オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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踏んだり蹴ったり

2010-02-28 02:26:56 | 千葉ロッテ

いくら週末とは言ってもオープン戦で3万を越える観衆とは何事かと思ったのですが、どうやら立浪の引退試合だったようです。
ファールフライを福浦が捕らないなどして空気の読めるところを見せたようですが、試合としては成瀬が乱調に里崎が頭部死球と踏んだり蹴ったりのものとなりました。

成瀬もここまでのチームの流れから抗うことができなかったのか、らしくない四球で崩れるというみっともないピッチングとなってしまいました。
しかも打たれたら止まらないという悪いときの成瀬だったようで、今季はかなり体が絞れていることから大きな期待を寄せていたのですが、ちょっぴり不安なスタートです。
それでも5回で4個の三振を奪うなどしてダメダメだったわけでもなく、フォームに溜めがなかったとの問題点も把握をしているようですから、あまり心配をしても仕方がないのかもしれず、ドタバタするのは次もダメだったときまで置いておくことにします。
体が軽くなりすぎてコントロールをしかねている、なんてことにならないことだけを願っています。

成瀬の後は小林、藪田、川越というリレーで、何でこういった順番なのかは理解に苦しみますが、まずまずのピッチングであったようです。
経験のある投手らしく3人とも要所をピシャリと締めて、このあたりの安定感はベテランのアドバンテージでしょう。
走者は出しながらも三振を奪えるボールのキレがあるだけでも現時点では大きな収穫で、やや停滞気味の若手との差を大きくアピールしました。
シーズンを通してはともかくとしても、春先は藪田や川越といったところにお世話になるケースが増えそうです。

打線で目立ったのは福浦で、紅白戦から元気のよいところを見せてくれています。
そうなると必然的に金泰均はDHに回ることになり、押し出される形で竹原がレフトで出場をすることになりましたが、故障から大松も戻ってきましたし、早坂や荻野貴、そして南といったところもレギュラーを目指して頑張っていますので、外野争いはますます熾烈になりそうです。
そんな中でムニスが調子を上げることなく消えゆきそうなのが非常に残念なところで、もう一踏ん張りに期待をしたいところですが、ちょっと厳しいかもしれません。
あとは今江が恐怖の9番打者として君臨をする雰囲気を漂わせてくれていること、今日の収穫はそんなところでしょう。

それにしても死球が3つとは中日もやり過ぎで、検査結果は良好だったようですが、万が一にでも里崎がこれで長期欠場にでもなるとチームとしては大きな痛手となります。
来季以降の予行演習と考えるには心の準備ができていませんし、もしもの場合には清水将か小田あたりを譲ってもらうことにしましょう。
そんなことよりも田中や斉藤、的場らが奮起をすることが一番なのですが、おそらくは明日の試合は欠場をするであろう里崎の穴を埋める活躍を見せることができるのか、言葉は悪いですがいいチャンスが訪れたと言ってもよいかもしれません。
またスタメンマスクを被るのが誰になるかによってベンチが考える第二捕手が浮き彫りにもなるわけで、ちょっと明日のオーダーが楽しみになってきました。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 1 0 0 0

0

0 0 0 1 6

0

中日 3 0 0 0 2 0 0

0

X 5 10 0


◆2月27日(土) 中日-千葉ロッテOP戦(中日1勝、13時30分、ナゴヤドーム、32,802人)
▽勝 山井 1試合1勝
▽敗 成瀬 1試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、小林、藪田、川越―里崎、的場、斉藤
中日 山井、清水昭、小笠原、平井、小林正、金剛―谷繁、前田

 

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仲良くやってくださいな

2010-02-27 18:23:15 | 千葉ロッテ

チームスローガンを「和」としたロッテですが、その一環として「話」を実践するとのことです。
コミュニケーションを取ることは円滑なチーム運営には必要なことですから、どんどんとやってもらいましょう。

毎月1回首脳陣、フロント、選手の“3者面談”実施 (2/27 スポーツ報知)

ロッテが毎月1回、選手、フロント、首脳陣の“3者面談”を行うことが26日、分かった。
昨季まで意思疎通が図れなかった反省を踏まえ、話し合いの場を設定する。
また、バレンタイン前監督時代はなかった移動日練習が、6年ぶりに復活。
脱ボビーでチームを立て直す。
面談に参加するのは石川副代表、西村監督、青山ヘッドコーチ、選手会長のサブロー、主将の西岡の5人。
すでに18日に最初の話し合いを行った。
石川副代表は「チームをよくしたい思いは同じ。テーマは『和』ですから」と異例の場を設定した理由を説明した。
また、西村監督が「基本的に遠征に出るときはやっていきたい」と説明するように、今季は移動日に練習を行う予定だ。
コンディショニングを優先する考えから、若手には練習が必要との方針に転換。
チームに一体感を生み出す3者面談と練習量アップで、5位からの巻き返しを狙う。

こういった場を設けることが球界では異例かどうかは知りませんが、思ったことを吐き出す場があるのは悪いことではありません。
現場の要望が通るかどうかはともかくとしても、何を考えているかが分かるだけでも球団としてはメリットがあるでしょうし、形にならない妙な不満が現場に溜まることもないでしょう。
あまり一方通行で言うだけ言っても何も変わらないのでは逆効果になりかねませんが、そこは瀬戸山球団社長や石川球団副代表らの腕の見せ所です。
選手の代表として参加をするサブローと西岡はチームメイトの意向を吸い上げる必要がありますので、責任感が出てくるという副次効果も期待ができます。
やっぱり青山コーチが実質的なヘッドだったんだ、という感慨はさておき、若手には練習が必要という当たり前の結論に至ったところも含めて、後になって振り返ったときに「あれが最初だった」と思い起こせるようなグッドジョブの初手になることでしょう。

 

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分かっていればOK

2010-02-26 23:26:00 | 千葉ロッテ

ミスはしないで済むならそれに越したことはないのですが、ミスをして覚えることもありますので悲嘆に暮れる必要はないでしょう。
しかし同じ過ちを繰り返すことはプロの世界では御法度であり、それは期待をされている内と言えども例外ではありません。

ミスミスミス…ロッテ西村監督初カミナリ (2/26 日刊スポーツ)

