プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★引退の花道

2009-10-03 10:48:00 | 日記・エッセイ・コラム

 中日の立浪選手に続き、西武の江藤・正津両選手が今シーズン限りで引退する。3選手には個人的な思い入れがあり寂しいが、なかでも、正津投手との因縁をかみしめている。

 彼との出会いは、NTT北陸の採用面接だった。出身は、福井県大野高校で、1990年の夏の甲子園への出場経験を持つ。高校卒業後、龍谷大学に進み、当時のNTT北陸に入社した。

 端正な顔立ちで、随分きゃしゃな好青年というのが、面接時の印象だった。私の職場で勤務した3年間、都市対抗野球でも活躍し、全国制覇の期待が膨らむ矢先、1997年のドラフトで中日から3位指名を受けた。173㎝、76㎏の細身で、プロとして通用するかを心配したが、「野球をやるからにはプロへ行きたい」と、反対を押し切って退部した。

 私の手元には、彼の色紙が数枚残っている。激励を兼ねた飲み会で盛り上がり、サインの特訓をした時のものだから、字体がぎこちなく、バラバラなのがいい。彼の現役中は、見ることもなかったが、かつてのマウンド上の雄姿を重ね合わせて思い起こしている。