毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

放射能汚染水を海に流すこと

2023-08-29 15:45:07 | 脱原発

なぜ太平洋は「太」で大西洋は「大」なの?/大人の最強雑学(27 ...

8月24日、私が属する日本の政府は

2011年の原発事故によって流出し続けている放射能汚染水を

貯めているタンクが満タンに達しつつあるという理由で、

再処理したうえで海洋に放出し始めました。

また、それを受けて中国政府は日本の水産物輸入を全面停止しました。

今、それについてネットは、二つのキャンペーンで覆われている感があります。

一つ目は、放射能汚染水は再処理によって安全値まで薄められているので

何の問題もなく安全だということ、

二つ目は、中国が日本の水産物輸入を全面停止したことは

科学技術が分からない愚かな行為だということです。

私はこれらの二つともに疑念を持つものです。

まず一点目の汚染水は薄められているので安全だという主張ですが、

皆さんは2011年の原発事故前、被爆限度の基準値は1ミリシーベルトだったのが、

事故後、急に20ミリシーベルトに緩和されたことがあったことを覚えていますね。

基準値は政府の都合のいいように変化するという事実を私たちは知っています。

ですので、私はまず、基準値そのものについて信頼することができません。

また、基準値以下に「薄められたから安全だ」というのも変だと思います。

「薄められた」ということは、「まだ含まれている」ということであり、

100%の危険が50%の確率になろうが、10%になろうが、

0%ではないということです。

少しぐらいの犠牲は我慢すべきだという傲慢な考えが

この発言の根っこにあるのではないでしょうか。

さらに、汚染物質がまんべんなく均等に薄められて海に広がるかなど

誰にも分かりません。

福島原発事故後、周辺地域から遠く離れて、

ホットスポットという高濃度汚染地域が点在したことを考えれば、

均等にまんべんなく世界の海に広がることなどwho knows?です。

岸田首相は、「全責任は自分が持つ」と言ったとのこと、

命の責任をどうやって取れるのでしょうか。

(死んだら賠償金を支払うからいいわ)と思っているんですかね。

その賠償金は岸田首相が個人資産で払うのではなく

国民から搾り取った税金ですよね。

何もかも、なし崩し的に国民を慣らし、麻痺させ、実行していく現政府のやり方を

私たちは何百回も目の当たりにしてきました。

今日・明日の事だけ、自分の事だけ考えて政権を選択することを止めなければ

残念ですが、この国はもっと、もっと、酷くなるでしょう。

 

中国の水産物輸入全面停止について

岸田政権が抗議するようなことを言っていますが、

厚顔無恥もたいがいにしなければなりません。

実は、中国のみならず、

太平洋島しょ国にも日本政府への強い批判があります。

マーシャル諸島のヒルダ・ハイネ前大統領は

「海洋放出計画を決める前に相談せず、

放出開始を決める最終段階になって頭ごなしに説得されても理解はできない」

と怒りを露わにしたそうです。

北マリアナ諸島の議会でも、同様に反対決議が採択されています。

太平洋島しょ国は、

大国の核実験や核廃棄物処理で散々な目に遭ってきた歴史を持ちます。

日本が、海に汚染水を垂れ流すことは、

海を生活の糧として生きる島しょ国の人々に

「小さい国は大国の為すことに黙って従え!」

と言っているに等しい行為です。

日本政府に賛成するキャンペーンをネットで繰り広げる人たちは

生活の土台が覆される人々の恐怖を少しでも思う心があるのでしょうか。

外国のみならず国内でも

福島をはじめとする地元の漁業を生業とする人たちへの

納得いく説明を何もしていないとのこと、

小学生が政治をしているのではないはずですが、

あまりのお粗末さに

言葉では到底言い表せない気持ちです。

 

⤵下の写真はhita-noさんのブログhttps://blog.goo.ne.jp/hita-noからお借りしました。

マレーシア一万人規模の集会で日本の放射能汚染水海洋放出に抗議する子どもたち。

フィジー諸島でも抗議集会。

参加者の声:

It’s disrespectful to our rights as human beings. The Pacific, although we have a lot of small countries,  we are still human beings. And we deserve to have our rights, our dignity, and our freedom to be respected. The dumping this nuclear waste in our ocean is a horrendous and horrible move by Japan.  

