAIシステムがばらまいているワンパターンなものも混じっていますから、人間の書き込みか機械の書き込みか見分けないと大変ですが(私の掲示板でも、指摘していた方がいました)
私は2チャンネラーではありませんが、例えばこれから2チャンネラーを目指す!という人には、2チャンネルよりまだ波が穏やかなので(笑)、良い訓練場になるかと。
この歴史的なイベントに足跡を残そう!という動機だけでも、一度行って書き込んでみる価値はあるかなと思います。
ただあんまりのめりこんでしまうと2チャンネルによくいる、時間無駄にしてるだけの廃人になってしまいますが(笑。
このブログにも、そういう『住人』が大勢いて可哀想になりました。自分の書き込みを大勢の人に見てもらえるのは、特に実世界であまり存在感の発揮できない人にとっては楽しくて癖になるのはわかりますが、匿名である以上何も生産はしないですから。書き込む時は、そこのところ忘れずに、あくまで暇つぶしの範囲内で。
ちなみに私達は元々ホリエモンのことが嫌いだったのですが、行ってみてあまりに堀江氏の誹謗中傷をする連中の書き込みが低レベルだったので、堀江信者サイドに立ってとりあえず誹謗中傷の書き込みが一番多い奴を血祭りに上げて帰ってきました♪皆さんも一目ご覧になれば、私の言ったことがわかるかと思いますよ(笑。
掲示板の世論を誘導するのって、テクニックさえ掴めば意外と簡単なんですよ、これが。試験前の良いストレス解消になりました。
ただ博士ちょっとやりすぎ(爆。
一時期あそこの流れを完全に占拠してたし。
17日のcolonelmasahiroが私、suiginto1が赤木博士です。↓にアドレス貼っておきますので、念のため。
http://blog.livedoor.jp/takapon_ceo/archives/2006-01.html#20060117

さて、実はここまでは私の掲示板『水銀党の談話室』でお話しているものとほぼ同じものでして、ここでまた掲示板と同じ内容をアナウンスするだけというのも新鮮味に欠けるので、ちょっと付け加えてここからは大人の話をします。
警察や検察=正義、マスコミの報道=真実だと思っておられる方は、今の綺麗なままでおられたほうがよろしいかもしれません。
普段こういう話はここではあまりしないのですが、今回は敢えて公開を遅らせましたので、よほど興味のある方しか覗いていないという前提で、特別サービスを。
今からするのはいつものようなフィクションでなく実話、情報源は色々と事情があって親しくさせて頂いている、洋菓子興業会顧問の与党参院議員です。

今回の検察の動きを永田町は、亀井静香の報復だと認識しています。
堀江氏が広島6区から刺客で出た時から、亀井は見せしめの報復を考えていたのでしょう。ゼネコンに恩も売れて、一石二鳥です。
亀井も復党を考えると小泉総理本人を攻撃するわけにはいきませんが、堀江社長を血祭りに上げるだけなら丁度良い牽制になりますからね。
行政の一官吏に過ぎない検察が、その長である総理や与党よりも、今では野党の議員になった人間の命令で、政府にダメージを与える行動をとるとはおかしな話ですが、これが現実です。亀井は警察官僚出身。警察検察にとって、先輩後輩の関係は鉄よりも固いのは誰でも知っている話です。以前平沢議員の命令で出版社が強制捜査されたことがありましたが、彼も警察官僚出身です。合法的に活動できる分、彼等の復讐は下手なヤクザのお礼参りより怖いですよ。
堀江氏の最大のミスは、政治のルールを知らないで安易に政界入りしようとしたところでしょう。彼の周囲にそういった事情に精通したブレーンがいなかったのも痛いですね。逆に言えば、知っている人は怖がって亀井の刺客になりたがらないので、総理と武部幹事長が彼を選んだのでしょう。そうだとすれば当然総理と幹事長も、この結果は予測済み。お互いに相手が切ってくるカードを知っていながら芝居を続けるのが永田町のパワーゲームですから。政治家とはそういうものです。
東京地検にも当然旨みがあります。10年以上前は花形エリートだった東京地検特捜部も欧米風自由主義、IT時代到来後時代の流れに取り残されすっかり影が薄くなり、加熱するM&Aからは蚊帳の外で腕が鳴っていたところに、ヒルズ族の錬金術の全貌を把握したくてうずうずしていた金融庁の利害が一致し、ずっと内偵を続けてやっと見つけたのが「風説の流布」。
株の暴落、史上初の取引所停止で日本経済全体に計り知れない犠牲を出した今回のガサ入れの最大の成果が金融庁と地検の情報収集だというのですから、皮肉な話です。
この世界では、白か黒かということは実は些細な問題です。
違法なことを一つもせずに大成する人間は政財界にはいません。「たたいて埃が出ないというのは、何もしていないのと同義だ」と、昔尊敬するある議員先生がおっしゃっていました。
その上で誰を泳がせ誰をしょっぴくか検察の胸先三寸になっている体制が問題なのです。50年間黙認してきた公然の秘密を急に立件した西武の堤義明氏の時もそうでしたが、検察が今になってそれに気付いたなんて、誰も信じやしませんよ。
余談ですが、堀江氏のブログでこんな書き込みがありました。私も、この人の意見に同感です。

