半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

安部さんが辞任しましたね

2020年08月31日 | 自分の時間

安部さん、辞任されましたね。

いや~、長い政権でした。

良くも悪くも戦後から続く歴史の延長にいる最後の首相、となる気がします。

 

私は有機農業的な世界に住んでいますが、そういった世界の人達は、大概、安部さんが嫌いな人が多いのです。

緑の党やオーガニックというのは、ある意味、反体制的なものも含んでいますから。

一方で、私は安部さんは尊敬はしていませんが嫌いでもないので、あまり政治的な事になるとあまり発言していません

 

ただ、10年前、私自身が経営陣の1人で会社の舵取りをする一員を担っていたこともあり、また、戦争、天皇制、民主主義などいろいろな事を自分で勉強していく中で、決して安部さんは悪い首相ではない、という見識は持てるようになったと思います。

 

なので、素直に「お疲れ様でした」、という感じです。

 

為政者というのは、その辺の庶民の100倍、国のこと、国民の事を考えています。

そして、まともな政治家、まともな為政者は「理想たる国家像」を持っていなければなりません。

共産党のように、国民の事や国の行く末を全く考えられない組織もありますが、いわゆる「市民議員」と言われている方々は、市民や国民目線と言う一方で、「理想たる国家像」を持っていない人が多いと思います。

ファミリーマートの社長に元ユニクロの澤田さんがなった時のインタビュー記事を見て「この人はアホちゃうか?絶対成功しないな」と思ったのですが、それは小売業の本質を何もわかっておらず、野党のような耳心地の良い表面的な問題に対する対処方しかしゃべっていなかったからです。

 

トップというのは、最重要課題を見据える力、が必要です。

 

経営者、為政者、というのは共通点があると思うのですが、それは「最重要な事は何か?」「どうやったら国(会社)が存続し発展し、国民(社員)の生活を守れるか?」と必死に考えています。

そして、それは一般庶民(社員)と、決定的に違う事があります。

それは「何を殺して何を生かすか」という生殺与奪の権限を持っていること、そして実際にその権限を実施するのが仕事、という事です。

 

例えば、自衛隊の幕僚長であれば、戦争になったときに、部下に「死んでくれ」と言わなくてはいけません。

極端なことを言えば、2000人の軍人が死んでも1億人を救わなければいけない、という決意を持っているかどうかです。

「人命は大事だから、何が何でも戦争を起こさないよう努力しなければならない。もしどうにもならないなら、なるべく少人数の犠牲となる戦術で戦う」と言っているトップは、結局、より多くの部下を殺してしまいます。

一般庶民の立場で言えばこれが普通なのですが、トップはそういった考えでは失格なのです。

 

社長であれば、社員が愛してやまない事業を「撤退」させる決断をしたり、小さな話で言えば「気持ちはわかるが会社としてはそれはゴーサインは出せない」とつっぱねなければいけない事案が多々あります。

私もビジネス最前線にいて、勉強させて頂いていた著名なドラッガーさんが言っていた言葉で、今も覚えている言葉が「マネージャーの仕事は指示を出すこと」というのがあります。

心情、人情の世界は大切なのですが、ビジネスというのはある意味、戦いで、感傷的な事は切り捨てて、素直に「会社にとって必要な事項を部下に指示を出す」という事が、とてもシンプルで大切、ということです。

世の中の中小企業の社長などは、部下に信頼がない、むちゃくちゃなことを言うタイプが多いです。

でも、そういった人でないと、そもそも「起業」をする力は無いし、そもそも「やれ」という無茶ぶりの指示を出せないのです。

下手に頭が良くて周りの事を考えている人は、経営者や政治家向きではないのです。

 

そして、政治家は、民主主義政権である以上、「国民の声」を聞かないといけません。

やっかいなのは、国民の声、というのは、メディアがいくらでもコントロール出来てしまうものなので、そこから出てくる支持率という名前の数字を対外的には気にしながら発言、行動しなければいけません。

その辺りは、経営者以上に、ややこしく、もどかしいところがあると思います。

 

