毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国の皆さんへ」2014年11月30日(日)No.1041

2014-11-30 21:08:54 | 日本事情

中国の皆さん、

中国にいたとき、「日本は言論・報道の自由があっていいですね」

という言葉を何度も聞いたことがあります。

でもね、今の日本は「そんな時代もあったかねえ」みたいな雰囲気なんです。

自民党政府がテレビ局に対して「政府に都合の悪いことは報道するな」と

圧力をかけるような国に成り果てているんですよ、今の日本は……。

そのうち「中国政府もびっくり!」の大政翼賛国家になってしまうかも知れません。

このまま、国民が安倍政権を支持し続ければ、間もなくその日が来るでしょう。

今度の選挙はそういう意味で、

日本に住む全ての人々にとって明暗を分けるものになります。

 「大政翼賛国家」って、意味分かりませんか。

下のぼうごなつこさんの4コマ漫画のような国です。

公平中立な報道を  2014.11.28                                                                                                                                              http://bogonatsuko.blog45.fc2.com/blog-entry-1359.html

まんがイラスト ぼうごなつこのページ

  

 下は日本の現在の姿を示す資料です・・・・・・。

 

(その1)毎日新聞 衆院選:自民 テレビ局の選挙報道で細かく公平性要請」

2014年11月27日 20時25分(最終更新 11月27日 21時41分)

自民党がNHKと在京民放テレビ局に対し、

選挙報道の公平中立などを求める要望書を渡していたことが27日分かった。

街頭インタビューの集め方など、番組の構成について細かに注意を求める内容は異例。

編集権への介入に当たると懸念の声もあがっている。

 

要望書は、解散前日の20日付。

萩生田光一・自民党筆頭副幹事長、福井照・報道局長の両衆院議員の連名。

それによると、

・出演者の発言回数や時間

・ゲスト出演者の選定

・テーマ選び

・街頭インタビューや資料映像の使い方

の4項目について「公平中立、公正」を要望する内容になっている。

街頭インタビューをめぐっては今月18日、

TBSの報道番組に出演した安倍晋三首相が、

アベノミクスへの市民の厳しい意見が相次いだ映像が流れた後、

これ全然、声が反映されてません。おかしいじゃありませんか

と不快感を示していた。

http://mainichi.jp/select/news/20141128k0000m040069000c.html

 

(その2)ノーボーダーがスクープ「安倍政権がテレビキー局に報道圧力」

https://www.youtube.com/watch?v=gDhBLJFTtUM

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「日本語アニメ吹き替えコンクール」2014年11月29日(土)No.1040

2014-11-29 21:39:48 | 中国事情

中国の大学の日本語学科では、

日本のアニメ吹き替えコンクールが盛んに行われている。

江西財経大学でも5年ほど前から始まり、ほぼ毎年の人気イベントになっていた。

何しろ優勝したグループには何百元もの賞金が出るのである。

(お金が封筒に入っていないのがおもしろかった。今年もそうだったのかな?)

日本語能力試験の直前であろうが、学生の都合もお構いなく

先生方は大学の都合を優先して日程を決めるのが常だったが、

今年もやはり、この時期に行われたとメールが来た。

 

下は今年優勝した三年生のチーム

(左から陳佳卿さん、廬京笑さん、丁春玉さん、李雪さん)。

どんなアニメを選んだか聞くと、

「妄想学生会」の第一部の第一話の4分から8分まで〉と返事が来た。

「妄想学生会」? なんだ、そりゃ。

中国の学生たちは日本の新しいアニメ・ドラマに詳しい。

今、私はアニメではなく漫画本で学生たちに教えてもらったものを読んでいる。

(荒川弘「銀の匙」とか)。

「『きょうは会社休みます』おもしろいですよ」とは丁春玉さんのお勧めだが、

確かにネットで調べたら、そんなタイトルのドラマがあった。

今度、見てみよっと。

 

↓賞金はたちまちゴージャスな晩御飯の資金となった。

写真は豪華東北料理だそうだ。よかったね!

       

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「DAILY YOMIURI が謝罪記事」2014年11月28日(金)No. 1039

2014-11-28 14:47:58 | 日本事情

 

今日、英字版読売新聞(DAILY YOMIURI:現在JAPAN NEWS)が

慰安婦についての英語記述で、1992年~2013年まで20年以上の間、

『慰安婦=日本軍によって売春を強要された女性たち』等と定義し、

85回にわたり「SEX SLAVE」と表現してきたことを

謝罪したという記事を見た。

時事通信 11月28日(金)8時59分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141128-00000021-jij-soci

 

皆さん、まさか、いくら何でもお忘れではないでしょう。

読売新聞が産経新聞とともに、ついこの間まで、

「日本軍が女性を性奴隷として扱ってきたかのごとく書き続けた朝日新聞の非国民性」

などと、最先頭に立って朝日新聞バッシングの旗振りをしていたことを。

 

英字版読売新聞(DAILY YOMIURI)は非常に多くの外国人に読まれてきた。

読売新聞社は自分も同様な内容を英語で記事にしながら、

国内向けに日本語で記事にした朝日新聞に対しては、

(ここまでやるか!)というほど声高に攻撃していた。

これ、日本人が英語読めないと思って、バカにしてるんちゃう?

 

しかし、国内向けと外国向けに慰安婦問題についての主張が異なることは、

何も読売に限らない。

当の安倍晋三首相がそうなのだ。具体例を挙げると……。

〈その1〉

2007年4月アメリカを訪問する前、

電話でブッシュ大統領に「十分慰安婦問題の謝罪」をしたというAFP通信の記事がある。

http://www.afpbb.com/articles/-/2206510?pid=1485757

―――――――――AFPBB NEWSここから引用

「従軍慰安婦問題の謝罪」、ブッシュ大統領が安倍首相を評価 - 米国」

(2007年04月04日 09:03 発信地:米国)

【ワシントンD.C./米国 4日 AFP】ジョージ・W・ブッシュGeorge W. Bush大統領は3日、旧日本軍によるいわゆる従軍慰安婦問題で、安倍晋三首相が謝罪したことについて評価した。

 国家安全保障会議(NSC)のゴードン・ジョンドローGordon Johndroe報道官によると、2人はこの日、電話で会談した。ブッシュ大統領は、安倍首相が「旧日本軍が強制的に連行した証拠はない」との認識を示した自身の発言に対し前月の参議院予算委員会で謝罪したことについて、満足感を示し、「今の日本は第2次大戦時の日本ではない」とコメントしたという。