ロッテ西村徳文監督(50)が25日、初めてのカミナリを落とした。
対外試合3試合目となる日本ハム戦で、けん制死やライナーで飛び出す走塁死などミスが連発、さらに8回に登板した内が押し出しの四球などで3失点とあって、スキのない野球を実践したい同監督も厳しく言わざるを得なかった。
「情けないのは内。1軍を保障されたわけではないんだから、気持ちを出してもらわないと。走塁面でも、しっかりやっていこうと話している中でのことだからね。たくさん課題が出た試合でした」と振り返った。
27日からはオープン戦がスタート。
中日戦(ナゴヤドーム)では主力も合流する。初黒星の反省を生かして初勝利につなげる。

どうにも無駄な四球を出す投手が多いのが気がかりだとは先日も書きましたが、これだけ続くと気持ちの問題と片付けるわけにはいかないような気がします。
スタッフが変わって指導法も従前とは違ったものになったでしょうし、フォームを改造した投手もいるでしょう。
また疲れによって微妙なズレを修正し切れていないケースもあると思われ、そのあたりは時間が解決をしてくれるのを待つしかありません。
唐川が先発を回避した理由はまめだけなのかとの疑いは置いておくとしても、あまり焦らずに一歩引いてみることもあってよいと思います。
松本や伊藤といったところが何とか踏みとどまり、地味に好投が続くマーフィーやコーリーなどの存在を考えれば全体的なレベルが上がっていることは間違いないと思いますので、明日から始まるオープン戦で徐々に仕上げていってくれることに期待をします。

サバイバルが続く中継ぎ陣と同様に先発6番目を狙う争いも活発化をしてきましたが、ロッテのこにたん、小西真奈美こと上野が何とも微妙なピッチングを披露したようです。
細かな内容が分からないものの打者数と被安打を考えれば2つぐらいの四球を出したものと思われ、こちらも昨年終盤に苦しんだ制球難からの脱却はなっていないように見えます。
しかしそれでも3回を1失点ですからぎりぎり及第点には達したと言ってよいでしょうし、勝負は次の登板になるでしょう。
上野は先発、中継ぎ、抑えのいずれにも適性があるだけに便利屋にされるリスクがあり、だからこそ逆に早く立ち位置を決めてあげたいというのが上野をイチオシする私の希望ですが、中継ぎ陣は頭数がいるだけに黒木を継ぐものとして先発で育て上げたい気持ちが強くあります。
好投が続くコーリーは先発もとの西村監督のコメントがありましたが、それであれば上野にもチャンスをあげたいと、そんな贔屓丸出しな思いを持っています。

神戸2ランもミスを反省 (2/25 日刊スポーツ)

ロッテ神戸拓光外野手(25)が日本ハム多田野から2ランを放った。
9回、右翼席にライナー性の強い当たりで運んだ。
しかし、この日は守備範囲のゴロを捕れずに安打にしてしまったり、ハーフライナーで飛び出して、二塁走者としてアウトになるなど、不満の残る内容。
「僕の課題は守備と走塁だと思っている。全然ダメです。ああいうところで評価を落とす。(本塁打も)全然うれしくないです」と表情は硬いままだった。

野手も守備や走塁でミスを連発したようですが、こと走塁ミスについては積極性の裏返しだと思うことにします。
打球処理と同様に走塁での一瞬の判断は経験を積むことで勘を養っていくしかなく、頭で考えてどうこうなるものでもありません。
大切なのはミスをミスとして課題との意識を持つことで、この神戸の発言が本音であれば心配をする必要はないでしょう。
ホームランが嬉しくないわけはないので本音と建て前を使い分けている感じがしないでもありませんが、守備や走塁を磨かなければ1軍で出番を得ることが難しいことは衆目の一致するところですから、神戸の今後の精進を信じることにします。

 

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宝の持ち腐れ

2010-02-25 21:16:02 | 千葉ロッテ

ブルペンエースとはよく聞く言葉ではありますが、あまり肯定的な意味合いで使われることはありません。
素質は高く評価をされながらも5年間もの長きにわたってくすぶり続けてきた那須野は、まさにブルペンエースの称号に相応しい存在になりつつあります。

対照的な2人の左腕 ブルペンエースと度胸満点投手 (2/25 スポーツニッポン)

投手にはいろんなタイプがいる。
ブルペンではもの凄いスピードボールでストライクをビシビシ投げ込むのに、いざマウンドに上がると別人。
ストライクは入らない、打者に対する恐怖感から腕も全く振れない。
いわゆる「ブルペンエース」だ。
一方、速い球を投げられずにブルペンでは全く目立たないが、いざマウンドに上がると打者を手玉に取る度胸満点の投球を見せる。
実戦向きと言われる投手のことだ。
ロッテが24日に韓国・SKと行った練習試合で先発候補の両左腕がその典型だった。
横浜からトレードで移籍した那須野は3回を5安打6四球3失点。
ブルペンでは140キロ後半の速球を投げ込み、首脳陣の期待は大きかった。
だが、試合では四球連発で最速も138キロ止まり。
西村監督、西本投手コーチは「ブルペンの姿とは違う。腕が振れずにボールを置きにいく」と口をそろえた。
横浜時代から指摘された精神面の弱さは移籍しても克服されていないと感じた。
逆に木村は2回をパーフェクト。
テンポ良く、ストライク先行で簡単に打者を打ち取った。
最速136キロもフォークなど変化球を織り交ぜ、バットの芯を外す。
ブルペンではストライクがなかなか入らない姿を見てきた西本コーチは「ビックリさせられた」と実戦向きな投球に驚きを隠せない。
「打者が立つと投げやすい」と平然と言ってのける木村。
その度胸たっぷりのマウンドさばきが今年は初めて1軍で見られそうだ。
那須野は昨年まで1軍で121試合投げた経験がある。
能力の高さは誰もが認めるところなのだから、新天地で殻を破ってほしい。

ただ打たれたのであればまだしも、3回で6四球ではお話になりません。
先日の紅白戦でも無失点ながらも四球を連発したピッチングであり、この逃げの姿勢は骨の髄まで染みこんでしまっているように思えます。
これまで那須野をリードしたのは里崎と斉藤で、強気のリードを身上とする里崎が無理矢理にでも那須野の能力を引き出してくれるのではとの期待は空振りに終わり、横浜で同僚だった斉藤は悪い意味で横浜時代の那須野を再現してしまったようで、なかなかに扱いが難しい投手です。
こうなれば投手の持ち味を引き出す努力をする橋本に任せたら面白かったかもしれませんが、これがすれ違いとなったのは那須野にとって不幸な出来事であり、あとは橋本路線を継ぐ気配のある田中や、あるいは丁寧なリードをすると評判の的場と組ませてダメであれば諦めた方がよいかもしれません。