そして、経営者も政治家も「目指すべき像=ビジョン」があるか無いか、というのが大変重要です。

安部さんは「憲法改定」というビジョンがありました。

それについて賛否両論はありますが、目先のコストをカットして財政を立て直すべきだ、と騒ぎ立てていた昔の民主党政権や、その他の野党と根本的に政治目的が違うわけです。

 

また、日米同盟についてどう考えても人格者ではないトランプ大統領と蜜月の仲になっていました。

昔の中曽根さんとレーガンさんのようです。

まさにプロ政治家の立ち回りをしました。

 

韓国からは過去にないほどの無礼を受け、北朝鮮の常識を逸脱したミサイル発射など、トランプさんからの無茶な要求など、まあ、ぎりぎりのところを上手く躱し、インドなども見方につけ、外交を続けました。

その辺はさすが、だと思います。

 

もちろん、人口減少時代、経済先行不透明時代の中で、大不況の陥らせないよう、経団連も大事にし、規制を緩和し、アメリカにもかなりの譲歩をし、非正規雇用を増やし、といろいろな問題も撒いていますが、大きなところを謝らないために安部さんにとっては「小事」として判断したことも多々あると思います。

 

大不況にはならなかったのは、ある意味手腕ですし、一方で切り捨てられた人々も多くいましたが、ともかく、そういった安部さんがどうだったかは、未来の歴史家が点数をつけることであって、今の私たちがどうこういっても、正しい評価は出来ません。

 

それより、この後、自民党の誰かがまた総理大臣になるのでしょうが、それもあと1回か2回でしょう。

 

以前、民主党が政権をとったとき、このブログで「上手くいかないだろうけど、選んだ国民も勉強して、その次の次の政権辺りで政治家と国民が新たな境地を切り開ければいいな」みたいな事を書いた気がします。

安部さんの時代が終わり、もう1回か2回、自民党の時代が続くのでしょうが、世の中と同じ高齢化は進んでいて、その次辺りで、若い政治家が台頭してくるでしょう。

その頃の首相が自民党だろうがどこの党からであろうと構わない時代になっているかもしれません。

そのときは、世界は温暖化まっしぐらで、コロナも続いているかもしれませんし、中国も韓国も北朝鮮もむちゃくちゃになっているでしょうし、アメリカもどうなっているかわかりません。

 

さらに、日本は大震災などが起きて大変なことになっているかもしれませんし、労働者人口が減って、経済大国とはいえないポジションになっているかもしれません。

そんなとき、内政を充実させ、外交を上手にしながら大混乱していく世界を上手く航海していけるか。

そのトップが誰になるかはわかりませんが、それは結局、私たち国民のレベル次第、と思います。

 

その点、今の若者はいろいろ考えています。

豪腕は無いでしょうが、ゆるく繋がる力を持っている子は多いです。

その中で、切れ者も出てくるでしょう。

そういった子達を育てていける人が今の40~50代ぐらいの政治家から出てきて欲しいですね。

首相をしながら、そういった次世代チームを束ねながら、混沌たる世界を難破しないよう航海していってもらいたいです。

 

 

 

 

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ご飯を食べよう!

2020年08月26日 | 食べもの

8月下旬になると続々と稲刈りが始まります

今年はコロナの影響で外食や給食のお米需要がなくなったため、米余りで、6月時点から「今年の秋はすでに相場安になるそうだよ」と米農家の根本さんが言っていました。

さらに長梅雨がどこまで生育に影響するかわかりませんが、普通は不作なら価格は上がるのですが、今年は不作だろうが何だろうが相場は安い、と言われています。

元々お米農家で儲けている人はほとんどいませんが、去年の台風を乗り越えて今年もお米を作っている農家さんの事を思うと、是非、日本国民はご飯を食べて欲しいな~と思います。

