オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2019年通信簿 49 陳冠宇

2019-12-31 03:46:00 | 千葉ロッテ

 

49 陳冠宇 投手 29歳 年俸2160万円

【2019年成績】 44試合 1勝1敗0S 防御率3.63 57回 54被安打 2被本塁打 27与四球 3与死球 45奪三振 被打率.255  

ロッテで過小評価をされている一人だと考える陳冠宇です。
通訳なしで秋季練習や秋季キャンプにも参加をするなどしてほとんど日本人と同じ扱いながらも外国人選手としての不安定な立ち位置、しかし待遇はそれに見合わないものですからよく我慢をしているなと、年俸が安いので再契約などと報じられることもありますがそうでなくても必要不可欠な存在だと思います。
台湾代表の常連ですから母国では英雄に近い存在ではないかと、球団、そしてベンチにはもっと大切にしても罰は当たらないでしょう。
レアード、マーティンの残留にジャクソン、ハーマンの加入でまた二軍スタートとなってしまうのが濃厚ですが、心折らずに頑張ってもらいたいです。

主審からボールを受け取るときには必ず帽子を脱いで会釈をする、そんな礼儀正しさは日本人を遙かに超えています。
140キロ台前半から半ばのストレートを軸にカットボール、シュート、フォークと変化球も多彩ですし、珍しくカーブを多投するタイプでオールラウンドなピッチングを見せます。
先発、中継ぎのどちらでもいける、と言いますか先発になるとセーブをしがちな投手が多い中で力一杯に投げ込むことが長いイニングに耐えられない傾向があるのがもうひとつ殻を破れない理由だと考えていますが個人的にはむしろその全力投球に心惹かれていて、先発陣が枯渇をしたときにチャンスをもらえずに今季はゼロで終えたのが残念でなりません。
ただ意外にスタミナがあることでチーム事情も鑑みた前向きな起用だったと思えば悪くはないシーズンだったのではないかと、ここにきて土肥、小島、中村稔と若手の左腕が台頭の兆しを見せていますのでさらなる軽視が進む不安もありますが実績からすれば陳冠宇が頭ひとつ抜けていますので、松永を脅かすぐらいの活躍を期待したいです。
ピッチングとすればキレ勝負で強気ながらも外中心のリードが合っていないのか無駄な四球が多い印象が強く、このあたりはバッテリーとしての課題でしょう。
個人的にはどうしても先発推しを捨てきれませんが不遇をかこっているだけに今は確固たる足場を築くことを優先に、チェンチェン大丈夫な来季であってくれることを期待しています。

2015年通信簿
2016年通信簿
2017年通信簿
2018年通信簿


【オリオン村査定】 2160万円 → 3600万円 (△67%)


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いや、いらんでしょ

2019-12-31 03:39:09 | 千葉ロッテ

福浦商売の締めくくりとして、FUKU-袋を発売するとのことです。
おみくじが同梱をされていて限定一名にマリーンズストアで展示をされている等身大フィギュアの半額券が当たるとのこと、いや、当たっても100万円では普通は買わないでしょう。
当たった人は知らん顔をすればいいだけですが心情的には苦しくなるような企画になりそうで、そもそもあれだけのものですから置くところに困ってしまいます。
それであれば福浦コーチとのお食事券、サイングッズプレゼント付きにした方が売れ行きが上がるのではないかと、大半が売れ残りグッズの在庫一掃なのですから通常の福袋もそうですが選手、スタッフとのコミュニケーションがとれるような目玉があってもよいでしょう、一回こっきりであれば選手たちへの負担も少ないはずです。
ここまでの福浦グッズの売り上げは1億円を超えているらしいので現役続行をした収支決算はおそらくは黒字のはず、あ、いずれにしても買うつもりはありません。
また新年初売りの佐々木朗レプリカユニは9000円でマジェスティックからミズノに変わっても期待をした値下げはされないようで、既得権益をがっつり確保にガッカリです。


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2019年通信簿 48 中村稔弥

2019-12-30 01:15:08 | 千葉ロッテ

 

