プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★一隅を照らす

2004-09-29 17:27:59 | 日記・エッセイ・コラム
 「一隅を照らす」とは、比叡山を開かれた伝教大師・最澄の著書『天台法華宗年分学生式=山家学生式)』より出典した言葉。その意味するところと精神を私なりにまとめると次のとおりだ。

 『山家学生式(さんげがくしょうしき)』は、伝教大師が人々を幸せへと導くために「一隅を照らす国宝的人材」を養成したいとの熱意をこめた著述。仏道を求める心で御仏におすがりし、御仏の教えを実行すれば、必ず正しい生活をすることができるが、自己のことばかりを考えて生活していると、他人への思いやりの心を忘れ、正しい人間生活を送る事ができないと説く。

 「一隅」とは、人間一人一人がいる場所。家庭や職場など、自分自身が置かれたその場所で、精一杯努力し、明るく光り輝くことのできる人こそ、何物にも変えがたい貴い国の宝である。一人ひとりがそれぞれの持ち場で全力を尽くすことによって、社会全体が明るく照らされていく。自分のためばかりではなく、人の幸せ、人類みんなの幸せを求めていこう。「人の心の痛みがわかる人」「人の喜びが素直に喜べる人」「人に対して優しさや思いやりがもてる心豊かな人」こそ国の宝であるとの認識にたって生活するようにと説いてある。

 親に対する感謝を忘れ、自分の思い通りにならないとすぐ切れてしまう子供。おのれのいたらなさを反省せず、周囲に対し不平不満をぶちまける豊かさに慣れきった若者。そういった心の貧困さが、殺伐とした事件を起こす。自信と謙虚さを失わずに、感謝し生きて行きたいものである。



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★義父の17回忌(孫勢ぞろい)

2004-09-22 09:41:53 | 日記・エッセイ・コラム
EPSN0009EPSN00042004年9月20日。義父の17回忌が妻の実家(群馬県)で営まれた。日頃、なかなか会う機会がない親戚一同が集うのは、冠婚葬祭の時と相場が決まっているが、年月の経過とともに、故人を偲ぶ悲しみの情も風化し、出席者同士の団欒の場となる。義父の兄弟姉妹はもとより、金沢や水戸、東京など、方々に散らばっている娘や孫が勢ぞろいすると広い家も一気に手狭になる。くしくも、この日は「敬老の日」。3人の娘と5人の孫に囲まれ、記念写真のポーズをとる義母の嬉しそうに輝いた顔が印象的だった。

 核家族化の進展により家族の絆は希薄になり、親戚付き合いもしだいに疎遠になってきているが、久しぶりに元気な顔がそろい、旧きよき日本の風習に感謝。最近、殺伐とした事件が相次ぐが、共同体での他人を思いやる心を失ったからに他ならない。子供に行儀作法を教え込む立場の親でさえしきたりを知らなくなっている。法要時の立ち居振る舞いに不慣れな我が娘を見てしつけ不足を反省させられた。同時に、おじいさん・おばあさんの存在価値を再認識したしだいである。

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☆デナリ国立公園のルール

2004-09-07 14:03:38 | 旅行記
 2004年8月31日快晴。ワイルドライフ・ツアーに参加した。
デナリ国立公園といえば、世界でも屈指の自然の宝庫。日本の四国以上の広さがあるこの公園は、野生の動物をそのまま手付かずにしている。世界中の動物好きや自然派を惹きつけてやまないデナリナショナルパーク。動物が主役で、訪れる人間はお邪魔する脇役に徹するのがここのルール。そういった配慮がツアー中、いたるところに見られた。

 弁当や飲み物は、車内で飲食し、車外持ち出しはいっさい禁止。
空き缶や弁当(紙製のランチボックス)も捨てずに持ち帰るのはもとより、車内に回されるリサイクル袋に解体して入れることになっている。また、途中休憩時にコーヒーブレイクがあったが、バス内で紙コップにコーヒーの粉末・砂糖等を入れ下車し、バス後部にある給湯器のお湯をサーブして飲む。これは、コーヒーの粉末が地面にこぼれるのを防止するためだそうで、野生の動物に人工的な食べ物を一切与えないための対策だ。