私の父は昭和6年生まれの岩手の6男坊だったので、白米をお腹いっぱい食べることを幸せと感じていて、うどんやそばなどは1食と数えない人でした。

パンが食卓に上った事もあまり記憶がありません。

母も昭和11年生まれなので「ご飯じゃないと腹持ちがしない」という考え方で、私もそう育ったのです。

なので朝ご飯がシリアルだけとか、食パンにジャム、ヨーグルト、バナナ、牛乳だけ、なんて日は「ご飯を食べている気」にはならないのです。おやつを食べている感覚

もちろん、奥様は楽だろうし子供達はご飯に納豆よりはよっぽど喜びから、そんなこと口には出しませんが

まあそんな日も週に1~2回だけなので良いのですが、世の平均家庭は朝ご飯がパンの方が多いようで、これも「戦後のパン食教育の結果」だから仕方ありません。

みなさん、知らないと思いますが、1960年頃にパン食を広げる運動が行われて、キャラバンが組まれて全国の農村まで「パンを食べてよう」と車が走り、新聞では慶応大学の先生が「ご飯を食べると頭が悪くなる。パンを食べなさい」という学説が堂々と載ったんですよ。

そして、学校給食はコッペパン&脱脂粉乳で、パン食教育をしたんです。

それから50年、その結果が見事に出て、10年ぐらい前から「ご飯よりパンを食べる国民」になってしまったのです

健康を考えると、そもそも小麦は乾燥した大地で育つもので体を冷やす方向の穀物。

一方で、水が豊富で暑い日差しで育つ稲は体を温め丈夫にする穀物です。

昔の日本人は、お米が穫れないで仕方なく小麦、そばを作って食いつないできたわけですが、そういった地域の人は「お米をお腹いっぱい食べるのが夢」でした。

そしてお米は粒食なので腹持ちが良く、なにより玄米や胚芽がついていることで、完全食として命がぎゅっとつまっています。

それに合うのはお漬け物やお味噌汁や和食です。

しかし、パンは粉食ですぐに消化がされるため、血糖値も急にあがり、体に負担がかかります。

かつ、パンに合うのは味噌汁ではなくコーヒーや牛乳など。

日本人の胃腸に牛乳、コーヒーは基本的には合わないですし、また、パンの原料の海外産の普通の小麦の農薬残留率は100%です。

品種改良もされて、アレルギーの原因ともされています。

国産では農薬が使われてこなかったそうなのですが、近年、コシのある強力粉をつかったパンが売れているため、北海道産小麦は春小麦が増えてきて、そのため農薬を使うことも多くなり、農薬残留も増えてきたと聞きます。

まあそんな理屈はさておき、小児科医の真弓先生も言っていますが、コーヒーや牛乳より味噌汁やお茶、パンよりご飯を食べよう、カタカナ食より日本食を食べよう、と言っています。

お肉を食べたら野菜はその3倍。

加工食品より生き物を食べる。

そしてどんな食べ物にも感謝し、良くかんで腹八分目。

それが子供が大人になってもガンや成人病にならないコツだと思います。

子育てははいろいろ大変ですが、子供が大人になったとき、体を壊したり病気にさせたくないですよね?

