電脳筆写『 心超臨界 』

人は歳をとったからといって遊ぶことを止めない
人は遊ぶことを止めるから齢をとるのだ
( バーナード・ショー )

幸運にも文体が改善できたとひとり悦に入ることもあった――ベンジャミン・フランクリン

2024-05-15 | 05-真相・背景・経緯
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『南京問題終結宣言がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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そのころ私は、『スペクテイター』の合本の一部をたまたま見つけた。すでに第3号だったが、私がこの新聞にお目にかかったのはそれが初めてだった。買ってきてくりかえし読んだが、なかなか楽しい。文章が秀逸で、できることならまねをしたいものだと思った。そんな思惑で私は、中の数紙を選んで、センテンスごとの要旨をメモし、2、3日放置、そのあと原本を見ずにメモだけで新聞を完成させるということをやってみた。


◆幸運にも文体が改善できたとひとり悦に入ることもあった――ベンジャミン・フランクリン

『話し方入門』
( デール・カーネギー、創元社、p65 )

ベンジャミン・フランクリンは『自伝』の中で、自分がいかにして文体を磨き、語彙を増やし、文章の構成法を身につけたかを語っています。彼の伝記は古典ではありますが、大方の古典とは違い、読みやすく十分楽しめます。平易で飾り気のない英語のお手本、と言っても過言ではないでしょう。話し手や書き手になろうという人にとって、読んで面白くためになること請け合いです。ここにその一部を引用しますが、あなたのご感想は?

 
そのころ私は、『スペクテイター』の合本の一部をたまたま見つけた。すでに第3号だったが、私がこの新聞にお目にかかったのはそれが初めてだった。買ってきてくりかえし読んだが、なかなか楽しい。文章が秀逸で、できることならまねをしたいものだと思った。そんな思惑で私は、中の数紙を選んで、センテンスごとの要旨をメモし、2、3日放置、そのあと原本を見ずにメモだけで新聞を完成させるということをやってみた。各要旨の意味するところをふくらませ、元の通り過不足なく、思いつくふさわしい言葉を使って再現するわけだ。そしてわが私家版『スペクテイター』と本物とをくらべて、自分の文章の欠点を訂正するのである。そうやっていって気づいたのは、語彙が増え、しかもそれをすみやかに思い出して使いこなす力がついたことである。そうした力は、もし私が詩の創作を続けていれば、とっくに手に入れていたかもしれないとは思った。詩を作るときには、同じ意味でも、分の長短に合わせた長さの違う言葉や、韻を踏むための音の違う言葉を探す機会がたびたびあり、つねにさまざまな言葉を求めていなければならない。そのため、多様な語彙が頭に叩き込まれ、使い方もマスターできたのではないかと思われる。そんなこんなで、前記の作業をさらにくりかえしていった。時には、要旨の順序をごちゃ混ぜにして数週間置き、最良の順序になんとかしてもどすということもやってみた、想念の配列方法を学ぶためである。その後自分の書いたものと原本を比較すると、欠点も多く訂正もした。だが取るに足りないものであったにせよ、幸運にも文体が改善できたとひとり悦に入ることもあった。私はそれに勇気づけられ、いつかは自分も、かなりの作家になれるかもしれないと思うようになる。野心満々だったのである。
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