水銀党本部執務室

冬月のブログです。水銀党本部の活動や、政治社会問題、日常の中で感じた事など様々なテーマで不定期に更新されております。

サイトの通常業務を一週間ほどお休みします。

2007-09-18 04:35:02 | Weblog
どうも、冬月です。
まずは、水銀党本部にご来場のお客様に、お知らせがございます。
私は今日から25日まで病院に入院致しますので、その間メールのお返事や掲示板の書き込みへのレスなどができなくなります。

また、副代表の赤木君も現在多忙という事なので、臨時に葛城君に代表代行をお願いし、サイトの通常業務の方はお休みとさせて頂きます。
具体的には水銀燈後援会の新規会員の登録と、水銀党本部フェスティバルの応募受付をお待ち頂く形となり、お客様には大変ご不便をおかけしますが、何卒ご容赦下さい。


個人的な話で恐縮ですが、私は生まれつき体調を崩したり空気が乾燥したりすると扁桃腺が炎症を起こす持病がありまして、普通に生活していて特に支障は無いのですが、勉強でちょっと徹夜したりストレスが溜まったりと、私と同い年の若者が問題なくこなせる事で喉が腫れて発熱するんですね。
これまでは年に二度ほど、寒暖の激しい季節の変わり目などに起こる程度だったので気にしなかったのですが、今年になってから何故か症状が悪化して半月に一度のペースで炎症を起こすようになりました。
早い段階で抗生物質を飲めば二日ほどで完治するのでそれほど深刻ではないのですが、悪化して喉が腫れるとかなりの痛みを伴い食事もできなくなるのと、発熱すれば意識が朦朧として学業など様々な活動に悪影響が出ますので、試験中やレポートの締め切り間際、宴会シーズンなど忙しい時期にはかかりたくない、かなり鬱陶しい病気ではあります。
病院が午前中しかやっていないので、忙しくて中々行けず、悪化してしまって何日も寝込むというケースが多かったので、最近では病院に行かなくてもいいように、タイからネットで抗生物質を個人輸入していました。薬単体の値段は勿論高めですが、何の病気かわかりきっているのにわざわざ午前中に学校を休んで病院に行って医者に処方箋を書いてもらう時間のロスと診察費を考えるとコストパフォーマンスは悪くありません。忙しくて同じ病気にお悩みの方は個人輸入をお勧めします。

とまあ怪しげな宣伝はさておき、これを放置しておくと社会人になってから仕事の障害になりますので、家族の勧めもあって今回、扁桃腺を切除する外科手術を受ける事を決意しました。
手術は全身麻酔して行いますから痛みも危険もありませんし、例えが悪いですが長期的な健康のための整形手術のようなものですので、手術といっても全くもって深刻なものではありませんからどうかご心配無く。

まあ、一週間の入院は長いですしこれで長年慣れ親しんだこの持病とお別れすると思うと少し寂しい気分もしますが、扁桃炎に煩わされなくなる事で将来的に失わずに済む無駄な時間と労力から考えて、得られるメリットは極めて大きいと考えています。



さて、この半年の自分のブログを振り返って見ますと、特に5月に松岡農相が自殺した辺りから日本の将来に強い危機感を覚えて、切実な主張を意識し過ぎてややアジテーションといいますか、短兵急な記事が多かったかなと反省することしきりです。

まあもし私がゴーマニズム宣言を描いてる小林よしのり先生ならこのインパクト重視路線を貫徹するところでしょうが(笑。
安倍総理が辞任を表明されて、私も日本の国政を滞りなく進めたいという理想についてはさすがにもう諦めがつきましたので(苦笑)、長期の混迷という現実を受け入れ、これからは再びオタクトーク全開の楽しいブログに軸足を戻して現実逃避しつつ(笑、たまには政治学科生らしい、学品のある記事(多少は学術的な匂いのする文章ですな)を書いてお茶を濁したいなと思います。
元よりあまり感傷的な文章は性に合いませんし★