今や2人に1人がガンになる時代です。

「台所は家庭の薬局」という言葉があります。

世のお母さん方には、和食中心の食生活、食べ物を栄養素ではなく命や感謝を学びながら頂く物、という食生活習慣を子供達につけるような食卓にして欲しいな~と思います

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時代は移り変わる

2020年08月25日 | 自分の時間

70歳の農家の高柳さんと「食と命の教室」というのをやっていますが、高柳さんは個人で農業ボランティアを受け入れています。

それはWWOOF(ウーフ)のホスト登録をしている、というのもあります。

ウーフというのは、World Wide Opportunities on Organic Farms「世界に広がる有機農場での機会」の頭文字です。

有機農業を体験する場を提供して、有機農業の事を知ってもらおう、という団体が世界中にあり、日本にもあります。

そのホストは「1日大体6時間ぐらいの農作業の手伝い」をしてもらうことで、「食べ物と寝るところ」を提供する、というもの。

ウーフに参加する人達を、ウーファーとも言います。

で、実は高柳さんのところに2ヶ月滞在している女の子がいます。

18歳の子で、高校を卒業してから大学には意図的にすぐには行かず、「農業を学びたい」という事で来ているそうです。

先日、その理由を聞けたのですが、「環境や温暖化などの問題を考えたら、答えが農業にあると思ったから」という事。

大学に行く前に社会を学ぶというのは外国でもありますが、日本でそんな子が出てきているんですね~。

そして高柳さんとやっている「食と命の教室」には、昨年、女子大生が自費で参加していたのですが、今年も別の女子大生が自費で参加しています。

2人とも社会の問題をきちんと考えていて、専攻も「農村コミュニティー」であったり「社会福祉」だったりします。

その学びの一環でわざわざ「食と命の教室」に参加しているのです。

私の学生時代とは大違いですね

 

「食と命の教室」というのを8年やってきて、20~70代まで幅広い年代が参加しているのですが、自分も主催者ながら大変勉強になっています。

特に、20~30歳前後の子が参加してくるのですが、私がその世代だった頃に比べてよっぽど社会の問題を考えているな~と感心します。

 

団塊世代は戦後の教育を受けて育ちました。

反戦派、反体制派が多いのもこの世代なのは、戦後教育を受けたからです。

ベトナム戦争や安保闘争など学生運動も盛んな世代で、かつ、高度経済成長の波にのり、定年まで会社に面倒を見てもらえた最初で最後の世代です。

私たち団塊ジュニアもその波に乗らされていたわけで、大学に行くことが正しい、という時代でした。

だから大学はそれまで勉強を頑張らされてきたことの反動で、モラトリアムの時期、唯一自分で自由にバイトをしたりサークルをしたり遊び尽くす時代でもありました。

ところが、この2世代の「いわゆる高度経済成長にのって大きな会社に入って」という時代は特別な時代で、もう終わりを告げています。

 

今の若い子の時代は違うのです。

・学校にいっても就職できなければしょうが無い

・会社は自分を守ってくれる場所でもないし、定年なんてないし、1社に勤め続けるなんてことは発想としてない

・年金もどうせもらえない

・そもそも学校に行ってどうするの?

・農業は3Kの代表だった時代は終わり、今はあこがれの仕事

・地球温暖化で毎年異常気象が起きている

・超高齢化、人口縮小時代にどう生きる?

こんなことを考え育っている子が、大学に進む前に立ち止まり、「自分は将来どうしようか?」と考えて専攻を選ぶ。

「有名大学に出て大きな会社に入って」という考えが当たり前、ではない時代になったんですね。

そしてきちんと「これからの社会を地球をどうしたらよいか?」と考えて、自分の意思で学びの場を学校以外に求めて、成田の片田舎の農家さんのところに足を運んでいるんです。

すごいですよね。

尊敬しますよね。

私の学生の頃とは意識が全く違います。

 

団塊世代、団塊ジュニア世代は、自分たちが生きてきた時代が「当たり前」と思っているかもしれませんが、それは特別な期間で、時代は移り変わっています。

今は自分の生計をどう立てていくか、ということを必死に考えていると同時に、社会問題に自分はどう対面していくか、ということを考えている若者が多いのです。

温暖化を初め、多くの社会問題を作り上げてしまった、消費社会を先導してきた私たち大人は、たうちょっと慎ましく生きて、そういった子達を応援する側に回るべきだな~と思う今日この頃です

 

 

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最高気温34℃でも「食と命の教室」

2020年08月22日 | 農的体験・生活

昨日は「食と命の教室」。

暑かったので、さてさてどのぐらいトロケルかな~という感じでしたが、朝はみんなでまずはスイカを食べていろいろおしゃべりタイム。

高柳さんも、スイカを持ってきてくれて、みんなでまずはスイカタイム。

やっぱりスイカは美味しいですよね~

いろいろおしゃべりしながらも、暑いので、高柳さんも「どうするか?田んぼの草取り行くか?あんまりやりたそうな顔していないな(笑)こんなに暑いと外に出たくなくなっちゃうな(笑)」と