48 中村稔弥 投手 23歳 年俸800万円

【2019年成績】 10試合 1勝1敗0S 防御率4.32 25回 23被安打 2被本塁打 8与四球 1与死球 21奪三振 被打率.256

もっと投げている印象があったのですが、逆に言えばそれだけインパクトがあったのでしょう。
ドラフト5巡目ではありましたがプロ初勝利を手にしましたし、一年目としては手応えのあったシーズンだったのではないかと思います。
大ざっぱなくくりではありますが同系統で同い年の左腕である小島と同期となれば関谷、東條、高野、信樂を思い出してしまいますが、それよりは高いレベルでのスタートです。
お互いに意識は当然にあるでしょうしこのまま先発、中継ぎで棲み分けるのか先発でガチンコ勝負となるのか、土肥も含めた三者の競い合いから目が離せません。

一軍での先発はデビュー戦のみでそこで5回5失点で即抹消は小島と同じ軌跡で、しかし再昇格後は小島とは違って中継ぎでの登板を重ねた中村稔です。
ロングリリーフが多かったために間隔が空きましたので、それがイメージに比して登板数が少なかった理由でしょう。
腕がやや遅れて出てくるフォームは打者からはリリースポイントが見づらいでしょうし、亜細亜ボールと銘打ったツーシームらしきものが中村稔のストレート系のほとんどなのかシュートに見えるのがそれなのか、いずれにしても140キロ台そこそこでも差し込まれたり詰まったりする打球が多かったように思います。
ジュニアオールスターでは三者連続三振を奪うなど奪三振も意外に多く、小島とともにドライブライン・ベースボールに派遣をされましたので期待も高いのでしょう。
つまらない四球が失点に繋がるところもありましたがややアバウトさがあるもののコントロールに苦しむタイプではないように思いますし、件の3人に陳冠宇と成田を加えた5人がポジションを競い合えば一気に左腕王国も見えてきますから、先発志向のようですが今は少しでも可能性があればそこに挑む中村稔であってもらいたいです。


【オリオン村査定】 800万円 → 1200万円 (△50%)


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2019年通信簿 47 田中靖洋

2019-12-29 00:45:52 | 千葉ロッテ

 

47 田中靖洋 投手 32歳 年俸2000万円

【2019年成績】 44試合 4勝1敗0S 防御率2.72 39回2/3 42被安打 2被本塁打 12与四球 3与死球 29奪三振 被打率.280

昨季に続いてキャリアハイを更新する、充実した一年でした。
よくぞ西武は放出をしてくれたと、もっともプロ初勝利に防御率1点台だったもののそのときの田中はオーバースローでしたからそこに限界を見たのかもしれず、そういう意味では移籍早々に腕を下げるフォーム改造で生まれ変わった田中はもうロッテの生え抜きと言ってもいいのではないかと、お兄さんの分も頑張ってくれています。
テスト入団というところでは来季にも山崎健に追いつき、そして高木を抜けるよう末永くロッテで頑張ってもらいたいです。

そんな田中もここまでくるには平坦ではない、山あり谷ありで苦労の連続でした。
その力量をなかなか評価をしてもらえていないのか結果を残しても昨季にしても今季にしても一軍の確約すらあったわけでもなく、春季キャンプ初日の紅白戦で1回パーフェクトも二軍スタートとなり開幕一軍も逃しましたが、歯がゆい思いはもちろんあったでしょう、しかしずっとそんな扱いですので田中はへこたれません。
一週間遅れで一軍に呼ばれると当たり前のように敗戦処理から入ったものの、そこから11試合連続無失点で勝ちパターンに堂々と仲間入りを果たします。
その強気な顔つき同様の投球スタイルで素直なストレートはほとんどなくシュート回転で右打者に食い込んでいく、そのボールをかなり打たれはしましたが、それでも向かってくる田中に打者は気圧されるのか致命傷を与えることができず、それこそが粘り腰の田中の身上でしょう。
たださすがに頼りすぎたのか次第に勝っていても負けていてもの田中になったことで夏場に入り調子を落としてしまったのは、苦しい中継ぎ陣のツケを負わされた感があります。
一ヶ月の休養を経て9月に戻ってきてからはまた輝きを取り戻しましたので、田中としてはシーズンを乗りきるための体力、ベンチとしては起用法を学んだシーズンだったと思います。
ハードランディング的な世代交代が進む投手陣の中で30代前半の田中の占めるポジションはかなり重要なだけに、攻めた結果ですからあまり悪い印象はありませんが増えた与四球を改善することが長丁場を乗り切る鍵にもなり、一方でありえないと言っていた150キロも記録しましたのでまだまだ伸び盛りなところを来季も見せてください。

