「 ミレニアムと私」 エヴァ・ガブリエルソン 早川書房
ベストセラー「ミレニアム」三部作。そう、傑作長編小説「ドラゴン・タトゥーの女」が何故つくられたかの、あれこれ。
原著者スティーグ・ラーソンが、32年間にわたって生活を共にしてきたパートナー、エヴァ。
ふたりの年齢も、同居生活も、フェミニズムへの関心も...かなり私と似ているので、たいへんに興味深い。
シリーズは、なんと10部作を企図していて、第4作の執筆にも着手していた。
スティーグが急死したあとの顛末。財産を円滑に運用するためなのか、義弟から父との偽装結婚を提案される。
妻でないと、こんなにも弱い立場なのか。子がないと保護されないのか、スウェーデン。
同志を失ったあとのエヴァ。なんだか身にせまるものがある。
備忘メモ---------------------------
「ミレニアム」に出てくる暴力行為はすべて、現実に起きた事件や、警察の資料に記されている事件を素材にしている。 89頁
ドラゴン・タトゥーの女。リスベットは、長靴下のピッピが成長したらの造形 116頁
なぜグレナダか 116頁
作品、映画、その他。なぜ彼女は著作者人格権を守ろうとするのか 188頁