ただ、みなさん、お昼後よりは今の方が良い、ということで、最高気温34℃の日で蒸し暑い日でしたが、11時半~12時半と暑い時間帯を田んぼで稲刈り前の草取り。

無農薬の田んぼで、紙マルチを張って草を防いでいますが、ところどころにどうしても草が出てしまいます。

特に雑木の苗木のようになっている草が生えいてて、それがあるとコンバインが入れないのです。

ということで、みんなでそういったでっかい草だけ刈り取り。

さすが10人もいると、田んぼ2枚の草が取れました

「思ったより風が吹いて気持ち良い~。幸せ過ぎる~」と喜んでいる人もいましたが、基本的にはお昼真っ盛りの日差しが熱い時間帯。

あとの感想で、「暑くて早く終わらないかと思っていました」という感想の人が多かったです

 

田んぼが終わった後は、いつもの美味しいご飯

相変わらず美味しくて、特になす炒め、そして小豆入りのおにぎりが美味しかった

午後はウーファーさん、つまり農業ボランティアの子達が来ているので、ちょっとおしゃべり。

特にすごいのが、高校卒業後、2ヶ月、高柳さんのところにいる女の子。

シェアハウスに住み、大学に来年行く予定だが、まずは農業の現場に身を置いたのは「社会の環境問題や地球温暖化問題とかをいろいろ考えたら、その解決策は農業にあるんじゃないかと思ったんです」という事。

この教室に去年も今年も女子大学生が来ていますが、大学に行かず、まずは現場に身を置く、という考えをしている高校卒業生もいて、今の若者は私の頃よりよっぽどしっかりしています

さて、お話が終わった後、夏野菜の収穫ということで、ゴーヤのトンネルへ。

ゴーヤがたくさんなっていることを見たことがない人も多く、喜んでいましたが、何より日陰の涼しさを感じれることが良い体験ですよね~。

その他、油とりようのヒマワリの種の取り方を学んだり、家庭菜園でプランターで作っているなすがあまり実らない、という人が多かったので、ナスの剪定を学んだり。

農業のプロから実体験で学ぶ事は非常に貴重な経験ですよね~



ちなみに農村地帯は今は砂漠のようにパサパサなのですが、その前の長梅雨の時は水が多すぎて、乾燥地帯が大好きなゴマは、逆に長梅雨で消えてなくなってしまったのです。

そして、改めてハウスでまき直したそうなのですが、この猛暑の中、さらにハウスで水がなくパッサパサの畑なのにゴマはこんなにきれい

さすが、ゴマですね~。

どんなに暑くても農の現場は動いています。止まることは出来ません。

そして稲刈り直前で、秋冬野菜の準備中でもあります。

そんな現場に一般の方も触れて、体験して、食べ物と命の関係、農村と都市との関係、消費者と生産者の関係、といったことを考える場はとても貴重だな~と思います。

暑かったけど誰も倒れずに良かった良かった

今月も充実した良い時間を過ごせました

 

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暑い夏に思うこと

2020年08月18日 | 自分の時間

 いや~、暑いですね

 ここ数年、7月下旬から8月上旬はどうにも暑いとしか言い様のない暑さが続いています。

 今年は3月が暑く、6月も30℃を超える日があって、「このままいったら、夏はどうなるんだろう?」と思っていましたが、異常ともいえる長梅雨で、その暑い夏が来るのが遅かったのが、悪い面もありましたが、気温という意味では多少良い影響があったのでしょう。

 7月中旬から晴れ渡っていたら、今頃平均気温は更に高かった事を思うと、ぞっとします

 とはいえ、地球温暖化はストップしていませんし、何回か書いていますが、2030年までに地球の平均気温を産業革命からプラス2℃に上昇を抑えないと、2100年には北欧にしか人間は住めないというシナリオがあります。

そのためにあと1年ちょっとでCO2排出量をどれだけ減らせるかが勝負だ、という事が昨年の地球温暖化サミット前に叫ばれ、グレタさんを初めドイツを中心とした西欧諸国で大きなデモが続き、連日トップニュースで地球温暖化対策が叫ばれました。