2016年通信簿
2017年通信簿
2018年通信簿


【オリオン村査定】 2000万円 → 3600万円 (△80%)


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2019年通信簿 46 岩下大輝

2019-12-28 02:36:00 | 千葉ロッテ

 

46 岩下大輝 投手 23歳 年俸1000万円

【2019年成績】 21試合 5勝3敗0S 防御率3.64 96回1/3 80被安打 14被本塁打 47与四球 2与死球 74奪三振 被打率.231

昨季のプロ初勝利をホップとすれば、先発ローテーションに入った今季はステップなシーズンでした。
ベースカバーの際に足を捻っての右足関節内反捻挫があったり最終盤にリリーフに回されたりしたことで昨年のここで設定をした20先発には届きませんでしたが、それでも種市とともに台頭をする若手投手の代表格として貯金を作っての防御率3点台ですので手応えのあった一年だったのではないかと思います。
それでも来季が盤石かと言えば美馬の加入、自らの故障で先発復帰となった石川、復調の兆しのある西野などライバルがひしめいているので、気を引き締めて頑張るのみです。

練習試合での先発が二試合続けて雨で流れるなど気勢を殺がれたような出足でしたが、開幕7戦目に先発のチャンスをもらうと8月の故障離脱までそのポジションをキープしました。
他の若手が登録抹消を繰り返して間隔を空けたのに対して岩下はそこまでずっと一軍でしたので、プロとしての体力、肩力があると判断をされているのでしょう。
その期待に応えて140キロ台後半から150キロオーバーのストレートを軸にフォークを絡めたスタイルは典型的なエースのピッチングで、やはりフォークを武器にしていたころの西野はキレがメインでしたが岩下は鉈で叩き割るような重さが持ち味ですから、まだ足元にも及ばないものの村田二世を夢見たりもしています。
被弾が多いのは強気の裏返しですしアバウトなコントロールもそこを気にすると崩れる傾向がありますのでおおらかに、被打率の低さこそに意識を置くべきだと考えます。
立ち上がりの失点が多いのが目先の課題ですがこれも気持ちの問題、とにかく岩下は先発で大きく育てたい、チーム事情とか言い出して中継ぎに回さないよう願ってやみません。
他力本願ではありますが「岩下の新生姜」で個人的なスポンサーを発掘してグッズ販売がされるなど興行での貢献もあり、岩下の目の前には限りない未来が広がっています。

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【オリオン村査定】 1000万円 → 2400万円 (△140%)


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2019年通信簿 45 宗接唯人

2019-12-27 03:11:32 | 千葉ロッテ

 

45 宗接唯人 捕手 25歳 年俸800万円

【2019年成績】 E 91試合 197打数 15得点 44安打 打率.223 6二塁打 0三塁打 7本塁打 28打点 1盗塁 18四死球 65三振

昨季にプロ初出場を果たして今季は初ヒットといきたかった宗接ですが、しかし浦和生活で一年を終えました。
申し訳ないながらもその存在を忘れてしまうぐらいに存在感が希薄で、このままでは因縁の亜大ですから放り出されることはないにしても下位指名の悲哀でブルペン捕手への転向を心配しなければならない来オフになるかしれず、あくまで捕手で勝負をするのか打撃を前面に押し出すのかを決断する来季としなければなりません。

ただその捕手にしても打撃にしても、かなり厳しいのが現実です。
浦和でライバルだった柿沼には大きく水をあけられてしまい、その柿沼が田村を脅かす存在として期待をされていることで一軍で実績のある吉田、江村がはじき出されたことからしても宗接が二軍はともかく一軍で捕手としてやっていけるほどの力量を見せることはできませんでした。
二軍では一番に多くマスクを被りましたがそれも柿沼の昇格、吉田の故障など外的要因が働いたもので、それまではDHやファーストがメインでしたから棚ぼたでしかありません。
また打撃でも7本塁打とパワーは見せましたが2割そこそこでお呼びがかかるとはとても思えず、ファーストが過剰な一軍の事情も宗接にとっては逆風です。
それでもかつて絶賛をされた長打力をアピールするのが近道でしょうから、雑さと紙一重の三振の多さと四球の少なさには目をつぶる度量がベンチにあればと、そう願うばかりです。

