水銀党本部執務室

冬月のブログです。水銀党本部の活動や、政治社会問題、日常の中で感じた事など様々なテーマで不定期に更新されております。

祝!2005年ボージョレ・ヌーヴォー解禁♪(過去ログ)

2005-11-18 02:44:27 | Weblog
こんばんは、ワインを飲んで語ることに人生をかける水銀党です。
皆さん、今日11月17日(厳密にはもう日付が変わってますけど無視、といいますか日本とフランスは8時間時差があって向こうはまだ17日ですし)は、日本のワインファンの間では大人気の、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日です。
念のためボージョレ・ヌーヴォーという言葉を初めて聞く、あるいは聞いたことがあるけれど意味は知らないという方のために補足説明をしておきますと、ボージョレとはフランスの葡萄畑の産地の名前、ヌーヴォーとは「新しい」という意味で、その年に作られたワインを出荷して飲むという、熟成が基本の西洋ワイン文化には稀有な代物です。
リヨンの友人に聞いた話ではフランスではそれほど人気はないそうですが、季節ごとの旬の味覚を重んじる初物好きな日本人の伝統文化とマッチしているこのボージョレ・ヌーヴォー、日本ではとかく昨今のワインブームの波に乗ってもてはやされる傾向があります。
私は昔は「初ガツオじゃあるまいし、最低でも2、3年寝かせておかないと味が出ないワインをその年のうちに飲むなんて正気の沙汰ではない」と申しておりました。確かに現在でも、スーパーなどで売られているボジョレー・ヴィラージュははっきりした話ブドウジュース以下の酷い出来ですが、しかし手間を惜しまずに調べていけば、何人かの優秀な作り手によるヌーヴォーは、充分ワインとして楽しむ価値があることに気付きます。
畑に科学肥料の変わりに粉末状の真珠を撒いたという戦場伝説(笑)で知られるワイン作りの鬼才フィリップ・パカレのプリムールや、ロバート・パーカーから絶賛されたジャン・フォアイヤールのワインなどです。
普通のヌーヴォーは香りが無く甘いですが、これらの作品は口の中にすがすがしいスパイシーな風味が漂います。また作りたてのワイン特有の乳酸発酵の味は、禁断の果実を口にする背徳感がなんともたまりません。これらのワインは、ショップや楽天などのネット販売などで手に入れることができます。せっかくの年に一度の機会ですから、皆さんもお試しになってみてはいかがでしょうか。
さて、ここで少し宣伝を。このたび水銀党の掲示板で、より多くの方にワインの魅力を知って頂くために、まず皆さんにとってのワインというものをもっと身近に感じて頂こうと、『千円札一枚から始めるワイン道』という紹介コーナーを始めました。
皆さん、多分ワインというと、変に気取っていて自分には敷居が高そうとか思っていらっしゃるのではないでしょうか?
このコーナーはそんな皆さんに、安く手に入ってしかも美味しいワインを紹介していくことで、皆さんにワインを正しく理解してもらう目的で設けられました。
まず第一弾として、今回のテーマは『仕入れ値690円で探す、究極のハウスワイン』です。
オフで外食産業のワインコーディネイトをしている私水銀党が、実際に自分の店で使用するために厳選したハウスワイン候補の中から、あらゆる条件をクリアした究極の一本を発表します。詳しくは、水銀党の掲示板で。
神鏡先生、掲示板勝手にお借りしてごめんなさい。
こんな余計なことやってる暇があったら、さっさと小説の続編でも書いてろというご批判も、甘んじて受けます。
でもですね、でもですね・・・せっかくの解禁日なんですよ。全てが許される聖夜ですよ(←何だ、そのクリスマスと4月1日をごっちゃにしたような謎の日は)
「どうして水銀党は空を飛べるの?」
「それはジェット燃料代わりにワインを体内で燃やしているからさ」
(←身体ごと燃やされて胴体ないのがばれるのが嫌なら、今すぐその妄言をやめろ)
・・・・・ごめんなさい、神鏡先生に土下座しに行って来ます。

お、おとうさまーーー!!!(炎上)