 しかし、アメリカ、中国、日本を中心とした環境後進国はそういった大騒ぎの中でも普段と変わりが無い生活が送られ非難を浴びました。

 そしてコロナがきました。

 一部の学者からは未知なるウイルスが気温の上昇とともにさらに活発になって出てくると言われています。

 ということを考えると、もうネットやオンラインを中心とした仕事や生活にしよう、とか、マスクをして外出をしよう、というのは、単なる目先の話であって、根本的な対策ではないな~と思ってしまいます。

 ここまでくると、ほとんどの人が北に移住し、自給できるぐらいの畑をもって、なるべく物を使い捨てず、エネルギー消費を抑え、産業やお金に依存する生活からちょっと昔の自給自足の生活に変えるしかないんじゃないか、と思ってしまいます。

 といってもそんなことは一部の人だけあって、経済優先の社会を変えられるはずがありませんが。

 おかげさま農場の高柳さんとやっている「食と命の教室」には、昨年、今年と2年続けて女の子の大学生が来ていますが、彼女たちは私の学生時代と違って「環境問題」や「地域コミュニティー」といったものをまじめに学んでいます。

 私の学生時代とは全く意識が違うな~と感心します。 

 私はたまたま病気になれたので、都会生活、ビジネス優先、経済優先から離れて、成田の戻ってきてこんな生活をしていますが、私の世代は多くは家を買い、ローンを組んでいる会社を辞めたくても辞められない世代です。

 また、団塊世代や団塊ジュニア世代は、いわば「戦後の経済優先、消費社会」で育った世代です。

 実は、そんな世代は「戦後のたった70年ぐらい」の特別な期間だけ、というのが私の認識で、こういった生活スタイルが当たり前と思っているのは、この団塊世代と団塊ジュニア世代だけ、という自覚があります。

 だって、今の若者は定年という概念はないですし、もっと「仕事を得る」という事を目的的に学校選びをしていますし、社会問題についてもっと考えています。

 逆に言うと、団塊世代と団塊ジュニア世代は社会問題を考えることより経済を優先して考える思考パターンがついてしまっているし、生活習慣がそうなっちゃっているわけです。

 となると、こういった大人世代は、今の社会問題を解決する意識をもった世代ではない、という事になります。

 しかし、やっかいなのが、この世代が「数は力」で、一番人口ボリュームが多いのです。

 団塊世代の年金世代は、自分たちが保険代は年金代を若者から吸い上げて国家の財政を悪くさせている、という自覚を持っている人が少ないと思います。

 私からすれば、団塊世代や団塊ジュニア世代は「若者からの批判対象」という自覚があります。

 まず、「シルバーデモクラシー」という言葉があるとおり、人口ボリュームが多い団塊世代向けのシルバー優先政策を撤回する政党はありません。

 だから、団塊ジュニア世代である私は、将来、若者から「お前らを支えるために働いたお金が吸い上げられているんだぞ」といった批判を受けないよう、年金はもらえないことを前提にした方が良いし、何でもかんでも病院に行くような習慣は辞めた方が良いと思うのです。

 そして、きちんと社会問題や地球環境問題など考えている若者達のことを思うと、できれば次の世代に迷惑がかからないよう慎ましく生きて、次の世代が社会設計や経済社会の次の軸を考えてくれることを応援する側に回った方が良い気がします。

 そして子供達には、環境経済学、環境生物学などは必須科目として学んでもらって、人類を初め、生物がこれから100年、どうやって生き延びていくかを考える学問を経済学より優先して学べる環境を作る事が大事なのではないか、と思います。

 産業革命後、地球に二酸化炭素をばらまき、物を捨て続ける消費社会が作られてしまいました。

 しかし、もう限界、というのを若者は認識しています。

 そんな若者達、そしてこれから生まれてくる可愛い子供達の事を思えば、こんな地球にしてしまった我々人類に対しこれからくるであろうコロナ以外にもさらなるしっぺ返しに恐れを抱いているだけではいけません。