一方の木村はパーフェクトに抑えたとは言っても相手は韓国チームであり、実戦向きとの評価はピッチング自体は誉められたものではないことの裏返しでもあります。
木村は抜群の変化球で勝負をするタイプではないだけにストレートが140キロに満たなければ苦しくなるのは必至で、暖かくなればもう少しスピードは乗ってくるのでしょうが、それでも常時140キロ台を投げられるぐらいでなければ厳しいでしょう。
成瀬を例に挙げるまでもなくスピードが無くてもボールの出所や角度などに特徴があれば飯を食っていける世界ではありますが、果たして木村にその何かがあるのか、長身を活かしたフォームのようにも見えないだけに不安が先走ります。

これで松本、服部、那須野、木村と期待の左腕が1軍を臨めるようなピッチングを披露しきれないままオープン戦に突入をすることになり、結局はノーコンの前評判で期待薄だったマーフィーが川崎をサポートする体制になりそうな流れとなってきました。
しかし開幕までの3週間で彼らが挽回をするチャンスはいくらでもあるでしょうし、ベンチも我慢をして出番を与え続けるはずです。
期待度から言えば服部、木村、松本、那須野の順番ながらも、持てる力からすれば那須野、木村、服部、松本だと思っていますので、この中から最初に殻を破るのが誰になるのか、はたまた誰も孵化をしないままに朽ち果てていくのか、この2010年は非常に重要な1年となるでしょう。
すぐに結果を出せるとは思っていませんし、この1年を彼らとともに歯を食いしばって歩いていく覚悟はできていますので、せめてその覚悟が無駄にならないよう倒れるのなら前のめりに倒れるような、そんな悔いの残らないピッチングを見せてくれることに期待をします。

 

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どうした伊藤

2010-02-24 23:12:16 | 千葉ロッテ

紅白戦はともかくとして、対外試合ともなれば練習試合であってもスコアテーブルぐらいは公式サイトで提供をしてもらいたいのはファンのわがままかもしれませんが、残念ながらこのあたりのサービスレベルについては改革とはいかないようです。
ほとんどの方が結果をご存じの中での1日遅れのレポートとは間の抜けたことではありますが、前日の記事へのレスではなく、今日までお待ちいただいていることに感謝いたします。

踏み込んで一撃!金が2戦連発 (2/23 日刊スポーツ)

ロッテ金泰均内野手(27)が2試合連続の本塁打を放った。
4回1死走者なしからヤクルト川島亮のカーブをとらえ、左中間席にたたきこんだ。
第1打席に内角を厳しく攻められたが、おくせず踏み込んでの一撃だった。
「練習は90%、試合感覚は70%の仕上がり」と言う中で、みごとな対応ぶり。
日本ハム谷山スコアラーも「柔らかいしパワーがある。国際経験があるから日本の投手にも慣れてるし要注意だね」と警戒していた。

この試合でマスコミ受けをする活躍をしたのは金泰均で、内角攻めに臆さずに踏み込んでホームラン、走者の動きを見て野手の間を抜くタイムリーと、硬軟合わせ持ったバッティングと絶賛する記事が大半を占めています。
そうなると不思議なもので太めだったお腹も引き締まっているように見えるわけで、まずは幸先のよいスタートを切ったと言ってよいでしょう。
正直なところ状況に合わせたバッティングというのは後付けにしか聞こえないのですが、打たないよりは打った方がよいのは当たり前ですから、素直に喜ぶことにします。

その他では誰がというよりは、チームとして足を使った攻撃ができていることが評価をされています。
どうやら今季は走者に対して「いけるならいけ」との指示が出ているようで、走者の判断に任せるリスクよりも積極性を買う采配は悪くはありません。
もちろんここぞという場面ではストップなどのベンチの判断が勝るのでしょうが、責任を負わせることで考える癖をつけさせる効用は選手の成長の一助になります。
暫くはどうしようもないポカも目立つでしょうが、そこは壁を乗り越えるための代償として大きな心で見守っていきたいと思います。

伊藤4四球で西本コーチがカツ (2/23 日刊スポーツ)

ロッテ伊藤義弘投手(27)が23日、ヤクルトとの練習試合に4番手で登板したが、4四球で崩れ、1回を投げきれずに降板した。
西本投手兼バッテリー総合コーチは「あれでは野球にならない。問題外。いいムードが壊れてしまう」と厳しかった。
心配なのは投手陣で、紅白戦でも目立っていた四球が今日も8つと無駄な走者を出す傾向が強まっています。
細かな内容が分からないので想像が入りますが、大谷以外は全員が四球を出したのではないかと思われます。
特に伊藤は先日の紅白戦に続いての乱調ぶりで、薩摩川内への切符を切られる筆頭は左の松本に右の伊藤といった様相を呈しており、年を追うごとにジリ貧になってきている感があるのには困りもので、新婚ですしもう一段の奮起をしてもらわなければ困ります。
活躍をしようがしまいが守護神の小林は今季限りが濃厚ですから、その後を襲う筆頭候補として伊藤に期待をする向きが強いだけに、この状況に頭を抱えざるをえません。
同じ四球でも攻めてのものと制球が定まらずとでは意味合いが違いますが、おそらくは後者であったのでしょうから、実績のある藪田や川越らが出陣をするまでに軌道修正をしなければ中継ぎ戦線からの早々の離脱は免れず、同じく結果を残せなかった服部とともに同期がまくらを並べて討ち死にをしないように頑張ってもらいたいです。

 

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早坂の挑戦

2010-02-24 00:54:17 | 千葉ロッテ

個人的にはこれまでも何度か書いてきましたが、諸積の雨中のヘッドスライディングの後継者は渡辺正であって欲しいと思っていました。
しかしその渡辺正は後継者どころか1軍に定着すらできない体たらくですので、早坂が衣鉢を継ぐことに異論はありません。

脱専売特許 ロッテ8年目 あの“ペッド”を継承 (2/23 スポーツニッポン)