2017年通信簿
2018年通信簿


【オリオン村査定】 800万円 → 720万円 (▼10%)


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2019年通信簿 44 井上晴哉

2019-12-26 01:30:51 | 千葉ロッテ

 

44 井上晴哉 内野手 30歳 年俸5000万円

【2019年成績】 129試合 429打数 60得点 108安打 打率.252 16二塁打 1三塁打 24本塁打 65打点 0盗塁 76四死球 98三振 得点圏打率.277

昨季のブレイクから実質的な二年目のジンクスをどう乗り切るかが注目をされた井上は、さらなる上積みとはいきませんでしたが大松の軌跡には抗えたシーズンだったと思います。
もちろんホームランラグーンに助けられたところがあったにせよ、逆にそれを意識し過ぎた引っ張りの傾向が足を引っ張った面もありましたからいってこいでしょう。
9死球が表すように相手バッテリーの攻めがさらに厳しくなったのは主軸として認められた証左でもあり、67四球もそう、今季を踏まえて来季はどっしりと構えての日本人選手としては初芝以来20年ぶりの3年連続20発が最低限の目標で、目指す30発に少しでも近づけるようレアード、もしかしたら清田、できれば安田との争いを勝ち抜いてもらいたいです。

気になるのはやはりそのヘビーな体重です。
日本人最重量の120キロはパワーの源であってもさすがにそれを支える膝への負担を考えればいきすぎではないかと、本人もその自覚があるのかオフには断食プログラムで5キロを減らしたようですがそういったものは一時的になりがちですから、鍛えることで恒常的な減量をしていかないと加齢とともに故障も増えてくるでしょう。
秋季キャンプを途中離脱することになった左肋間筋損傷の全治3週間は関係がないにしても、交流戦期間中に走塁で足を痛めて欠場をしたのはそれが原因と考えられます。
足元が覚束なければ守備への影響も出てきますので選択肢がDHだけとなると自らの首を締めることになり、グラブ捌きがかなりこなれてきただけにそれではもったいないです。
鈴木が抜けたことで先頭に立って鼓舞をする役割を求められますから、ベンチからではなくグラウンドでそれをやらなければチームは盛り上がりません。
肝心の打撃は悪い癖のプルヒッターで率を落とすことになったのが数字の割には存在感が薄かった理由でしょう、一昨年まではむしろ春井上だったものが昨季に続いて出足に躓き開幕6戦目にスタメン落ち、7戦目を終えたところで.043での二軍落ちは贔屓筋とは違ってあっさりな扱いで、ただこればかりは井上にとってはプラスになりました。
これまた昨季と同じで二軍での調整で復調をしての5月に4割オーバーとなれば春季キャンプから開幕までの調整に問題があるのではと思ってしまいますが、それはそれ、しっかりと自分を持っているからこそ持ち直せたわけで、ただその立ち位置を考えれば二軍で沈めば以上終了ですから二度あることが三度あっては赤信号です。
持ち味のセンターから右方向に強い打球を放てるかどうか、こと打撃の性向としては井口二世に近いのは井上だと考えていますのでもっとスポットを当ててあげたいです。

2014年通信簿
2015年通信簿
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2017年通信簿
2018年通信簿


【オリオン村査定】 5000万円 → 7000万円 (△40%)


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選別が進む

2019-12-26 01:03:08 | 千葉ロッテ

それが球団によるものなのかベンチの意向なのか、いずれにしても選手の選別が進んでいるように見えます。
涌井の放出や中村奨、藤岡、井上、清田らの契約更改でその傾向は見て取れましたが、今日の石川、松永、荻野、角中もそれに沿ったもののように思えてなりません。
イニングを食えなくはありましたが石川の減俸は美馬のそれを考えれば想定外でしたし、来季にFA権を取得する松永の僅か500万アップもそう、1億には届かないだろうとは思っていましたが荻野はもうちょっといってもよかったような、そして25%に近いダウンの角中はもう主力としては見られていないのでしょう。
30代の選手に厳しくなっているメジャーですから石川のポスティング希望とそれを後押しする球団の姿勢は取って付けたように感じてしまい、意外とさばさばしている松永はあるいはこれで移籍がしやすくなったとそろばんを弾いているのかもしれず、鈴木、涌井に続いてこれまでチームを支えてくれた選手が来オフも何人か姿を消すことになるかもしれません。
もちろんチームに新陳代謝は必要ですが二木、種市の背番号変更などやや拙速にも思えるハードランディングが功を奏すか裏目に出るか、またFAが絡むとチーム内の年俸バランスがどうしても崩れがちですが初年度年俸の縛りという建前を取っ払えば日本人の投手最高年俸が美馬、野手最高年俸が福田秀に違和感が強いのが正直なところです。
そして角中推しの自分としては先日に報じられたファースト挑戦が鳥越ヘッドからの打診で、かつそれを断ったとの報道がどこか鈴木のそれと似通っているのでかなり心配になり、再来年も井口体制が続くのであれば背番号3は別の選手が背負っているかもしれないと、そうであっても胸を張ってチームを去れるだけの成績を残せるよう頑張ってもらいたいです。


