電脳筆写『 心超臨界 』

ひらめきを与えるのは解答ではなく質問である
( ウジェーヌ・イヨネスコ )

「無心」が軸になっていれば車輪がブレない――玄侑宗久

2024-05-19 | 03-自己・信念・努力
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宮本武蔵を指南した沢庵禅師は言う。「花紅葉を見る心は生じながら、そこに止まらぬを栓と致し候。(中略)見るとも聞くとも、一所に心を止めぬを至極とする事にて候」(沢庵『不動智神妙録(ふどうちしんみょうろく)』)。栓とか至極というのは重要事項ということだろう。それでこそ、相手の剣筋も見えるというものだ。


◆「無心」が軸になっていれば車輪がブレない

『禅的生活』
( 玄侑宗久、筑摩書房 (2003/12/9)、p147 )

今、心に住することがなくなって初めてすべての瞬間に向き合えると申し上げたが、剣の勝負にはなによりそれが大切なことだ。「うじうじ」考えているあいだは現実が見えないから、その隙に斬られてしまう。だから宮本武蔵を指南した沢庵禅師は言う。

「花紅葉を見る心は生じながら、そこに止まらぬを栓と致し候。(中略)見るとも聞くとも、一所に心を止めぬを至極とする事にて候」(沢庵『不動智神妙録(ふどうちしんみょうろく)』)。栓とか至極というのは重要事項ということだろう。それでこそ、相手の剣筋も見えるというものだ。

「不動智」とか「不動心」といわれると、当然動かないことを想像されるだろうが、動かない心ほど不自由なものはない。これはそうではなく、「無心」が軸になっていればどんな現実に対しても車輪がブレないように「不動」だということだ。「心は万境(ばんきょう)に随って転ず、転ずる処実に能(よ)く幽なり」(『景徳伝燈録(けいとくでんとうろく)』巻二)というのも同じ趣旨だろう。自由に転ずるからこそ幽(しずか)なのである。
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