団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

詐欺的パック商品

2011年10月28日 | Weblog

 10月22日、小田原のダイナシティというショッピングセンターの食品スーパーで豚肉を妻がお買い得だと喜んで買った。私は糖尿病で主治医に肉をなるべく食べないように指導を受けている。食べるのは10日に一回にして、食べる時はできるだけ脂肪を避けるように言われている。だから私は肉を買うときはよく調べて買うことにしている。

 家で調理しようと買った豚肉のパックをあけてびっくり玉手箱だった。なんと脂身を隠すために豚肉のスライスをご丁寧にも二つ折りにしてあった。外見は赤肉、折りたたまれた肉の半分は脂肪。肉を薄く切り、巧妙に折りたたんで白い脂身を隠しているとしか思えない。写真を参照して欲しい。赤い箸で右左を分けてある。向かって左側はパックの表面にだされていたスライス肉である。右側の半分以上が白い脂肪の裏側になっていたスライス肉である。なぜわざわざ脂肪の多い部分を手間かけて折り込んであるのか。客がこれだけの脂肪を見れば避けるからだろう。イベリコ豚だ、もち豚だと脂身の味の良さを売り物にする銘柄肉もある。健康な人なら脂身を楽しむことができる。持病を抱える私と同じように肉の売り場で脂肪の割合を調べている客をよく見る。健康に留意して食品を買う客は多い。万一、この包装が客の脂身を避けるチェックをかいくぐるための作為であったなら、これは詐欺である。

その晩NHKスペシャルで『食の安心を取り戻せ』が放送された。この番組では扱われなかったが、今回私が購入した豚肉偽装包装だって食の安心に大きく関係している。もちろん野菜や米などへの肥料や食品添加物や家畜に与える飼料への化学薬品なども大きな問題である。条例違反を発見されて、マスコミで報道されても食品の産地偽装や賞味期限の改ざんや添加物未告示などの問題は一向に減少しない。商品を売る側の拝金主義なのか、利益さえ上げられれば、消費者の健康などどうでもいいのかと問いたい。消費者が自らの食事に関心を持ち、それぞれが留意して健康向上や維持を願っても、それはむなしい努力で終ってしまう。

 

 騙されないで肉を買うには、行きつけの精肉店で買う肉に細かく注文して問いただして買うのが賢明だ。私のように滅多に肉を食べられない者には尚更である。次回からはそうしたい。しかし、それにはスーパーで買うよりも1.5倍以上のコストがかかる。巨大資本は、倹約節約する消費者を騙してどうしようというのであろう。気をつけよう、“一見よさげなミテクリだけのぴちっとパック商品”

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