新聞を読むと、自民党総裁選は、福田氏勝利でほぼ確定との報道ですね。
私としては「アニメは国の戦略に資する」というかねてからの持論を実現させてくれそうな麻生氏を常々応援しているのは勿論なのですが、ただ今回の新政権は大変な逆風の中で政局の舵取り、つまるところ政争の戦闘指揮が期待されているので、そういった状況では政策を腰を据えてやる余裕は無いでしょうし、衆院選までの短命になるとの予想が支配的ですので、麻生氏支持者の間からも、今回は麻生さんは出ない方が良いとの「友好的不支持」の声が上がっているのも頷けます。
確かに政界は流動的で、総理になれるチャンスとは次にいつ巡ってくるかわかりませんから、今麻生氏がやっているように、一回一回のチャンスで全力を出すのは大切な事です。ですが目下の状況と福田氏の年齢の両方を考えますと、福田氏にとっても自民党にとっても福田氏擁立で利害が一致しているわけですね。自民党としては短命で終わってもいいから総理を引き受けてくれる人が欲しい、福田氏としては短くてもいいから引退前に総理をやっておきたいという利害の一致です。
そういった政局で福田氏もここは自分の役割だと総裁候補を引き受けてくれたと思うので、麻生氏は長期政権が望みならここは負けつつ「総裁を目指す候補」という足跡は残して次回につなげるべきでしょう。小泉さんも、総理になるまでにそうやって何度も総裁選に出て負けながら徐々に段階を踏んで次につなげてきました。

悩みどころは、福田氏が内閣や三役の人事で麻生氏と谷垣氏を入れるかという問題ですね。もしこれで福田氏が、自分を支持してくれた派閥の人ばかり入閣させる論功行賞人事をやって、あからさまな麻生派外しをやったら、党内に禍根を残しますし野党やマスコミから派閥寄りとの批判を受けるでしょう。安倍政権の最初の内閣での論功行賞人事とその悲惨な結果を考えても、福田氏は同じ轍は踏まないと思います。むしろ国民の人気がある麻生氏を入閣させて政権浮揚に利用したい思惑があるはずです。勿論、谷垣氏は重要なポストにつけると思いますが。
ただ、福田政権が短命に終わる事を考えると、谷垣氏もあまり福田氏に接近しない方が得策でしょう。谷垣氏は立ち位置や政策が福田氏に近く、ここで福田氏に貸しをつくって禅譲を狙うつもりでしょうが、それでは今回安倍総理の辞任表明後に麻生氏が連帯責任を問われたように共倒れになるリスクがあります。
自民党は「振り子の原理」、つまり政策が反対の人間を交互に首相にして移り気な国民の求心力を保ってきました。福田政権を国民が支持しなかった場合に、福田氏に似た谷垣氏が後継というのは考え辛い。

また、麻生氏も同様にポスト福田を狙うなら福田氏の内閣からは距離をおいた方がいいかもしれません。今回の総裁選、福田氏と麻生氏が本気で戦っているのかというとそう単純でもなくて、福田氏側としても対立候補がいないと総裁選ができず、不戦勝では世論から全く支持されませんから、麻生氏との戦いを必要としているという現実もあります。やらせとまでは言いませんが、今回は自民党そのものの危機ですから、両者とも恐らく自分の演じる役割というものをどこかでわかっているでしょうね。これが国民に透けて見えると、今回の総裁選そのものが茶番劇になって正当性を失います。ただでさえ国民は、行政のトップを直接選べない今の日本の間接民主制に不満を持っていますので、少しでも競っているイメージを出した方が良い。そういった観点からも福田氏と麻生氏の対立を活かして国民の目を自民党劇場にひきつけておく事が必要です。つまり、麻生氏も谷垣氏も、福田政権からは一定の距離を置いた方が本人達と自民党の戦略に資するという事です。

