団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

不法投棄 粗大ごみ

2015年12月08日 | Weblog

  数か月前から始めた身辺整理が進み、だいぶ家の中が片付いてきた。ゴミとして出せるモノはせっせと小分けして集合住宅のゴミ置き場に出した。先週、自分の車に積めるだけの粗大ごみを積んで、市営のゴミ焼却場へ運んだ。そこはエコ・プラントと呼称がある廃棄物焼却場と廃棄物再生利用施設だ。山の中腹にあり、我が家から車で20分ぐらいかかる。

 入り口に受付がある。ここで車と粗大ごみの重さを計測する。重量が書き込まれた書類がはさんであるクリップボードが渡される。車に乗り込んで路上に引かれた案内線に従って建物の中へ入る。係員に誘導され所定の位置に車を止める。係員に粗大ごみの種類を尋ねられる。「寝具と家具です」と答えた。「別々なので寝具だけここにおろして、もう一度入り口の受付に行ってください」 寝具を降ろした。また先ほどの受付に戻り、再び車の重さを量った。クリップボードの種類に係員が手際よく書き込む。再度工場内へ戻る。家具を降ろす。係員のサインをもらって受付に戻る。ここで料金を払う。家具が300円、寝具は60円だった。

 家に戻った。天気が良かったので散歩に出た。住んでいる集合住宅から50メートルくらい離れたところを通った。以前はプロパンガスの販売所だったそうだ。道路に沿って幅約10メートル、奥行き約4メートルの敷地である。プロパンガスのボンベの積み下ろしに便利なように荷台の高さ約1メートルのコンクリートの壁が造られている。敷地全体は竹藪になっている。竹藪の中に先月にはなかった粗大ごみが積み上げられていた。

 まだこんなことをする不届き者がいる。行政がここまで懇切丁寧にゴミや不用品や粗大ごみの処理処分に力を入れてくれているのも関わらずにである。私はネパール、セネガル、旧ユーゴスラビア、チュニジア、ロシアのサハリンに住んだ。下水処理場もなく、ゴミ処理場もない。下水は海や川に垂れ流し、ゴミは場所を変えながら積み上げ、火をつけ燃やす。貧しい国ではゴミ捨て場に多くの人、特に子どもたちが群がり、金目のものやまだ使えそうな物を漁っている悲惨な姿も見た。

 この数日中国の首都北京の大気汚染の警報を4段階「青色」「黄色」「オレンジ色」「赤色」の最高レベルの「赤色警報」を発令したという。折しもパリでは国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)がパリで195ヶ国が参加して開催中である。これだけ気候変動が進行して大気汚染海洋汚染が悪化していても、なお各国は自国の擁護と主張を繰り返している。

 日本の経済は停滞したが、環境保全の面では世界でもトップクラスである。下水処理場やゴミ焼却場の性能も良く、水質にも大きな改善がなされた。ゴミ焼却場もダイオキシンなどの有害物質の除去装置の研究も進んでいる。これほどまでに技術や社会インフラ整備が進化しても、それを享受できない輩がいる。自分の身の周りから排除すれば、あとは誰かがやってくれるという無責任な甘えである。現在の環境悪化は、このような個人の集大成からなされた。国家も個人と同じレベルである。環境の汚染、破壊などの防止は、根源を絶たなければならない。違反者を罰することも必要だ。

  提案がある。防犯カメラはいたるところに設置されている。性能も向上し安価で手に入る。交通事故対策に車載カメラを取り付ける車が増えている。空き地所有者にゴミ不法投棄防止の赤外線カメラの設置を義務付ける。イタチごっこではあるが、一定の効果は期待できる。

今朝この不法投棄された粗大ごみの上に更に新たに粗大ごみが積み上げられていた。ゴミの中にカメラを設置すれば見つからないで撮影できるのではと考えた。

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