ロッテの8年目・早坂圭介内野手(25)が諸積外野守備兼走塁コーチの専売特許「雨中のヘッドスライディング」を継承する。
「去年から意識していた。そういうのは嫌いじゃない。明るく和ませる人は必要。率先してやります」
雨天中止などの際、来場したファンを喜ばせるパフォーマンス。
06年の現役引退後も諸積コーチが担ってきたが、雨上がりの石垣島から那覇へ移動した西村監督が「いつまでもコーチにさせるわけにはいかない」。
諸積コーチは「俊足で明るいキャラの早坂なんか適任」とする一方で「でも問題が一つある」という。
同コーチが挙げる3条件は(1)足が速い(2)明るいキャラクター(3)レギュラーじゃない――。
(3)は「自分は何度か風邪をひいた。
レギュラーに風邪をひかれては困る」からで、コーチの立場として外野の定位置をつかみかけている早坂への禅譲を渋っている。
内野手登録の早坂だが、遊撃のレギュラーには同い年で親友の西岡がいる。
その西岡の助言で外野手に挑戦した昨季は出場機会が増え、自己最多103試合に出場した。
今季からは外野手に専任。
中堅のレギュラーに最も近い位置につけている。
諸積コーチの心配にも、早坂は「風邪?大丈夫でしょう。ファンあってこそのプロやし、見に来て中止の時とか何かしらやるのが大事」と問題がないことを強調。
美しくて速い、魅せる滑り方を「モロさん(諸積コーチ)に聞いておきます」とやる気満々だった。
諸積コーチの心配も分かりますが、雨の中で試合をやることもあるわけですから気を遣いすぎです。
その程度で風邪を引くようでは他の理由で欠場に繋がってもおかしくはありませんし、そもそも諸積コーチがそれで何度か風邪を引いたこと自体が驚きです。
足が速くて明るいキャラクターという点では早坂は合致をしていますし、継承をした以上は2軍にいるわけにはいかないとのプレッシャーもかかりますから、今季にレギュラー定着を目指す早坂にとっては発奮材料にもなるでしょう。
中堅のレギュラーを手中にして、さらには雨中のパフォーマンスを自分のものにした早坂には諸積コーチが背負っていた00への変更も検討をされるかもしれず、あらゆる意味で早坂の挑戦に期待をする2010年のシーズンとなります。

 

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出てこい服部

2010-02-23 00:07:43 | 千葉ロッテ

明日から対外試合が始まり、これまで鍛えてきた成果を発揮する場がスタートします。
特に注目をされるのが投げ込み解禁となった投手陣で、きっちりと目標が達せられていることを確認するステップとなります。

ロッテ 投げまくった計3万1424球 さてトップは? (2/22 スポーツニッポン)

ロッテ投手陣が充実の投げ込みキャンプを終えた。
大嶺の2366球を筆頭に那須野2215球、服部2188球、大谷2181球、木村2163球と5人が目標だった2000球に到達。
外国人2人を含む投手20人で3万1424球の投げ込みだった。
昨季まではバレンタイン前監督の方針でブルペンに1人20分間の時間制限が設定され、3日連投も禁止。
大半の投手が1日70球前後しか投げられず、キャンプ通算でも1000球未満。
最も多く投げる投手でも1300球前後だった。
しかし近年は夏場のスタミナ切れが目立ち投手陣が崩壊。
立て直しに向け新体制下で制限を撤廃した西村監督は「手応えはありますよ。紅白戦で結果が出ていますから。ここまではいい方向にいっている」と評価した。
4番目に多い球数を投げた新人右腕・大谷は「無理して投げているわけではないし、痛いところも出ていない。初めてのキャンプでケガなくできたのは大きい」という。
渡辺俊は独特の下手投げでフォーム固めに時間がかかるため、昨年キャンプでも前監督に特別に許可をもらって投げ込みを行っていたが、今春のトータル1761球は「1.2倍くらいですかね」と意欲的な調整を続けてきた。
すぐに結果が出るかは分からない。
効果が表れるまで3年間かかるだろうという声もチーム内にはある。
それでも投手王国づくりに向けた大きな一歩となるキャンプだったのは間違いない

マスコミからして球数を喧伝するなどして目的を忘れているような気がしないでもないのですが、それでも目標への達成感は各投手にあることは間違いありません。
那須野、服部、木村といった期待をされる左腕が多く投げていることからも、チームとしての方針がハッキリとしているというかなりの収穫と言ってよいでしょう。
ただやはり気になるのは疲労の蓄積で、社会人でも週に1000球を投げていたらしい大谷はさておき、昨年までとは大きく環境が変わった選手たちには不安が残ります。
唐川の明日の登板回避はまめの状態だけではなく全身疲労があるとも伝えられており、今後もそういった選手は出てくるものと思われます。
ただそれを口に出来る唐川や、口に出来る雰囲気にチームがあることは評価をしていいと思いますし、大松や田中の離脱も早期に悪い芽を摘んだものと受け取れなくもありません。
今はとにかく前を向いて進むしかないわけですから、その後ろでしっかりとフォローをする体制を敷けば大抵の無理は何とかなるだろうと考えることにします。

左腕不足のロッテに救世主? 1軍登板ゼロ男 ローテ入りも (2/22 スポーツニッポン)

「うおりゃ」。
173センチの体をいっぱいに使い、ロッテ・服部は迫力の投球をブルペンで見せる。
20日に投じた122球でキャンプ通算の球数は目標の2000球を突破。
「今は充実している。チャンスがあるので」と明るく話す。
入団して2年。
過去1軍登板はなし。
原因は投げ込みを制限する前監督の方針だった。
「フォームが固められず、焦ってばかりだった」。
2軍は連投も禁止で、崩れると立て直しが難しかったという。
監督交代が「練習の虫」の大きな転機だ。
スライダーとチェンジアップに加え、今季は投球に幅を出すためにカーブの使い方を工夫する。
19日の紅白戦は1回を簡単に無失点。
先発左腕が成瀬一人とあって、背番号20のローテーション入りの可能性は十分ある。
「2年分の悔しさをぶつけたい」。
昨年12月、愛知の空港で挙式したのは病弱な母を徳島から呼ぶため。
心優しき男が挑む。
西村監督は「切れがあるし、最近は力強さも感じる。低めに集まるのは秋から取り組む成果。競争を勝ち抜いてほしい」と、1軍入りを心待ちにしている。

台頭が期待をされる左腕の中で、その一番手を走っているのは服部であることに異論はありません。
ここまでドラフト1巡目で入団をした資質を発揮することなく腐っていた感がありますので、このチーム改革を喜んでいる姿が手に取るように分かります。
もちろん投げ込み不足だけが不振の原因ではないでしょうが、チャンスを与えられなかったことと合わせて服部の中で忸怩たる思いがあったことは確かだと思われますので、モチベーションが上がっていることが成績に繋がるのではないかとの期待が高まります。
その服部を生かすも殺すもベンチの起用法次第で、先発であれ中継ぎであれ固定をすることが大切であり、もし先発で起用をするのであればローテーションの枠に入れなかった場合には中継ぎで起用をするのではなく、2軍で先発として鍛え直すべきでしょう。
打順と同様に立ち位置を明確にすることが選手の目的意識を育む素地となりますので、そこだけは強くお願いをしたいと思います。
1軍入りを心待ちにしているのは西村監督だけではなく、多くのロッテファンの願いでもあることを忘れずに頑張ってもらいたいです。