(私訳)それは私たちの人間としての権利を踏みにじるものです。私たち太平洋諸国はとても小さい国々であっても、それでも私たちは人間であり、尊重されるべき人権、尊厳、そして自由を持つに値する存在です。日本が私たちの海にこの核のゴミを捨てることはとてもむちゃくちゃで恐ろしい行為です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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夏の庭の成れの果て

2023-08-26 17:31:25 | 裏庭

⤴裏庭の青じそが鬱蒼としています。その一枚いちまいをよく見ると……。

 

季節が静かに移動し始めていますね。

今夏を振り返ると

戦いが一区切りしたかのごとき感慨が胸を浸します。

何をそんなに闘ったのかと言いますと、

植物たちを守る戦いであります。

まず、水遣りね。

7月の梅雨明け以降、一気に猛暑になりました。

Youtubeで水遣り専門家が、

「遅くとも午前9時までに乾いた土にたっぷり遣りなさい。」と言っていたので

起きたてのぼうっとした意識でふらふらと、

まず、私の一室のあるマンションビル前の小さい花壇に

やかんの水を運ぶ日々が始まりました(毎朝2往復)。

我が裏庭は朝は日が差しませんから、そんなに慌てなくてもいいのですが

マンション前の花壇は南向きでカンカン照りの日向です。

午前9時でもすでに日差しは厳しく、

花や植木たちは「何しとんねん、早く、早く、水くれ~~!!」

と身悶えしています

実は、朝に弱い私などでなく、他の住人たちがやったっていいのです。

第一、その花壇に私が植えた花や木は一本もありません。

勝手にというか、自主的に花やらハーブやらをそこに植えた当人達は

いったい何をしているのか、なぜ植物たちの渇きに想いを至らせないのか。

毎朝、ぼおっとした頭で水を遣っているうちに

私は「マンションの水遣り係」という定位置についている自分を

不承不承認めざるを得ませんでした。

 

もう、暑さのピークは過ぎ、しかもここ数日は毎日適度にお湿りがあって

私は係りの仕事から解放され、自室に引き籠もれます。

やれやれ。

 

マンション前の花や木の水遣りは夏の一日のスタートで、

その後、いよいよ自分の裏庭の植物たちを見回らなければなりません。

「庭の草木の手入れ」などと聞くと

どれほど平和でおっとりのんびりしているかと思われるかも知れませんが、

現実は、汗水たらした大作業なのです。

しかも、あまり日が当たらないせいでしょうか、

我が裏庭の植物にはやたら病虫害が発生するのです。

見てください。

 

紫蘇の葉の白い斑点は葉ダニでしょう。

酢を葉の裏表に丁寧に噴霧すると効果があるそうですが、

私はすでに3個も噴霧スプレーを壊しています。

 

⤴柑橘類(柚子だか八朔だか)の葉に虫が這った白い跡がありますね。

見つけたら直ちに(虫を)手で潰すのですが、このように跡が残り、

たくさん這い回られた葉は写真のようにボロボロになります。

 

⤴これは3週間ほど前のものですが、アゲハが頻繁に卵を産み付け、

ちょっとうっかりしていると、卵はすぐ幼虫になり葉をむしゃむしゃ食べるのです。

⤴ベニフキノメイガに酷く食べられてしまったレモンバーム。

それでも写真に新しい芽が見えますね。弱いけど強い植物です。

ベニフキノメイガは他にもスペアミント、ローズマリーなどを

むしゃむしゃ食べる腹立たしい虫です。

でも、どこかで(あら、今年も遇ったね)とお馴染みと思う適当さが

我が心にあります。

⤴三つ葉が種を落とす時期になりました。

⤵種を落とすと同時にまた新芽をつける三つ葉もスゴイ植物です。

一年中採取できて、私の貧しい食卓に緑を添えてくれる

感謝するしかない和ハーブです。

 

⤵三つ葉同様、若い芽を次々芽吹かせる芹(セリ)。

写真は芹の花です(不鮮明で残念。スマホで撮ったので)。

確か春にも咲いていました。

これも三シーズン採取できます。ありがたい……。

 

