プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★禁じ手:マイナス金利

2016-02-17 09:41:13 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日16日から「マイナス金利」を導入した日銀。狙いは、アベノミクスの後押しで、企業の設備投資と消費拡大だが、視点を変えれば、まったく逆に作用する。

 消費者にとって、低金利ローンで、家や車を買うことは、商品を値引きして貰うのと同じ。物の値段が下がれば、その先にはデフレが待っている。

 この国で一番、借金をしているのは、日本政府で、GDP比で2倍超の1,200兆円を超えている。即ち、一番得するのは、日本政府になる。

 さて、内閣府が15日に発表した2015年10月~12月のGDPは、実質年率で▲1.4%。政府は、暖冬で個人消費が落ち込んだものと弁明するが、国民の消費マインド冷え込みの真因は、気象条件ではなく、欲しい物が無いことと、先行不安感にある。

 今回のマイナス金利の影響がどう出るか、金融機関が安易に融資拡大に走ると、かつての不良債権処理が再燃し兼ねない。

 身近なところで、企業が決算期を控え、設備投資をどうするかと、今春闘で、ベアがどれ位、実現するかを注視したい。

★アベノミクスの終焉(2/2):砂上の楼閣

2016-02-15 16:26:20 | 日記・エッセイ・コラム
 去年のバレンタインは、土曜日。今年は、日曜日。気温が上がり、去年より8日早く、「春一番」が吹いた。今日は、一転して雪。さながら世情を投射したようだ。
★春近し?
 今日、“バレンタイン・デー”は、生憎の土曜日。とっくに忘却の彼方と化した「義理チョコ」だが、職場では前日に渡すのだろうかと、埒も無い詮索。 商業ベースで、日本独特の進化を遂げ...
 3年半前の安倍政権発足時、「3本の矢」を柱としたアベノミクスが脚光を浴びた。

 第1(金融緩和)と第2の矢(公共事業)で、「円安・株価」を現出した。2本の矢の成功で、第3の矢(経済成長戦略)への期待感が膨らんだが、中身は白紙状態が続いた。

 一方、デフレ脱却を目指す政府に呼応して、2013年4月の就任時に「2年以内に、物価上昇率2%」をぶち上げた黒田日銀総裁。たび重なる異次元緩和を断行しても、やがて3年になるが、全く、出口が見えない。

 ついに、「マイナス金利」の奇策に出たが、その後の情勢を見れば、一目瞭然だ。「中国経済の減速、原油安」を理由に挙げるが、BRICs4カ国、なかでも、中国のバブルがはじけるのは時間の問題だったし、中東情勢や原油安も容易に想定できた筈だ。

 窮した安倍総理は、昨年9月、批判の矛先を変えさせようと、新3本の矢(GDP600兆円・出生率1.8%・介護離職ゼロ)を放ったが、威勢の良い数字だけが並び、具体策は全く不透明だ。

 仮に、安倍総理が、「原発全廃」の大英断を下せば、情勢は激変する。国家百年の計「クリーン・エネルギー大国」を中心に、全国に新たな産業が次々に生まれ、社会構造・経済構造が抜本的に変革すると確信している。

 次回更新は、17日の予定

★アベノミクスの終焉(1/2):雲行き

2016-02-14 09:27:52 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日、今日の金沢の最高気温は16度前後。寒さに備えて訪れた観光客は、予想外の暖かさに驚きを隠さない。

 わが家でも、暖房器具を使わずに快適に過ごしたが、15日には、冬の天気に戻る予報が出ており、ヒートショックの心配をしている。

 今年の異常気象は、「円安・株高」を最優先課題として来た安倍政権をも巻き込んだ風情で、「円高・株安」に転じている。

 「あ」:利大臣辞任で古いNAIS復活のれな倍総理(トリプルA安)
 「べ」:の大臣も不正献金や失言続きのスキャンダル
 「の」:天気な「育休取得宣言」議員は不倫疑惑で涙の辞職
 「み」:るも無残な黒田バズーカは頭上で炸裂
 「く 」:中分解して円安・株安にまっしぐら
 「す」:ては3年前に始まった

 株価は、当面、乱高下を繰り返すだろうが、安倍バブルははじけた。そして、出口の無い金融政策の底流に潜む、ロジックの矛盾を分析すべき時期が到来している。
 

★不透明な税制の悲哀

2016-02-13 09:27:51 | 日記・エッセイ・コラム
 今年も確定申告の時期がやってきた。この時期、サラリーマン諸氏は、春闘でのベアに関心を持つが、収入を年金に頼っている層は、異なった感慨を持つ。

 賃上げやベアがなく、年金額が減額される一方で、介護保険料などの社会的負担額が増大すると、痛税感がより一層強まる。

 毎年、国税還付額をささやかな楽しみに、e-Taxで作業する愚かさに、やや自嘲気味である。
★ふるさと納税も税制度を考える契機
 特産品目当てなのか、或いは、節税対策なのか分からないが、「ふるさと納税」が静かなブームとか。「ふるさと納税生活」なる本まで本屋の店頭に並んでいる。 全国の自治体が、税収増を図...
 介護保険制度が発足してから今までに支払った介護保険料は、250万円以上。また、国民健康保険料にしても、無保険の方が安くあがる程度しか利用していないので、ともに税金に等しい。

 政府が予算編成時に、「高齢化に伴い、社会保障費が○○億円増加」と枕詞を並べるたびに、「72歳老人の応分の負担額とは一体いくら?」と、問いたくなる。

★マイナンバーの交付時間

2016-02-12 13:16:06 | 日記・エッセイ・コラム
 マイナンバー・カードの交付通知書に、「受け取りは、土日祝日に」との添え書き。平日は、平常業務と重なるので、2月の土・日・祝日に「特別窓口」を設ける混雑緩和策だった。

 好天に誘われ、昨日、ウォーキングを兼ねて家を出た。午前9時受付開始のところ、9時半過ぎに市役所に着いたら、整理札を持って順番を待つ人が多いのに驚いた。

 10個所ある窓口で、交付に要する時間に長短が見受けられた。時間がかかる窓口の様子を観察すると、制度に関する質問・相談が圧倒的だった。

 通知書には、一人あたりの処理時間30分程度と書いてあったが、持参書類や暗証番号を事前に準備しておけば、5分程度で交付される。

 何ごとでも、自ら制度の仕組みを学習し、少しでも行政コストの削減につなげたいものだが、、、。