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「英国式

2012年09月14日 | 

 「英国式事件報道―なぜ実名にこだわるのか」 澤 康臣 文芸春秋

そうか。英国人は殺人事件が好きなんだ。

痴情の縺れの殺人事件を警察が垂れ流すのなんて、わたしは全然興味ないけどなあ。むしろ逃走した被疑者の手記に、興味しんしん。

あの国の報道は、こんなかんじなんだ、ふむふむと報告に感心。

そして、あの国でも、報道の在り方を巡って種々の試みがなされていると。そのひとつが、実名報道と。

だけどねえ。この国・日本の場合は、逮捕されただけで社会的に抹殺される。報道されたら二次被害ありあり。そして起訴されたら有罪率99.9%。針の穴を通って無罪となっても、検察が控訴して二審三審で有罪になったりする。違いすぎるわあ。

         *        *

参考資料に挙げたブログの中で、伊東良徳弁護士は、「警察発表に依存し、警察側の情報を取ることにきゅうきゅうとして、被疑者側の言い分を聞こうともしないか聞いてもほとんど報じない日本のメディア」と書いているが、わたしの印象では日本のハイエナ・マスコミ。

そんなところに、実名報道なんて堪らないわよ。

もうひとつの資料では、公益社団法人福井被害者支援センター支援員の「イギリスの例を出されましたが、きっとそういう実名報道をしてもいいように社会が成熟しているということではないかなと」と発言しているが、これも同感。

参考:伊東良徳の超乱読読書日記

    「犯罪被害者と報道について

        *         *

著者が英国に留学した理由として、報道被害について考えたこと、匿名報道が増えてきたことが挙げられている。

問題が起きないように、やたら匿名にするのは狡いと思う。保身のための匿名。匿名だから、いいかげんに書いても可とか。

わたし自身も、顕名で訴えているのに勝手に匿名にされて悲憤慷慨したことがある。

でも、実名だとリアリティが出るのかなあ。総合的な筆力とか取材力なのではないのかしら。

あと、日本の新聞が詰らないのは同調圧力が強いからか。街頭売りの英国と違って、ほとんどが宅配なので、毎日読むのが前提となった記事。その日だけ読んでも、断片しか提示されないので全体像が分かりくい。

過去に長年に亙って購読していたジャパンタイムス紙は、外国人を想定しているせいか説明が入っている。

日本の他紙と較べると、最近の東京新聞は気を吐いてるけど、やはり社会面は哀しいものがある。

せっかく著者から贈っていただいたのに、辛口になってしまった。

澤さんのように優秀で研究心・正義感に溢れた記者が千人いたら、この国の報道は変わるかもしれない。

---備忘メモ-----------

ディビッド・ケリー博士の自殺 委員会調査 81頁

浅野健一 犯罪報道の犯罪 その後 104頁

エイズ裁判 腫瘍 マイルド加工 107頁

炭疽菌 94歳女性の死 109頁

公共情報 121頁

セックス・ワーカー 139頁

 

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