⤵最後の写真は、最も収拾がつかなくなった

我が庭の一角=ミニジャングルです。

三つ葉、芹、ミニトマト(種は蒔いていないのになぜか生えてきた)、紫蘇、

その他、名前の分からない野草がぐちゃぐちゃに生えているところで、

まだ成熟していない赤とんぼが一休みしています。

もう、このコーナーは秋になるまで見て見ぬふりをする所存です。

 

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赤とんぼ赤くなる

2023-08-23 17:43:26 | 裏庭

 

裏庭に毎日来るトンボの赤い色が濃くなってきました。

赤とんぼにはアキアカネとナツアカネの二種類いるそうです。

兵庫県のアキアカネは普通まだ氷ノ山などの高地にいて、

9月後半に下界の水辺に降りてくると書いてある記事があり、

そうすると、低地の我が裏庭に来ているのはナツアカネなのかも知れません。

私は全くどちらでもいいんですけど。

 

 

うちのトカゲ(笑)は、この棲み処ですっかりくつろいでいるようで

しょっちゅう姿を見せます。

トカゲ的には今がのびのびできる気候だからでしょう。

しかし、冬になったらどうするんだ、

そんな小さい体でちゃんと自分で冬眠できるのかと

老婆心が疼きます。

以前、この家に引っ越してきてまもない冬に、

そうだ、土を入れ替えましょうと思いついて作業を始めたら

なんと地中で寝ていた蛙をほじくり出してしまったことがあります。

よもや、痩せた粘土質の土の下に生き物が寝ていようとは露ほども考えておらず

心底驚くとともに、

そうか、この酷い土も一応土なんだと認識したものです。

今年はせめて冬眠の邪魔をしないよう

秋までに冬支度をしてしまわないと……。

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「農業大事にしないやつは人じゃねえ」

2023-08-22 13:57:51 | 日本事情

環境に働きかけ、

そこから恵(めぐみ)を得る自然の再生産営為が「農」であり、

人間が生きていく上で欠かせない食を保証するものです。

まさに「農は国の大本」であります。

にもかかわらず、現在、日本国政府は何をやっているのでしょう。

コロナ禍で生乳があまったからと廃棄させ、

さらに飼っている牛を一頭殺せば15万円補助金支給すると。

酪農家が乳牛の血液とも言える生乳を泣きながら廃棄し、

毎日病気にしないよう大切に世話してきた牛までをも

殺す状況がこの間日本で続いてきたことです。

酪農家の心をえぐる無慈悲なやり口です。

そんな残忍な政策を酪農家に強いて、

日本政府は何と、外国から乳製品を輸入しているというのです。

1995年、ウルグアイラウンド合意に基づく(義務ではない)協定に従い、

毎年国内の乳製品の過不足に係わらず、

カレント・アクセス枠13万7000トンを輸入し続けてきて、

今年も例年通りの量を外国から買っているのです。

国内で酪農家の血と汗と涙の生乳を捨てさせ、

牛を殺させている、まさにその時に。

何それ?ふざけるなや、おまえ、どこまで国民バカにしとんねん。

と、関西弁の強力罵りパワーを発動してしまうくらい腹が立つ

JAPANESE 腐GOVERNMENT。

育てられ、成牛となった牛の顔が悲しい……。

 

その牛乳生産抑制策が、またもや乳製品不足という事態を招いているのを、

Toshihiko Yoroizukaシェフが、料理人の立場で

一週間前の8月16日に次のように書いていました。

(Toshi Yoroizukaフェイスブックより。上の牛の写真も同様です)