 広大な公園内には、自然道が1本通っているだけで、マイカーは特別の許可がある場合以外、乗り入れ禁止。主役の動物が道路を横断する時、バスは臨時停車するので計画通りに運行されない。すべて、運転手の判断によって運行される。運転技術はもとより、動物達との接遇やガイドまで一人でこなすので、きわめて厳しいテストに合格しないと運転手にはなれないそうだ。危険がつきまとうので、生命保険料の掛け金が二倍になったとドライバーは苦笑したが、その顔は自然とともに生活する喜びに満ち溢れ輝いていた。

 

 

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☆26氷河クルーズ

2004-09-07 13:47:54 | 旅行記
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 26ある氷河は、すべてアメリカの大学の名前が付いている点がユニークだ。ハーバードやコロンビア、エール等々。その氷河を研究した学校名をつけたそうだが、なぜか湾の左側が女子大で右側が男子校の名前が付いている。 ハーバード氷河は、学校名同様、カレッジ氷河の代表格でバリー入り江の最深部に位置する。あたかも、他の氷河群に睨みをきかせているかのような存在感があり、その規模に圧倒された。

 地球の温暖化現象は、アラスカの氷河(日本の面積の約20%に相当)でも例外ではなく、「氷河の後退現象」が起きているそうだ。これは、温暖化で氷河の崩落・流出が早まり、地表が現れてくることを意味し、その速度は1日数メートルにおよんでいるとか。降り積もった雪が1年かけて圧縮(10メートルの雪が数十cm)されて空気が抜け、青く透明な氷河(グレーシャー・アイス)になるのだそうだから、流出量が多くなれば後退するのも当然なことだ。

 世界最大級といわれるコロンビア氷河では、200m位のきょりまで接近し停船したので、ラッコやアザラシの生態を間近に見ることができた。同時に氷河の崩落シーンも初めて目にした。独特の青色(グレーシャー・ブルー)の塊が轟音とともに崩れ落ちる迫力に息をのんだ。貴重な氷河観光を楽しんだが、地球全体の自然環境や生態系のなかでどのような悪影響があるのか複雑な思いが一瞬、頭をかすめた。

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☆アラスカ鉄道の旅

2004-09-07 11:29:01 | 旅行記
 2004年8月30日午前8時15分にアンカレッジ駅を出発した列車は、定刻どおり午後3時45分デナリ駅に到着した。所要時間7時間30分のアラスカ鉄道は、果てしなく続くツンドラ地帯をひた走る。
アップダウンの多いスイスの氷河特急と違い、広大で平坦な原野を時速40㎞位のスピードで走る単線の特急列車だ。夏期でも1日2便、冬期は週1便になる鉄道だが、ハイウェイを車で走るよりも人気があるようで、10数両立ての車両はいずれも満員状態だった。

 興味深いのは、列車の構成。普通車両は、coachと呼び日本国内を走っているものと同様だが、ドームカー(展望車)の方はユニークなシステムだ。2階建てのドームカーは、2階が客室、1階が食堂になっているのだが、この車両はアラスカ鉄道会社のものではなく、民間の会社が車両毎レンタルしている。したがって、車両毎にネーミングが違うし、サービス内容も異なることになる。他の車両へ行くことも出来ない、完全に独立したレンタル車両が何両も連結されている勘定だ。coachカーにもダイニングは連結されているが、少々割高でもドームカーがお勧めだ。

 私が乗った車両の通路はすべてカーペット張りで、さながら動く応接室だ。客室最前部には、ドリンクバーがありコーヒー・紅茶は無料。アルコール類は有料だが、ビールが4ドル、ワインの小ボトルが5ドルだからリーズナブルだ。車窓の景色を堪能しながら口にするワインの味は格別で、ついつい杯を重ねてしまい眠り込み、女房殿に何度も起こされる始末。

 窓外は、広大なツンドラ地帯が続くが、すでに黄葉も終わりに近く、尾瀬の草紅葉に似た赤い絨毯様の草花も色褪せて見えた。無数の小さな湖沼にビーバーダムが作られていたが、肝心のビーバーの姿は発見出来なかった。眠気を誘うのんびり旅だが、ポイントだけはしっかり押さえてカメラにおさめることができた。(?)と、満足している。

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