堀江社長。
正直な話、私はあなたのことが嫌いだった。今でもあなたのやり方には納得が行きません。私は古い人間ですから。
私も小さいですが会社の取締役をやっています。工場で作ったものを店で売る、それだけの会社です。あなたのような濡れ手で粟を掴むように大金を稼ぐ事はできません。あなたが一日で稼ぐ金を手に入れるために、我々は何年も時間がかかる。だから私はあなたが嫌いだったし、市場の競争であなたがいずれ自然に失敗して淘汰されていくなら、笑って「ざまあみろ」と言おうと思っていた。
しかしこれは違う。気に入らない。
検察は国家公認の暴力装置だ。合法的に土足で他人の家に侵入し、手錠をかけて拉致監禁できる。その検察が今、権力に酔って暴走している。それが許せないから、私はあなたを支持するのです。今はまだ、あなたが倒れる時ではない。負けるなら、検察にでなく市場で負けて下さい。


以前、元山一證券幹部の方の話を聞いたことがあります。彼は高卒で場立ち人から始めて、その地位に上り詰めたそうです。「一昔前は株屋はミズモノ商売だってことで、ヤクザみたいに嫌われて、なりてがいなくて困ったものだ」と笑っておられました。
インターネットを利用した個人投資家の台頭や、六本木ヒルズに象徴される株へのクリーンなイメージが、一時期仮初のジャパニーズドリームを現出していたのですが・・・。
働かずして所得を得ることを嫌う勤勉な日本の国民性に、『労働は贖罪』という聖書の精神を持つ欧米から輸入された株取引は、所詮は受け入れられなかったということなのでしょうか。今回の強制捜査を見ていて、そんな感慨を抱きました。
くれぐれもこの国がやがてロシアのように、選挙が近付くたびに大統領に批判的な民間企業が露骨な強制捜査で潰されるような反自由主義的な官僚国家にならないことを祈るばかりです。

・・・ところでここのブログも、もし私か神鏡が何かの容疑で捕まりでもしたら、あそこのように有名になってコメント欄が賑わうんでしょうかね?
最近は犯罪者が捕まると、そのブログに注目が集まることが多いですし。
ああそうだ、もし私が最近流行りの『幼女誘拐事件』とかで、「こいつオタクだから」とかいう理由で捕まったら、皆さんこう言って弁護して下さいね。
「いいえ、彼がそんなことするはずありません!だって彼は背中から黒い翼の生えたお人形にしか興味が無いので、翼の無い女の子をさらうはずが無いです!!」(←その辺で黙れ
以上、不謹慎な話を失礼しました。