「はらわたが煮えくりかえる思いです。
国は、2015年から乳牛の増産化に踏み切り
多額の補助金も費やしていたにも関らず
コロナの影響を受け牛乳の余剰からと
昨年11月、乳牛を減らすことを促す新たな政策を打ち出しました。
今年3月から9月までに飼育する牛を殺すと、
1頭ごとに15万円の奨励金を支払うというものです。
生産者団体などからも5万円の奨励金が支払われるため、
あわせると、1頭あたり20万円が支払われることになります。
酪農家にとって一時金が支払われても
乳牛が減ることは収入減になります。
この新たな政策について、農林水産省や生産者団体は
需要と供給のバランスをとる為だと説明しています。
私はこのような政策は必ずまたバター不足を引き起こすと
警笛を鳴らし続けてきました。
そして先日乳業メーカーからきた文章をそのまま引用致します。
『昨今の生乳生産抑制に伴い様々な商品製造に影響が出る見込みとなっています。バターに関しては深刻で、メーカーからの出荷制限がはじまっております。』
又、菓子業界ではバター不足が深刻になり
メーカーからの出荷制限が起こり、
まずは業務用そしてスーパーなどのバターも無くなり始めます。
つまり一方では乳牛を殺し続け酪農家を苦しめ、減乳に務めながら、
その牛乳から作られる筈のバター不足で国民が苦しむ事になります。
こんな馬鹿な事があって良いのか?
実はこれが初めてではありません。
マスコミが騒ぎ出さないとこの様な矛盾を繰り返すのか?
2014年の時と同じく。
農水省を始め一流大学を出たエリート官僚の皆さん、
どうなされたのか?
あなた方は優秀なはず。
あなた方は国民の幸せを願っておられるはず。
こんな矛盾した政策を推し進めなければならない理由を教えて頂きたい!
私にはバターを輸入させる為の
(カレント・アクセス)悪政と思えてなりません。
(カレント・アクセスとバター不足の理由につきましては
また改めて説明致しますが5月19日付のFacebook&Instagramで説明しております)」

X(ツイッター)でカレント・アクセス枠についての画像を見つけました。⤵

我が人生で何千回もしてきたごまめの歯ぎしりを

またも繰り返していたところ、

下の動画に遭遇し、

藤井聡さん(京都大学)と鈴木亘弘さん(東京大学)の対談を聞いて、

ちょっと元気になりました。

やっぱり、言葉は人の心に入ったとき確実に影響力を発揮しますね。

私の関西弁の悪口(赤文字)は、この動画の影響です(笑)。

今回のブログタイトルもこの対談中の藤井聡さんの言葉をお借りしたものです。

 ↓     ↓     ↓

表現者クライテリオン特別シリーズ「農を語る」始動 第一回ゲスト:鈴木宣弘教授

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裏庭のトカゲが・・・

2023-08-18 20:46:14 | 裏庭

 

裏庭に人懐こいトカゲが住んでいると以前書きましたが、

そのうち大きいのと中くらいのが居るのがわかり、

さらに先日、三匹目に遭遇しました。

一番小さい赤ちゃんトカゲです。

これで大・中・小のサイズがそろいましたが、

このトカゲたちが家族なのかは分かりません。

しかし、先日朝の水遣り時に

3匹のうち2匹が密着してセリの脇にぼうっとしているのを見過ごし、

尻尾を踏んでしまって、思わず「ごめん、ごめん。見えなかったわ」

と言うと、2匹はそそくさと移動して行きました。

仲良しのようです。

下の写真は一昨日の台風の朝、

赤ちゃんトカゲが軒下の煉瓦の上でこれまたぼうっとしていたものです。

トカゲは私がじろじろ見ても、「おはよう」と言っても、

数分同じ状態で固まっていました。

赤トンボもよく来ます。

この棒の先端は人気があるようで、

別のトンボが(自分も停まりたいのになあ)とばかりに

何度も周りを飛び回っていましたが、

先に停まったこの赤トンボは完全無視でした。

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ジャニー喜多川の性加害をかばう「デヴィ夫人」の思考

2023-08-11 18:07:24 | 人権

「デヴィ夫人」さんがジャニー喜多川の性犯罪を告発した被害者たちの行為を

ツイッターで次のように非難したのは先月7月18日だった。

 
 