 

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改革の春季キャンプが終わる

2010-02-22 01:29:16 | 千葉ロッテ

早い開幕に合わせたかのように2月もまだ1週を残しての打ち上げとなった春季キャンプですが、各選手とも充実した日々を過ごしてくれたようです。
大事なのは選手たちが自信を持つことであり、これだけ練習をしたのだから結果が出るはずだとの思いを胸に千葉マリンに向けて東上をしてくる選手を迎えたいと思います。

西岡「早くファンに見せたい」 (2/21 日刊スポーツ)

キャンプを打ち上げた21日、ロッテ西岡剛内野手(25)が手ごたえを口にした。
「気持ちよく打ち上げられた」とキャプテンとしてけん引しながら過ごしたキャンプを振り返った。
評論家として訪れた球界のOBたちから「今年のロッテは変わった」と言ってもらったそうで「見てもらったら分かる。早く千葉に帰って、ロッテファンに見てもらいたい」と、シーズンに向けて自信をのぞかせた。

ようやく他球団並みの練習量になっただけ、という見方もできなくもありませんが、これまで眠っていた資質が引き出されるチャンスが巡ってきただけでも大きいと思います。
西岡などは才能だけでやっている嫌いがあったところへ、心身ともに一皮むけたように見える今季にどれだけの飛躍を見せてくれるか、心躍るロッテファンも多いことでしょう。
もちろん即効性があるとは限らず、3年ぐらいかけてじわじわと伸びてくる選手もいるでしょうが、チーム全体としては昨年に比べてステップアップをすることは間違いありません。
自信、体力、堅実、この3つのキーワードを忘れずにベンチと選手がシーズンに臨めば、順位を気にせずに楽しめる戦いを見せてくれるはずです。
成瀬が唐川を意識するなどチーム内の競争も激しくなってきていますし、開幕が待ち遠しいのは私だけではないでしょう。

やればできる!大嶺最多の2366球 (2/21 スポーツニッポン)

ロッテのブルペンは最後まで活気にあふれた。
キャンプ打ち上げの21日も多くの投手が投げ込みを行った。
各投手の目標だった「2000球」に達したのは、2366球の大嶺を筆頭に、那須野、服部、木村と新人の大谷(トヨタ自動車)。
ほかの投手も昨季と比較にならないほどに増えた。
大嶺は「やればできるんだというのが分かった」と自信をつけた様子。
西村監督は「秋からよく投げ込みしてくれるし、投手陣に手応えを感じる」と頼もしそうに話した。

そんな西村ロッテの改革で目立ったのは、やはり投手陣の投げ込みです。
大嶺のように手段と目的をはき違えているのではないかとの危惧がある投手も中にはいますが、これまでの投げ込み不足による頭打ちを改善するためには必要なことであり、一度は通らなければならない道ですから超前向きに捉えています。
やはり投手は投げ込んでなんぼのものであり、フォームを固める、肩のスタミナをつけるなどの効用は夏以降に出てくるでしょう。
ただ過ぎたるは及ばざるがごとし、やり過ぎると逆にスタミナ切れを起こす可能性がありますので、これまでの緩さもあって選手たちが加減を知らずに突っ走る可能性が高いだけに、ベンチの手綱捌きが重要となります。

ロッテ、23日の先発は大嶺に変更 (2/21 サンケイスポーツ)

西村監督の初の対外試合となる23日のヤクルトとの練習試合(浦添)の先発投手が、唐川から大嶺に変更される見通しとなった。
右手中指のまめの状態を配慮しての変更で、唐川は25日の日本ハムとの練習試合(名護)での先発に回る見込み。
そうなると気になるのは、やはりこのニュースです。
唐川と大嶺はともに19日に3イニングを投げましたので、そもそも中3日で23日に先発をさせること自体が間違っているようにも思えてなりません。
ただ唐川であれば力のかけ具合が分かっているでしょうから無理はしないと思っていましたが、これが大嶺となると話は別で、今日も投げ込みをしていたようですし、気合いが入りすぎて空回りであればまだしもエンストを起こしやしないかと心配になってきます。
西村ロッテの投の象徴とも言える唐川と大嶺でスタートを切りたい気持ちは痛いほど分かるのですが、ここは一歩引いて服部や木村といったところを抜擢すべきだったと思います。
今は気持ちが張っているので疲労蓄積に気づいていない選手が多いでしょうから、そろそろ軟着陸の手立てを考える時期にきていると、それが誰かの故障によって気づかされるといったことにならないことを願っています。

 

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今年は控えめに30試合が目標

2010-02-22 01:00:18 | 千葉ロッテ

 

4月末までのチケットがTEAM26で先行販売となりましたが、今日は早朝から終日外出をしていたために開幕カードのチケットは手に入れることができませんでした。
例年どおりに即日ソールドアウトなのは開幕カードだけで、他の週末の試合はそこそこの席を確保することができましたが、やはり地元開幕だけは別物のようです。
もっとも昨年も似たような展開から一般販売で軽くゲットしたこともありますので、何とかなるだろうと高をくくっています。

それにしても今年の開幕は3月20日と、WBCや五輪があるわけでもないのに何でこんなに早いのかが分かりません。
ただでさえGWぐらいまでのナイターは我慢比べのような寒さの中での観戦となるのに、何が悲しくて3月からスタートをするのか、そろそろ交流戦の無駄な休養日をなくすことを考えてもよいように思いますし、甘えている選手会に鉄槌を下すべきでしょう。
あの2004年の騒動を忘れたかのように自分たちの利益だけを追求する姿を見ると、胸くそ悪くなってきます。

ちなみに今年の観戦目標は30試合で、例年は60試合前後ですから大幅減となります。
この年末年始に鬼のように忙しかったプロジェクトが来年の4月まで続きますので、さすがに今年は控えめな目標を立てざるをえません。
ただ4月までは寒がりの私のためのように毎週末のデーゲームが千葉マリンで開催をされますので、出足だけはよさそうです。
最後となるプラチナ会員も縁起のいい番号でしたし、見事に有終の美を飾るような1年となることを願っています。

 