水銀党『ローゼンメイデンを斬る』13日第十話『巴』論評

2006-01-13 16:46:25 | Weblog
1月13日朝刊 日本経済新聞二面社説『ローゼンメイデンを斬る』第十回


《原作と決別か・・・勝利宣言変更の衝撃》

「敵だったとはいえ死者の霊を、その肉親や友人たちの目の前で侮辱してまで、入れる必要のある発言なのか。(私は)言いたくない。再検討して欲しい」
政界復帰してまだ日も浅い『トロイメント銀様』の突然のツルの一声が、またもローゼンメイデントロイメントを激震させた。
前年12月16日の蒼星石とのアリスゲーム以来、その帰属が不明確なままだったローザミスティカの水銀燈獲得がほぼ確実との情報が永田町を駆け巡った、1月13日午前1時。
年明け番組再開の挨拶も兼ねて水銀党本部に参集した党三役に、水銀燈総裁が開口一番に指示したのは、党執行部が従来の勝利宣言に盛り込むことを予定していたあの『もらっちゃった、もらっちゃった』発言の削除だった。
代わって急遽用意された台詞は、『これは私がもらうわ。だって私が(アリスゲームに)勝ったんだから』。
一見何の変哲もない急場しのぎの代替案に見えるが、実際には蒼星石戦死によって発生するはずの蒼星石支持者の水銀燈への憎悪の矛先を、水銀燈でなくアリスゲームという体制そのものに向けさせる効果のある、周到な変化球だ。
「総裁は昨年末から非公式に私設の諮問委員会を設け、今回の変更を前々から準備させていたらしい。突然の変更というのは建前、実態は総裁お得意のサプライズだ」と、水銀燈をよく知る政府高官はその舞台裏を明かす。
『もらっちゃった、もらっちゃった』は、嘲笑的な毒舌で知られた原作コミックの水銀燈が蒼星石のローザミスティカを奪った際に口にする有名な台詞。
「真紅連合支持者ばかりか無党派層の心情まで逆なでする。こんな発言が報道されたら、次の選挙で戦えない。連合への同情票を増やすだけだ(比例選出の若手議員)」と党内からでさえ慎重な声が上がる『毒薬』だが、あくまで原作に忠実な行動を望む党内保守派や地元後援団体からの「是非ともアニメ版への導入実現を」という強い要請に執行部が押される形で、当初は発言が予定されていたものだ。
「原作通りの『強い銀様』を、支持者の多くが望んでいる。『もらっちゃった、もらっちゃった』はいわばその象徴。復活したばかりで存在感の薄い党の『銀様カラー』を改めて国民に打ち出すためにも、何が何でもこの文言は、(勝利宣言に)盛り込んでもらう」
原作時代からの銀様ファンが有権者の大勢を占め、『銀様王国』と呼ばれる党の大票田、秋葉原6区。
支持者を集め去年11月末に開かれた銀様復活祝賀講演会では、党内保守派の最大派閥『水銀研究会』所属議員6人がそう呼びかけ、気勢を上げた。
だが今回も党内各派への事前相談無しで行なわれた『銀様流』に、年明けから手痛い不意打ちを食らった格好だ。
『掟破り』ともいえるこの突然の台詞変更で、これら保守派や地元支持団体の反発は必至。
党内で多数を占める保守派との衝突を覚悟で変更を断行した、水銀燈の真意はどこにあるのか。
「第一期で真紅に大敗してから11月に奇跡の復活を果たすまで、総裁も野に下って色々と勉強された。キャラクターの多面性が要求される今の時代、悪役一筋ではもう国民はついてこないという強い危機感が、総裁にはおありだ」
 水銀燈の後見人を自認する冬月幹事長は、水銀燈の心中をこう語る。
 第一期ラスト、真紅連合とのアリスゲームで記録的な大敗を喫し、一度は政治生命を絶たれたかに見えた水銀燈。しかしその壮絶な敗北が逆に同情票を集め、11月24日の第6話『天使』で文字通り奇跡の復活を遂げる。
 アニメ一回分完全に水銀燈メインのストーリーとなった『天使』はトロイメント放送以来最高の視聴率をはじき出し、『銀様劇場』と呼ばれるほど、国民の目を釘付けにした。
 復活の仕掛け人はアリスゲームの活性化による政界再編を目論んだ薔薇水晶。しかし復活した水銀燈の改革への熱意は、その薔薇水晶の思惑をも超える。
 「私は一度死んだドール、そのつもりで改革をやる。従来のアリスゲーム、そして水銀党をぶっ壊すつもりで、私についてきて欲しい」
復活を祝い全幹部が集まった12月初旬の臨時党大会。壇上に上がった水銀燈は、これまでになかった厳しい表情で、トロイメントでの党の全面改革を訴えた。
「水銀党をぶっ壊す」というスローガンを掲げてから1ヶ月。その言葉の通り、水銀燈の言動は確実に変わり始めた。
その代表例が、定期的に公開されるようになった新しいミーディアム『めぐ』への見舞いイベント。
めぐを思いやり、めぐのために戦う『優しい銀様』の横顔からは、『残虐で非道』と評された従来のスタイルは片鱗も感じられない。
「私にも守るべきものができました。蒼星石にも(守るべきものが)あるでしょう。今回のアリスゲームは、どちらの思いがより強いかの勝負になる。私は負けるつもりはありません」
めぐの病院から蒼星石とのアリスゲームに向かう専用車の中で、側近に電話をかけた水銀燈は決然と告げた。
こうした一連の水銀燈の路線転換に、党内は賛否両論だ。
 「水銀燈はツンデレになるつもりか」と古参支持者から抗議の声が上がる一方で、「今の銀様は輝いている」「こんな銀様なら信頼できる」というエールの声が殺到している。その多くが、トロイメントから新たに水銀燈のファンになった若手層からだ。
 今回のローザミスティカ獲得後、水銀燈が向かった先は幹部が待つ党本部ではなく、めぐが入院している病院だった。戦って手に入れたばかりのローザミスティカを戦力として利用するのではなく、躊躇せず即座にめぐの治療に使う。その姿は、巣でおなかをすかせているひなどりのために外の世界で獲物を狩る、冷徹だが愛情に満ちた猛禽の母親を連想させる。
 「めぐをダシにして世論の支持を集めるためのイメージ戦略だ」との批判もあるが、当の水銀燈はどこ吹く風だ。



