水責めは計算された拷問か 「ゴーストライター」原作を読む
「ゴーストライター」 ロバート・ハリス 熊谷千寿
小説のなかにウオーターボーディングという言葉が出てくる。ゴースト君(主人公)には、初耳だった。ウインドサーフィンを渓流でやるのかと思ったくらいだ。アウトドア・スポーツかと。ところが「ボード」は、傾斜した板のことだ。
>板に背中を固定して頭に袋をかぶせて、頭を下に向けた逆立ちの状態で顔の上、あるいは袋に穴をあけ口や鼻の穴に水を直接注ぎ込むことで急速に窒息を生じさせる。(ウイキペディア)
そんなの知らなかった。怖いの嫌いだし。
>殴るあるいは感電などの拷問は苦痛を与えることはできるが死の恐怖を実演することは難しい。(ウイキペディア)
卑怯な拷問手口なんだ。でもって、傷が残らないという特徴がある。
ところでゴーストライター君が書くのは、元英国首相の伝記。それが、どうみてもブレアなんだよね。著者は否定しているけど、みえみえ。
ちなみに、ロマン・ポランスキー監督の映画「ゴーストライター」は、おとな向き。いまいち分からなくて悔しかったので原作に取り組んだの巻。
わたしには、映画より原作の方が面白かった。細かい描写が鮮明。
ブレアは、イラク戦争の時から「ブライアー」と呼ばれている。(ライアー=嘘つき)