〈その2〉

共同通信によると、2007年4月、安倍首相はアメリカのニューズウィーク誌のインタビューに

次のように応じた。http://www.47news.jp/CN/200704/CN2007042101000289.html

――――――――――共同通信 ここから引用

「責任感じる」と謝罪表明 首相、慰安婦問題で

 安倍晋三首相は21日までに米ニューズウィーク誌のインタビューに応じ、

第2次世界大戦中の従軍慰安婦問題について

「日本の首相として大変申し訳ないと思っている。

彼女らが非常に苦しい思いをしたことに対し責任を感じている」

と述べ、同問題では初めて「責任」に直接言及して強く謝罪の意を表明した。  

慰安婦をめぐっては、米下院が日本政府への謝罪要求決議案を審議しているほか、

米紙ワシントン・ポストが社説で安倍首相を「責任を軽減しようとしている」と批判。

このため首相は26日からの初訪米を前に、

米国世論の沈静化を狙って発言したとみられる。  

首相は「20世紀は世界各地で人権が侵害されたが、

日本にも責任があり、例外ではない」と強調。

同時に「われわれは常に自らの歴史に謙虚になり、

私たち自身の責任に思いを致さなければならない」とした上で、

旧日本軍の関与を認め謝罪した1993年の河野洋平官房長官談話を

継承する考えを重ねて示した。

2007/04/21 04:05   【共同通信】

 
 
 

―――――――――記事引用ここまで

このことから、安倍晋三首相が、外国向けと日本国内向け用に、二枚の舌を使っている、

即ち、嘘をついているということが分かる。

こんな不誠実な人間を私たち日本人は、国家のリーダーに奉っているのである。

どれほど国民が馬鹿にされているか、そろそろ気がつかないのだろうか。

 

慰安婦問題は、日本にとって恥ずべき、重苦しい問題だ。

(日本がそんなことをしなかったら良かったのに)と誰しも思う。

だからと言って(日本はそんなことをしなかった)とすり替えることは許されない。

歴史の真実というものがあるのだ。

最後に、長くなるが、日本の歴史学の専門家集団である歴史学研究会が、

「政府首脳と一部マスメディアによる日本軍「慰安婦」問題についての


不当な見解を批判する」声明を発表しているので参考に挙げさせていただく。

http://rekiken.jp/appeals/appeal20141015.html

 

                                

 声明  「政府首脳と一部マスメディアによる日本軍「慰安婦」問題についての不当な見解を批判する」



  2014年8月5日・6日、『朝日新聞』は「慰安婦問題を考える」という検証記事を掲載し、吉田清治氏の証言にもとづく日本軍「慰安婦」の強制連行関 連の記事を取り消した。

一部の政治家やマスメディアの間では、この『朝日新聞』の記事取り消しによって、あたかも日本軍「慰安婦」の強制連行の事実が根拠 を失い、場合によっては、日本軍「慰安婦」に対する暴力の事実全般が否定されたかのような言動が相次いでいる。

とりわけ、安倍晋三首相をはじめとする政府 の首脳からそうした主張がなされていることは、憂慮に堪えない。
 

 歴史学研究会は、昨年12月15日に、日本史研究会との合同シンポジウム「「慰安婦」問題を/から考える――軍事性暴力の世界史と日常世界」を開催す るなど、日本軍「慰安婦」問題について、歴史研究者の立場から検討を重ねてきた。

そうした立場から、この間の「慰安婦」問題に関する不当な見解に対し、以 下の5つの問題を指摘したい。

  第一に、『朝日新聞』の「誤報」によって、「日本のイメージは大きく傷ついた。日本が国ぐるみで「性奴隷」にしたと、いわれなき中傷が世界で行われて いるのも事実だ」(10月3日の衆議院予算委員会)とする安倍首相の認識は、「慰安婦」の強制連行について、日本軍の関与を認めた河野談話を継承するとい う政策方針と矛盾している。

また、すでに首相自身も認めているように、河野談話は吉田証言を根拠にして作成されたものでないことは明らかであり、今回の 『朝日新聞』の記事取り消しによって、河野談話の根拠が崩れたことにはならない。

河野談話をかかげつつ、その実質を骨抜きにしようとする行為は、国内外の 人々を愚弄するものであり、加害の事実に真摯に向き合うことを求める東アジア諸国との緊張を、さらに高めるものと言わなければならない。

  第二に、吉田証言の真偽にかかわらず、日本軍の関与のもとに強制連行された「慰安婦」が存在したことは明らかである。

吉田証言の内容については、 1990 年代の段階ですでに歴史研究者の間で矛盾が指摘されており、日本軍が関与した「慰安婦」の強制連行の事例については、同証言以外の史料に基づく研究が幅広 く進められてきた。

ここでいう強制連行は、安倍首相の言う「家に乗り込んでいって強引に連れて行った」(2006年10月6日、衆議院予算委員会)ケース (①)に限定されるべきものではない。

甘言や詐欺、脅迫、人身売買をともなう、本人の意思に反した連行(②)も含めて、強制連行と見なすべきである。

①に ついては、インドネシアのスマランや中国の山西省における事例などがすでに明らかになっており、朝鮮半島でも被害者の証言が多数存在する。

②については、 朝鮮半島をはじめ、広域にわたって行われたことが明らかになっており、その暴力性について疑問をはさむ余地はない。

これらの研究成果に照らすなら、吉田証 言の内容の真偽にかかわらず、日本軍が「慰安婦」の強制連行に深く関与し、実行したことは、揺るぎない事実である。
 

 第三に、日本軍「慰安婦」問題で忘れてはならないのは、強制連行の事実だけではなく、「慰安婦」とされた女性たちが性奴隷として筆舌に尽くしがたい暴 力を受けたことである。

近年の歴史研究では、動員過程の強制性のみならず、動員された後、居住・外出・廃業のいずれの自由も与えられず、性の相手を拒否す る自由も与えられていない、まさしく性奴隷の状態に置かれていたことが明らかにされている。

「慰安婦」の動員過程の強制性が問題であることはもちろんであ るが、性奴隷として人権を蹂躙された事実が問題であることが、重ねて強調されなければならない。

強制連行に関わる一証言の信憑性の否定によって、問題全体 が否定されるようなことは断じてあってはならない。

  第四に、近年の歴史研究で明らかになってきたのは、そうした日本軍「慰安婦」に対する直接的な暴力だけではなく、「慰安婦」制度と日常的な植民地支 配、差別構造との連関性である。

性売買の契約に「合意」する場合があったとしても、その「合意」の背後にある不平等で不公正な構造の問題こそが問われなけ ればならない。

日常的に階級差別や民族差別、ジェンダー不平等を再生産する政治的・社会的背景を抜きにして、直接的な暴力の有無のみに焦点を絞ることは、 問題の全体像から目を背けることに他ならない。