《綻びが見え始めた『鉄の結束』》
 
パフォーマンスに腐心しているのは、水銀燈だけではない。
水銀燈脱落後、連立与党を構成して『鉄の結束』を誇った真紅連合。
しかし第九話での蒼星石戦死に続き、第十話『巴』では真紅直系と呼ばれ桜田ファミリーのギャグ路線を主導していた雛苺が急死。相次ぐ幹部の喪失に、その威信が今揺らいでいる。
もっとも同じ幹部とはいっても、二人の死亡への連合内の空気には、温度差がある。
第十話冒頭で行われた蒼星石の葬儀。
執行部から距離を置き『異端派』とされる金糸雀までが異例の参加をし、連合幹部全員が勢ぞろいした。参列者の間からは終始悲しみのすすり泣きの声が絶えず、水銀燈に並ぶ女王様ぶりで有名な真紅代表もかつての盟友の造反の果ての無残な死に、悔し涙を隠せなかった。
「連合は真紅と蒼星石を除き、基本的にギャグキャラだけで構成されている。高い人気でポスト真紅と目される翠星石も所詮はイメージ先行のギャグキャラ、リーダーシップと冷静沈着さを求められる政策決定や危機管理の能力は未知数だ。蒼星石が死んで、連合は政権政党としての貴重なブレインを失ったことになる。単なるキャラ一人の損失以上の損失だ。後継者問題は難航するだろう(政治評論家)」
 蒼星石の連合への高い貢献ぶりを象徴するエピソードがある。一年前の衆院選の際、翠星石が急病で、選挙活動が不可能となった時のことだ。
当時無所属だった参院議員の蒼星石はそれを聞くや否や地元に急行した。宣伝カーも使わずに選挙区を隅々まで行脚、家一軒一軒を周り、頭を下げた。「どうか姉をお願いします」そのひたむきな姿に地元の老人達が感激、「星石姉妹の灯を絶やすな」と、気が付けば他候補を圧倒する数の支援者が、手弁当で集まっていた。
結果前の回の選挙の3倍以上の得票で、選挙活動に参加しなかった翠星石を大勝させた。
高い政策能力に限らず、そのボーイッシュな風貌と一途な性格から、お茶の間の主婦層、中高年層からの人気が絶大だった蒼星石。辣腕で知られる翠星石を石原慎太郎に例えるなら、蒼星石は裕次郎だ。その喪失で、連合は選挙戦略の全面的な建て直しを余儀なくされている。
「翠星石は蒼星石に何もしてやれなかったです。蒼星石が支えてくれたから、翠星石はここまでやってこられたです」
 翠星石名物の『です語尾節』も、この日ばかりは沈んでいた。
 一方で今回何の前触れもなく急死した雛苺。葬儀にはやはり幹部全員が参列したが、蒼星石の時と違いその内心は冷ややかなようだ。
 「元々雛苺はギャグキャラとしての国民の人気も低く、第二期でギャグキャラとしてより完成された金糸雀が登場してからはその存在意義も失われていた、いわば連合内のお荷物。ならばいっそここで死なせて『美談』にした方が、世論の支持も集まって連合のためになるという読みが、連合執行部にはあったのではないか」
 水銀党の若手議員は、真紅連合幹部達の『本音』をこう分析する。実際、死ぬ直前まで低迷していた雛苺の人気は、皮肉なことに死後になって急上昇、連合本部に弔問者が詰め掛け、連合側は急遽受付コーナーの増設を迫られるなど、嬉しい悲鳴が上がっている。
「例え魂が遠くに行ってしまっても、我々はどこかで通じ合う。また会えるその日まで、我々は前進しなければならない」
nのフィールドにある、閉鎖が決まった雛苺直営の大型玩具店。開店直後こそそこそこの売り上げだったが、その後業績が低迷、オーナーの死が決定打となった。その場所で、雛苺の葬儀と閉店記念セールを兼ねた式典に出席した真紅代表は力強く演説した。
 蒼星石の葬儀の時と比べ、その目に涙は無かった。『弔い合戦』という名目で挙党体制の強化を図りたい意図が透けて見える。
 だが、こうした真紅の運営に、連合内では批判の声も多い。
「雛苺が死んだのは、元はといえば真紅がアリスゲームで雛苺を負かしたからではなかったか。真紅が殺したようなものだ。なのに今日の演説には、罪悪感や反省の念が微塵も感じられなかった。冷酷な偽善者だと言われても仕方がない」葬儀の後、ある雛苺支持者は吐き捨てるようにそういった。
 葬儀の途中には、雛苺のローザミスティカを真紅が吸収する一幕も。
「道義的に不適切な行為だ」「奇麗事を並べているだけで、結局やっていることは水銀燈と同じ。あっち(水銀燈)を汚いと責める資格が、今の真紅にあるのか」
水銀燈がローザミスティカを潔くめぐのために使った姿が報道された直後だけに、参列者の間からは、執行部への不満の声が相次いだ。
 真紅自身は葬儀後記者団に「雛苺から譲り受けた大切なバトンだ。真摯に受け止め、責任をもって使っていきたい」と話したが、連合内の不信感はぬぐい切れていない。
水銀燈自らオーナー政党を自認する水銀党と違い、真紅連合は元々立場の対等な複数のドールが桜田家に集まって結成した寄り合い所帯。政策もドールによって異なり、親分風を吹かしてワンマン運営を行なう真紅への反感は、当初から少なくない。
「アリスゲームとは突き詰めればバトルロワイヤル。その中での馴れ合いには、所詮限界があった。ここまで来れば分裂は時間の問題だ(経済アナリスト)」
人望の厚かった蒼星石の死によってパワーバランスが崩れ、さらに今雛苺の死によって生じた執行部への不信感は、この構造問題に火をつける危険性をはらんでいる。
友情か、はたまた『野合』か・・・新年の放送再開を迎え、巨大連立政権は多くの不安材料を抱えたまま動き出す。