そうなると最後に残る問題は、次の衆院選の帰趨です。
自民党が衆議院の過半数を維持できるのか、それとも民主党が過半数を奪って政権交代となるのかですね。
世論調査の結果では、これほどの自民叩きブームにも関わらず、国民の多くは依然民主党が政権与党に相応しいとは考えていません。
参院選は政権選択選挙ではないとの安心感があったから、年金やカネのスキャンダルなどで自民党にお灸をすえるつもりで民主党に入れ過ぎて、お灸のはずが半身大火傷にしてしまったのが現在の状況です。結果、政治に大混乱が生じて国の重要な政策が滞る、国民にとっても不利益な状態になっています。政治の空白は長期的には必ず経済成長にも悪影響を及ぼします。この状況を本気で喜んでいるのは一部の左派勢力だけで、大多数の一般国民は、自分達と関係ないと思って面白半分の自民叩きをやってきたわけですが、これが自分達の生活に響くほどの混乱であると認識すれば、次第に現状維持を意識した冷静な投票行動に修正されると思われます。
また、参院選では五人区や一人区といった選挙の方式が自民党に不利でしたし、逆に衆院選の方が、組織動員力が強い。
ですから、衆院選で野党が過半数をとるのは、また年金問題に匹敵するようなよほど巨大なスキャンダルが発生してマスコミが自民叩きに総力を上げない限り、あまり現実的ではありません。衆院選後も、自民党が政権をとると思われます。

しかしそれは福田氏の続投を必ずしも意味しません。
何故かというと第一に福田氏は高齢ですし、第二に、衆議院の過半数維持=自民党の勝利では必ずしもないからです。
まず、次の衆議院選挙の結果に関わらず、参議院での民主党の優位は変わりません。参議院は解散できないからです。ここに、有権者の大きな理解の不足があったと思います。参議院で自民党が負ける事は、衆議院よりもはるかに深刻な政治の停滞を招くのです。衆議院はいつでも解散できますが、参議院は六年間、半分の改選でも三年間は議席が動きません。
参院選の時に私が声をからして、「昨日今日テレビでやってたスキャンダルや赤城さんの絆創膏で感情的になって投票しないで下さい。お願いですから六年後の日本を考えて戦略的に投票して下さい」と頼んで歩いていたのはこのためです。
アルツハイマーだとか、原爆はしょうがないだとか、たかだか数万円の領収書だとか、絆創膏だとかは、何日かすればどうでもよくなるゴシップです。国政の大局の前には塵でしかない。
ところがこの参院選ではそのゴシップで、人々は六年間議席が動かない議会の投票を意思決定してしまった。衆愚だといわれても反論できないでしょう。終わってから冷静になっても手遅れです。
まあ、終わった話は仕方ないとしても、このねじれ現象が今後最低でも三年間続き、その間政治は停滞するわけです。
衆院選で過半数を取れなければ民主党が分裂してくれるだろうという楽観論もありますが、過半数が取れなくても、民主党は分裂しません。なぜなら次の衆院選、どうなろうと確実に民主党の「勝利」が確定しているからです。
原因は2005年の衆院選で、小泉さんが勝ち過ぎた事にあります。本来の議席より多過ぎる議席を、自民党は持ってしまっています。勿論これは自民党の実力を超えていて、郵政解散という小泉劇場で得た奇跡的な状況なわけです。
つまり、次の衆議院選挙では、自民党はどんなに頑張ろうが、議席を減らす事はあっても増やす事は絶対に無いという事なんです。議席が減るわけですから、マスコミは当然前回と比較して自民党が「負けた」と報道します。
一方で、民主党はその分確実に議席を増やしますから、過半数を取れようと取れまいと、小沢氏は「勝者」の扱いを受ける。
戦う前から、既にこの結果は決まってしまっています。
ましてや、選挙の顔となる候補者になると、自民党は現職で戦わなければいけないのに対して民主党は新顔を投入できるわけですから、自民党は選挙対策といってもできる事は制限され、民主党の方は必然的に新鮮だと評価されるわけです。
党勢を拡大する民主党に、分裂する理由はありません。給油活動での前原前代表の反発のように党内の左派と保守派で路線対立はくすぶるでしょうが、組織というのは上昇している時は内部分裂しないものです。参院選が労組の力で勝てた事もあって、保守派は左派に対して強く言えないというのもあります。
また、現在は自民党が公明党と合わせて3分の2議席を持っているから、衆院で3分の2の再可決という最終防衛手段がありますが、3分の2を失えば、民主党はいわば国連安保理の常任理事国のように、ベトー(拒否権)を持ったに等しい。
これは自民党の戦略的敗北となります。当然、責任をとって福田政権は退陣する。
これが遅くともだいたい一年半後の状況です。