ジャニー喜多川氏の性加害問題が巷で取りざたされてもう長い。
被害を訴える7人が『ジャニーズ性加害問題当事者の会』を結成し、
国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会はこの7・8月での訪日を発表。
聞き取り調査を行うそうだ。
日本の、一芸能事務所の問題を国際機関が調査にくるというこの事態、
まったく腑に落ちない。
私はジャニー氏をよく知っている。
事務所の子を我が子のように愛しく大切に可愛がり、
ワゴンにたくさんのお弁当を乗せて、自ら各楽屋に配っていた。
ジャン=コクトーがジャン=マレーを愛したように、
そのような特別な世界、関係性というものはある。
ジャニー氏は半世紀に渡って日本の芸能界を牽引し、スターを育て、
その非凡な才覚で何億何千万という人々を楽しませ、夢中にさせてきた。
昨今の流れは偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒とく、日本の恥である。
既に日本中が知っていることをわざわざ世界に知らしめる必要があろうか。
これが旧ユーゴスラビアのセルビアやウクライナに侵攻したロシア兵による
非情な強姦致死であるとか、
ミャンマーのロヒンギャ、チベット・ウイグルの女性が
国軍に凌辱・強姦・乱暴されたというのなら分かる。
ジャニー氏が亡くなってから、我も我もと被害を訴える人が出てきた。
死人に鞭打ちではないか。
本当に嫌な思いをしたのなら、その時、なぜすぐに訴えない。
代わってジュリー氏が謝罪も済ませているのにこれ以上何を望むのか。
 
東山紀之氏は被害を訴えた元jr.たちの発言を「勇気ある告白」と表現し、
「ジャニーズ」という名前の廃止についても言及した。
その才能を見出し、育て、スターにしてくれたジャニー氏に対して、
恩を仇で返すとはこのことではないか。
非礼極まる。被害を訴えている人々は国連まで巻き込んで、
日本国の日本人として、そんな権利がどこに与えられていると思っているのか。
あまりにも嘆かわしく、恥ずかしい。
 
この「デヴィ夫人」さんは、ジャニー喜多川と仲良しだったそうだ。
友人としてジャニー喜多川をかばい、
被害者の告発を「死者に鞭打ち」「慰霊に対する冒とく」「日本の恥」と罵り、
あまつさえ、ジャニー喜多川による年端も行かぬ子どもへの性加害を
ジャン=コクトーとジャン=マレーの同性愛と同等のものにすり替えている。
彼女には被害に遭った子どもたちに対する想像力も、もちろん気遣いもなく、
長年家族にも言えず、鬱病になるほど苦しんできた被害者に
「嫌だったらなぜすぐに訴えない?」と言う。
「日本の恥」は「デヴィ夫人」である。
どうしようもない思考回路の持ち主(つまり馬鹿)が
日本ではいまだに社交界の花らしいのである。
正確には「日本の恥」ではなく、「日本が恥=恥ずかしい国」なのだ。
それはともかく、
「お弁当配ったのだって、夜の性加害のためのグルーミングだし、
デヴィ夫人さんがジャニーの本当の友達なら
なぜすぐに犯罪行為はやめろと忠告しなかった?」と
被害者の一人、カウアン=オカモトさんは指摘している。被害者は冷静だ。
 
しかし、この「デヴィ夫人」の言い草に
1万3千人もの「いいね」がついているのが今の日本だ。
また、同じツイッターでウェブ意識調査部が
この意見についてどう思うか賛否を問い、69,205票の回答を得たところ、
賛成24.3%、反対75.7%という結果だったそうだ。
すごい国だな、日本。
 

⤴スタジオジブリ『風立ちぬ』から

 

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性被害で人生が変わった子どもたち

2023-08-08 20:57:39 | 日本事情

↑TBSnewsDIG より切り抜き

ジャニー喜多川の少年に対する”みだらな行為”は

何とすでに1965年に報道されていたそうです。

上の表にはありませんが、

1988年、フォーリーブスの北公次さんも『光GENJIへ』を出版し、

ジャニー喜多川から性被害を受け続けたことを告白しました。

北公次さん

北公次さんは波乱万丈の人生を送り、2012年63歳で亡くなっています。

彼は「ジャニーズ事務所と僕とどちらが嘘をついているか。僕は嘘をついていない」

と語ったそうです。

他にも多くのジャニーズ事務所に属していた子たちが被害者として名前が挙がっています。

それとは別に服部良一さん(作曲家)の息子さんで俳優の服部吉次さん(78歳)は、

70年前から2年半にわたり百回ぐらい

ジャニー喜多川からの性被害に遭ったことを最近記者会見をして公表しました。

服部さんは、

「何十年も黙ってきたが、4月にカウアン岡本さんが記者会見したことを知り、

(こんな若い子までまだ犠牲になっていたのか!自分が沈黙していたからだ……申し訳ない)

