毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

嬲(なぶ)る男たち:松本人志報道からあれこれ思った

2024-01-29 22:23:25 | 人権

2010年から4年間江西省南昌市の大学で日本語関連の仕事をしていた。

そこでの同僚の一人に厳先生という中国人の先生がいたが、

気の置けない間柄になってからその先生が私に言ったことがある。

今しきりにそれが思い出されるのだ。

「私は大学の日本語学科を卒業してまず、日本と貿易をする会社に就職しました。

次々に中国に来る日本人会社員は男性ばかりで、

の接待は日本語が話せる私が務めました。

大学を出て間もない私がその接待で一番苦しかったことは何だと思いますか。

それは、日本人の会社員たちが必ず

『夜、女を部屋に連れてこい』と要求することでした。

私は本当に涙が出るほど嫌でしたが、

上司も日本人の言うとおりにしろと言うので

そうせざるを得ませんでした。

毎晩酔いつぶれるまでお酒を飲んで気を紛らすしかありませんでした。」

 

松本人志事件では、まだまだ事実かどうか分からない部分は多いにしても

いくつものパーティー事例で共通の事柄が浮かび上がってくる。

①人志「軍団」の内実:松本人志は女性との性行為目的の会を開く際、

何人もの後輩芸人に世話をさせて女性を「上納」させていた。

後輩芸人は松本人志とは仕事上、上下関係にあるので断りにくく、

自腹を切ってでも女性を探す。

毎回違う女性でなければならず、本当に苦労しましたと語る芸人もいた。

②したがって女性と松本人志とは、心と心の結びつきはまるでなく、

「黒毛、マクドナルド・スタバ・つたやの店員、高校・中学の教師、

ANN・JALのCA(LCCはだめ)、人妻(子どもなし)、べんごし、こうほうの女」とか

松本による女性選択基準の指示はあったが、

これは記号レベルで、女性の心根・内面の条件はない。

松本人志の相手をさせられた女性にとっては、

松本の事が忘れられず(嫌な気持ちで)覚えている。

しかし、松本が相手の名前を憶えているとは到底考えられない。

(何しろ、何十年にも渡り、毎回とっかえひっかえだから)

こうした関係は男と女の関係とは言えず、

ただ「男(松本)対男の性欲の道具(松本の相手をさせられた女性)」であり、

女性の尊厳はどん底のズタボロである。

 

昔、「女遊びは芸の肥やし」とか、

春団治の「芸のためなら女房も泣かす それがどうした 文句があるか」

という歌がヒットしたこともある。

お笑いコンビ「東京ダイナマイツ」のハチミツ二郎が

1月21日の舞台で松本人志の報道に触れ、

「許してやってくださいよ。

芸人が裏で何やってても、あなたたちの生活何も変わらないでしょ。

全員やってますよ」と言い放ったという。

アホもたいがいにせい。

芸人が生きている「芸能界」は日本じゃなくて外国か?

芸能界は治外法権なのか?

有名人、スターの言動が子どもや若者に多大な影響を与えることは衆知の事実である。

芸能人の活動は日本社会のエンタメ分野の重要な一部を成しているのだ。

さらに現在、芸能人が「裏でやっている」ことがテレビやラジオの電波に乗り、

ボロッと語られている事例がいくつも報道されている。

 

ただ、松本人志だけを袋叩きにすれば全て問題が解決されるわけではない。

松本人志は、長年日本社会を覆ってきた

女を嬲る価値観のむき出しの体現者に過ぎない。

今、事態はジャニーズ性加害問題に続いて、

人権感覚が絶望的に低い日本社会の一角にひびが入り始めた段階だろう。

ようやく、嬲る男たちの女・子どもに対する利己的・一方的・傲慢な価値観が

変化を余儀なくされる時代になってきたのかも知れない。

 

嬲る(なぶる)」・・・吐き気を催す漢字

複数の男たちが間に女を挟み、

面白半分に苦しめたり、もてあそんだりする。

からかって馬鹿にしたり、愚弄する。

 (手で)もてあそんだり、いじりまわす。(weblio辞書より)

私のかわいい孫娘たちが大人になるまでに

こんな漢字が通用する世の中が変わりますように。

 