麻生氏、谷垣氏、そして今は動かない小泉さんの三人が狙っているのはここで総理になる事でしょう。
ただ、誰が総理になっても、ねじれ国会という日本の議会政治で前例の無い難しい状況で、民主党の顔色を伺いながらやらないといけない、思い通りの政治ができない状況に変わりはありません。
小泉さんの再登板となれば、小泉新党による保守連合の政界再編、いわゆる「ガラガラポン」があり得ると言っている人が多いが、現実はイデオロギーでは動きません。小沢氏の目的は前から言っているように自分が総理になる事ですから、そう簡単に民主党を手放しはしないでしょう。
そこは小沢氏の心臓がいつまでもつかという不安定要素もあります。まあそういうわけで「永田町は一寸先は闇」が結論・・・と言ってしまうと政治学者は失業してしまうので、そうも言えませんね(笑。

そもそも問題の根本には、参議院という「良識の府」とは名ばかりで実態は衆議院の劣化コピーといえる中身の、英国の貴族院や米国の上院と違って独自性や必要性に乏しい第二院の存在がある。小泉さんが総理の時に参議院の廃止を提唱して、当時は参議院を牛耳っていた青木氏に猛反発されて引っ込めましたが、あれは小泉さんがこの事態を予測していたからだったのかもしれません。
客観的に考えれば現状の参議院が「良識の府」になっていない事は間違いないのです。「良識の府」が理想通りに機能している状態とは、有識者が議員になって六年間安定した議席でじっくり腰を据えた政策研究をやって政党政治で政争に陥り易い「庶民院」ではできない、国家の長期戦略のために必要な政策、憲法ですとか国防ですとか外交、教育、文化などですね、そういったものを扱って、論争というより議論ですね、紳士的に専門家らしい議論をしているはずなのですが・・・。
しかもどうも、「有識者」を「芸能人」と勘違いしている人が多いようですね。
確かに芸能人を指す和製英語のタレントは英語の直訳では「才能のある人」ですが(苦笑。とにかく今の参議院はひどい。
「良識の府」なら知事と同じで全員無所属にすべきで、衆議院と同じ政党政治をやっているのも参議院の使い方を間違えているし、そもそも議員の投票に党議拘束をかける事自体がおかしいんですね。
今の参議院が前提通りに機能していないのですから、前提に沿った特権・・・解散が無い、任期が六年というのは、当然改めるべきでしょう。あるいは参議院を本物の英国貴族院的な「良識の府」もしくは道州制とセットでアメリカの上院のようにするか、はたまたいっそ無くしてしまうかです。
勿論、参議院を攻勢の拠点としている民主党が賛成するはずもないですから当面は実現しそうにありません。自民党の優位になったらなったで、また青木氏が反対したようになります。
タイミングとしては、道州制の導入ぐらいしかないですね。となると、アメリカ上院のように「地方分権の府」となりますか。

では、そろそろ入院のための荷造りをしますので、これで。
一週間後にまたお会いしましょう♪

エヴァンゲリヲン新劇場版を観に行った件

2007-09-16 08:50:01 | Weblog

どうも、冬月です♪

銀様「水銀燈よぉ」

薔薇「ばらすぃでーす!」

・・・・・最後だけ不自然だがスルーで(汗。

9月1日の公開から既に半月が経ち、遅ればせながらではありますが。
エヴァンゲリヲン劇場版、ようやく観に行く事ができました。

銀様「へえ、エヴァってリメイクされたんだ?」

ええ、正直、あのエヴァがリメイクされるだなんて、実際にこの目で見るまでは信じられませんでした。
あのエヴァが・・・
まあ、こんなHN名乗ってる事からしてお分かりだと思いますが(笑)、私どもにとってエヴァは特別な存在でしてね。

