プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★鬱vs無気力

2008-01-30 10:03:07 | 日記・エッセイ・コラム

 与えられた時間が残り少ないと思えば思うほど、無為に過ごす時間が貴重で惜しいのは道理だ。ここ2週間、失われた過去10年間の町内会の記録復元に努めたが、断念することにした。

 一昨年、会計を引き受けたとき、過去のデータを体系的にまとめたものが無いことに愕然とした。町会は、親睦を目的とした任意団体だから、弾力的に運営して来たのだろうが、私には耐えきれないことなので、過去の帳簿を引っぱり出して、費目別に時系列データを作成した。次は、その費用対効果を分析し、施策見直しに反映させる段階だった。

 その記録をバックアップしておかなかったために、落雷で一瞬にして失ってしまった。自分の不注意だけに余計に腹がたった。膨大な時間を供出して構築しただけに、悔しかった。任期は、3月末までなので時間との競争だった。ジム通いも中断し、必死にパソコンに向かったが、雑用に追いまわされて自分のペースが取り戻せず、焦燥感にかられた。

 「鬱は決して悲観的になる必要がない。内に秘めたパワーを表出できないこととの葛藤であって、気力がある証拠。無気力は、救い難いが鬱は歓迎すべき状態だ」と、鬱々たる日々を送った。しかし、7年間のデータをまとめた段階で、完了させることにした。途端に気が楽になった。

 人に言われて始めたことではないが、自己の軌跡を否定することになるのが許せなかった。だが、次期役員が新たな町会運営のビジョンを検討する際、参考に資するだけの情報は整備されたと自己満足している。


★耐え忍ぶ時

2008-01-19 09:53:49 | 日記・エッセイ・コラム

 「言うまいと思えど あすも打ち合わせ」と、慨嘆する日々が続く。

 本来なら、12月から3月までは、マラソンシーズンの最盛期だというのに、今年は全くレースに出る機会に恵まれない。別に故障個所があるわけでもないだけに、私の体にストレスを蓄積させる。レース目標がないと、練習までさぼる己の怠惰さにもあきれるが。

 町内会の役員の任期は、3月末までだが、ここへ来て大きな課題を解決するために、毎日曜日に会合が開催される予定が飛び込んできた。日曜日以外は、まったく苦にならないのだが、勤めをもつ役員が多いだけに、平日の夜というわけにもいかない。私よりも彼らの方が、負担感を感じるであろうから、これまたいた仕方ない。

 されど、”時悠人”を標榜する身には、自分の思うようにならない時間がなんとも恨めしい。「言うまいと思えど今日も下調べ」で、枯渇した知恵をしぼっている。


★真の”時悠人”への脱皮

2008-01-14 15:19:14 | 日記・エッセイ・コラム

 臨時国会は、懸案の「新テロ対策法」の成立をもって、15日に幕を閉じ、19日から通常国会が始まる。来年度予算をはじめ、暫定税率(揮発油税)の扱いや特定財源問題等、国民生活に直結する課題が政局絡みで展開される雲行きだ。福田総理の所信表明演説にどこまで具体的なビジョンが盛り込まれるか注目したい。

 今年は、政治に関する批判は慎むつもりだが、新テロ対策法に対する評価は客観的ではない。政府の「給油活動は、国際社会における高い評価」とは、ごく一部の大国であって、大半の国は日本が給油活動をしていることすら知らないのが現実だ。NZLからの客人は、「国内で日本の給油活動が報道されたことは無い」と、私に告げた。

 今年は、名実ともに「高齢者」の仲間入りをするので、カウントダウン人生における己の生き方を問い直す節目にしたい。具体的な活動指針は、町会役員の任期を終える3月末以降に考えるが、基本的なスタンスだけは決まった。

 限りある時間を如何に有効に使うか、思い悩んだ結果、「広い川は浅瀬を探し、狭い川は深みを渡る」ことにしたい。


★過ぎたるは

2008-01-12 12:18:07 | 日記・エッセイ・コラム

 「過ぎたるは及ばざるがごとし」というが、無理は禁物だということを新年早々、味わうことになった。

 我が家に逗留中のショーン君と一緒に、14日の「ひらかたハーフマラソン」を走る予定が、彼のアクシデントでご破算になったのだ。去年、5月に来宅の際、私に刺激されて走り始めた彼は、1年半で120kgから80kgにと、ナント約40kgのダイエットに成功した。走ることで、大酒のみが節制に努めた成果でもあるが、再会した時、思わず「are you really shaun?」と口走ったほどスリムになっていた。

 ラグビー選手でフルバックだっただけあって、走るスタミナが豊富で、悪天候も意に介さないだけに、毎早朝、ジョギングにいそしんでいた。が、初ハーフということで、気合いが乗りすぎたせいか、疲れが蓄積し古傷の左足アキレス腱を痛めてしまった。

 私たち夫婦は、「晴走雨読」型だから、まさにその日のお天気次第の自然流で、今年に入って一度も走らないだらしなさ。一方、彼は毎日、走り続けた結果、故障でレース欠場になった。レースに出なければ結果は出ないだけに、彼も良い勉強をしたことだろう。尤も、それを口実に棄権を即決する自分の横着さにも呆れてしまうが、今年もchosan流のずぼらさは健在のようだ。


★炉辺閑話

2008-01-10 10:20:33 | 日記・エッセイ・コラム

 勝手が違う珍客の相手に辟易した妻のご機嫌はすこぶる悪く、私にまでとばっちりが飛ぶので、娘たちだけで旅行に行かせることにした。「亭主元気で留守がよい」などと皮肉られるが、子供や孫なども同様で、元気な顔を見ればそれで十分で、1.2日で退散してくれる方が有難いと思うのは、親の身勝手か?

 身内でさえ、わずらわしく感じることがあるのに、日頃付き合いがない町内の人となると、怒りを通り越して憂鬱になる。昨日のこと、公的委員を委嘱されているご婦人3人を新年会会場まで、タクシー替わりに送ることになった。

 私たち夫婦共通の最大の欠点は、頼みごとをされると断れないこと。「隣近所の人にお願いしたが、皆さん都合が悪いので、他に頼む人がいない」と、妻が強引に引き受けさせられた。「広い意味での町会行事の一環」というのが、その言い分だとか。怒り心頭に達した妻の代わりに私が送り届けたのだが、厚顔無恥と言うべきかあきれ果てた見識だ。

 「モンスター・ペアレント」と言うのは、マスコミの創作だと思っていたが、「飲み会」に出席するのに、町会役員が送るのが当然と考える人に出くわすと、満更、嘘とも思えなくなった。しかも、行き先が、かつて子供たちが自分の足で通っていた小学校までだから、何をかいわんやだ。豊かさになれきって、清貧を忘れた傲慢な大人に子供の躾ができるはずもないと苦々しい限りだ。