《大連立なるか・・・政界再編への展望》

 蒼星石の死がもたらすものは、真紅連合内の混乱に留まらない。
 これまでの常識を根底から破壊する異変が、今ローゼンメイデンの中でゆっくりと静かに、しかし着々と進行している。
 ドールたちの『お父様離れ』だ。
 かつて第一期ではほとんどのドールが概念上の創造主である『お父様』を敬い、お父様の望みに応えようとアリスを目指し、迷いも疑いも無く戦っていた。その筆頭だったのが、当時勢力を二分していた真紅と水銀燈。手段こそ違えど、二人のお父様への忠誠心は完全に共通していた。
 あれから一年。驚くべきことにほとんどのドールの中でお父様信仰の希薄化が加速している。
 水面下で進んでいた異変を最初に表面化させたのは、翠星石の歯に絹着せぬ発言だった。「蒼星石と戦うくらいなら、翠星石はアリスになんてなれなくても良いです」お父様が定めたアリスゲームを否定するというタブーに触れたこの発言は当時でこそ失言だと非難されたが、今ではこちらの方が主流となる時代だ。 
 本格的な『革命』の旗振り役になったのは、水銀燈脱落後イニシアチブをとった真紅だった。桜田家に多くのドール達を招いて自らクッキーを焼いて振舞うなど親睦を深め、お父様への敬意は守りつつも、アリスゲームをしないときっぱりと公言。タブーは破られ、結果正統派の蒼星石と路線対立し、たもとをわかつことに。そして、正統派の最後の重鎮と呼ばれた蒼星石の死は、凋落していた『お父様信仰』の終焉を決定付ける。
 またかつて第一期で真紅から、「もっともお父様への想いが純粋なドール」と呼ばれ、「お父様に会うためなら手段を選ばない」と宣言していた水銀燈。だが復活後、新しく作成された党の綱領や広報からは『お父様』の3文字が完全に消えた。
 「存在があやふやなお父様のために戦うといっても、有権者はぴんと来ないだろう。大義があやふやでは戦争はできない。それよりは病気の少女を救うためと言った方が、確実に理解を得られやすい」と説明するのは、水銀党の広報部長だ。
同党が発行するめぐの闘病生活と水銀燈との触れ合いを綴った『めぐの日記―天使さんと私―』は書店で2万冊以上が売れるベストセラーとなり、心臓病のめぐが国内で手術ができるよう法改正をと求める署名運動は、1月に入って100万人を超えた。
その声は行政にまで届く。12日、厚生労働省は法改正を検討する有識者委員会の設置を公約した。めぐの治療に全力を傾ける水銀燈にとって、お父様はもはや過去の存在だ。
 そんな中で唯一、お父様への変わらぬ忠誠を主張してきた蒼星石の死が及ぼす影響は大きい。
 「蒼星石は、お父様のためにアリスゲームをやろうと純粋に考える、最後のドールだった。三島由紀夫の切腹を思い出す。さぞや無念だったろう。利権のためにお父様を利用する薔薇水晶とは違った。蒼星石の死で、お父様信仰も死んでしまった(ローゼンメイデン歴史研究家)」
 凡人・変人・軍人・・・1年前の代表選で名乗りを上げた当時の連合三奉行、真紅・翠星石・蒼星石を、時の評論家はそう評した。その実直さから『軍人』と慕われた信念の人の最期は、あまりにあっけなかった。
 お父様の名を騙り謀略を繰り返した薔薇水晶の行動も、逆に『お父様離れ』を加速させている。
