咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

時代劇「雨の首ふり坂」・・・

2018-07-25 21:02:00 | レビュー

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 21日(土)夜7時30分、時代劇専門チャンネルで放送された池波小説の実写版・「雨の首ふり坂」(主演:中村梅雀)。
 これは、本格的時代劇の一遍だった。
 大好きな池波小説が原作、さらにタイトル字幕が池波正太郎先生直筆のものだった。
 これにも感動しながら、最後まで見入っていた。

 渡世人の世界を描いた短編も多い池波小説、主人公はいつも魅力的な人物に描かれている。
 アウトローでありながら、どこか人間味あふれる部分に魅かれてしまう・・・。
 これこそが、池波小説の神髄であり、最後にはホロリとさせられる。
 
 今回の「雨の首ふり坂」においても、殺伐とした殺し合いのシーンもあるけれど、終盤では池波小説らしいエンディングが待っている。
 また、すべての池波小説の中では多様な登場人物が、それぞれ人間臭く描かれている。
 そのことが、画面を通して観られるならそれこそが池波ワールドである。
 
 初老の渡世人・白須賀の源七を名優・中村梅雀さんが、渾身の演技で際立たせてくれる。
 さすがに素敵である。
 いつ寝首をかかれるか分からない、明日の命も分からない渡世人。
 厳しい生き方を凛として演じているから、ドラマ全体が引き締まってくる。
 ただ、27年前の若き源七を演じた馬場徹さん、時代劇がちょっと不似合いに思えてしまったから、27年後の中村源七にすんなり入れない部分があった。
 
 もっと、違った役者さんが良かったと思えた。
 若い頃と、老いた時の源七にギャップがあった。
 その点、兄弟分の藪塚の半蔵の若い頃を演じた金井勇太さん、その27年後では故・大杉漣さんが演じていた。
 これは、2人ともピッタリの役柄であり、若い頃から年老いた頃へと違和感がなかった。
 ただ、残念なことに大杉漣さんが、亡くなられた今では・・・ちょっと涙を誘う。
 ドラマが終わったあとに流れたテロップがとても良かった。

 いずれにしても、見ごたえタップリの時代劇、まさに本格的時代劇の醍醐味に魅せられる作品だった。(夫)

[追 記]~あらすじ~
 一人の老いた渡世人・白須賀の源七(中村梅雀)は、奇妙な運命の糸に手繰られるように、信州小諸の首ふり坂へ向かっていた。 遡ること27年、若き日の源七(馬場徹)は兄弟分の藪塚の半蔵(金井勇太)と共に、ある貸元から敵対する前坂一家の親分殺しを請け負ったが、負傷してしまい髪結い・おふみ(芦名星)に助けられる。
 源七がおふみの家に転がり込んで数か月後、半蔵が殺しの分け前を持って現れるが、親分の仇を討とうとする前坂一家の行田の甚五郎(小市慢太郎)を筆頭に、刺客も迫っていた。源七は自分の子を宿したおふみを残して半蔵と姿を消す。
 それから25年後、年老いてもなお殺しを請負ながら諸国を渡り歩いていた源七は、信州追分で若い渡世人・白井の彦太郎(中尾明慶)と出会い、竹原一家の親分(矢島健一)殺しを二人で請け負うことになるが、源七は出入りの途中で躰の具合が悪くなり、竹原の親分に傷を負わせただけで仕損じてしまう。
 源七たちは竹原一家の追手を振り切るも道中で行倒れていたところを、小諸宿で饂飩(うどん)屋を営む茂兵衛(泉谷しげる)と孫娘に助けられる。この日を境に源七は堅気の世界に身を置く事になるが、つかの間の幸せは長くは続くことはなかった。
 竹原親分の仕返しの命を受けた刺客、橋羽の万次郎(三浦貴大)と昔兄弟分だった藪塚の半蔵(大杉漣)が源七と彦太郎の命を狙っていたのだった。
(出典:時代劇専門チャンネル 公式HP 抜粋)


(出典:時代劇専門チャンネル 公式HP 抜粋)

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (satochin)
2018-07-25 10:55:47
こんにちは!
ダブポチ行脚中です。

スカパーですよね!
登録しているセレクト5では見れないのですが、
今は特別期間で見る事ができましたが・・・
見ませんでした

題名からだと・・・
横溝正史さんが思い浮かびますね(●^o^●)

今から・・・
お馬さんを研究しています。
今回は新潟で戸崎さんを追っかけますよ



騎手を・・・ (咲とその夫)
2018-07-25 13:34:14
 暑いです。
 相変わらず。
 競馬、騎手を追っかけるのも手ですね・・。

 敬愛する池波正太郎さん原作なので、忘れないようチェックを入れておき、観ました。(笑)

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