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時悠人chosan流処世術

★2011年の展望(2/3):生活全般

2010-12-19 10:48:46 | 日記・エッセイ・コラム

 民主党政権に対する批判が渦巻いた2010年。期待と現実の落差が大きく、批判のほこ先は、「マニフェスト違反」に向けられた。手法の未熟さも手伝い、いわば「見かけ倒し」と言うのが一般的な評価になった。

 果たしてそうなのか?長年続いた体制のもとに隠れていた痴部が一挙に噴出したに過ぎない。同一政権下では、失敗を上塗りし、ごまかすことが出来るので、国民には真実が見えなくなっていた。政権交代で、それが白日のもとに晒され、ようやく国民が政治に対して、目を向け始めたのが2010年だったと思う。

 さて、私が政治に強い関心を持ったのは、1961年、アメリカのケネディ大統領の就任演説がきっかけだった。高価なレコード盤を買えずソノシートで、演説を丸暗記した。大部分忘れたが、「Ask not what your country can do for you, Ask what you can do for your coutry!」の一節だけは、今なお鮮明に記憶している。

 日本の政治の混迷は、まだしばらく続く。それを克服する道標は、ケネディのスピーチだ。国民自身が「国のあり方」や政治に対する確固たる考え方を樹立し、自分に何が出来るかを問い、行動する以外に展望はない。

 「人の一生は 重荷を背負うて 遠き道を行くがごとし」は、家康の遺訓だが、来年齢68歳にもなれば遠き道も果てが見える頃。後段にある「不自由を常と思えば不足なし」と心得て、政治批判を止め「捨」に徹し、悠久の流れに身をゆだねて生きたい。