と、彼を独りにしないために公表を決意したそうです。

カウアン岡本さんが外国人記者クラブで会見(日本の記者クラブは無理だろうと判断)した後も、

YOU TUBEの「ARC TIMES 」や「ひと月万冊」などでは頻繁に取り上げられていましたが、

主要テレビ局は取材に来たのに報道はほとんどされずにスルーしていました。

テレビから核心的な報道はとっくに姿を消し、

本当のことを知ろうとしたらインターネットで検索するしかないのが

今のメディアの状況です。

家族にも言えず、ずっと隠して生きてきた被害者の中には

鬱病やパニック障害を抱える人も多いそうです。

下に被害者が生の声で語る動画を挙げます。

どうぞ、時間を割いてご覧いただけたらと思います。

(53) Alleged Victim of Johnny Kitagawa Speaks Out - YouTube カウアン岡本さん記者会見(最初だけ英語)

(53) 【特集】ジャニーズ性加害問題 当事者が語る心の傷 憧れの世界の中の「圧倒的な上下関係」背景に繰り返された性加害 問題に向き合うことで「子どもたちが安全に暮らせる社会に」【関西テレビ・newsランナー】 - YouTube 二本樹顕理さん

(53) 元ジャニーズJr./当事者の会代表 平本淳也さんに聞く/国連の異例の言及を受け、いま何を思うのか/ジャニーズ事務所に求めること - YouTube

(53) 【元ジャニーズJr.  石丸志門さんに聞く(第1部)】/「ジャニーさん、ごめんね」/でも僕は告発するよ/ジャニーズ事務所にいま求めたいこと<司会・尾形×望月> - YouTube

(53) 【元忍者 志賀泰伸さんインタビュー・緊急配信】いまジャニーズ事務所に求めたいこと/国連からの異例の批判を受け/メジャーデビュー経験者の訴え - YouTube

(53) 【元ジャニーズJr.】国会で証言 事務所に「真摯な対応」求める - YouTube 中村一也さん

(53) BBCドキュメンタリー「J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル」【日本語字幕つき】 - YouTube

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人類史上類を見ない性加害「ジャニーズ問題」ようやく進展か

2023-08-07 23:56:03 | 日本事情

国連部会「被害者の実効的救済を」 ジャニー氏の性加害問題で声明

朝日新聞デジタル

↑会見する国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会議長のダミロラ・オラウィ氏(右)と委員のピチャモン・イェオパントン氏=2023年8月4日午後3時14分、東京都千代田区の日本記者クラブ、小林正明撮影© 朝日新聞社 

少なくとも数百人以上の被害者を生んだ(実際は数千人とも)

人類史上類を見ないジャニー喜多川による未成年者への性加害問題が、

ジャニーズ事務所とテレビ・新聞等の主要メディアに無視・放置されてきた何十年もの時を経て

ようやく、動き始めました。

この国連人事委員会の会見によって

心にトラウマを抱え、命を削りながら訴えてきた被害者を救済する

道が開かれた瞬間、

35年間たった独りで訴え続けてきた平本淳也さんはじめ、

他の「当事者の会」メンバーは、感極まって涙していました。

(下に動画あり)

しかし、当のジャニーズ事務所は未だに、

被害があった事実をきちんと認めたうえで謝罪してはいません。

2004年に最高裁でジャニー喜多川に有罪判決が出たにもかかわらず、

肝心のジャニーズ事務所では

今年五月に藤島ジュリー景子社長が1分ちょっとの動画で

「世の中を騒がせたこと、被害を訴えられている方がた、関係者とファン」に

「深くお詫び申し上げます」と述べましたが、

同時に発表した書面では、

「告発内容が事実かどうか認めるのは容易ではない」と、

結局被害者の告発内容を事実と認めず、

「私は知りませんでした」と頬被りして現在に至っています。

人類史上かつてないこの悪質な問題を国連が認めたことで、

メディアともども、もはや逃げ場がなくなったと思いたい。

ようやく、これからです。

これは単にジャニーズ事務所だけの問題ではなく、

忖度だらけの日本のエンターテイメント業界や

人権感覚の希薄な社会総体の変革を突き付けるものです。

まだまだ書き足りませんが、続きはまた明日ね~(今夜中なので寝ます)。

(51) 【ジャニーズ問題】国連の会見に当事者は?……「やったぞ」「大きな一歩」喜びも、心のケア「何もない」 問われる“黙殺”社会 - YouTube

 