薔薇「・・・・・・だったら、9月1日に並んで観れば良かったのに」

ゼミの合宿で箱根に行く準備で忙しかったんだよ。
芦ノ湖であひるさんボート漕いだり
聖地巡礼していて肝心のアニメを観られなかったという(笑
それに並ぶのは嫌いだし

薔薇「並ばないオタクなんてオタクじゃない・・・」

黙れ、なんだそのげんしけんなノリは

銀様「まあまあ2人とも。それより、冬月たちにとってエヴァってそんなに特別なの?」

はい。当時私が小学生だった頃、信じられないほどのハイクオリティで出現したのがあの作品なんですよ。


当時のアニメの典型的なOPの構図を突き崩す新しいOP。


漢字を効果的に使ったあのインパクト。


迫力あるシーン、謎めいた伏線。

私達は皆あの作品の虜になって、あの手のアニメでは初めてなんじゃないでしょうか、国民的話題作としてNHKでも報道されて。

薔薇「・・・・・でも、テレビ版のおめでとうエンド・・・どう弁護したくても、時間がありませんでした的なあのエンディング・・・・・そして映像作品としては見事だけど内容は黒歴史な劇場版・・・・・・・それがファンに、庵野に裏切られたという屈折した感情を生んで悶々と過ごしたこの10余年・・・」

五月蝿いぞ(笑

銀様「あー知ってる、その劇場版って、声優さんが実写で出てくるシーンが混ざってる奴だよね?

許して下さい(涙

しかし確かに、これで終わりでは納得できないという思いがファンの多くにあったのは事実です。
ネット上でリメイクを求める運動をしていた人も多かったです。
ですが、そういう人達の運動も、みんな就職したり仕事が忙しくなったりで、徐々に数を減らしていって・・・
去年、十周年を振り返るエッセーなんかを書きましたが、私は、やっぱりもう十年も経つしリメイクは無いだろうと思ってましたね。

銀様「んーでも、諦めずに応援し続けた人がやっぱりいたんだと思うよ、数が減っても」

そうなんですよ、大学の先輩なんかもサークルの部誌で、「諸君私はエヴァが好きだ」で始まって「よろしい、ならばリメイクだ」って書いてましたもん(笑。
あの時は、まさか本当にリメイクがあるなんて・・・いや、本当に感無量でした。

 

新宿の映画館に着いたら、ビルの壁に大きな広告がはられているんですね。
灰色がベースのとても地味な絵で、一瞬エヴァだって気付かないんですよ。
学校の廊下の踊り場で、シンジとレイと、トウジとケンスケが佇んでいる。
今回はヤシマ作戦まででアスカでさえまだ出てないのに、何故かカヲル君がいる(笑
入り口には往年のファンが集まっていて、それでようやく実感が沸いたというか。

銀様「・・・・・この十年で映像技術が進歩してるから、リメイクといってもかなりディテールが変わっていたんじゃない?」

いや、全く圧巻でしたよ。
今回は『決戦!第三新東京市』がメインという事で、あの頃のエヴァが一番好きだった私としては大いに期待して行ったのですが、その期待を裏切らないクオリティで。
メカの動くシーンはただただ感嘆のため息でした。

エヴァンゲリオンは勿論、こだわりを感じたのが裏方のメカ。
防衛線の対空砲台のような通常兵器も素晴らしかった。
ヤシマ作戦の時、ラミエル(リメイクで構造がかなり複雑に)のコアを露出させるために四方の砲台から波状攻撃をするんです。昔のアニメだと通常兵器はただ馬鹿にされる雑魚扱いで、それはリメイクでも変わらないんですが、描き方がリアルだから力強い。逆にそれをなぎ払う使徒の圧倒的な力に魅了される。