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金泰均への期待と不安

2010-02-21 23:51:09 | 千葉ロッテ

キャンプでの紅白戦も最終戦となりましたが、待望の金泰均の一発が出てホッと一息というところです。
しかし緩んだ体型に変わりはなく、期待と不安が錯綜をしたままに開幕までの残り1ヶ月を過ごすことになりそうです。

金泰均が引っ張る打撃解禁!来日初本塁打 (2/21 スポーツニッポン)

ロッテの新外国人・金泰均が今キャンプ4度目の紅白戦で来日初本塁打を放った。
初回1死一塁、渡辺俊がカウント1-1から投じた内角スライダー。
やや体勢を崩されながらもしっかりとらえると、強い逆風を切り裂いて左翼フェンスを越えていった。
2日前なら見逃していた球だった。
「きのう(19日)から引っ張れる球は引っ張る意識でやっている。試合に出ながら少しずつ慣れていきたい」
13日の紅白戦、15日のケース打撃ではいずれも右翼へ2安打。
内角の球には一切手を出さず、外寄りの球を右方向に打ち返す打撃を繰り返していた。
根底にあるのは「右方向にしっかりした打球を打つのが自分の打撃の基本」という意識。
それが完成したことで引っ張る打撃を解禁したのだ。
実際はすり足打法だが、ティー打撃では軸となる右足だけで立ち、左足を浮かせたまま打ち返す練習を20分近く行うこともある。
昨春WBCで松坂(レッドソックス)から左翼へ特大弾。
内寄りの直球系に強いイメージがあるが、強じんな下半身にしっかりタメをつくって球を呼び込んで打つことで、変化球にも外角にも対応できるのだ。
フリー打撃では打撃投手に外角ばかり要求する日と全コースに要求する日がある。
石貫打撃投手兼チーフスコアラーは「きのうから打つポイントを前に変えた。右方向への打撃が完成したからでしょう。重心が低いし体重が右足に残る。変化球が多い日本にも対応できる」と分析する。
夜間も選手宿舎の駐車場で素振りする勤勉助っ人。
「もともと球種を絞らず、タイミングが合った球を打つ」という金泰均の赤バットが、いよいよ全開モードに突入した。

今は本人の言葉を信じるしかない、そう思うしかありません。
金泰均と言えば松坂から放ったホームランが喧伝されがちですが、韓国プロ野球では右方向へ柔軟なバッティングをすることを身上としていたらしいですから、あながち強がりを言っているわけでもないのでしょう。
しかしどんなに卓越した技術も基礎となる体調が不十分では本領を発揮できませんから、やはり懸案のウェイトコントロールをしっかりと出来るかどうかが当面の鍵になります。
守備位置でも一塁は福浦が元気であり、DHは虎視眈々と竹原が狙っているのでしょうから、そのあたりで西村監督が焦りを引き出すような発言をするのもよいでしょう。
何にせよ開幕ダッシュにこけると1年目の李承の二の舞になってもおかしくはありませんので、球団が介入してでも開幕までに100キロを切るぐらいまでに絞らせて欲しいです。

その他では竹原が好調を維持している以外は、野手は可もなく不可もなくといった結果に終わっています。
サブローが実戦に復帰をしたこと、根元にようやくヒットが出たこと、そして塀内が昨年の覚醒モードを引きずっているような雰囲気があることが目立つぐらいです。
逆に投手では松本が再び撃沈をしたことで次に結果を残せなければ薩摩川内行きが決まりでしょうし、全体的に四球が多いのが気がかりです。
そのあたりは本人曰く足が動いている里崎の双肩にかかっているところがありますので、田中や斉藤の故障により油断が出ないことを願っています。

 

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2年目の井口への期待

2010-02-20 23:48:37 | 千葉ロッテ

紅白戦の3戦目は7イニングでの開催となり、これは当初からの予定なのか雨模様により短縮をしたのか、はたまた7回に伊藤から死球を受けた斉藤が途中退場をしたことで捕手が足りなくなったことによるものなのかは分かりませんが、ここまでは順調な投手陣の調整ぶりが目立っています。
時期的に投手の仕上がりの方が早いので当然の成り行きではあるのですが、それでも昨年は投手陣の崩壊が低迷の一因だっただけに、喜ぶべきチーム状況だと言えます。

大嶺がダル流フォーム、紅白戦で結果 (2/20 日刊スポーツ)

ロッテ大嶺祐太投手(21)がダルビッシュ流フォームで結果を出した。
19日の紅白戦に先発すると3回を1安打無失点。
前回、初球を3連続で打たれた反省を生かし、最速139キロの速球を低めに集めた。
渡辺俊が「足の上げ方がダルビッシュに似ている」と指摘したフォームがしっくりきた様子。
「左足を真っすぐ上げてから内に入れるようにしたんですが、上げる位置が今までしっくり来なかった。今日は良かったです。ダルビッシュ? 自分では意識してませんでした」。
理想を追ったら偶然似てきた。
このフォームで4年目の飛躍を目指す。

そんな中で前回の登板が乱調だった大嶺が、リベンジとばかりに好投をしたようです。
ダルビッシュに似たフォームだから期待ができる、といったミスリードをさせるような記事が各紙に踊ってはいますが、そんなことよりも本人がしっくりときていることが重要です。
まだ寒い時期なのでスピードが乗らないのは仕方がないとは言ってもMAX139キロに若干の不安は残りますが、あと1ヶ月をじっくりと調整をして自分を作り上げるしかありません。
25日の練習試合での先発が決まり、初の対外試合でどういったピッチングを見せるかに注目をしています。

中継ぎ陣もルーキーの大谷、マーフィーとコーリーの新外国人コンビに服部と木村の左腕、そして上野がまずまずのピッチングを披露してくれています。
特にコーリーはさりげなく存在感を見せ始めており、このまま順調に調整が進めば場合によっては6番目の先発として名前が挙がってくるかもしれません。
若手の台頭を期待していますので痛し痒しのところがありながらも、結果を残せば若手もベテランも国籍も関係はありませんので、コーリーのピッチングが他の投手への刺激となり競争を激化させてくれることを願っています。

両親の前でメジャーの実力…井口3安打! (2/20 スポーツニッポン)