⤵吉本興業の芸人で唯一人、

松本人志に批判的コメントをしている西川のりお氏を称賛をこめて掲載します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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国際司法裁判所イスラエルに「ガザでの虐殺防ぐ措置命令」

2024-01-26 23:23:59 | 反戦平和

☆1月24日(水):800人が避難していた国連の避難所が戦車で砲撃され12人死亡、75人が負傷。イスラエルはやっていないと主張。

☆1月25日(木):人道支援を受けるために列に並んでいたガザ市民20人がイスラエル軍の爆撃で死亡。https://www.democracynow.org/

イスラエルがやっているのは戦争ではなく、ジェノサイド(民族大量虐殺)だ。

病院だろうが、避難所だろうが、「ハマスの拠点がある」から正当な攻撃だ

と主張している。

国連施設はさすがにハマスの拠点だとは言えないので

「知らない。やっていない」と嘯いている。

パレスチナ人の死者はついに25,000人を超えてしまったが、

ここにきて一筋の希望とも言える報道があった。

南アフリカが、

「イスラエルがガザに対して行っているのは

国際戦争犯罪のジェノサイドである」として

国際司法裁判所(ICJ:在オランダ・ハーグ)に提訴していたが、

ICJは今日26日、イスラエルに対して

パレスチナ自治区ガザでのジェノサイド(民族大量虐殺)を防ぐ

「あらゆる措置」を取るよう命じる仮処分を出した、とのことだ。

ガザで医療へのアクセスを確保することも命じた。

今まで病院だろうが、救急車だろうがお構いなく攻撃していたのを禁止したのだ。

このICJの命令は実働部隊がイスラエルを抑え込むことはできないが、

それでも拘束力を持つ。

⤵もう、こういうことはするなという決定だ。(志葉玲さんのだいぶ前の写真)

しかし、ネタニヤフ首相はICJの命令を無視して即座に

「ガザの戦争は今後も続ける。」と声明を発表した。

どうしようもない野郎だ。

⤵顔がめちゃ悪者だ。松本人志もそうだけど、人格は顔に出るんだなあ。

ネタニヤフ首相だけではない。

国家保安大臣のイタマル・ベン・愚ヴィルは

「反ユダヤ主義の偏狭な措置」とICJの命令を酷評し、

更には、イスラエルの存在を脅かすこのICJの決定を無視すると主張した、と。

もう、国際社会なんかどうでもいいと言っているに等しいイスラエルなのである。

   ⤵   ⤵   ⤵

いや、なんかさ、

1931年満州事変を起こして中国侵略を始め、傀儡国家「満州国」を建てた大日本帝国が

「満州国の無効」「日本軍の中国からの撤退」を求める中国に国際連盟に提訴され、

リットン調査団に「お前がやっているのは侵略だ」と断罪されて

国連を脱退したことを想起しますよね。

日本もイスラエルのようなことやってたんだ。

・・・・・・・・・

イスラエル、当時の日本がやられたみたいに世界から袋叩きされればいいのに。

しかし、欧米がクソだからなあ。(あ、だんだん言葉遣いが…;^ω^)

 

 

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なんだ、植物育成のはずが

2024-01-23 21:43:31 | いのち

11月から室内に入れ、天気のいい日に日光浴させてきた植物たち。

今年1月に入って低温日が続いていたので、

多肉植物以外は屋内に置きっぱなしになっていました。

植物育成ライトがあるから、まあいいかなと思って。

水遣りも春~秋と違い、表面が乾いて数日経ってからあげたらいいので

私は世話もせず、昨今はただボーッと見ているだけです。

しかし、ぼんやり見ていたある時、

イノモトソウの葉のあちこちが球状に丸まっているのを発見しました。

その球をブチッと千切って広げてみると、

案の定、中で虫がぬくぬくとして葉を食べています。

 

冬になれば虫は勝手に死ぬと思ったら大間違いでした。

 

ある晩、いつものようにぼんやり葉っぱを見ていたら、

ありゃりゃ、庭の紫陽花にくっついていたカメムシさんまで室内移動していました!