  第五に、一部のマスメディアによる『朝日新聞』記事の報じ方とその悪影響も看過できない。

すなわち、「誤報」という点のみをことさらに強調した報道に よって、『朝日新聞』などへのバッシングが煽られ、一層拡大することとなった。

そうした中で、「慰安婦」問題と関わる大学教員にも不当な攻撃が及んでい る。

北星学園大学や帝塚山学院大学の事例に見られるように、個人への誹謗中傷はもとより、所属機関を脅迫して解雇させようとする暴挙が発生している。こ

れ は明らかに学問の自由の侵害であり、断固として対抗すべきであることを強調したい。


  以上のように、日本軍「慰安婦」問題に関しての政府首脳や一部マスメディアの問題性は多岐にわたる。

安倍首相は、「客観的な事実に基づく正しい歴史認 識が形成され、日本の取り組みが国際社会から正当な評価を受けることを求めていく」(2014年10月3日、衆議院予算委員会)としている。ここでいう 「客観的な事実」や「正しい歴史認識」を首相の見解のとおりに理解するならば、真相究明から目をそらしつづける日本政府の無責任な姿勢を、国際的に発信す る愚を犯すことになるであろう。

また、何よりもこうした姿勢が、過酷な被害に遭った日本軍性奴隷制度の被害者の尊厳を、さらに蹂躙するものであることに注 意する必要がある。

安倍政権に対し、過去の加害の事実と真摯に向き合い、被害者に対する誠実な対応をとることを求めるものである。

2014年10月15日
歴史学研究会委員会




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「自分は憲法13条で生きようと思った(大江健三郎さん談)」2014年11月27日(木)No.1038

2014-11-27 17:07:20 | 文学

今週月曜日、生まれて初めて大江健三郎さんのお話を直(じか)に聞いた。

これは私としては生ボブ=ディランを見たのに匹敵する大事(おおごと)だった。

しかし、ボブ=ディランは中学生の頃から心であこがれ続けていた人だったが、

大江さんはそうでない。

岩波ブックレットの『取り返しのつかないものを取り返すために

            ――大震災と井上ひさし』

2011年刊行(大江健三郎・内橋克人・なだいなだ・小森陽一共著)

の講演記録が大江さんの文を最後まで読み通した初体験だった。

つまり、最近のことだ。

講演での大江さんの言葉は、かつて私が途中で投げ出した難解な小説とは違い、

和やかなユーモアに満ちた分かりやすいものだった。

それと前後して、中国の大学の日本語学科の「日本文学」で、大江さんの作品と再会した。

その「日本文学」の教科書(下)には、

遠藤周作、丸山健二、中上健二、深沢七郎、村上春樹、吉本ばなななどと並び、

大江健三郎さんの「人間の羊」が収録されていた。

これも、過去においてさんざん苦労して、結局、途中までしか読めなかった

「洪水はわが魂に及び」や「万延元年のフットボール」などに比べ、

ストレートに心に入ってきた。

その後は、日本に戻るたびに大江さんの本を1,2冊買って読んだ。

(大江さんの使う言葉は粘り強くて、しかも美しいな)と感じるようになった。

 

海外でしか反核スピーチをしない村上春樹氏とは違い、

大江さんは日本国内で核・原発問題に取り組む人々とともに歩み、経験を重ねている。

その一環として、11月24日「第4回・さようなら原発1000人集会」(いたみホール)での

基調講演があった。

 

 

しょっぱな、大江さんは

先ほどお話された福島から大阪に避難されている若いお母さんのお話は、

静かさと穏やかさに満ち、聞き手の皆さんもまた熱情をもって

静かに耳を傾けていらっしゃる。

このような皆さんが、これから将来を作っていく人たちだと確信します。」

と言われた。年配の方特有の嗄れ声だった。私の母もそうだった。

「こんな歳まで生きるとは想像もしていませんでした。」

と続けた。

大江さんがこの世界にいることで、

どれだけみんな歯を食いしばって頑張ることができるか分からない。

そんな存在が大江健三郎さんだ。

 

大江さんは1935年、愛媛県の山間の村に生まれ、

戦争中に軍国主義初等教育を受けた。

当時の校長は小学生に向かって、

「早く大人になって国のために尽くしなさい」

「天皇陛下の御ために死ぬのです」

「死んだら靖国神社に祀られます」

と話していた。

戦争が終わり、四国の村にもアメリカ軍がジープでやってきた。

それまで旧制中学校は松山市まで行かなければなかったが、

それは経済的に無理だった。

しかし、戦争の終わりとともに村にも新制中学校ができた!

大江健三郎さんにとって、人生で一番大きい変化は、

戦争が終わって日本国憲法ができ、その下に教育基本法ができたことだった。

大江さんは「自分はお調子者で、憲法13条で生きていくことにしました

と言う。

第13条〔個人の尊重〕・・・ 全て国民は、個人として尊重される。 

生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、

公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限の尊重を必要とする。

 

勉強が好きだった大江少年は、お母さんに大学に行きたいと話した。

お母さんは、

家にはそんな金はない。お前は森が好きなのだから村の営林署で働きなさい

と言ったが、大江少年は

「お母さんが大学を諦めろと言うのは、憲法違反なんだ」

と頑張った。お母さんもそれを聞いて驚き、

「そりゃ大変だ、死刑になるかも知れない」

と、翌日村長さんのところへ飛んで行った。

何がどうなったのか、村長さんは夜、家に封筒を持ってやって来た。

その中には大学の三年分の学費が入っていた。

・・・・・・・・。

大江健三郎さんの人生で最も大きい変化は

日本に新憲法と教育基本法ができたことだ、ということは頷ける。

その大江さんにとって、人生第二の大きい変化は、

2011年3月の福島原発事故だと言う。

概要を書きとめると次のようなことだった。

福島原発事故を忘れない。

忘れることができるようなことではない。

福島の事故を、私たちはまだ、償っていない。

 

人間社会にとって、『重要な』(インポータント)という意味よりもっと深い、

『本質的』(エッセンシャル)な意味でのモラルがないということは、

今、自分たちが生きている土地で、

これから将来の若い世代が生き延びることができないという状態だ。(註)

私たち日本国民は、福島の運命は自分たちの未来の姿だと認識していない。

今生きている場所のいくつかは、もう暮らすことができない。

それを子どもたちに渡すということは

本質的にモラルがない状態だ、ということだ。

・・・・・・・・・。

日本の国のしくみが根本的に変化したと受け止め、

日本人が、人間の新しい態度を決めたら、世界中の人々も共に行動するだろう。

これからの『新しい本質的なモラル』を決めたら…。」

 註)「本質的にモラルがないということは~生き延びることができないという状態だ。」という表現はミラン=クンデラ氏(チェコ出身作家)が述べた言葉だとことわった上で引用された。