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2019年通信簿 43 小島和哉

2019-12-25 01:22:35 | 千葉ロッテ

 

43 小島和哉 投手 23歳 年俸1000万円

【2019年成績】 10試合 3勝5敗0S 防御率4.31 54回1/3 55被安打 5被本塁打 20与四球 1与死球 45奪三振 被打率.267

ルーキーとしてはまずまず、3巡目としては微妙、そんな小島の一年目でした。
おじまだよ!のネタ先行で「唐川さんや江村さんから"こじま"と呼ばれるんですが、先輩だし控え目に"おじまっす"としか返せません」だったり、あるいはオープン戦で「こじまコール」をされたりもしましたが、しかしそれも最初だけでさしたる話題にもならなかったのは本人にとってはそれは「おじま」として認められたことにもなりますからウエルカムでしょう。
土肥とともにようやくの先発左腕としての期待が高まる来季に上積みができるかどうか、お約束のルーキーイヤーがキャリアハイだけは勘弁です。

前例というところではドラフト後の早慶戦でその直前に右足を挫くも初戦先発、二戦目リリーフとフル回転をするもピリッとしなかったのは、それとは逆に鬼のようなピッチングで異様な期待値となった服部、佐々木千がプロ入り後にパッとしなかっただけにホッとしたのが正直なところだったりもします。
そんな小島の出足は春季キャンプ初日の紅白戦に投げずも一軍スタートでしたが開幕一軍には手が届かず、それでもオープン戦では1試合3イニングでしかないのに開幕6戦目の先発を任されたのですから評価はされていたのでしょう、しかしコントロールがばらけていきなり初回に打者一巡で4失点をするなど2回8失点KOで即抹消となってしまいました。
そこから二軍で鍛練を積んで防御率1点台の好成績を引っさげての再昇格は7月、好投をするも打線の援護がなく中盤に力尽きる展開が続きましたが、ようやく8月半ばにプロ初勝利を手にすると登録抹消を繰り返しながら閉幕までローテーションの一員として投げきりましたから大きな自信になったでしょう。
ピッチングとしてはキレで勝負をするタイプなのでしょうがそのキレだけでは超えられない壁があるのが厳しい現実で、あまり球持ちがよいとも言えないきれいなフォームが打者からどう見えているか、先発であればさして気にする必要もありませんが左打者をことさら不得手にしているのはそのあたりにも理由がありそうです。
ドライブライン・ベースボールに派遣をされてストレートの球質に磨きがかかれば攻め口も変わってくるでしょうからその成果に期待をしたく、ただ小島の身上はボールのキレと出し入れだと考えますので上手くそのストレートを使って欲しい、もう一段の飛躍に向けた小島の自覚と吉井コーチの手綱捌きを楽しみにしています。


【オリオン村査定】 1000万円 → 1500万円 (△50%)


