いくら週末とは言ってもオープン戦で3万を越える観衆とは何事かと思ったのですが、どうやら立浪の引退試合だったようです。
ファールフライを福浦が捕らないなどして空気の読めるところを見せたようですが、試合としては成瀬が乱調に里崎が頭部死球と踏んだり蹴ったりのものとなりました。
成瀬もここまでのチームの流れから抗うことができなかったのか、らしくない四球で崩れるというみっともないピッチングとなってしまいました。
しかも打たれたら止まらないという悪いときの成瀬だったようで、今季はかなり体が絞れていることから大きな期待を寄せていたのですが、ちょっぴり不安なスタートです。
それでも5回で4個の三振を奪うなどしてダメダメだったわけでもなく、フォームに溜めがなかったとの問題点も把握をしているようですから、あまり心配をしても仕方がないのかもしれず、ドタバタするのは次もダメだったときまで置いておくことにします。
体が軽くなりすぎてコントロールをしかねている、なんてことにならないことだけを願っています。
成瀬の後は小林、藪田、川越というリレーで、何でこういった順番なのかは理解に苦しみますが、まずまずのピッチングであったようです。
経験のある投手らしく3人とも要所をピシャリと締めて、このあたりの安定感はベテランのアドバンテージでしょう。
走者は出しながらも三振を奪えるボールのキレがあるだけでも現時点では大きな収穫で、やや停滞気味の若手との差を大きくアピールしました。
シーズンを通してはともかくとしても、春先は藪田や川越といったところにお世話になるケースが増えそうです。
打線で目立ったのは福浦で、紅白戦から元気のよいところを見せてくれています。
そうなると必然的に金泰均はDHに回ることになり、押し出される形で竹原がレフトで出場をすることになりましたが、故障から大松も戻ってきましたし、早坂や荻野貴、そして南といったところもレギュラーを目指して頑張っていますので、外野争いはますます熾烈になりそうです。
そんな中でムニスが調子を上げることなく消えゆきそうなのが非常に残念なところで、もう一踏ん張りに期待をしたいところですが、ちょっと厳しいかもしれません。
あとは今江が恐怖の9番打者として君臨をする雰囲気を漂わせてくれていること、今日の収穫はそんなところでしょう。
それにしても死球が3つとは中日もやり過ぎで、検査結果は良好だったようですが、万が一にでも里崎がこれで長期欠場にでもなるとチームとしては大きな痛手となります。
来季以降の予行演習と考えるには心の準備ができていませんし、もしもの場合には清水将か小田あたりを譲ってもらうことにしましょう。
そんなことよりも田中や斉藤、的場らが奮起をすることが一番なのですが、おそらくは明日の試合は欠場をするであろう里崎の穴を埋める活躍を見せることができるのか、言葉は悪いですがいいチャンスが訪れたと言ってもよいかもしれません。
またスタメンマスクを被るのが誰になるかによってベンチが考える第二捕手が浮き彫りにもなるわけで、ちょっと明日のオーダーが楽しみになってきました。
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|