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「日本語能力試験」2014年11月26日(水)No.1037

2014-11-26 20:42:37 | 日本語

来月12月7日は日本語能力試験が国際的規模で一斉に開催される。

海外ではどんな国で開催され、それぞれ何都市かを調べると下記の通りだった。

どの国が日本語教育に力を入れているかが、試験会場の多さである程度推し量れる。

中国本土の41都市は国土が広いことを考えても、

同様に広大な国土を持つロシアが9都市、

カナダ3都市、アメリカ合衆国15都市と比べれば、圧倒的に多い。

中日関係が如何に濃いかの証拠である。

 そして第二に開催地が多い国は、大韓民国の24都市である。

あの狭い国土でも24都市で日本語能力試験をするほど学習者が多いのだ。

日本の嫌中韓論者は、中国や韓国で日本語を一生懸命勉強している人が大勢いることを

想像したことがあるのだろうか。

本当に心が狭いったらありゃしない……。

 

アジア…19か国

・韓国(24都市) ・中国(41+香港1+台湾3) ・モンゴル(2) ・インドネシア(8)

・カンボジア(2) ・シンガポール(1) ・タイ(4) ・フィリピン(3) ・ブルネイ(1) 

・ベトナム(3) ・マレーシア(5) ・ミャンマー(1) ・ラオス(1)

・インド(6) ・スリランカ(1) ・ネパール(1) ・パキスタン(2) ・バングラデシュ(1)

・モルディブ(1)

大洋州…2か国

・オーストラリア(6) ・ニュージーランド(3)

中東・アフリカ…9か国

・イスラエル(1) ・イラン(1) ・トルコ(1) ・アルジェリア(1) ・エジプト(1) 

・モロッコ(1) ・ケニア(1) ・マダガスカル(1) ・南アフリカ(1)

東欧…11か国

・ウクライナ(1) ・ウズベキスタン(1) ・カザフスタン(2) ・キルギス(1) ・セルビア(1)

・チェコ(1) ・ハンガリー(1) ・ブルガリア(1) ・ポーランド(1) ・ルーマニア(1) 

・ロシア(9) 

西欧…12か国

・アイルランド(1) ・イタリア(3) ・イギリス(2) ・オーストリア(1) ・ギリシャ(1) 

・スイス(1) ・スペイン(4) ・デンマーク(1) ・ドイツ(4) ・フィンランド(1) 

・フランス(3) ・ポルトガル(1)

北米…2か国

・アメリカ(15) ・カナダ(3)

中南米…10か国

・メキシコ(2) ・アルゼンチン(1) ・エクアドル(1) ・コロンビア(1) ・チリ(1) 

・パラグアイ(5) ・ブラジル(8) ・ベネズエラ(1) ・ペルー(1) ・ボリビア(2) 

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「万博公園にお出かけ」2014年11月25日(火)No.1036

2014-11-25 11:37:52 | 日記

一昨日、23日に娘&孫娘と万博公園に行ってきた。

もともとは、公園の傍の阪急ホテル・エキスポパークで

「関西よつ葉連絡会」主催の集会と昼食会があり、

娘が孫をつれて行くと言うので、

(伝い歩きの子どもを連れての参加はたいへんだろう)と、娘を慮って志願したのだ。

実は、最近は「生産者と消費者を結ぶ産直野菜」とか、面倒くさい気持ちが勝っていた。

子どもが小さいときには千葉の産直無農薬野菜を配達してもらったりもしたが、

それは子どものために安全な食べ物を食べさせたい一心でしたことだ。

自分だけなら、けっこうどうでもいい。

この「子どもを生かすために最善を尽くす」というのは母性パワーというものだろう。

もし、このパワーが枯渇するならば、次世代に子どもが育たない。

自分が子どもを授かって、初めてそのような気になる女性も多いだろうが、

その体験をきっかけに、自分の子どもだけでなく、

どこの子も可愛く思えてくるのが母性パワーのすごいところだ。

我が娘も今、気合を入れて母性パワーを発揮している。

(もちろん、子を産まなくても天性の母性を持つ人もいる。そして、時には男性も)。

 

会場に着くまで知らなかったが、

何と、全体会のホールではC.W.ニコルズさんが講演してしていた。

残念ながら、娘が参加したのは

「もず・はとの間」の尼崎の分科会だったので聞けませんでした。

娘が「もず、はと…。もっといい名前無いんか?」

と百舌鳥・鳩差別とも取れるつぶやきをしたのを私は聞き逃さなかった。

でも、上関から来た若者(祝島出身のUターン組)の熱い発言や、

祝島の暮らしぶりを紹介されて、めちゃ影響を受けた(ああ、祝島で暮らしたい)。

下は祝島近辺の瀬戸内海に棲むというスナメリの帽子をかぶった孫娘。

集会後、生産者と消費者が昼食会で交流。

阪急ホテルエキスポパークの食事会場で、産直の素材ばかりの豪華メニューを、

なんとバイキング形式で食べ放題し、

大大大満足の三人(孫娘は小さいくせに、たいへんな大食いである)だった。

 

その後は、万博公園で紅葉を愛でつつお散歩。

好天に恵まれて、家族連れ、カップル、友人同士や、紅葉を撮影する人など、

「これぞ普通」という和やかな風景だ。

こういう温かさには、ついモジモジしてしまう。

幸せを享受することに慣れていないっていうか(笑)。

しかし、これは明らかに至福の時だった。

 

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「元自衛官の話を聞いた」2014年11月23日(日)No.1035

2014-11-23 21:25:07 | 日本事情

一昨日、大阪のおばちゃんと言われたくないフミちゃんと神戸に行った。

元自衛官泥憲和(どろ・のりかず)さんの出版記念講演会に出かけたのだ。

金曜日午後6時の元町通は人通りも少なく、店頭に並んだクリスマス商品が、

一層わびしさを感じさせるようなちょっぴり寒い夕方だった。

こういう街の姿を見ても、アベノミクスが成功しているということには同感できない。

  

さて、元自衛官の話だ。

泥憲和さんは1954年生まれ。

姫路出身で、15歳の時、中学卒業と同時に陸上自衛隊に入った。

家の経済事情による選択だった。

説明書によれば、

・1969年少年工科学校(現在、陸上自衛隊高等工科学校)

・その後ホーク地対空ミサイル部隊に所属

除隊して1978年から工場経営

といった内容の経歴だった。

 

