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コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

大谷翔平選手ホームランの打球音

2024年04月17日 | Weblog

   このところ連日、テレビの多くの番組は、水原・大谷事件を取りあげている。観ても、聞いても、しょうもないコメントが多い。

 私は、この事件が発覚した後、元五輪陸上選手の為末大さんのXへの投稿に共感できた。「アスリートが有名になり始める年齢は,18-24歳あたり。…先輩や昔の同級生が保険を売りにきたり、お金を貸して欲しいとお願いされる。…田舎で育った場合のアスリートは、昔と同じ様に素直に生きていると、いいように転がされてしまいます。それで傷ついた人は、今度は、警戒心が強くなり、とにかく知っている数人だけで固めようとしますが、それはそれで身内と近くなりすぎて問題が起きたりします。…」(X 3月21日20:00 為末大)非常にわかりやすい解説だと思った。これは、水原さんの検察の訴追が決定される以前のコメントだった。

 検察の訴追が決まった後、4月14日にコメディアンの萩本欽一さんが取材で大谷翔平選手について聞かれ、次のように答えた。「世間で悪い人に出会ってしまったと言われているが、運という意味で言うと、一平ちゃんはよくやった」 私は、えっ、欽ちゃん、水原の肩もつの?とガッカリした。話は、最後まで聴かないといけない。「良いことがあれば、必ずその分だけ悪いことが来る」と信じてきた。人生はプラスとマイナスでチャラになる。あんなに高いお金で契約して、すてきな奥さんももらい、2つの幸せをつかむと、翔平君の体に具合の悪い部分が出てしまうかもしれない。だから野球には関係ないところで悪い部分が出てほしいと思っていたら、それが出てくれた」 苦労人の欽ちゃんだからこそ言えることだ。

 欽ちゃんは、この日、神奈川県の伊勢原市のお寺に桜の植樹のために来ていた。この寺には、欽ちゃんが大好きだったスミちゃんが埋葬されている。欽ちゃんとスミちゃんのスミちゃんとは、欽ちゃんの奥さんのことである。スミちゃんは、欽ちゃんが有名になって、傍にいると欽ちゃんの人気に影響すると、子供たちと東京を離れて神奈川県に住んでいた。スミちゃんは、2020年に亡くなった。欽ちゃんのスミちゃんへの想いは、『ありがとうだよ スミちゃん 欽ちゃんの愛妻物語』文藝春秋 1980円(税込み)に書かれている。欽ちゃんは、大谷翔平選手を心から応援している。だからこそ一世を風靡したコメディアン萩本欽一として、自分の体験を通して学んだことを伝えたかったのだ。

 私も大谷翔平選手の試合を観戦するのが好きだ。中継が午前1時であろうが、午前11時に始まろうが、できるだけ実況中継で観るようにしている。大谷翔平選手は、ドジャースと10年契約を結んでいる。10年後、私は、86歳になっている。いままであと3年頑張って生きてみようと思って、『3年日記』を使ってきた。『10年日記』に替えたいが、今年新しい『3年日記』にしたばかりである。これから1年また1年と大谷選手の活躍を見守っていたい。

 アメリカやカナダで日本人ということで差別を受けた経験がある者にとって、大谷翔平選手のホームランの「カッギィーン」の打球音は、過去の屈辱を忘れさせてくれるほど心地よい。

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