数時間後。

ははは、ご心配なく。私は健在ですよ。ただちょっとあの東京裁判並みに屈辱的なアニメ版ローゼンメイデン第一期最終話を再現してみただけです。びっくりさせて申し訳ない。

結論から言って私はボージョレ・ヌーヴォーを基本的には、「ワインとして飲むと美味しくは無い、ワイン以外の違う飲み物だと思って飲むべき物」だと定義しております。
近年でこそジョルジュ・デュ・ブッフのヴィラージュのように、優秀な作り手が生産法を工夫した軽やかできめ細かな味のボージョレ・ヌーヴォーが知られてはおりますが、そもそもボージョレ・ヌーヴォーとは、ボージョレ地方の中で、長持ちしないために市場に出荷できないいわばできそこないのワインを、地元の農家の人達が収穫期の終わりにガブ飲みする風習が元です。長持ちするワインは売り物にしますから、農家の人達はこれしか飲むことができなかったわけですね。
どこの国の農家にも、こういった習慣はあると思います。
分かり易い例を挙げるなら、お菓子屋さんで工場から店まで車で運ぶ時に震動で壊れてしまったお客様にはお出しできない傷物の菓子を、閉店後に従業員が食べるようなものです。従業員がわざと壊すのを警戒して不良品は全て廃棄させている会社もありますが、私は「自分が食べたことも無い菓子をどうやって客に勧めるんだ」と、むしろ食べさせることを奨励しています。社員を疑うような規則を作らなければならないのは、そこの会社の士気が低いからです。私に言わせれば士気を上げる努力もせずに安直な規則に頼るのは愚の骨頂ですね。菓子はレシピと機械があればすぐに作り直せますが、優秀な社員は力を惜しまずに育てなければ生まれません。
・・・と、と、失礼、熱が入りすぎてつい話が脱線してしまいましたが、要するにボージョレ・ヌーヴォーとは元はこうした素朴な風習だったものを、都会の人々が面白がって流行にしたものです。特に日本や、中国・韓国などアジアの経済成長国での人気は著しく、若年層のワイン離れが影響してワイン消費量の低迷に苦しめられているフランス本国にとって、重要なビジネスチャンスになっています。「ボージョレ・ヌーボーの出来は、その年のワイン全体の傾向を占う意味がある」とさえ
言われます。
特に今年、2005年の夏は猛暑で昼夜の寒暖の差が激しい葡萄の熟成に適した気候に恵まれ、専門家が「最高級」「本格的なワイン」と絶賛する仕上がりになりました。私自身、今年のヌーヴォーは、ワインの歴史に名を残す傑作だと思います。
しかし、この2005年でも、賞味期間は6ヶ月が限界だと言われています。気象条件にとりたてて恵まれない通常の場合だと何とたったの約1ヶ月。あくまで私個人の意見ですが、口の中で後をひくブーケ(熟成香)の余韻を楽しめるワイン本来の味には、程遠いものがあると思います。
それでも、ボージョレ・ヌーヴォーには魅力があります。それも全て、完全有機農法のマルセル・ラピエール、樹齢百年の古木に限定した生産にこだわるルイテット達、優秀な作り手の努力の結晶です。
17日に私が参加したある解禁祝賀会では、特に女性客の間で、ドミニク・ローランのボージョレ・ビラージュに高い評価が集中しました。
私自身も、決して高価なものでないにも関わらず、ブラインド・テイスティングでこれに最高得点をつけています。
元パティシエという数奇な経歴を持つ彼のビラージュは、一本の木から収穫する葡萄の数を減らして凝縮度を高め、まるで苺やラズベリー、ブルーベリーなどの果実を噛み砕くような新鮮なアロマを実現しています。それに乳酸発酵による微かなクルミの香り、是非とも体験して頂きたいです。
・・・はっ、私今、乳酸と・・・?
そう、我らは死の天使(水銀燈)の代行人(ミーディアム)である!!
これより宗教裁判(第二次アリスゲーム)の判決を行う!!
被告!!「真紅」!!
被告!!「ツンデレ」!!
判決は死刑!! 死刑だ!! 死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑!!
お前達は哀れだ、だが許せぬ!!
実を結ばぬ烈花のように死ね!! 蝶の様に舞い蜂の様に死ね!!
・・・おっとっと、手が滑った(確信犯)。
では、ここはゲーム感想掲示板ですので、ワインについてこれ以上の詳しい説明がお聞きになりたい方は、私の掲示板の方へお越し下さい。
では♪(逃走)

↑真紅ファンの皆さん、ごめんなさいっ!!
どうしてもヘルシングで一発ネタがやりたかっただけです、どうかお許しを(言い訳になってない)
率直な話、私も真紅は好きです。特に彼女の「生きることは、戦うことでしょう?」という言葉には、自分が水銀燈ファンであることも忘れて感銘を受けました。
「水銀党はどうして選挙で圧勝できたの?」(←いや、してないだろ)
「それは、対立する真紅派や翠星石派にも優しい、融和政策を守っているからさ」(←うそつけ)
『未来志向で、明るく平和なアリスゲームを。私達は、水銀党です』
(←・・・他人の掲示板でどこまで堕ちるんだ、この男は)