泥さんのお話はひと言で言うと、1から10まで非常に面白かった。

話が具体的で、自衛隊内の雰囲気をリアルに感じられるのだ。

話の一部を紹介すると……。

―――――――――――――――――――――

*まず、入ってすぐに思ったのは(騙された)ということ。

朝6時に起きて7時までは自由であるかのように説明されていたが、

実際は「ま稽古」というのがあって、朝から晩までラッパに追われ、

ずっと走り回っていた。

*布団に角をつけて畳まなければ叱られるが、

きちんと力を入れて畳めば古いマットなので丸くなり、適当に角をつけるようにした。

昔「軍隊は要領よく、ごまかしてカッコつけるのを旨とすべし」という言葉があったが、

自衛隊も同じだ。

*半年ぐらいで洗脳された。

当時巷ではピンキーとキラーズとか内山田弘とクールファイブとか

流行っていたが、私たちは「水前寺清子軍歌を唄う」などを聞いて、

「良い歌だなあ」と感動したりしていた。

*しかし、授業中に「先生、私たちは反戦歌を唄ってはダメですか」

と質問した者がいた。先生は「例えばどんな歌だ?」と聞き返し、

その質問者は『坊や大きくならないで』とか『戦争を知らない子ども達』を挙げた。

先生は「それならいいんじゃないか。『自衛隊に入ろう』はやめた方がいいが」

と答えたという。

*ある授業で教官は

「いいか、自衛隊は日本最大の反戦団体なんだ。

日本には憲法九条があって、絶対自分から戦争を仕掛けないという決まりがある。

しかし、どこかの国が日本を侵略しないとも限らない。

その侵略の抑止力になるのが自衛隊だ。

従って、日本の平和は憲法九条と自衛隊が守っているのだ」

と語ったという。泥さんはこの教官の話に影響を受けたのだろう。

彼は自衛隊合憲論者だ。

*イラクのサマワでなぜ自衛隊が地域住民に慕われ、

「自衛隊、帰らないで」コールが沸き起こったか。

それは、自衛隊が絶対に戦わない部隊であることを具体的に示したからである。

  ①他国の軍隊の制服は砂漠色の迷彩色で目立たないのに対し、

  日本の自衛隊は砂漠の中で非常に目立つ緑色に日の丸の赤だった。

  これはわざとだ。(戦いに来たのではない)というアピールだ。

  ②他の軍隊はどんな距離でも住民に決して背を向けなかったが、

  自衛隊はわざと背を向けて作業をした。(あなた方を信頼しているよ)という合図だ。

  ③銃の持ち方も他国と違った。他国の軍隊は常に45°に構えて持つが、

  自衛隊は完全に銃口を下に向けていた。(撃たないよ)というアピールだ。

  ④日本に戻る前、自衛隊は鯉のぼりを揚げたいとイラクの地元民に申し出た。

  偶像崇拝に当たるので本来なら許されないことだが、

  日本の鯉のぼりは、子どもの日に空高く揚げられる。

  子どもは国民みんなの宝物だ。

  空を泳ぐ鯉のぼりのように、イラクの子どもたちが伸びやかに成長することを願って

  ぜひ揚げさせてほしい、と説明したところ、許可が下り、鯉のぼりは高く泳いだ。

  そうした「決して戦わない。ただ復興の手伝いに来たのだ」というアピールは

  地元イラクの人々に届いた。

  地元民による「自衛隊帰らないでデモ」があったが、他国の軍隊ではありえない。

  ⑤しかし、熾烈な体験は帰国後28名もの自殺者を出す。

   誰が好んで紛争地に行きたいか。

   自衛隊員も人情がある。普通の人々だ。

   ただ上官から命令されたら従うしかないということだ。

  今は右傾化の流れが強く、田母神ような人物が出てきたら、

  それに影響される者も当然出てくるという状況だ。

 

*最後に、安倍晋三の話は70%がウソである。

  ①安倍がいかに中国に対する日本国民のボヤーッとした警戒感を演出しているか。

  ②従軍慰安婦についても、安倍は(ブッシュ大統領に)謝罪したのに、

   そんなことは一切言っていないと長くしらを切っていたが、

   国会での辻本清美氏からの質問で証拠を突きつけられ、とうとう認めた。

 e.t.c.・・・・・・。

――――――――――――――――――――――――――

これ以上は長くなるので、あとは本を読んでくださいね。

「安倍首相から『日本』を取り戻せ!」泥憲和 かもがわ出版 ¥1800+税

↓下からも注文できます。

http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/a/0720.html

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「大阪のおばちゃんと言われたくない」2014年11月22日(土)No.1035

2014-11-22 11:43:10 | 日本事情

「大阪のおばちゃんと呼ばないで!」と言う女性がいる。

私は北海道生まれの北海道育ちなので、

自分が大阪のおばちゃんだと思ったことはない。

中国で「ご出身はどちらですか」と尋ねられた時はいつも、

「北海道出身の北海道人です」

と答えていた。

しかるに、大阪市内に生まれ、市内で育った生粋の大阪人であるはずの我が友人、

フミちゃんは自分のことを「大阪のおばちゃんと呼ばんといて」という。

年齢的には立派なおばちゃんだと思うが、

彼女の訴えの主眼はそこにはない。

いわゆる「大阪のおばちゃん」たちのあまりの思慮の足りなさに憤慨しているのである。

橋下徹(現大阪市長)を熱く支持してきたのは多くの「大阪のおばちゃん」たちだが、

例えばこんな具合だ。

ある習い事の会に橋下徹が現れて選挙での支持を訴えたとき、おばちゃんたちは

「わ~、橋下さんてかわいい!お肌すべすべしているう~」

と、一気にファンになった。

当然、彼に投票したし、その後も、

「橋下さんのように強気でがんばってくれないと、この大阪は良くならないんちゃう」

と、橋下徹の攻撃的姿勢を(頼もしい)と評価する。

(これは、その習い事に参加した人から直に聞いたことなので信頼できる情報だ)。

 

フミちゃんは「アイドル投票じゃないっちゅーねん」とプンプン怒る。

で、生粋の大阪っ子のフミちゃんは、最近自分を

「大阪に住んでいるおばちゃん」と名乗っている。

十年前、「大阪のおばちゃん」は

『ちょっと厚かましいがコミュニケーション能力のある気さくな女性』

というプラスイメージで語られることが多かった。

今は、『何も考えないアホな女性』といった印象にスライドしてきている。

しかし、その『何も考えないアホ』というのは「大阪のおばちゃん」だけだろうか。

日本全国、多くの人が「大阪のおばちゃん」化しているように思えてならないのは、

私だけ?

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「大連からの便り」2014年11月20日(金)No.1034

2014-11-20 14:24:53 | 日記

うわ~、大連てこんななのか~。

帝政ロシア時代の統治や日露戦争後の日本による支配など、

いくつもの辛酸を舐めてきたこの街には、その名残の建築物があるとは聞いていたが。

それにしても、左端に写っているのは何?山査子(さんざし)の串刺し?