カメムシは昨年日本国内で異常発生したそうですね。

週刊文春の1月18日号に(松本人志関連の記事が読みたくてネットで買った)

「カメムシの死ぬ頃でありタイヤ替ゆ」(滋賀県 隆松 70歳)

という句がありました。

越冬できないと人々が思うカメムシさんですが、

10℃以上あるこの室内ではまだ生きていました。

目と触覚、身体の形がなんともキュートです。

この撮影の後間もなく、カメムシはいずことも知れず隠れてしまいました。

 

さて、毎日毎晩ボーッと観察を続けていたら次に飛び込んできたのはこれ、

なんと!斑紋夜盗(ハンモンヨトウ)の野郎です。でかい!

 

下の多肉植物(朧月夜)を堂々と食べている姿を発見した時は吃驚仰天しました。

昼間は全く無傷だったのに、夜、短時間でここまで酷く食い荒らすとは( ;∀;)

ヨトウ蛾の幼虫も冬は死ぬはずなのに、

部屋が暖かいのでこんなに丸々と育ったようです。

 

植物にとって過ごし易い環境は虫たちにも同様なのですね。

私としては植物だけのための特権的環境を付与したつもりだったのですが、

植物と虫は切っても切れない仲なのでしょう。

なんやかやで、もうこの室内育成も2カ月半が過ぎました。

弥生三月の中頃から徐々に庭に戻す予定です。

 

その後、カメムシはさすがにもう死んだかなと思っていたら

一昨日の夜、室温が13℃と暖かかったためでしょう。

ブーンと虻みたいな羽音をたてて部屋を飛び回り始めたではありませんか。

時々天井に停まります。

このカメムシは春まで生き延びられるでしょうか。

ヨトウムシどもに対してとは全く違う待遇で温かく見守る私です。

 

 

 

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正直者がバカ見る今の日本社会

2024-01-17 16:14:28 | むかむか

東京地検特捜部はあれほど大騒ぎして、立件したのはたったの3人。

トカゲの尻尾切りで安倍派幹部5人衆の脱税泥棒は逮捕されないのだそうだ。

何それ?初めからこの筋書きだったのかい。

国民を馬鹿にするのもたいがいにせい!

 

2023年4月に東京地検特捜部長に就いた伊藤は就任時、報道陣の取材に

「正直者が馬鹿を見る社会をなくしたいという気持ちから検事になった。社会に潜む不公平、不公正な犯罪を摘発したい」

と語った。(朝日新聞 2023年4月10日)

この大嘘つき野郎。

こうなったら検察審査会=国民の出番だ。

それにしても、腹が立つなあ!!

このむかむかを解消するには、

やはり、もう、選挙で庶民の生活を第一に考える政党を選ぶしかないなあ。

・・・・・・・・・

   生まれた土地は荒れ放題   

   今の世の中   

   右も左も真っ暗闇じゃござんせんか   

   筋の通らぬことばかり   

   右を向いても左を見ても   

   ばかと阿呆のからみ合い  (鶴田浩二「傷だらけの人生」より) 

 

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1月の植物たち:河川敷編

2024-01-16 18:56:25 | 自然

心中穏やかでいられないことのあまりに多い今日この頃、

気持ちが鎮まるのが近所の河川敷への散歩で草や木を見るひとときです。

大阪市のすぐ隣の尼崎市園田には藻川と猪名川という二つの川があり、

藻川へは我が室から徒歩2分の近さなので

朝昼晩、一日何回でも行けるのですが私もそこまで暇ではありません。

河川敷は舗装されているところも、されてないところもあります。

 

⤵下は枯草が地面を覆い、歩くとフワフワするお気に入りの道で、

私は「アボンリーへの道」と勝手に名付けています。

 

今日も逃げ惑う人びと、殺され斃れる人びとが

この地面の向こうに確かにいるのに、

ここはこんなに穏やかなのが、申し訳なくやるせない思いです。

世界中、一刻も早く平和な日常が戻るよう心から願います。

 

⤵可愛いセンダンの実をみつけました。

 

⤵河川敷なのに自然に生えて成長した雑木がミニ林を形成しています。

⤵セイタカアワダチソウがまるで子羊や子象のよう。

⤵カラスノエンドウとホトケノザ、1月中旬でもう花が咲いています。

去年の同時期は今年より寒かったので枯草だらけだった気がします。

  

 