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脱皮中

2019-12-25 00:49:49 | 千葉ロッテ

育成枠選手としてフローレス、アコスタを獲得しました。
フローレスは秋季練習の際にテストを行いましたがそこから音沙汰が無かったので見送りかと思っていましたが、同じくテストを受けたラミレスは不合格でしたがここにきてのフローレスに桜咲くはA・ロッドのオリックス入りが発表となった穴埋めではないにしても唐突感があるのが実際のところだったりはします。
プロ経験の無いアコスタに至っては色もの感があったりもして、アコスタそのものよりもドミニカでトライアウトをやっていたことの方が衝撃的です。
ロッテ単独だったのかどこぞとの呉越同舟だったのか、誰がチェックをしたのか、いずれにしても南米の若手を育成枠でとはずっと主張をしてきましたから継続こそ力なり、でしょう。
肝心のフローレスとアコスタですがともに26歳オーバーですので支配下選手登録への切り替えは3月末が期限、となればジャクソン、ハーマンを獲得したことからしてよほどのことがなければ可能性は低そうな、そうなれば来季に27歳のアコスタはともかく31歳のフローレスはそのままフェードアウトをする可能性が高くなります。
なし崩し的に支配下選手登録をすれば大嶺、高濱、和田、本前らの心を折ることにもなりかねませんし、その方向性は歓迎をしますが次があれば20代前半でお願いしたいです。
そして種市の16に続いて二木の18はおそらく既定路線だったのでしょう、種市のときに二木の心情を慮りましたがそのときには既に涌井のトレードが俎上に上がっていたと思われ、内々に二木への打診と言いますか内定が出ていたのではないかと、これらは投手陣の若返りの象徴なのでしょう。
嗜好からすれば背番号の変更はして欲しくはなく63の種市、64の二木、65の古谷が60番台トリオと呼ばれて先発ローテーションで投げるのを夢見ていましたし、これまでの背番号若返りに早すぎた事例がままありましたのでそんな危惧があったりもするのですが、しかし佐々木朗を含めた並びも悪くはありません。
一方で三木の23は塀内臭がして必然性が感じられず、またベタ好きな球団ですので小野は絶対に63だと思っていたのですが、何にしても昨オフの岡の25、吉田の39に続いてのものですから背番号シャッフルの流れは今後も続くのか、他球団にはちょこちょこと見られる露骨な降格が増えてくるような気がします。
いずれにしても外国人選手の育成枠契約、背番号若返りともチームが変わっていくための脱皮中と考えれば大事なのはこれからで、大きな美しい羽を羽ばたかせるには球団だけではなく現場も一体となって同じ方向を向くことが求められますから、そういう意味でも契約最終年となる井口ロッテの三年目の戦いぶりがチームの岐路となります。


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2019年通信簿 42 ケニス・バルガス

2019-12-24 03:20:18 | 千葉ロッテ

 

42 ケニス・バルガス 内野手 29歳 年俸1億6500万円

【2019年成績】 35試合 84打数 4得点 15安打 打率.179 5二塁打 0三塁打 1本塁打 6打点 0盗塁 8四死球 36三振 得点圏打率.188

ロッテにしては珍しく一年目から150万ドルと大枚をはたいて獲得をしたバルガスでしたが、しかし一軍でのプレーはその2/3の待遇だったドミンゲスとほぼ同じ、大砲というニーズからすればドミンゲスの7発に対して1発でしかありませんので目利きが外れた結果となってしまいました。
活躍をする前からお立ち台を想定しての「ガンバルガス」は本人もお気に入りだったのか石垣島でもファンに対して連呼していましたし、そのファンサービスもサインを求めるファンの全てに応えるなど人柄は抜群だっただけに残念至極、ゴリラパワーで胸を叩くコングをやったらやり返してくれるなどしたナイスガイの失速が惜しまれます。

ドミンゲスは石垣島でほぼ見切っていましたがバルガスは練習試合で140メートル弾を放ちましたからどちらかと言えばナバーロが近かったのか、しかし内角を怖がったナバーロのような目に見える弱点があったわけでもなく、外に逃げていくボールを追いかけたわけでもありませんからここまで打てなかった理由が今ひとつ分からなかったりもしています。
力不足だったと言ってしまえばそれまでですがメジャー35発ですから合う合わないの問題だったのか、実績があっても前年が3Aであれば過去の栄光でしかないとはドミンゲスもそうでしたからそれがNPBで証明済みのレアード、バリバリのマーティンと軌道修正のための勉強代とでも思うしかありません。
ダメな兆候は早くもオープン戦から見え始めて20打席ノーヒット11三振、練習試合を含めれば30打席ノーヒットなんてこともありましたから開幕スタメンは最後の最後にかましたバリー以来19年ぶりの左右両打席での300メートルアーチは両弾ともに看板にぶち当てたパワーに賭けたのでしょう、しかしそれも叶いませんでした。
引っ張り専門でバルガスシフトを敷かれたのもヒットゾーンが狭まった理由ですし、そのキャラクターとは裏腹に眼鏡をかけたときの風貌はインテリっぽかったので神経質なところもあったのか、4月下旬に二軍落ち、5月下旬に昇格も15打数1安打11三振と早すぎる大型扇風機となれば二度とお呼びがかからなかったのも必然です。
安田らと再会をしたプエルトリコでのウインターリーグではMVPに輝きましたからメジャー復帰の可能性もゼロではないでしょう、ロッテOBとして頑張ってもらいたいです。