 「これがお父様の望みなのか」13日、蒼星石と雛苺の死後の記者会見で、真紅はドールズでは初めてお父様の責任について言及し、アリスゲームを強く批判した。その発言の真意は、今回お父様の存在を利用し蒼星石を操ったとされる薔薇水晶の暗躍への牽制だ。
 「今や水銀燈も含めたほとんどのドールが、アリスゲームという構造そのものに疑問をもっている。薔薇水晶がアリスゲームの維持のためにお父様を利用すればするほど、逆にお父様離れは進む(連合中堅議員)」 
 お父様離れの流れは、かつては真紅と水銀燈の激しい二極対立から実現不可能とされてきた、大連立構想にまで波及する。
 10日深夜、赤坂の料理屋に、水銀党、真紅連合双方から超党派の若手議員たちが密かに集まった。
 議題は、『共通敵である薔薇水晶への対策』。
 両者が最も恐れる最悪のシナリオは、新参者の薔薇水晶に漁夫の利を浚われることだ。特に一時期水銀燈が薔薇水晶と連携する動きを見せていたことに、連合は神経を尖らせる。
 「これ以上薔薇にいいようにひっかきまわされては、両勢力共倒れになる。蒼星石のローザミスティカ返還はこの際求めないから、本件(薔薇水晶)だけは銀さんの確約が欲しい」
 冒頭から厳しい口調でそう切り出した連合議員の差し出した手を、水銀党の冬月幹事長はあっさりと握り返した。
 「ご安心を。こちらとて踊らされるつもりはない」
 水銀燈が薔薇水晶との戦時同盟を破棄したのは、その翌日だった。
 連合執行部はこうした若手の水銀党との接触を公には許していないが、黙認しているのが実態だ。
 蒼星石の葬儀で、真紅達連合幹部からは予想されていた水銀燈非難の発言は一つもなかった。『もらっちゃった』発言を自粛した水銀燈側の配慮を評価してのものとも言われるが、蒼星石の喪失によって求心力が低下した連合にとって、意地を張って体力をすり減らすより『銀様人気』にあやかりたいというのが本音だ。
 ただその一方で、第一期時代残虐非道な行動をとった『壊し屋』水銀燈への不信感は、連合内部では中堅より上の世代を中心として未だに根強い。
 「今の若手は、トロイメントになってツンデレになった銀さんしか見ていないから、銀さんの本当の怖さを知らない。だから連立なんて軽率なことが言える」第一期の水銀燈との激戦を経験する古強者の中年議員はそう苦笑する。
 肝心の水銀燈にも、歩み寄る気はさらさらないようだ。
 「策士は策に溺れ、馴れ合いは長続きしない。他人を利用する薔薇水晶にせよ融和する真紅にせよ、他人に頼る点では同じ、私とは合わない。ファンが望んでいるのは一匹狼の水銀燈でしょう?ならば自分流を貫かなければ、私を復活させてくれたファンに申し訳が立たない。それに、最初から全てのローザミスティカを奪わなければならないことはわかりきっているのに、友達を作っても後で辛くなるだけですよ」
業界団体のパーティーに出席した水銀燈は、他勢力との連立の可能性を問われ、屈託のない晴れやかな笑みを浮かべてそう答えた。同時刻に別の集会に参加していた薔薇水晶は、記者団に囲まれると終始苦り顔。
 「何もコメントすることはありません。お父様のために、ただ粛々とアリスゲームを進める。それだけです」
 同じ『悪役』とされる二人の発言の間にある溝は、そのまま現在のローゼンメイデンの混乱の縮図だ。
 新年に入り、さらに混迷を深めるローゼンメイデントロイメント。死亡フラグ無しの雛苺の急死は、いつの時代も政界は一寸先が闇であることを、我々に教えてくれる。(文責:カーネル)