⤵靴箱の上には散歩のときに採取した

オギ、セイバンモロコシ、野ゲイトウを飾っています。

今日新たにセンダンも加えました。

緑色のは庭に自生するアオオリズルランの子どもです。

 

天災、人災で苦しむ人々に早く平穏な日々が戻ることを

祈りつつ……。

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岸田内閣スゴイ!「被災者に20万円貸します、エヘン」

2024-01-12 11:21:05 | 災害

「マヌケでアホな上にシミッタレ、薄情。

岸田文雄さん、キミは総理のうつわじゃないよ」

X(旧ツイッター)でこの憤激の呟きを見て、どういうことかと

元記事のSmartFlashを読んでみた。

岸田首相、地震の被災者に「最大20万円貸します」であふれる憤激「こんなひどい政府聞いたことない」 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌] (smart-flash.jp)

もともと、庶民の苦しい生活に無関心、冷淡な首相だと知ってはいたが、

最大たったの20万円」しかも給付じゃなくて「貸します」には脱力した。

緊急かつ一時的に生計の維持が困難になった人に生活費を貸し付ける「緊急小口資金」の対象に

被災者をも含めるというものだ。この貸付は一回限りで、毎月20万円ではない。

もちろん、それでもないよりはましだろう。

しかし、メインの金銭援助がこれではいくら何でも酷いじゃないか。

いの一番は「貸付」じゃなく、「援助金無償給付」だ。

外国に出かけて巨額のお金をばらまくくらいだから、

基礎基本の国内の緊急事態にも、当然備えがあるんだろう。

写真では内閣の面々が、みんな真顔で無意味に防災服を着て座っている。

この人たちが相談して貸付してやると決めたんだな。

みんな永田町のお城のお貴族様なんだ、とつくづく思う。

人的救助もケチり、金銭的援助はスズメの涙未満。

ツイッターには、

《住むところも失い家族も失い20万貸付って岸田政権と厚生労働省は鬼か》

《被災地では仕事も無いし働く事も不可能 借金だなんて悪魔の所業だ》

《こんな酷い政府聞いたことないぞ》

などのコメントが並ぶ。

これが普通の反応だろう。

「貸します」の前にまず、「無償給付します」が当然だ。

みんな、庶民を迫害する政党を選挙で選ぶの、もういい加減止めない?

 

ちなみに東日本震災の際、厚生労働省は次のような支給をした、とある。

今は当時(13年前)より物価が上昇しており、この金額では不十分だとは思うけど、

それでも当時の政権の方策は、今の岸田よりずっと人間の温かさを感じるわ。

災害弔慰金:東日本大震災で死亡された方の遺族には、災害弔慰金が支給されます。
支給額は、[1]生計維持者の方が死亡した場合 500万円 [2]その他の方が死亡した場合 250万円
です。また、震災により重度の障害を受けた方には、災害障害見舞金が支給されます。
災害弔慰金・災害障害見舞金は、市町村から支給されます。」

生活復興支援資金貸付被災された低所得世帯(被災したことにより低所得世帯となった場合を含む)の方は、しばらくの間の生活費や転居費など、生活の再建を支援する生活復興支援資金の貸付が受けられます。

・一時生活支援費(当面の生活費):月20万円以内(貸付期間:6カ月以内、最大120万円)

・生活再建費(住居の移転費、家具などの購入に必要な経費):80万円                                                                                                             ・住宅補修費:250万円以内」(厚生労働省)

 

 

 

 

 

 

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ポンコツ総理、どこも行かないのに服だけ作業服

2024-01-09 23:45:29 | ま、とにかく

能登では輪島、珠洲など孤立集落がいまだに全容把握もされないまま、

まるで姥捨て山状態だという。

 

災害救助は初動が非常に重要で、48時間経つと生命の危険が一気に増すと言われる。

日本は、阪神淡路大震災、311東日本大震災、熊本地震等、

数々の地震災害経験を蓄積しているのに、

今回、未だかつてないレベルでポンコツだ。

阪神淡路では第10師団が宿営地も設置せず、2~3日寝ないで救助活動した結果、

多くの命が救われた。

その教訓を得て、311でも菅直人首相が5万人の自衛隊員を早急に現地に派遣した。

ところが、

今回の能登地震への派遣は熊本地震よりはるか少ない。⤵

 ↑東京新聞 自衛隊派遣、なぜ小出し?熊本地震時の5分の1 対応できない救助要請たくさんあったのに…首相の説明は:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

 

政府は、自衛隊の「逐次投入」とか「初動の遅れ」を指摘されて

道路が寸断されて通れないから、復旧を見ながら行く、と言ったとか。あほか!!!