ラミエルが四方から飛来する無数のミサイルを全て空中で爆発させる場面は、思わず「美しい」と呟いてしまいました。

その他にも、作業用のクレーンや発電機、第三新東京の兵装ビル、そういったメカの細かくて躍動感のある動きが、物語を壮大にしています。

また、凄いのは映像だけじゃない。ストーリーも時間軸は同じで視点を変えていたり、新しいスパイスを付け加えていて、より劇場版らしい感動できるものになっている。

銀様「スキマスイッチが挿入歌を歌ってるとかぁ?」

そりゃドラえもんですね(笑。
宇多田ヒカルが歌ってましたよ。
それだけじゃなくて、なんだか良い意味のスポコン。
ラミエルの反撃で焼け野原になった双子山で、それでもひるまずに、第二射のために電線を再接続しようと必死で頑張る大勢の自衛隊の人々、そこに、ミサトの「もう一度、日本中の電気を君に託す」という台詞が重なるシーンで、目頭が熱くなりました。
エヴァはヤシマ作戦の頃が一番輝いていたと思うんです。
大勢の人が世界を守るために力をあわせた、チームワークの戦いだったからです。今回の劇場版は何が良かったって、そこを強調していたから素晴らしかった(涙。

後々になって人類補完計画の本質など裏のシナリオがわかってくると、そういった頑張りが利用されていた事がわかって憂鬱になってきますが(笑

後まあ、世界観に関わる設定がいくつかわかり易い方向に変えられていましたが、時間的制約のある劇場版ですから、中途半端にはしょるよりはこの方が良いですね。むしろあの時間でよくまとめたと言いたい。
それにこれは声明文にあったように、決して既存のマニアに迎合せず、新規ファンも取り込もうと言う庵野さんの意気込みもあるでしょう。
ただ10年前のテレビ版をはしょって映像を綺麗にしたんじゃなく、新しく見る人にもエンターテイメントになる作品に仕上げた。
映画館には、往年のファンだけじゃなく、これが初めてという感じの若い人も大勢きていましたよ。

銀様「ふむふむ・・・良かったじゃない、『また庵野に騙された!金返せ!』にならなかったみたいで」

私も、半信半疑で見に行ったんですが、これは感動しました。DVDがでたら是非買いたいですね!
ですが、続編を見るのはやはりちょっと怖い気も・・・

銀様「あれ・・・さっきから薔薇水晶が静かね」

薔薇「・・・・・・ふふふ」

またなにやら怪しい笑いを(汗

薔薇「・・・私がみんな納得するエヴァの最終回を考えました・・・・・・ふふ」

銀様「えー薔薇水晶が考えたの?聞きたい聞きたい!」

まじかよ・・・銀様、どうせろくなもんじゃ・・・

薔薇「では、ぽちっと」

 

薔薇水晶『超』監督のエヴァ最終回スタート

 

 

キール「よく来たな碇シンジ…待っていたぞ…」

(ギイイイイイイ)

シンジ「こ…ここがゼーレだったのか…!」

キール「シンジよ…戦う前に一つ言っておくことがある お前は使徒を倒すにはコアを破壊しなければならないと思っているようだが…別にコアを破壊しなくても倒せる

シンジ「な 何だって!?」

キール「そして戦略自衛隊は私が倒しておいた。あとは決着をつけるだけだなクックック…」

(ゴゴゴゴ)

シンジ「フ…上等だ…僕も一つ言っておくことがある 僕の生き別れの母親が初号機の中に入っているような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!

キール「そうか」

シンジ「ウオオオいくぞオオオ!」

キール「さあ来いシンジ!」

 

シンジの勇気が世界を救うと信じて…! 

 

ご愛読ありがとうございました!

 

誰がソードマスターヤマトをやれといったオイ!

薔薇「全て・・・予定通り・・・・・」


安倍総理、お疲れ様でした。

2007-09-15 16:26:39 | Weblog
大学の研究会で箱根に行っている最中の出来事。
セッションが終わった直後の会議室にゼミ生が入ってきて、安倍さんが辞める!と。
みんな口々に「それは、給油が駄目になったら総辞職するって話だろ?」「嘘だろ?」「どういうことだ、何故なんだ」と、騒然となってホテルの部屋に戻り、テレビをつけた。



安倍さんを叩いていたマスコミや野党が、一つ決定的に勘違いしていた事がある。
それは、安倍さんが権力の座にしがみつきたくて総理を辞めずに続けているという考え方。
9月12日の安倍さんの突然の辞任で彼等がパニックになったのは、安倍さんの目的というものを最初から誤解していたからです。

