電脳筆写『 心超臨界 』

ひらめきを与えるのは解答ではなく質問である
( ウジェーヌ・イヨネスコ )

デカルトによる「物心二元論」が近代科学の発展に貢献した――天外伺朗

2024-01-07 | 04-歴史・文化・社会
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近代科学の発展は、みなさんご存知のとおりです。宗教の弾圧を逃(のが)れ、物質世界に専心した科学は、めざましい発展をしました。われわれの日常生活は、今、その恩恵にどっぷり浸(つ)かっています。今日でも、「デカルト・ニュートンによって確立された近代科学思想」という言い方がよくされます。デカルトによる「物心二元論」が近代科学の発展に大いに貢献した、という評価なのです。


◆デカルトによる「物心二元論」が近代科学の発展に貢献した――天外伺朗

『般若心経の科学』
( 天外伺朗、ノン・ブック、p66 )

その昔、フランスの哲学者ルネ・デカルト(1596~1650)は、「物心二元論」を提唱しました。物質と精神は、まったく別のものであり、分けて考えなくてはいけない、という思想です。いま、これを聞くと、おかしな感じがしますね。それは、300年を経過して、今やこの思想が当たり前であり、人類の共通の常識になっているからです。

あまりにも当然の感じがするので、それをわざわざ思想と呼ぶことに抵抗感があるのでしょう。実は、デカルトがこの思想を提唱した時代には、逆に人々は物質と精神を別のものとは考えていなかったのです。ですから当時としては、たいへん斬新な思想であり、人々は衝撃をもって「物心二元論」に接しました。それが、300年を経過して、人類に定着したというわけです。ちょうどこの時代は、勃興する近代科学をキリスト教が必死になって弾圧していました。

ガリレオ・ガリレイの話はよく知られていますね。キリスト教側も、「近代科学は宗教の根本教義に対する挑戦」と受け止めていたので、真剣でした。ご承知のように、実際に処刑された科学者も大勢います。そうした状況の中で、デカルトの「物心二元論」は、宗教と科学の血なまぐさい争いから脱却するための、絶好の理由づけになりました。

それ以来、宗教は精神世界のみを、科学は物質世界のみをそれぞれ担当し、お互いに住み分けて今日にいたっています。

アイザック・ニュートンが、「ニュートン力学」を完成させ、『プリンキピア』という題名の書物にまとめたのは、ガリレオの宗教裁判からちょうど半世紀後の1687年です。

それ以後の近代科学の発展は、みなさんご存知のとおりです。宗教の弾圧を逃(のが)れ、物質世界に専心した科学は、めざましい発展をしました。われわれの日常生活は、今、その恩恵にどっぷり浸(つ)かっています。

今日でも、「デカルト・ニュートンによって確立された近代科学思想」という言い方がよくされます。デカルトによる「物心二元論」が近代科学の発展に大いに貢献した、という評価なのです。
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