水銀党本部執務室

冬月のブログです。水銀党本部の活動や、政治社会問題、日常の中で感じた事など様々なテーマで不定期に更新されております。

秋葉原の事件について

2008-06-11 22:30:44 | Weblog
皆様ご無沙汰しております。
数日前からエジンバラ大学で研修をしています。お世話になっているホストファミリーは大変親切な方々で、学校でも友達ができました。慣れない事も多いですが、元気に頑張っています。

先日秋葉原で起きた悲しい事件は、こちらでも報道されて話題になっています。

故郷の、慣れ親しんだ街で、多くの人々の血が流された事に、私自身強いショックを受けています。
失われたものはあまりにも大きくて深く、あれから時間が経ちましたが、この事件について何を話せばいいのか、まだ気持ちの整理ができていません。

出国する数日前の日曜日、携帯電話を買い換えるために、私は秋葉原に行きました。
その日は友人と朝からコピーの仕事をする約束をしていたのですが、手違いがあってその用事が無くなったので、品川で早めの昼食をとってから秋葉原に着いたのは、今回の事件が起きたのと同じ正午でした。
歩行者天国を歩いて、今回犯人のトラックがつっこんで多くの方が亡くなった交差点の前に建っているあの電気屋にも行きました。
街はいつもと変わらず人であふれていて賑やかでした。
歩行者天国では・・・行った事のある方はご存知だと思いますが秋葉原の日曜日の歩行者天国では不健全なものも含めて面白いハプニングがつきものなので、何かあったらその瞬間を撮ってやろうと、カメラを固定させてじっとしている人もいました。

思えば、小学校の時から通ってきた街です。
親に連れられて、当時はあそこにあった交通博物館にいって、神田で蕎麦を食べたのが最初の思い出でしょうか。
時と共に街は景色を変えて、私が街を訪れる目的も時と共に変わっていきましたが、しかし一貫して私は、あの街が好きでした。

私もいつもと同じように、相変わらずゴスロリの子が大勢歩いてるなあとか、ハルヒの踊りを踊ってる馬鹿な奴はさすがにもういないかなあとか、そんな下らない事を考えながら、通りを歩きました。
多分、6月8日、事件が発生する直前も、同じような光景だったと思います。

もし事件が、私が歩いていたあの瞬間に行われていたら、私も死んでいたでしょう。
私は元々反射神経が鈍い人間です。そうでなくても、突然2トントラックが故意に人を轢こうと歩行者天国に突っ込んで来たとしたら、どうやって逃げればいいのでしょうか。
今、私が、こうして生きていられるのは、必然ではなく、単なる偶然でしかない。

私の友人もネット上の仲間も無事なようですが、それでも6月8日あの場所で、多くの罪の無い人々がいわれの無い暴力の犠牲となった事に、変わりはありません。

一日も早く、事件の現場に行って手を合わせたい。