 

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スシローの子どもたち

2023-08-02 14:34:04 | 日本事情

今年2023年1月に起きた回転寿司スシローの迷惑動画事件は、

6700万円という高額な損害賠償金を請求した訴訟になりましたが、

7月31日、裁判所の調停を双方が認めてスシローは訴訟を取り下げました。

「子どもとは言え、二度とこういう事件が起こらないよう厳しく対処すべき」

「店の損害を考えれば法的に罰せられても仕方がない」等、

当初、その高校生を厳しく処罰することで

再発防止の見せしめとするべきだという声が大方だったと思います。

私も(本当にバカなことしたな。親はこれから一生この子とともに

償いの人生か…。親が本当に気の毒だな)と、身につまされていました。

ですので私は親と本人の立場を思い、調停が成立したことにホッとしています。

 

しかし、まだ

「被害を受けたのは業界だけではなく、

回転寿司を利用するユーザーにも選ぶ楽しさを半減させてしまった点では

影響は大きく今もまだ続いている。

謝って済む問題でもお金を払って済む問題でもない。」

という声もネット上に多く見られます。

それもそうだと頷きつつも、

私はこの事件の性質に関連する社会の変容について思わざるを得ません。

 

一つは、今が20年前とは全く違う情報回路を持つ社会——SNS社会だということです。

私が教員をしていた頃にも、問題行動をする子どもは

クラスに必ずと言っていいほどいました。

しかし余程でなければ、それが一般社会の目に晒されたり、

一瞬で全日本を駆け巡ったりすることはありませんでした。

スマホ無し、ツイッター無し、インスタ無しの時代だったからです。

今なら拡散に晒される可能性のある問題行動も、

教師や親、あるいは地域の大人たちの連携行動などで

何とかなることも多かったのです。

『夜回り先生』はその時代の代表的スーパー先生なのでしょう。

「子どもは間違って当たり前、失敗して当たり前なのだから、

そこから学んで成長したらいいんだ」という視点での

「子供の成長を見守る時間と空間」は従来、

子どもにとって身近な大人たちが子どもに保証するべく奮闘してきたものです。

残念ながら今の社会の「子ども育ての自然なネットワーク」は

以前よりさらにほころびが深刻になっていると思います。

 

もう一つ、この事件から見えるのは

この高校生は、回転寿司屋で誰が寿司を作って皿に乗せ、

醤油やガリを入れ物に入れて出しているのか

どんなことに気を配っているのかが全く見えず、

理解の彼方にあったということです。

ベルトコンベヤーで自動的にぐるぐる回ってくる寿司から

そこで働く人たちの姿が想像できる人はもちろんいるでしょうが、

大人でも、それを忘れている人も多いのではないでしょうか。

カウンターの外と中で、客と職人が言葉を交わしながら注文し、

職人さんが手ずから提供する昔ながらの寿司屋スタイルは

一部を除いて回転寿司屋に駆逐されつつあるのが今の日本社会でしょう。

 

昔ながらの寿司屋を愛して止まない人が詠んだ歌にこんなのがあります。

・タコ来(き)穴子来(き)、タコ、タコ来(き)、海老来(き) 稲荷も来(き)、ねこいらず来(こ)ず、ショーユも来(く)(小池光)

・これ何か これサラダ巻面妖なり サラダ巻パス 河童巻来よ(小池光)

私たちは昔ながらの寿司屋に行くのを止めて回転寿司屋を選択したとき、

実は何を捨てて、何を拾ったのでしょうか。

今さら回転寿司屋を打ち壊して、昔の寿司屋だけにするわけにもいきません。

私たちの欲望のまま実現した社会の今を、

スシロー事件の子どもたちの姿として心に刻むしかないのでしょう。

 *小池光さんの短歌は『短歌の友人』(穂村弘著)からの引用です。

 

———大好きな映画『Stand By Me』のワンシーン。夏休みですね。

 

 

 

 

 

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