ロッテの井口が今キャンプ3度目の紅白戦で3打数3安打。
東京から訪れた両親が見守る中、初回に唐川のシュートを中前打すると3回2死二塁ではカーブを中前適時打。
6回の左翼線二塁打と、今キャンプ実戦3試合計12打数6安打の打率6割で6打点。
今季の打順は確定していないが勝負強く、パワフルな打撃を披露し続けている。
「どんな球にも対応できているし一発で仕留められている」。
5年ぶりに国内復帰した昨季序盤は、追い込まれるまで球筋を確認する作業も必要だったが今季は違う。
ファーストストライクを積極的に狙い打って結果を出している。
「相手というよりミスなく打つこと。その確率を上げていく」。
誰より結果を出しているが、この日も居残り特打で状態を確認。
頼れる男がバットと背中でチームを引っ張っている。
野手では井口が好調ぶりを維持しています。
思えば昨年も似たようなスタートでしたので油断はできませんが、厳しい練習にも遅れることなくしっかりとついていっているどころか、むしろ先頭を切っている頼もしさがあります。
大松が太もも裏、田中が肩と井口よりも若い選手が故障を抱える中で、あとは怪我をしない鍛え方をチーム内に伝授をしてくれれば言うことはありません。
結果を残している井口が特打をしている、その姿を見て他の選手が感じるところがあれば今季の戦いに期待を持っていいのではないかと、そんな思いを馳せるニュースです。

 

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痛すぎる大塚の故障

2010-02-19 23:28:05 | 千葉ロッテ

とても悲しいニュースです。
昨年の不甲斐ない成績からの巻き返しを図る意気込みを見せていた大塚が、全治2ヶ月となる故障をしていたことが発表となりました。
足の状態が悪いことは本人のブログに書かれていましたので知ってはいましたが、例年どおりに春先の年中行事がやってきたぐらいに構えていただけに、かなりショックです。

2軍スタートで焦った?ロッテ17年目ベテランに全治2カ月 (2/19 スポーツニッポン)

ロッテは大塚が18日に千葉・船橋市内の病院で左ひざ半月板鏡視下切除術を受けたと発表した。
手術は無事に成功して19日退院。
全治2カ月で当面は都内の自宅で療養する。
球団関係者によると、キャンプ2軍スタートの17年目のベテラン外野手は左ひざに不安を抱えたまま練習を続け、新体制下での猛練習で悪化させたという。

青野が手術の決断をするのを遅らせたことを嘆いていた大塚が、まさか記事の通りに練習で状態を悪化させたとは思いたくありません。
しかし人は他人のことは冷静に見ることができても、こと自分のことについては客観的に判断をするのは難しいものです。
昨年までとはうって変わって激戦となっている外野のポジション争いに焦りが出たのかもしれず、これまで故障と長く付き合ってきたことから何とかなるだろうとの思いがあった、厳しい言い方をすれば甘く考えていたのかもしれません。
何にせよリハビリを考えれば前半戦は絶望でしょうし、長引けば今季を棒に振ることになります。
もしそうなれば35歳の大塚にとっては現役生活の終わりを意味しますので、そういった最悪の事態だけは何とか免れて欲しいです。

早坂や南の台頭、荻野貴や清田の加入で大塚の地盤が沈下しつつあることは否定をできませんが、しかし実績に裏打ちをされた安定感はまだまだ西村ロッテには必要です。
若い選手には勢いがありますが、ここぞというときに頼りになるのはやはりベテランです。
チーム改革を推し進める中で若手を抜擢する西村監督の構想からはいったん外れて2軍スタートとはなりましたが、堀とともに改めて見る必要のない存在に位置づけられているとも言えますので、今回の大塚の離脱はチームにとって大きな痛手となるであろうことは想像に難くありません。
願わくば焦らずにしっかりと治して秋の大事な展開で満を持して登場をする姿を見せてくれることを、若手中心のチームを引き締めるプレーを披露してくれることを祈っています。

 

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大嶺と唐川

2010-02-19 00:16:30 | 千葉ロッテ

西本コーチが就任をしたことで、大嶺と唐川をかつての西本と江川との関係に模するような記事が散見をされるようになってきました。
ドラフト外から這い上がってきた西本と野球エリートとしてドラフト1位で入団をした江川との関係とは異質であるものの、ライバルとして競い合うことでチームを盛り立てていったところは見習って欲しいですし、1歳違いの両人が投手陣を引っぱっていってくれることでロッテの黄金時代が到来をすると信じています。

大嶺、キャンプ通算投球数のノルマ達成 (1/18 スポーツ報知)

先発の軸の一人と期待されるロッテ・大嶺が17日、152球を投げ込んだ。
キャンプ中通算の球数は約2000球となり、西本投手兼バッテリーチーフコーチに課せられた「2000球以上」のノルマに応えた。
大嶺は「スタミナがついて、シーズンに入ったら良かったなあと思えればいい。自信になる」と満面の笑みを浮かべる。
数だけでなく、前に突っ込む癖なども修正。実戦を意識した内容の濃い練習となった。

西本タイプなのは大嶺でしょう。
愚直と言いますか、手段と目的をはき違えている感がなきにしもあらずなのが痛いところなのですが、脇目もふらずに練習をすることで見えてくるものもあるはずです。
甲子園で名を挙げたとは言っても野球名門校の出身であるわけでもない大嶺は素材型に近いため、負荷を与えて資質を引き出すやり方はありだと思います。
ただ本人にしっかりとした考えがあるようには思えない現時点での大嶺だけに、オーバーワークとの境目を周りが見極めないと致命的な故障を引き起こす可能性があり、この1年でどれだけ心身ともに成熟できるかが大嶺の今後を占う鍵と言ってもよいかもしれません。

唐川5日ぶりブルペンでビシッと100球 (2/18 日刊スポーツ)

右手中指のマメがつぶれノースロー調整だったロッテ唐川侑己投手(20)が17日、5日ぶりにブルペンに入った。
1球目が外角低めにビシッと決まるとガッツポーズ。
その後も受けた里崎から「ナイスボール」の声がかかると右こぶしをにぎりしめて喜んだ。
両親らが見守る前で100球ちょうどのささやかな復活劇を演じた唐川は「普通に投げられました。意外と良かった。今まで結構投げてたんで、休んで肩が楽だったのもあるかもしれません」と喜んだ。
今キャンプ中の通算投球数はこれで1451球。
目標の2000球には届かない可能性が高くなった。
「(2000球の)夢はあきらめます。また来年頑張ります」と、先発予定の19日の紅白戦に向けて気持ちを切り替えた。

対する唐川は江川タイプで、冷静に自分を見極めるクレバーさを持っています。
あっさりとノルマを諦めるところなどは目的が何であるかを理解している証左であり、大嶺とは違って無理をしての故障などは唐川とは無縁でしょう。
試合後のコメントでも淡々と自らのピッチングを振り返ることができる唐川は、投手陣の精神的な柱となりうる資質を備えていると思います。
派手さはないまでも地に足をつけて着実に前に進んでいく、唐川にはそんな安心感があります。