何のために自衛隊には空から救助できる第一空挺団が存在するのか。

 

地震で救助を待つ人々をしり目に、

岸田首相は1月4日、フジテレビでにこやか会談なんかやっている。

彼は服装だけ災害ファッションに身を包んでいるが、

作業服を着るのは、普通現場に行くためだ。

おしゃれしてるんじゃないんだよ。

挙句に、

自衛隊はこの事態を横目に習志野で大規模災害訓練していたとか。

いくら自衛隊が救助能力を磨いたって、それ何のため?

自衛隊員だって指揮命令がなければ現場に行けないから、

きっと非常に歯がゆい思いをしているだろう。。

ほんとに、ほんとに、日本の政府は何やってんねーん!!!!!

 

 

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YOSHIKI、募金における有名人効果について述べる

2024-01-07 14:05:49 | 日本事情

日本で暮らしているとネットで嫌でも目に飛び込んでくるのが

他人の善行を揶揄したり、貶めたり、皮肉ったりする言動だ。

これを見るたび現代日本社会の低劣さを感じ、ゲッソリ、クサクサする。

新しいところではYOSHIKI(ヨシキ)の今回の能登地震災害復興募金だ。

ヨシキが1000万円だか1億円だか(どっちにしても私には無縁な金額)の寄付を

公表したら、早速「売名行為だ」と非難する声が上がっているらしい。

その声をむりやり善意に解釈して、

「善行はしゃしゃり出ずにひっそりと」が日本古来の上品な謙譲の美徳であるから、

ヨシキも日本人なら名乗らず、こそこそ寄付すべきだ、と言いたいのか。

しかしながら、現代日本は国際社会の波に洗われる中で

「謙譲の美徳」を発揮する程度・場面・状況が大きく様変わりしている。

「売名行為しやがって。その善意、嘘くさいわ」

などと口を歪めて非難する対象は、

その人が普段よほど変なことをしていて、

募金やボランティア、署名などするはずがない人格の場合に限ったほうがいい。

ヨシキには、びっくりするほど一貫性がある。

アメリカで2010年「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を創設する前から、

*1995年阪神・淡路大震災:被災地の小中学校にピアノを寄贈。

*2009年中国・四川大震災:被災地に楽器と音楽室を寄贈。震災孤児となった子どもたちをX JAPANのコンサートに招待。

基金を立ち上げた後も、 

*2011年東日本大震災:発生後すぐに自身のクリスタルピアノのオークション収益金など合計1300万円以上を寄付。

*2015年:X JAPANの東日本大震災復興ライブの収益金2800万円以上寄付。

*2016年:自身のドラムセットのオークション収益金600万円以上を震災復興に寄付。

*2016年熊本地震:1000万円寄付。

*2018年北海道胆振東部地震:1000万円寄付。

*2019年房総半島台風:1000万円寄付。

*2019年東日本台風:1000万円寄付。

*2020年:被災から9年後の東日本大震災被災地支援のため、日本赤十字社へ改めて1000万円寄付。

*2022年~2023年:ウクライナおよび周辺諸国で増大する避難民のために、国際移住機関(IOM)へ3度にわたり合計3000万円の支援を実施。

*2021年:コロナ禍でメンタルヘルス問題を抱える音楽クリエイターや業界関係者支援のため、音楽チャリティ団体「MusiCares(R)」へ日本円にして1000万円以上寄付。

出典:(YOSHIKI「寄付は、公開した方が良い」 能登半島地震被災地支援のため1000万円寄付(クランクイン!) - Yahoo!ニュース

もちろん、寄付が税金対策だという側面もあるとは思う。

しかし、税金でごっそり没収されるより、

被災地に送った方がお金も有意義ではないか。

少なくとも、ヨシキのこの何十年にも及ぶ義捐活動には

誰も一片の不正とて指摘できないだろう。

 