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2019年通信簿 41 成田翔

2019-12-23 02:47:02 | 千葉ロッテ

 

41 成田翔 投手 21歳 年俸700万円

【2019年成績】 E 51試合 3勝2敗2S 防御率2.82 54回1/3 39被安打 6被本塁打 22与四球 1与死球 47奪三振

試行錯誤の一年でした。
自主トレではバドミントントレーニングで角度を付ける意識をしていたのは上背が足りない自覚があってこそでしょう、力で抑え込むタイプではなくともストレートに威力が無ければ変化球も活きませんから、そこに考えが至っただけでも大きな一歩ですし、春季キャンプでは一軍スタートでしたから悪くない出足だったと思います。
しかしフェニックスリーグでは吉井コーチのアドバイスからスリークォーター気味にフォーム改造をしたとのこと、ドライブライン・ベースボールに派遣をされましたから球団としても本人としてもストレートに意を置いているところに変わりはないにしても、やや気になる話ではあります。

どうやらリリーフとして起用する方針が、先発推しの自分としてはこちらも気になります。
二軍ではそのリリーフとしてフル回転の51試合に登板をして8月下旬にようやく一軍登録をされるも一球も投げることなく二軍落ちとなり、タイミングもあったのでしょうが成田をどうしたいのか、どういう成長曲線を想定しているのかが見えづらかったのが正直なところです。
そうこうしているうちに中村稔がロングもできるリリーフとして足場を固めつつあり、陳冠宇も自己最多登板となりましたから成田にとって来季も厳しいシーズンとなるでしょう。
ただ陳冠宇はジャクソン、ハーマンの獲得で押し出される可能性が高くそこが成田にとっては追い風になるかもしれず、そのためにも力強いストレートをものにしてもらいたいです。

2016年通信簿
2017年通信簿
2018年通信簿


【オリオン村査定】 700万円 → 700万円 (±0%)


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さすがにおかしくね?

2019-12-23 01:56:03 | 千葉ロッテ

固定主義などの起用については現場主導でしょうが契約更改は球団主導のはず、もちろん査定ポイントは現場の意向が多少は働くにしてもそれがメインになればおかしくなります。
しかしそうなっているのでは、と思ってしまうような事例がここそこに、もしそうであれば組織としては末期に近づいているように思えてなりません。
序盤戦でクリーンアップを任されるなどした清田が4400万から1600万アップは大盤振る舞いに思えますがそれはそれ、しかし一方でその清田より出場給でも成果給でも上回っているはずの井上が5000万から500万アップでしかないのがどうにも異常に思えてしまい、現役時代に比べれば距離がある様に感じていた井口監督と清田もこういった待遇からしてやはり師弟関係のきずなは強いのか、藤岡の現状維持はさておきリーグ最低打率でも7000万から昇給をした中村奨も然り、そうなれば荻野がどうなるかも不安になってしまいます。
あくまで推定年俸ですので実は井上はもっともらっているのかもしれませんが、来季は30発でミリオンダラーズ入りができるよう心の底から願い、そして応援します。

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2019年通信簿 40 島孝明

2019-12-22 01:43:24 | 千葉ロッテ

 

40 島孝明 投手 21歳 年俸590万円

【2019年成績】 E 20試合 0勝1敗0S 防御率2.00 18回 10被安打 2被本塁打 16与四球 0与死球 11奪三振

地元出身で将来のエースとして期待をされていた島は、しかし僅か3年でユニフォームを脱ぐこととなりました。
同期の種市が華々しく一軍で活躍をしたのとは対照的に、おそらくはプロに入ってから自分で納得のできるボールは一球も投げられずに終わったのではないかと思います。
あまりに残念すぎますが本人が別の道に進むことを選択したのであれば仕方なし、それが逃げではなく前に進むためのものであることを願ってやみません。

