水銀党本部執務室

冬月のブログです。水銀党本部の活動や、政治社会問題、日常の中で感じた事など様々なテーマで不定期に更新されております。

水銀党本部HPが2周年

2008-07-18 23:11:15 | Weblog
朝、新聞をとるために玄関から一歩外に出ると、道路のアスファルトの色がオレンジ色に変色して見える。
サ・・・サーモグラフィ?私はいつの間にサイボーグに改造されたんだ・・・・そこまで思ったところで、暑さで目が覚める毎日です(←どんなだ

いや~、今年も暑い日本の夏がやってきましたね。
この時期は、生菓子の売上が落ちるのでお菓子屋さんはどこも大変ですよね。
かくいう私もこの暑さではケーキが食べたいとか思わない(汗)。
一日に一度、クラッカーと少量のチーズ、それにブルゴーニュワインの香りの良い奴を一杯やればもうそれで十分なくらいです。
用事が無ければ外に出ないし、家の仕事の手伝いに行くといっても、職場が家の近所ですから本当にこの時期は巻く前のJUM君状態ですわな。
大学の講義というものが人が外に出るためのきっかけとしてどれだけかけがえのないものだったのかを、今になってかみ締めております。


まあそんな事はどうでもよくてですね、それより今日は大事な報告が。

私が代表管理人を務めている水銀党本部のホームページが、開設から2周年を迎えました♪
PEACH-PIT先生原作のローゼンメイデン、2004年のアニメ版が大ヒットして、原作は今週刊ヤングジャンプに移籍されて連載されておりますが、このローゼンメイデンのキャラクター水銀燈のファンが集まって、原作の応援活動やファン小説・イラストの展覧会などをやっているのが私どもの水銀党本部です。

数日前の事のように思い出します、2年前のやはり太陽が照りつける暑い日に、上野の国立博物館前のカフェテリアまでノートパソコンを持っていって、上野公園が無料で提供してる無線LANを拝借して私はこのホームページをネットにあげたんです。
なんで家でやらなかったか。
まあ今も大して進歩しちゃいませんが、その頃の私はパソコンがとにかく苦手だったもので、高校時代の親友で私の小説を自サイトに連載させてくれてる神鏡学斗を休みの日に呼び出して公開を手伝ってもらったんですよ(笑。ありがたい話です。

以来、様々な出来事を経て、今日までやって参りました。
あっという間ではありましたが、沢山の思い出が詰まった、濃密な2年間でした。
何より、このサイトを通して多くの方とお知り合いになる機会を頂き、その一人一人の方から本当にお世話になり、おかげさまで楽しく有意義な時間を過ごせました。
感謝の気持ちでいっぱいです。

後援会の会員の方も、200名様を超えました。
2年前、私と数名の仲間だけで活動していた水銀党本部は、今や多くの方に利用して頂ける空間となりました。
立ち上げた人間として、これ以上嬉しい事はありません。
もっと皆さんに便利で快適な空間を提供しようと、今年は様々な試みをしております。

これまで私の小説を保管するのに使ってきた『水銀党文庫』を、何人かの作家さんをお招きして一緒に小説を公開するスペースに変えました。
合わせて、作品の感想交換や、作品展示にあたっての打ち合わせのための新しい掲示板『水銀党創作工房』も新たに立ち上げました。
創作活動の振興をはかる事で、バラエティーに富んだファン活動を醸成したいと思っております。

水銀党本部を運営していて常に意識しなければならない事は、いつも何か新しい発見がある、憩える、語れる、学び合える、訪れる人とサイトとが互いに影響し合って、成長していく、そういうサイトであり続けるために何をするべきか、です。
古代ギリシャで、人々が商売や政治討論、芸術や学問を学び文化を育んでいた街のアゴラ(広場)をイメージしています。
大風呂敷を広げすぎですが、しかし、サイトが人と人の結びつきで成り立っているならば、最終的にはどんなジャンルでも、アゴラを目指すと私は思う。
目的があるのならなおの事です。

私達が生きる時代は、作品とそのファンとがかつてのような一方通行の関係ではなく、相互に影響し合う時代だといえます。
魅力的で優れた作品に多くの熱心なファンが集まるように、ファンとその活動の数と質とが、元の作品の運命をも変えます。
私達はローゼンメイデンに、エヴァやガンダムのような、世代を超えて語り継がれる名作になって欲しい。
ですから私達は、ローゼンメイデンファンの中で、人と人との出会い、相互理解、多様性を大切にして、未来へ向けて個人やコミュニティの可能性を引き出し、発展の力になりたい。
そのために人々に様々なヴィジョンを提示し、働きかけます。従来の水銀党が抱えてきた様々な課題への解決策も提案します。

世の中、色々な事を言う人がいて、水銀党員ならば水銀燈の事だけ考えていればいいじゃないかと、そうおっしゃる方もおられるのではないかと思います。
私個人は意味のある議論だとは思わないのですが、水銀党をその嗜好によって「右派」と「左派」に分けるのも流行っているそうです。

確かに、対象をいかにレスペクトするかは、ファンにとって最も重要な活動の一つです。
しかし、それが私達のアイデンティティを保持するために必要な分を超えて、水銀党という存在に排他的ないしは利己的な性格を加える事のないように私達は配慮すべきです。
同じローゼンメイデンを愛する人同士でも、その嗜好は本当に多様化してきています。
水銀党についても同じです。
右派の水銀党も左派の水銀党もない、ただ多様性をもった連帯としての水銀党があるだけです。

例えば記事の冒頭で紹介した涼しげなイラストは、雛苺が好きだけれども水銀燈が好きな方が描いて下さいました。
素敵な贈り物に心から感謝すると共に、私は改めて、水銀党本部の使命を自覚しました。
水銀燈・ローゼンメイデンを知っている人でも、まだ知らない人でも、様々な人から興味を持って頂き、楽しいお付き合いを通じて相互理解を深め、水銀党の輪を広げていく事。
誰でも身近に感じられ、気軽にアクセスして、ローゼンメイデンや様々な事を楽しく語り合える場所である事。

これからも、そんな水銀党本部でありたいと思います♪