千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

「ライファーズ

2013年02月18日 | 詠む

「ライファーズ 罪に向きあう」ひとびとの 歩みの記録...米国にては

ライファーズ 罪に向きあう」 坂上香 みすず書房

ライファーズとは、終身刑もしくは無期刑受刑者のこと。

アンジェラ・デイヴィスの「監獄ビジネス」やら堤未果の「ルポ貧困大国アメリカ」シリーズ等により...心を痛めていたが本書によって、すこし光を感じた。

最初は「まさか」と思ったが、著者が十数年に亙って付き合い映像作品も作っているようす。

いろいろな場面を知るにつれ、真実なのだなあと実感した。

米国でできるのなら、日本でもできないわけがない。壁は高いだろうけれど。

嗚呼、言葉が足りない。本書について月末に再度の紹介の予定。

--------------------- 備忘メモ -----------------------------

24 アリゾナ州 貧民

39 暴力の世代間連鎖

50 監獄大国

105 受刑者の7割以上が、こどもの頃に性暴力を受けていたんじゃないか

154 修復的司法

176 真実和解委員会 南アフリカ

216 アミティでは女性を積極的に雇用

229 シングルマザー 母子プログラム

236 希望の手紙 レジーナ

241 30年の受刑の後 小学生に渡ってきた以来の...メキシコへ強制送還

279 暴力をめぐる果てしない旅。その中腹で立ち止まり荒野を俯瞰する作業。

-------------------- 目次 -------------------------------------

第一章 出発点
  道標/旅の始まり/日本初の刑務所内TC/蒔かれた種


第二章 ツーソン
  アミティへの旅/アリス・ミラーの伝言/ナヤのストーリー/番号から名前への旅

第三章 サンディエゴ
  社会の監獄化/刑務所内TCへの道/監獄の中のサンクチュアリ

第四章 オータイメサ
  一枚の写真/ライファーズとは誰か?/刑務所という名のホーム/デッドエンド

第五章 サンイシドロ
  仮釈放審議会への道/遺族の存在/花とスクランブルエッグ/秘密

第六章 サウス・セントラル
  審議の決定/ゲットーのオアシス/寛容の博物館/バラの苗木/犯罪者の子どもとして生きる/釈放後の現実

第七章 コンプトン
  ホームカミング/ゲットーのクリスマス/足下からの脱ゲットー化/修復的な対話の場

第八章 ランカスター
  処遇される側から処遇する側へ/ジミーの旅/人種差別と勇気/ロックダウン下のクリスマス/誕生を祝う

第九章 ワッツ
  続編への旅/新しいホーム/窓から見た世界/サイコドラマ

第十章 ロス・ルナス
  男性受刑者の動揺/女性に向けられる眼差し/二つの死/加害の語りに耳を傾ける/母子プログラム/鏡との対話/希望の手紙

エピローグ ティワナから 番号から名前への旅
  強制送還/ティワナへの道/ホーム(刑務所)からの旅立ち/新しいホームを求めて/刑罰を超えて

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