どちらがいい、悪いということではありません。
一言で言えば動の大嶺、静の唐川であり、両人がお互いを補い合うことで大きな力を発揮することができると考えています。
雄叫びを上げながら投げる姿は大嶺にこそ似合いますが、しかし昨年のように中盤までしっかりと試合を作る手堅さも兼ね備えています。
勝利の瞬間も静かに微笑を浮かべているであろう唐川も、それでも成瀬で鉄板と言われている開幕投手を狙う気概を隠すことはしません。
自身の中の動と静をコントロールしつつ自分に足りない部分を相手に求める、大嶺と唐川にはそんな関係でいて欲しいですし、両雄並び立つ2人でいてくれることを願っています。

 

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崖っぷちからの生還なるか

2010-02-17 23:57:13 | 千葉ロッテ

故障で薩摩川内に送られた清田が初の入れ替え選手でしたが、第二弾として渡辺正と神戸が石垣島に合流をしました。
神戸は清田の代わりという側面と左打者という意味合いがあるのでしょうが、正直なところ渡辺正へのニーズが分からず、しかし崖っぷちの渡辺正としてはもしかすると最後のチャンスかもしれず、かつてのドラフト1位としての誇りを胸に頑張ってもらいたいです。

あとは生き残るだけ ロッテ2選手1軍へ (2/17 スポーツニッポン)

キャンプ2軍スタートだったロッテの渡辺正と神戸が石垣島1軍キャンプに合流した。
13年目の渡辺正は「2軍でしっかり体力強化できた。去年は腰のケガもあったけど今年はハードな練習でも痛みが出ていない」。
2軍キャンプはウオーミングアップだけで2時間半と猛練習を繰り返しており、早朝散歩後の声出しも担当した4年目・神戸も「体力は本当に強化できた。かなり走り込み、振り込みをしてきました。自分の力を出したい」。
ともに今後は1軍生き残りをかけてアピールを続けていく。

昨年は2軍で一塁を守るなど文字通り漂流者と化していた渡辺正ですが、このキャンプでは遊撃の守備についているようで、原点回帰を目指しているのかもしれません。
高校時代は大型内野手として名を馳せ、5~6年目には100試合以上の出場を果たした経験もありますから、レギュラーは望めなくとも貴重な控えとして、あわよくば守備のスペシャリストとして酒井が務めたポジションを狙うぐらいの気概は持っているものと思われます。
しかし井口、西岡の二遊間は万全ですし、三塁には今江だけではなく今岡の名前が挙がる中では昨年以上に厳しい立ち位置であることは間違いなく、その中でどう生き残りを図るのか、渡辺正の挑戦に注目をしたいと思います。

それにしても2軍の練習は相当に厳しいらしく、高橋監督が積極的に選手に指導をするなど昨年までとはうって変わった様相を呈しているようです。
そういう意味では実は渡辺正の合流に一役買っているのではないかとの疑いのある、紅白戦ノーヒットにエラーをやらかした根元あたりは、心身ともにややひ弱に思えることから薩摩川内で鍛え直すという選択肢もありかもしれません。
何にせよ下からの底上げがあってこその西村改革だと思いますので、高橋監督には大きな期待が集まりますし、きっとやってくれると信じています。

 

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大嶺の進む道は険し

2010-02-16 23:13:25 | 千葉ロッテ

昨日はタクシー帰りの午前様で、パソコンの電源を入れる気力もないままに布団に倒れ込みました。
紅白戦のレポートは1日遅れ、の舌の根も乾かぬうちにこの体たらくですが、今月は忙しいために今後も似たようなことはありそうで、まったりとおつき合いいただければと思います。

大嶺炎上に西本コーチ「ふざけんな」 (2/15 日刊スポーツ)

先発ローテの一角に期待されるロッテ大嶺祐太投手(21)が紅白戦に先発し、3回を5安打6失点と大炎上した。
2回、先頭の里崎に初球の直球を右中間へ二塁打とされると、初球被安打のオンパレード。
5点を失った2回の4安打はすべてが初球、しかも甘いコースだった。
西本投手兼バッテリーチーフコーチは「カウント1-3からやっているのかと思ったよ」と大嶺に落胆。
怒りを隠してニッコリ笑って、「ふざけんなよ」とボヤいた。
唐川と2人で、将来的に若き先発2枚看板をつくるのが西本コーチの構想だ。
だからボヤキが過熱する。
試合前、大嶺は低めに投げるテーマを宣言していたため、「言うだけじゃな。反省はだれでもできる。話にならないどころじゃない」とボヤキは止まらなかった。
大嶺も「下半身が高かった。もっと沈んで投げないと」と反省の弁ばかり。
次回登板で信頼回復につなげたいところだ。

紅白戦の2戦目は収穫よりも誤算の方が多かったようで、その筆頭がこの大嶺です。
スピードを求めてノーワインドアップからワインドアップにフォームを変更中の大嶺ですが、まだまだしっくりとはきていないようで、肝心のストレートはMAX138キロと結果が出ない上にコントロールがバラバラと、ちょっと嫌な感じではあります。
高めにボールが浮くのは今日に始まった話ではありませんし、細かなコントロールを求めるのは酷な大嶺なのですが、せっかくそこそこの安定感を見せ始めたフォームをいじっての挑戦だけに、何とか開幕までには間に合わせてもらわなければなりません。
叩くよりも誉めて伸ばすタイプだと見ているだけに、先行きがやや心配なニュースです。

期待をした那須野も3回を無安打無失点ながらも4四球では評価は上がらず、もっと攻めの気持ちを持たなければ1軍は厳しくなってきます。
里崎の強気のリードであれば、との思いがあったのですが、次回も似たような結果ですと薩摩川内への切符を切られてもおかしくはありません。
ストライクゾーンに投げさえすれば打ち取れるのですから、もっと自分に自信を持ってもらいたいものです。

その他で目立ったのは盗塁で、両軍合わせて6盗塁と走るロッテを目指して意識改革は順調に進んでいるようです。
しかし里崎に走られるようでは逆に捕手が心配になってきますし、これも紅白戦ならではの悩みだったりします。
またどうやらテヘラの不合格が濃厚なようで、これで山室や角などの育成枠選手にとっては一安心と言ったところでしょう。
ただスタルツらの獲得が難しいことで仕方なくテヘラを、などというくだらない結果に急転直下で方針転換などということにならないよう、心から願っています。

 

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