勿論、政治の世界には政策の専門知識などほとんど皆無で、権力闘争つまりは政局だけでのし上がってきた人が多いし、「総理になりたいから総理を目指す」手段
=目的の人も多い。
何が何でも天下を取りたいという小沢一郎はまさにその典型。
総理になって何をするかとかそういう事よりも、とにかく俺は総理になりたい、そういう政治を天下取りと勘違いしている人は民主主義国の現代日本で人の上に立つべきではない、戦国時代に帰った方がいいと思うんですが、現実はこういう人が多いわけです。
しかし安倍さんは、そうじゃなかった。

安倍さんは、人気とりのためにマスコミを喜ばせる政治をしたり、自分の権力にこだわっている政治家ではありませんでした。
彼はそういう目先の事ではなくて、常に国家百年の計を考えていた。

憲法、教育、少子化対策、安全保障、文化といった、数十年後、百年後の日本を繁栄させるために必要な改革を行わないといけない、これが彼の信念で、総理大臣の椅子というのは、彼にとってそのための手段でしかなかったんです。

損得勘定で考えるなら、参院選敗北後に総理を続ける事は、安倍さんにとってマイナスでしかなかった。
マスコミに叩かれ左派の国民からは憎まれ、いい事など何も無い。
ただただ、国のためを思う安倍さんの自己犠牲の精神で、今日まで安倍さんは総理をやってくれていた。
もし健康状態がここまでひどくならなければ、まだ続けていて下さったかもしれません。

戦後の世界が冷戦に至った理由として、アメリカのトルーマンには民主主義国の指導者として守らなければならない原則があったのに対して、ソ連のスターリンにはリアルポリティークな欲望しか無かったと言いますが、これでいくと、民主党の小沢氏にはただ選挙で勝ちたい首相になりたい欲望しかないのに対して、安倍さんには、この国を良くするための信念しかなかった。

だから安倍さんが、インド洋での給油活動という、彼の描く日本国のビジョンにとって必要なものを継続させるために自分がいては障害になると判断した時点で辞める、これはマスコミには理解できないかもしれませんが、彼のこれまでの行動論理で考えれば全く矛盾の無い、整合性のつく行動だったわけです。

なんで参院選で負けて辞めないのに、給油ができないと辞めるんだと、ずれた批判をしている人がいますが、よく考えてみて下さい。
インド洋での給油活動は日本国の外交・安全保障に必要な戦略ですが、参院選は国家の戦略と無関係な些細なスキャンダルでマスコミに煽られた国民の衆愚露呈でしかなく、いってみればイナゴの大量発生か何かのような自然災害で、安倍さんの信念を阻むものでは無かった。

安倍さんは、視野の狭いマスコミや民衆の人気ではなく、常に将来の日本の繁栄のために頑張っていたんです。

私達は、忘れるべきではない。
衆愚政治や権力闘争しかしない、わが身だけがかわいい政治家ばかりの永田町で、安倍さんだけが自分のことより国の将来を憂えて、身体をはって、信念をもって戦った事を。

その事を何も理解できずに、もはや客観性を欠いた心無い誹謗中傷で安倍さんを痛めつけて、病院送りにしてしまったマスコミや反安倍派に言いたい。

今あなたがたは、安倍さんが国政を「投げ出した」と批判していますが、私も全くその通りだと思う。

あなたがたは、安倍さんに「投げ出されて」当然だ。
自分の命を賭けて守るに値しない国民だと思われて当然です。

松本零士のキャプテン・ハーロックを思い出す。こんな腐った国はもう見捨てて、海賊にでもなった方がどんなにか気が楽でしょう。

ですが、安倍さんは最後まで見捨てなかった。
安倍さんはこの一ヶ月、下痢がひどくておむつをはいて働いていたんだそうです。
身体は極限まで衰弱して、それでも耐えてきた。

それでもあなたがたから聞こえてくるのは見当違いの罵詈雑言だけ。
私が安倍さんなら、もうとっくに辞めてますね。
「お前らなんて勝手に滅びろよ」と。

でも安倍さんは頑張った。それは彼がこの国を愛していたからじゃないんですか?