春季キャンプ初日の紅白戦では1四球ながらも1回零封で一軍スタートですから、昨季までのイップスを考えればまさに涙ものでした。
ブルペンにも入っていましたしオープン戦デビューも果たしましたから今季こそ、とは本人はもちろんのこと多くのファンもそう期待をしていたでしょう。
そして開幕後は二軍でも実戦登板で短いイニングながらもきっちりと抑える試合も少なくはなく、順調にいけば夏過ぎには一軍でのお試しがあるのではと楽しみにしていましたが、その夏過ぎになって姿を消したのはイップスの再発だったのか故障だったのか、いずれにせよこれで島の心が折れてしまったのかもしれません。
戦力外通告から引退表明まで二ヶ月間もありましたから悩みに悩み抜いた、あるいは周りとの折り合いを付けるのにそれだけ時間がかかったのか、ここにきて高卒投手が雨後の竹の子のように伸び始めている中でその筆頭になってもおかしくはなかった島のこの結末はそれがプロの厳しさであってもやはり寂しすぎます。
既にイップスが発症をしていたのにウインターリーグに送り込んだルーキーイヤーが島にとっては苦痛の始まりで、遠投すらまともにできないところからようやくブルペンで力強いボールを投げるまでになるには血のにじむような努力、忍耐があったはず、もしまたイップスが再発をしたのであれば同じことの繰り返しに体が拒否反応を示してもおかしくはありません。
そのあたりの事情は分かりませんが島には第二の人生をとにかく頑張ってもらいたく、そして球団には第二の島を作らないためにも慎重な上にも慎重な目配りをお願いしたいです。

2017年通信簿
2018年通信簿


【オリオン村査定】 590万円 → 500万円 (▼15%) ※10/3に戦力外通告、12/7に引退表明


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2019年通信簿 39 吉田裕太

2019-12-21 11:55:18 | 千葉ロッテ

 

39 吉田裕太 捕手 28歳 年俸1300万円

【2019年成績】 32試合 47打数 2得点 11安打 打率.234 1二塁打 0三塁打 2本塁打 7打点 0盗塁 5四死球 13三振 得点圏打率.313

正捕手どころか江村にも抜かれて背番号も降格、完全にその立ち位置を見失ったように思えた吉田でしたが、もちろんベンチの方針転換もあったのでしょうが反攻の足掛かりとなる一年だったのではないかと、その方向性にはやや危うさも伴いますが自分で考えてのそれでしょうから一皮むけたと考えています。
かなり長くいるようでまだ来季で7年目の29歳、捕手としての円熟期は30歳前後ですから吉田にとって本当の勝負はこれからでしょう。
ずっと吉田推しだったということは置いておいても台頭をしてきた柿沼とともに田村を脅かしてこそチームの底上げになりますから、とにかく信ずる道を突き進むのみです。

漫然と全体的なレベルアップを試みるのではなく田村に勝てるのは長打、と見据えてそこを磨くべきとは昨年の指摘でしたが、本人もそう考えたのではないかと思います。
オフにかなり増量をしてのまさかの100キロ、はただ太ったのではなくウエイトトレーニングで鍛え上げたその肉体は見事なもので、やたらと力こぶポーズを見せていました。
その効果か練習試合でさっそくアーチを放ち、四球で崩れる投手陣の責を田村に求めたのか開幕五戦目にスタメンマスクで復活の狼煙です。
体が大きくなったことで課題のキャッチングの拙さにフットワークの鈍さが加わったようなところもままありましたが、一方でかつての強肩を取り戻しつつあるのは肩周りの鍛え上げがもたらしたものなのか、数字を見て出場数の少なさに驚いたのですが残したイメージはその数字を軽く凌駕するものがありました。
それだけに急激な増量の代償なのでしょうがようやく率も上がってきたところで左大腿二頭筋肉離れでの全治4~6週間は痛恨で、来季に向けては上下のバランスがポイントでしょう。
ルーキーイヤーのときの石川、あるいは先年の唐川に続いて二軍生活が長かったことで岩下のパートナーとして出番を得るなど汎用性には欠いているようですが投手の持ち味を引き出すリードもできつつありますし攻撃的なところで田村との違いをアピールができた今季をどう次に繋げていくのか、さらなる進化を楽しみにしています。

2014年通信簿
2015年通信簿
2016年通信簿
2017年通信簿
2018年通信簿


【オリオン村査定】 1300万円 → 1430万円(△10%)


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