 

6月に江西財経大学日本語学科を卒業した約30人の若者たちは、

中国全土に散って行ったが、

その中で北に向かったグループの一人、劉慧さんから大連便りが届いた。

↓わざわざ私が大好きな蓬(よもぎ)を前にして、撮ったという。

空がきれいだ。

 

↓もう、こんな暖かいダウンコートを着ているんだなあ。

大連は遼東半島の南端に位置し、緯度は日本の陸前高田、気仙沼と同じくらい。

ということは、日本の東北の人たちももう、こんな服装なんだろうか。

このドアは大学の寮ですかね。

 

↓劉慧さんが大学院に進学した大連外国語大学のキャンパス。

銀杏並木が美しい。

↓ここもキャンパスだという。中国の大学キャンパスはとにかく広い!

 

というわけで、来年春、アカシアの花咲くころ大連に遊びに行くことにした。

楽しみ、楽しみ~

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「グチャグチャを選挙で洗い流そうってのかい(ー_ー)!!」2014年11月19日()No.1033

2014-11-19 17:28:45 | 日本事情

思えば一昨年2012年の衆院選も昨年7月の参院選も、

一票の格差がありすぎて(去年の参院選は4.77倍の格差)、

「違憲状態」であると裁判所の判決が下されているにもかかわらず、

それを放ったまま、またしても衆議院選挙になだれ込もうとする安倍政権。

「国民に信を問う」と言うなら、

一刻も早く国民の声が平等に選挙に反映されるようにするべきだろう。

国民(特に金持ちじゃない庶民)の権利も利益もおかまいなく、

ひたすら我が道を行く安倍政権。

今回の選挙は『安倍の安倍による安倍のための選挙

と自民党内部からも陰口叩かれているという。

 

思えば2012年冬、おかしなな選挙制度のおかげでの圧勝以来、

安倍首相は集団的自衛権、特定秘密保護法、生活保護家庭・年金者切り捨て等、

いろんなことをしてきた。

ネットで日々の記事を読んでいると、

そうした政策や、安倍氏の態度を批判する声もよく目にしたものだ。

特に、イラストや表は目に留まりやすい。

中には保存したくなる傑作がいくつもあった。

今日は、その保存物のいくつかに登場してもらうことにする。

こんなことでもないと、ずっと意味なく保存しているだけだったかも。

そういう意味では、選挙があってよかったかな?

 

小田嶋隆さんの「ア・ピース・オブ・警句」よりhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20140807/269785/

                                                      これは、この8月6日並びに9日の広島・長崎原爆記念日における

安倍首相のスピーチが、昨年のとほとんど同じだったという、

恐るべき事実についてのコラムから。

小田嶋隆さんの文と絵の見事さにはいつも感動している。

 

②「(原発事故は)完全にコントロールされている

と安倍首相はオリンピック招致委員会で胸を張って語った。

つまり、彼は誰にでも平気でうそをつく人だということだ。

胸が潰れる思いがするのは、こんな首相と内閣をいただいている間に、

福島を中心とする子どもの甲状腺ガンの罹災者数は

信じられない数値を示しているのだ。

子どもの甲状腺がんは、100万人に1人~2人が定説なのに。

政府ならびに福島県専門家集団は、今も

「原発との関連はない」と強固に可能性を否定している。

 

 甲状腺がん、疑い含め104人 福島の子供30万人調査
http://www.asahi.com/articles/ASG8R6SN3G8RULBJ00B.html
2014
8240704分 朝日新聞

 

 ③なんと安倍さん、やたら世界中にお出かけしていたが、

こんなにお金をばら撒いていたのか!

 

④「政治と金」問題もこの選挙で水に流すつもりか。

聞けばこの間引責辞任したばかりの

小渕優子議員を自民党公認で立候補させるという。

これで彼女が当選したらもう日本人はどうしようもない。

  

⑤公的肩書での靖国神社参拝問題。

靖国神社、行ったことないけどこんな饅頭や餅を売っているのか!?

首相、すごい貢献度!

 

⑤’ 靖国神社で「愛国者」たちがパフォーマンスしていたと。

 

 

⑤” しかし、戦争に駆り出されていった人たちは、

かなりの確率で(約60%)餓死したという資料がある。(註)

上の写真の「愛国者」たちは丸々と太っている。

戦争の意味、身体で分かっていないだろう。

(註) 藤原彰著 『餓死(うえじに)した英霊たち』 青木書店 2001年5月発行

 

 ⑥「愛国者」たちが沖縄辺野古にも現る。この「愛国者」たち、

沖縄をアメリカに売り渡す、まさに「売国奴」と言われてもしかたないのでは?

それ以前に(日本の「愛国者」とはヤクザのことか)と、

この写真を見た世界中の人が思うだろう。

 

 ⑦友人のブログから拝借。

鳥取県のどこか民家の塀に貼ってあったらしい。

石破茂の故郷鳥取の言葉「このだらずが!」 しっかりインプットした。

 

 

 ⑧辺野古の海。海は何も言わないが、きっと言いたいことがあるだろう。

この海にジュゴンが、サンゴが、魚たちが何千年もの昔から生きてきたというのに。

 

 ⑨というわけで、結論は……。

 

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「武蔵野美大生が小学校の黒板ジャック」2014年11月18日(火)No.1031

2014-11-18 16:42:55 | 日本事情

上海で今絵の勉強をしている余さんからデッサン作品(の写真)が送られてきた。

お返しに今日の毎日新聞WEBニュースのページを貼り付けて送ったが、

なにしろ中国なので見られるかどうか。

あんまりすてきな写真と記事なので、ブログに記事ジャック?をしてしまおうっと。

中国の小学生や中学生たちにも描いてあげたら、どんなにいいだろう。

こんな体験に遭遇したら、子どもたちは一気に絵を描く意欲が増すだろうなあ。

――――――――――――――――――――ここから毎日新聞WEBニュース 

「黒板ジャック:一面の絵 朝の小学校びっくり 東京・立川」

毎日新聞 2014年11月17日 20時12分(最終更新 11月17日 20時25分)

              リアルな目玉焼きに驚く児童ら=立川市立南砂小学校で                                           2014年11月17日、岡礼子撮影

 