注:上記の記事は完全なフィクションです。実在する企業、団体、人名等とは一切関係ありませんのでご注意下さい。

HAPPY NEW YEAR

2006-01-01 14:18:27 | Weblog

皆さん、あけましておめでとうございます。
昨年も色々ありましたが、こうして無事に皆さんとともに新年を迎えることができ、本当に嬉しく思います。
本年もどうぞ、水銀党小説コーナーをよろしく!!
トロイメントでのご復活以来銀様に萌え転がって過ごしている冬月でございます。

しかし復活されてからというもの、銀様は前よりも明るくなられましたね!
大切なものを、見つけたからでしょう。
それは軍人としては弱さかもしれない。しかし今の彼女の戦い方には以前とは違い、誇りに満ち溢れています。
戦場では厳しい表情を崩さない冷徹な戦士でも、めぐの前に帰れば優しいお姉さんです。
銀様は変わりました。1ファンとして彼女の背中をずっと見てきた私には、それが寂しくもありますが、しかしとても嬉しいです。
今のローゼンメイデンは、本当に夢のようです。これまで同人でしか見られなかった微笑んでいる銀様が、まさかオフィシャルで観られるとは。ガイナックスが元気な綾波を出した時は幻滅しましたが、私はこれはありだと思います。夢なら醒めないで欲しい。松尾監督には感謝していますよ。

それにしてもあんな銀様反則ですよね~。一瞬これは同人か!?俺は夢を見ているのか!?と思いました。だって、銀様があんな優しい笑顔だなんて、美味しんぼで最後良い人になった海原雄山レベルの豹変ですw

第一期では、
水銀「この不味い乳酸カクテルをつくったのは誰だ!?真紅か!?貴様はクビだ、水銀倶楽部から出て行け!!」

真紅「くそ、こんな家出て行ってやる!姓も山岡に変えてやる!!
みたいな感じで最後は究極のドールと至高のドールの対決!題材は引きこもりの駄目人間ジュンをどう料理するかというどうしようも無い代物でしたが、トロイメントにきてようやく「僕はここにいてもいいんだ!」とかいうそれなんてエヴァ?路線から脱してくれたようです。

・・・えー段々一般人にはついていけない領域にきちゃってますので、ちょっくらまともな人らしく、お正月の報告を。
年末は会社で販売する洋風おせち料理を試食しすぎて、体重が2キロも増えてしまいショックでした。
紅白は例によって大塚愛が出るところだけ見て切りましたね(笑。プロジェクトXの最終回で中島みゆきが見れたから、もうおなかいっぱいって感じでした。
で、掲示板がどうなっているかと見に行ったら、例によって例の如く、新年のお客様への挨拶もそっちのけでうちの馬鹿スタッフ二人が騒いでいます。

こんなおどろおどろしいトークが・・・

某赤木博士「ところでお年玉といえば、私の学校の友達で20歳を過ぎても親からお年玉をもらっているパラサイトシングルがいやがりまして、そいつが今日私に年賀メールで、「お年玉頂戴、オバサン」とか言ってきたんですけど・・・。撃ってもいいですよね副司令?ね!?」 

いや博士・・・そんな許可求められても困るんですが。私を共犯にする気か?まあ冗談だと思って大目に見てやれよ。冗談が通じない人間になると、老化の兆しだぞ(やばい、撃たれる

