「血の轍」ハムこと公安まざまざと おそれいるなり相場英雄と
「血の轍」 相場英雄 幻冬舎
山下幸夫弁護士がフェイスブックで推奨していたので、4作を全部読む。
>相場英雄の小説に特にはまっている。最 近文庫にもなり、WOWWOWでドラマ化もされる『震える牛』(小学館)を読んでファンになり、警視庁捜査2課の経済犯罪を負う刑事の成長を描いた『ナン バー』(双葉社)でさらにファンになり、刑事部と公安部の暗闘を描いた『血の轍』(幻冬舎)は悪漢であった。現在、『鋼の綻び』(徳間書店)を読み始めた ところだ。最近の警察小説は、警察組織内部での葛藤を描いている作品が多く、読み応えがある。
いちばんに衝撃を受けたのが本作、圧巻である。
物語なので筋書きに偶然が度重なるが、公安の実態が余すところなく描写されている。
上の句。ハムは桃色の食べ物じゃないよ。公安警察のこと。