最高に優れた映画「紅夢」を撮ったチャン・イーモウ監督の作品は、90年代に注目して追っていた。わたしが主人公に似ているといわれた「秋菊の物語」みたいなのとか、感嘆ものだ。北京オリンピック開会式の総監督まで出世してしまうと、なんだかね。
西からきた弓の名手ウイリアムは、ウイリアム・テルを連想させる名前だ。マット・デイモン。時代は全然ちがうけど。
ゴールデンウイーク用の子供映画ってかんじ。
監督。いつもながら色彩の使いかたは、すばらしい。禁軍は5つの部隊。
強さと工学知識を兼ね備えた猛虎軍団 “虎軍” 黄
鋭い矢を放つ射手隊 “鷹軍” 赤
歩兵と騎兵の混合部隊 “鹿軍” 紫
接近戦を得意とする五軍中最強の “熊軍” 灰
女性を中心に構成され、鶴のように舞い敵を駆逐する“鶴軍” 青 司令官ジン・ティエンが美しい。
この大スペクタクルは何のためと考えると、ちょっとね。
予想とおり皇帝は、不細工で弱虫だ(のが救いか?)