そしてそれに応じるもう一人の阿呆が

某葛城三佐「あひゃひゃひゃひゃ・・・新年早々難儀ねえ、リツコも。まあ『バアサン』って呼ばれなかっただけマシだと思ってさ(爆笑。」


葛城はそのまま笑いすぎでゾナハ病にでもかかっちまえ(←ひど

 

まあそんなどっかの馬鹿どもの掲示板の話はどうでもよくてですね(←お前の掲示板だろうが
そんなことよりお正月スペシャルで、初めて見ましたよ、新約ドラえもん!
新約というからてっきりどこぞの新約みたいにジャイコが「記憶なんて!思い出なんて!消えてしまえ!!」と叫んだり、ジャイアンがのび太に「空に上がる気にはなれないか」と聞くとのび太が「タケコプターの・・・あの感覚は怖い」と言ったりするような代物かと思ってました・・・てのは冗談で、まあ声優が刷新されただけかと思っていたら、なんとキャラデザからシナリオまで全部リメイクしてあって、しかも内容がネタだらけで、ゼータどころかもうドラえもんSEED状態!(爆

一番受けたのは、スネ夫の戦艦大和のラジコンをのび太とドラえもんがシージャックしたのを、スネ夫の兄のスネ吉兄さんとか言う超ド級のオタクが新キャラで登場し、雷撃機を使って魚雷で撃沈する回です。
魚雷を打ち込まれるシーンが子ども向けアニメではありえないぐらいとってもリアルで、スタッフのこだわりを感じました。
その後ドラえもんが潜水艦から対空ミサイルを発射して、スネ吉のゼロ戦を4機撃墜必死で逃げるレシプロ機がミサイルという新兵器に無惨に撃墜されていくシーンは哀愁さえ感じさせ、完全にジパングのぱくりでした。
後新しい声優陣がありえないですね。ドラえもんとかどこのやばいおばさんだよ(笑
そしてのび太君はシンジ君になりました。落ち込むとすぐディラックの海の如く内面世界に突入します。そしてキレルとジャイアンより怖い、完全に現代風のヒッキーにリメイクされてしまい、逆にジャイアンやスネ夫のいじめっ子としての存在感が薄まったようです。
まあ昔と違って最近はいじめというものがあまり笑えない時代ですから、これも昔と変わったところでしょうか。
といいますか、関智一が熱演するスネ夫は従来の鼻持ちなら無い金持ち息子から、ただのオタクに変わりました。
エヴァでトウジだった関智一、今度はケンスケ風に挑戦!
もっているおもちゃの自慢も、昔はただの自慢話だったけど、新約版ではほとんどネ申のオタク語り。不快になる前にそのオタクっぷりにひくか、尊敬の念を抱くかどちらかでしょう。
何より、シズカちゃんいろんな部分が大人すぎです!しゃべり方とかも、絶対小学生じゃない。彼女だけで、ご飯10杯はいけます(←氏ね
『独裁者』の回で、のび太に『疲れてるのよ、きっと』と慰めて入浴剤をプレゼントするシーンには感動さえ覚えました。そこらの女子大生より人間できてますよ、この人。
それと、あの初回劇場版の『のび太と恐竜』が、リメイクされたようです。これもすごい。映像もキャラクターもみんな超ハードボイルドになってて、決めの台詞がなんと「君がいるから頑張れる」
それなんてライトノベル?
悪役の恐竜ハンターも、ほとんど劇場版パトレイバーの荒川さん状態です。
ドラえもんって、戦争を嫌う平和なアニメじゃなかったのでしょうか・・・(しみじみ)。
そのうちのび太がスーパー手袋をはめて「やめてよね、本気でけんかして、ジャイアンがボクに勝てるはずないじゃないか」と言ってみたり、「ボクはもう誰も殺したくないんだ!」とかわめきながら相手の手だの足だの撃ち抜きまくってコックピットだけ外したり、挙句の果てには映画のキャッチフレーズが、

「とも(戦友)ときみとここ(戦場)で」

になるんじゃないかと、ひやひやしております。
後新しいシズカちゃんの声優は、友人から聞いた話ではシスプリの春香の中の人と同じらしいですよ。 
そ、そんなエサには釣られないクマーーーー!!

というわけで(どういうわけだ)皆さん、手短ではありましたが、今年の新年の挨拶はこんなところで(今のが挨拶だったのか?)
今年もよろしく!