◇児童に内緒 武蔵野美大の美術交流

武蔵野美術大の学生らが、休みの間に小学校を訪れ、

児童に内緒で全学級の黒板にチョークで絵を描いた。

名付けて「黒板ジャック」。

同大が小中高校で取り組む美術交流の一環で、

「アート作品で子供たちに驚きを味わってほしい」

との思いから学生が発案した。

休み明けの17日朝、東京都の立川市立南砂小学校では

いつも通り登校した児童らが黒板を見てびっくり。

「すごい、誰が描いたの?」

「これ、チョークで描いたの?」

と大騒ぎになった。

全12学級に違う絵が描かれていると校内放送が流れ、

児童らは他の教室を見に次々と出て行った。

 

 4年1組の黒板に描かれていたのは目玉焼きとご飯の朝食。

工芸工業デザイン学科1年の鈴木蘭菜さんが

5色のチョークを使い、陰影までつけた力作だ。

児童らは顔を近づけたり、そっと触ってみたりして、

「リアル。食べられそう」

「こんな絵、どうやったら描けるの?」

と興味津々だった。

                                 学生らが描いた「ピエロ」=武蔵野美術大提供

 

                                   学生らが描いた「侍とガンマン」=武蔵野美術大提供

 

                                   学生らが描いた「幾何学模様」=武蔵野美術大提供

 

                                    学生らが描いた「羽が生えた女の子」=武蔵野美術大提供

 

                                      学生らが描いた「白鳥」=武蔵野美術大提供

 

                                      学生らが描いた「動物とオムライス」=武蔵野美術大提供

 

                                  学生らが描いた 「さかな風呂」=武蔵野美術大提供

 

                                 学生らが描いた「町」=武蔵野美術大提供

                                                            「町」制作途中の様子

 

黒板の絵は16日、同大で油絵や日本画、工業デザインなどを

専攻する学生ら11人が7〜8時間かけて仕上げた。

8色のチョークを使った鳳凰(ほうおう)や、

白色のみの細密画のような作品など作風も題材も教室ごとに異なる。

そんな作品も、授業が始まる前には描いた本人の手で消されていった。

「黒板だからこそ、あっという間に消えてしまう『刹那(せつな)の芸術』の良さがある」

との考えからだ。

                                                 チョーク絵画「鳳凰」を小学生と消す制作者の大学生

 

同大は、黒板ジャックのほか、小中高校に学生の作品を飾り、

描いた本人が児童や生徒に解説する「対話型鑑賞プログラム」など、

美術を介した交流に取り組んでいる。

担当の三澤一実教授(教職課程)は

「朝、黒板に絵があっただけで、その日は特別な一日になる。

表現は楽しいものだと伝えたい。学生にとってもチョークでどこまで描けるかの挑戦」と話す。

実施校からは「子供の表現が自由になった」などの反響が寄せられているという。【岡礼子】

―――――――――――――――――――――――――――――――――― http://mainichi.jp/graph/2014/11/18/20141118k0000m040056000c/009.html

 

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「沖縄・松戸・尼崎―3つの選挙結果」2014年11月17日(月)No.1030

2014-11-17 19:26:04 | 政治

 

政治のことを考えるとクサクサするという以上に

重苦しい気持ちになる今日この頃だったが、

今朝起きたら、日本のあちこちの選挙結果が出ていて、

当たり前だが日本全国アベシ崇拝なわけではないことを、実感した。

沖縄県民や、松戸市民・尼崎市民の選択は、

小さな私にも大きな勇気を分け与えてくれた。

 

[その1]

まず、私の住んでいる大阪市の西隣、兵庫県尼崎市長選挙の結果。

当70642 稲村 和美<2期目>無現(無党派)

 23585 広瀬 幸夫 無新(日本共産党系)

私はこの間、尼崎市の子育て支援が充実していることや、

市民の自前の町づくりが根付いていることを紹介した。

尼崎は変な事件が頻発するところだというイメージがあるが、

(私の母は生前「殺人事件と言えば尼崎だ。一体どんなところなんだ?」とよく言っていた……)

しかし、尼崎は決して、それだけではない。

何十年もかけて市民運動が根付き、広がっているところでもあるのだ。

稲村和美さんは、前市長の白井文さんの実質的後継者である。

白井さんは2002年、42歳のとき既成5政党の統一候補者を下し、

「若い」の、「可愛過ぎる」の、

批判にならない批判を他府県民から受けつつ、2期8年の間市長を務めた。

稲村さんはさらに若い38歳で市長になった。

尼崎の町の人々は今、大阪市と比較すると、小ぢんまりとしている分、

自分たちで町を作っているという確かな実感があるのだろう。

そして、白井さん、稲村さんは強い牽引力で市民を引っ張っていく指導者ではなく、

自立的な市民たちのごく身近な代表なのだろう。

事実、我が娘も「稲村さんは友達やでえ」と言っている。

尼崎市は民主的な運営がなされているいい市だと私は思う。

強い(または強く見せている)市長にべったり頼り、まかせる市民はダメだ。

 

[その2]

松戸市議会議員選挙の結果。

44人の議席を60人が争った今回の選挙に

DELIさん(ヒップホップアーティスト)が44位で当選した。

この人も、どこの既成政党にも属していない。

(自分で作った党名は「PLANET ROCK」)

選挙のスローガンは、

「脱被ばく」…放射能汚染を無視せず存在を認めつつ、被曝しないで生活をする。

「脱カスタマー」…1人ひとりがお客様意識を捨てて政治に参加する。

―いつまでたってたって、文句ばっかり言ってるだけじゃ、単なるお客様―

放射能汚染があることを隠したり無視したりせず、

それに対する対応策を具体的に実施することと、

個人の政治的自立を大切にしていることが分かる。

   

                      

窪塚洋介さん、山本太郎さん、ランキン・タクシーさん、千葉麗子さん、

ブルックリン・ヤスさん、三宅洋平さんなどがDELIさんをサポートしていたが、

俳優・ミュージシャンの窪塚洋介さんの応援スピーチが興味深い。

「音楽っていうのは現実逃避の道具じゃなくて、この現実と闘ってくためのもの」

「自分と近い価値観や感性を持っているDELIさんが出馬に踏み切ったことで、

嫌でも胸が熱くなり、背筋の伸びる思いだ」

http://8bitnews.org/?p=3283

いや~、ロック魂だねえ。

 

[その3]                                                                            沖縄県知事・那覇市長選挙の結果  http://rabiru.com/60/

沖縄県知事選挙開票速報

 

候補者

獲得票

翁長 雄志

360,820

 

仲井真 弘多

261,076

 

下地 幹郎

69,447

 

喜納 昌吉

7,821

 

那覇市長選挙開票速報

 

候補者

獲得票

城間 幹子

101,052

 

与世田 兼稔

57,768

 

    

 

沖縄県民の勇気と決意に、ヤマトンチューの一人としてしっかり呼応したい。

いさぎよく、背筋を正して!