困っている人たちに手を差し伸べる行為をしている有名人は

ヨシキに限らず大抵バッシングを受けているが、それ、バカじゃないかと思う。

ヨシキが主張するように、芸能人や人気スポーツ選手が募金したら、

(あ、私も募金しよう)と気付く人も多くいる。

有名人の募金活動は、実に効果的な社会貢献になるのだ。

売名だ、ヘチマだと言ってる人たちは、

自分は他人を揶揄する以外に何ができるのかを真剣に考えたらどうか。

 

 

 

 

 

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これでもかとばかりに大事件が次々と

2024-01-05 22:08:33 | 日本事情

年末年始に次々と酷い出来事が日本列島を襲っている。

それでなくても戦争で毎日人が亡くなり続けているのに

初春を祝う気持ちなどさっぱり湧かず、

かろうじて傍の川をたどり、枯れた野ゲイトウを摘んできて飾ったのみ。

ガザは疫病が蔓延し始めているという。

パレスチナ人を皆殺しにするつもりのイスラエルは攻撃を止めない。

小寒の能登は寒さが骨身に染みるだろう。

救援物資を運ぶ道路は通行できるようになっただろうか。

ま、とにかく今できることは義捐金だ。

東京新聞の望月衣塑子記者が「募金詐欺に気を付けて」と言っていたので、

ガザは「国境なき医師団」一択にしているが、

能登地震は直接自治体にするがよかろうと石川県を検索したら

「義捐金は故郷納税で」とあり、

しかも今、石川県は災害との戦いで忙しいから

代理で茨城県境町がやってくれるという(茨城県にそんな町があったのか)。

義捐金なのでお土産だのはもちろんない。

必要事項を記入して送ったところ「登録しました」とメールが来たが

「寄付を受け付けました」という文言でないので何か不安だ。

まさかこれも詐欺ではあるまいが。

とにかく、これ以上犠牲者が増えませんように……。

いのちがぞんざいに扱われませんように……。

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1月1日地震あり

2024-01-01 23:36:53 | ま、とにかく

日本語の「明けましておめでとう」には

「忘年」と「リスタート=再出発」の意味があるというが、

忘れられないし、忘れたらだめなことが過去に積み重なって存在し、それが歴史を作っている。

そんな過去を振り返る正月にしようかと思うもつかの間、今度は地震だ。

 

近所に住む息子が散歩がてら味噌雑煮(餅抜き)を食べに来て

ぺちゃくちゃしゃべって帰った後、

2024年1月1日午後4時過ぎ、船が揺れている感覚が到来。

気分だけでなく、台所にぶら下げてあるコーヒーカップがカチャカチャ鳴るので、地震だと分かった。

室内に干した洗濯物やら、植木のパキラ・クワズイモの葉やらも揺れている。

私が地震が怖くなったのは阪神淡路大震災からで、

これだけ揺れたら部屋にいない方がいいと判断し、マンションの外に出た。

意外に、近所の人が一人出ているだけで、

「地震ですね」「電気が揺れましたから」など控え目に話し、一分ほどで部屋に戻った。

もう地震は収まったのに船揺れ感覚が続くので植物との対話をするも鎮まらず

その後ベッドにもぐって寝てしまった。

夜中(今)起きてグーグル、ヤフーを検索すると、尼崎は震度3だった。

阪神淡路大震災のとき、当日のみならず何日も震度3レベルの揺れがあったと思う。

 

時とともに薄れていたが、一瞬にして蘇る過去。

戦争でも地震でも、その時は(絶対二度と体験したくない)と思うのに、

個人の記憶も人類全体の記憶も薄れ忘れて、また繰り返す。

必死に呼びかけるネットニュースのアナウンサーの姿は嘘ではない。

しかし、薄れ忘れて他人事になる。

人は、過去を見つめ続けることで未来の希望が開けるのに、

忘れちゃうんだからなあ・・・・・・

 

2024年1月1日、

昨日までの続きは地震で始まった。

 

忘れても、忘れても、また思い出すことはできる。

下は今回の地震地域・原発マップ。

地図、、「2024年1月 1日 1月 16時10分頃 最大 全国の原発マップ 津波情報 1月2日 2時30分 津波情報1月2日2時30分発表 発表 度6弱 4 5 度 tenki.jp」というテキストのグラフィックのようです

 

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