平日の札幌に遠征をされて明日に仕事の方もいらっしゃるでしょう、帰りの飛行機の時間を気にして焦ることなく席を立てる試合展開はあまりに優しすぎます。
前回に金星を手にした有原との対戦は種市の自滅、と言いますかここまでボールが暴れ狂うのは久しぶりに見たような、腹立たしい清宮にメモリアルアーチを浴びるなど4回11安打8失点は追い込みながらも攻めきれずにスリーボールまでになって甘く入ったところを打たれるの繰り返しでした。
ストレートには力はありましたしフォークの落差もいつもどおり、ただボールゾーンからボールゾーンが目立ってこのあたりはストライクゾーンからボールゾーンにキレていった東條のスライダーとの差が際立っていて、内外を上手く使っていた吉田のリードに応えられなかった種市です。
あるいは間隔が空きすぎたことで肩が軽すぎたのか、と思えるような抜けるボールもありましたし、黒木以来の前年に開幕4連敗での翌年に開幕4連勝という無茶苦茶に無理矢理な記録を逃したのをむしろ前向きに、黒木はその年に開幕9連勝も肩を壊して実質的な投手生命を終えてしまいましたので一時停止は悪くありません。
8奪三振とそこだけを見れば有原を上回って一つ一つのボールに威力あるところは見せつけられましたから、1勝1敗となった次の対戦でまた違った姿を見せてもらいたいです。
打線はその有原にクルクル回って手も足も出ず、ワイルドピッチもしてくれず、完全に上から目線で翻弄をされてしまいました。
レアードが顕著でしたが「あのボールを振るか」というぐらのボールを空振っていましたので相当なキレがあったのでしょう、中盤ぐらいからようやくちょこちょことヒットは出ましたが既に祭りは終わっていて、ベンチも負け試合モードでレアード、井上、荻野らを引っ込めて三木、菅野、加藤、柿沼、香月の起用はいいことです。
それでも中村奨はそのままには笑ってしまいますが、投手にそういった展開を担う存在がいないのがもったいないので成田あたりを上げましょう。
勝てるときに勝ちきれない守りのミス、がもたらした屈辱の3タテをベンチ、選手がどう受け止めて地元に帰ってくるのか、その答えを出せなければ他人事ではないヤクルトです。
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◆5月30日(木) 日本ハム−千葉ロッテ11回戦(日本ハム8勝3敗、18時、札幌ドーム、17,183人)
▽勝 有原 9試合6勝2敗
▽敗 種市 13試合3勝1敗
▽本塁打 中田11号(種市)、清宮1号(種市)
▽バッテリー
千葉ロッテ 種市、東條、田中、唐川—吉田、柿沼
日本ハム 有原—石川亮