安倍さん、本当にお疲れ様でした。
今は、自分の身体のことを考えてゆっくり休んで下さい。


これから政界は、不必要な数年間の停滞に入るでしょう。
総裁選では福田さんが優勢だそうですが、福田さんにはこの戦局を逆転する力は無い。
また、衆院選で民主党が勝って政権をとったとしても、長期政権は維持できません。
民主党は自民党以上にスキャンダルを抱えた政党で、公約もほとんど実現不能なものばかり。与党になればマスコミもそれを報道せざるを得ませんから、たちまち国民に失望され、求心力は低下、分裂したところを自民党に吸収され、小泉さんの再登板か麻生政権で自民党に戻る。

ただ、その間の無駄な政争に費やされるこの数年間は、日本にとって全く損失にしかならないものです。
国民の多くが、自分の投票行動を後悔する事になるでしょう。

この「失われた数年」が、日本にとって致命的なタイムロスとならない事を祈るばかりです。

壇ノ浦

2007-09-09 19:00:55 | Weblog
聞けば、安倍総理はインド洋の給油活動が続けられない場合は総辞職すると宣言したという。
いよいよ勝負に出たという感じだ。
あるいは、そろそろ『名誉ある撤退』を考えているのかもしれない。
安倍総理にとってこの一年の小沢氏との戦いは、実力の発揮できないさぞかし無念なものだっただろう。
政策論争で正々堂々と戦えば負けるはずがないのに、下らないスキャンダルで足をすくわれ続けた。それで辞めさせられるくらいなら、最後ぐらいは自分の得意な政策論争で勝負して華々しく散りたいと思っているのかもしれない。

源平の戦いの最後、壇ノ浦を思い出す。
平氏は元々瀬戸内海で興隆した一族で、山の戦には弱く、それで源氏に負け続けた。その平氏の最後の合戦が、得意な海の戦だったのは皮肉な話だ。

安倍首相は良くも悪くも平家の公達といわれる。安倍家は源義家に滅ぼされた安倍貞任の流れをくむらしい。平家が滅亡した壇ノ浦は選挙区の下関。源氏と戦った側との縁が深い。
一方で岩手出身の小沢氏には、東国武士の趣がある。

壇ノ浦の合戦で、海戦に秀でる平氏軍に当初苦戦だった源氏が逆転のために使った手は、相手の船のこぎ手を狙って矢を射ることだった。
当時の戦の習わしでは卑怯なやり方だ。

小沢氏も、最後の最後まで卑怯だった。
勿論、政界は結果が全てたが、清さがもとめられる今の時代彼ほど大義の無い政治家も珍しい。
堂々と政策で戦えば負けるのがわかっているから、最後までスキャンダルをばらまく戦いしかできなかった。

改造内閣の閣僚の不祥事を、組合のネットワークを使って早くも暴露した小沢氏のやり方は、壇ノ浦でこぎ手ばかり狙った源氏を髣髴とさせる。

国民とマスコミは騙せていても、後世の歴史家は彼の所業に適切な審判を下すだろう。
源氏はその後三代で身内に殺されて滅ぼされた。民主党の天下も長くは続かないのではないか。

(平成19年9月9日:水銀党本部会議室談話より)

諦めてはいけない

2007-09-06 23:21:19 | Weblog
今日で、悠仁さまが一歳になられます。
政界では毎日、思わず国外へ亡命したくなるような暗いニュースが続いていて気分が憂鬱になりますので、こういう先行きを明るくしてくれるニュースはありがたいものです。

早いもので、ご降誕からもう一年が経つのですね。
テレビでお顔を拝見しましたが、世辞ではなく本当に美男子におなりで、私はこんなに嬉しい事はありません。
ご立派なお父様とお母様の血をよく受け継いでおられる。

悠仁さまが皇位を継承される頃には、この国を今よりまともな状態にして新しい天皇をお迎えしなければならないと、つくづく思います。
今大人である我々は国を預かっているわけですから、その義務があるでしょう。
だから、こんなところで諦めてはいけない。

悠仁さま。逆風が吹いている今こそ、国のために信念を持ち、孤独に耐え、歯を食いしばって前へ進む勇気を、どうか我々にお与え下さい。