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時悠人chosan流処世術

★もてなしの心を忘れた官邸

2007-04-12 14:25:03 | 日記・エッセイ・コラム

 中国の温家宝首相が11日、訪日した。「戦略的互恵関係の構築へ向けて」などと、難解な字句が踊っているが、過去6年間、冷え込んでいた両国の関係修復に向けて、動き出したことは素直に歓迎したい。

 勿論、手放しで喜ぶのは早計で、解決すべき問題は山積しているが、同じテーブルにつくことすら出来なかった前政権のことを思えば、相互交流の土台が出来たことは紛れもない事実だ。

 ところが、総理官邸で開催された会談の模様を、テレビニュースで見て愕然とした。温家宝首相の背広が雨しずくで光っていた。昨日の東京は、あいにくの雨模様だっただけに、官邸の車寄せで傘をさしかけて、雨に濡れぬようにするのが、ゲストへのエチケット。また、衣服に雨のしずくが付いていたら、拭いてさしあげるか、おしぼり等を渡すのが常識だ。

 中国の首相を迎える官邸側が、ゲストに対する礼儀を失するていたらく。ましてや、礼節を重んじる国からの公賓に対してだから、なにをかいわんやだ。ほかに意図があるとは思いたくないが、この無作法さに腹がたったのは私だけではないはず。"もてなしの心”は、豪華な饗宴を催したり、形式ではなく、相手を思いやる心ではないのか?今後の友好関係に悪影響が無いことを祈りたい。