 

 ↓沖縄知事選挙結果直後の動画(「標的の村」の三上智恵監督制作) (すぐにカチャーシー!これいいよね~)

 https://www.facebook.com/video.php?v=770491363026011

 ↓三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記15 (うわ~、海の底、信じられないくらいきれいだ!)

http://www.youtube.com/watch?v=YLcPKwhRqqo

 ↓三上智恵の沖縄撮影日記10  (この子どもたちの声、他人事として聞いては人間がすたる!)

 http://www.youtube.com/watch?v=VY_H0GXe3x8

 

 

 

 

 

 

 

 

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「今どきの政治家ってホントつまらないな」2014年11月15日(土)No.1029

2014-11-15 20:21:23 | 政治

APECは終わった。

習近平氏は開催国の出迎え役としてベストをつくしたのであろう。

顔の表情で演出しながら。

これも国内外の様々な情況を考え、前の晩に鏡に向かって練習したのだろうか。

こういう状況のときに国の代表になるというのもストレス溜まるだろう。

案外、安倍首相との握手のときが最も自然な顔だったりして。

これらの写真をジッと見ていたら、次第に、

「どいつもこいつもつまらないんだよー!」

と怒鳴りたくなった。

ホンマ、クサクサするわ。今の国際政治が幼稚くさくなっていることが。

それと言うのも、それぞれの国民が幼稚くさいからだ。ぷりぷり。

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「冬が来る前に…」2014年11月13日(木)No.1028

2014-11-13 15:25:31 | 日本事情

 

昨日、撮った近所の家のピラカンサ(トキワサンザシ)。

南昌江財大の麦廬キャンパスのと同種類だと思う。

  

 

7月初め、既に夏季の大阪は暑く、

しかもマンションのベランダ側向かいはずっと工事中でたいへんに煩かった。

暑い真夏を昼間エアコンも点けず、ベランダの戸を閉め切って

大汗流しつつ過ごしているうちに、もう冬の気配が忍び寄ってきている。

夏の間、私は何度も(○○をしなければ…)と思ったが、

余りの暑さにへたばって(秋、秋、秋になったら気候的にもちょうどいいわ)と、

自分に言い訳をしてダラダラしていた。

で、今朝起きて、突然そのことを思い出した。

長年放置していた敷布団を洗わなければならないのだ。

10年は優に使っている。

(捨てようかな~)と思ったりしたときもあるが、

昨年、娘が自分の狭いマンションで敷布団を洗って干したと聞いて驚愕した。

自分で敷布団が洗えるとは!

ずっと、そんなことをしたら布団の綿がめちゃくちゃになると信じて疑わなかったが、

娘は「だいじょーぶやでえ。」と簡単に言う。

 

それを聞いて私は(中国から帰ったら洗おう)と心に固く誓った。

が、気がつけばもう11月中旬だ。

ということで、朝起きて(と言っても今日は寝坊して9時半起き)、

お茶を飲み、私はすっくと立ち上がった。

じゃーん!

は~れた空~  そ~よぐ風~ 

お風呂場での約1時間の作業の後、今、布団は見事に清潔になり、

秋晴れの天気の下で日光を満喫しているのである。

しかし、今日中に乾くとは思えない…。せめて先月には洗うべきだった。

 

 

 

 

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「日本の今を海外はどう見ているか」2014年11月12日(水)No.1017

2014-11-12 21:22:26 | 政治

これが全てを物語るわけではないが、非常に参考になる資料である。

お馴染みForbes(いろんなことをランキングするアメリカの雑誌)の

「The World's Most Powerful People」2014年版

(世界の政治経済の動向に最も影響を与える人々:2014年)

が発表された。

昨年2013年の復習をしよう。

下は我がブログにも掲載した昨年のランキングだ。

(「安倍首相:日本国内での人気(?)とのあまりの差異」 2013年12月9日(日)No.817) 

1位:プーチン大統領(ロシア)
2位:オバマ大統領(アメリカ合衆国)
3位:習近平国家主席(中国)
4位:フランシス・ローマ法王
5位:メルケル首相(ドイツ)
――――
8位:アブドラ国王(サウジアラビア)
――――
11位:キャメロン首相(イギリス)
ーーー
14位:李克強首相(中国)
――――
18位:オランド大統領(フランス)
―――
20位:ルセフ大統領(ブラジル)
21位:ガンディー国民会議総裁(インド)
――――
23位:ハメネイ最高指導者(イラン)
―――
26位:ネタニヤフ首相(イスラエル)
――――
28位:シン首相(インド)
――――
32位:潘基文国連事務総長
――――
34位:ナヒヤーン大統領(アラブ首長国連邦)
――――
46位:金正恩第一書記(朝鮮民主主義人民共和国)
――――
52位:朴槿恵大統領(韓国)
――――
57位:安倍首相(日本)


さて、今年はどうなっただろう。

国際政治における日本の顔、アベシは……。

世界中に出かけて行って、巨額のお金をばら撒いて来たのだ。

かなり評判良くなっているかなあ~~

http://www.forbes.com/powerful-people/list/#tab:overall

から政治関係者をピックアップした。

1位:プーチン大統領(ロシア)
2位:オバマ大統領(アメリカ合衆国)
3位:習近平国家主席(中国)
4位:フランシス・ローマ法王
5位:メルケル首相(ドイツ)  ・・・・・・ここまでは昨年と同じ

 ――――――――――――――――――

10位:キャメロン首相(イギリス)
11位:アブドラ国王(サウジアラビア)                                                            ―――                                                                              13位:李克強首相(中国)
――――
15位:モディ首相(インド)                                                                      17位:オランド大統領(フランス)
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19位:ハメネイ最高指導者(イラン)                                                                               ―――
26位:ネタニヤフ首相(イスラエル)
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31位:ルセフ大統領(ブラジル)                                                         ―――                                                                                           37位:ナヒヤーン大統領(アラブ首長国連邦)                                                                            ―――                                                                                40位:潘基文国連事務総長                                                                                               ―――                                                                      44位:ビル・クリントン元大統領(アメリカ合衆国)                                                    ―――                                                                                        46位:朴槿恵大統領(韓国)                                                                                                                                                                                     ――――                                                                             49位:金正恩第一書記(朝鮮民主主義人民共和国)                                                                   ――――
54位:バグダディ氏(ISIL)
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60位:ニエト大統領(メキシコ)
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63位:安倍首相(日本)

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(ランキングは72位まで)

 

ということで、国際政治における安倍首相は、ほぼレッドカードである。

そういう政治家をありがたくいただいている日本人も、

「理解不能の国民」とか、

「よほど従順な羊」とか、

「死んだ鼠」などと判断されている、と私は思う。

 

コメント (2)
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