 なんとか、子孫が生き残れるよう、もちろん他の生物にもこれ以上迷惑の迷惑をかけないよう、大人は消費生活を慎み、自然に沿った生き方をしていくべきだと思います。

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夏の畑にカマキリちゃん

2020年08月17日 | 農的体験・生活

人参が発芽しました

8月頭は人参の種まき時期です。

ところが、この時期はここ数年、異常な猛暑で畑はパサパサ。

水が出ない畑だと人参を発芽させるのが難しい時代になってしまいました

私は黒田五寸人参、という、昔ながらの「人参の王様」と言われている人参を育てているのですが、昨年は発芽が2割ぐらいで、なかなか厳しい状況でした

今年は更に暑くて畑はパサパサ

しかし、今年は2畳ほどの畝に1日おきに40リットルの水を夕方からかけ続けました。

水をかけた後は枯れ草をかぶせて日よけをして、日中の暑い日差しから乾燥をなんとか防ごうと努めたのです。

まあ、キュウリがあるので、2日に1回は畑にいかなくてはならない、という事情があるのですが、それを夕方に変えたのです。

夕方以降であれば畑の地温も下がってきて、夜間は水分が畑に残りますからね

すると、まだほんのちょっとですが、発芽しました

出始めた、ということであれば、あと3日ぐらいで大体出そろうはず。

それまで気を抜かないよう水をかけ続けたいと思います

そして、ついにオクラが入れ食い状態になりました

まあ、キュウリとゴーヤも未だに入れ食いですが、さすがに子供は食べてくれません。

しかし、オクラならこんな量、1回で食べ切れちゃうので、ありがたいです

そんなオクラの収穫中、なんだか気持ち悪いカマキリがいました。

なんだこりゃ

やたら尻尾が平べったくて、しかも直角に立っている。う~ん。

羽がないのでカマキリの幼虫なのですが、何でしょうね?

と思ったのですが、あとで思い出したのですが、ハバヒロカマキリの幼虫じゃないかな、と。

で、調べたらご名答

オオカマキリに比べてお腹が平べったくて、よく、中からハリガネムシが出てくるやつですね。

それにしても幼虫を見たのは久々なので思い出すまで時間がかかりましたが、そういえば、今年は2ミリぐらいの赤ちゃんを見て以降、まともな個体を見たのはこれが最初。

梅雨が長引いたため、餌も不足して、カマキリもなかなか出てこれなかったのでしょうね。

 

暑い日が続いていますが、夕方になるとだいぶ気温も落ち着くようになってきました。

人参の発芽を見届けた後は、今度は9月上旬からの秋冬野菜に向けての畑の整理が残りの仕事です。

夏ももう少しで終わり。

今年は大型台風が来ませんように

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相場がどうであろうと

2020年08月12日 | 自分の時間

 暑い日々が続いています

今年はコロナでマスクをしながらの生活を強いられていることもあり、熱中症になりやすいなど、さらに大変な夏です

海もだめ、プールもなし、外出も控えるとなれば、お子さんがいるご家庭では春のコロナ休みのようにゲーム三昧になっちゃっているかもしれませんね~

 今年は長梅雨の影響が響き、野菜が何もかも高くなっています。

 ジャガイモは3~4月の霜と低温が影響していますが、夏野菜は長梅雨の生育不良が影響しています。

 ニンジンも全体的に大きくならず、品不足が続いています。この辺の農家さんは「自家用のは売っちゃって、食べる分を北海道から買った方が儲かるな(笑)」と笑い話をしています。


 そしてようやく晴天になり実もたくさんなり始めましたが、実野菜というのは体をある程度作ったあとに実をつけます。

 その体が日照不足で大きく育っていないということがまずあります。体ができあがっていないのに実をたくさんつけると、木自体が弱ってしまうわけです。

 更に、今の時期はナスなどは通常の年でも「疲れ」が出てきます。

 実をたくさんならせた結果、木自体が疲れるのでいったん実をつけるのを制限し、回復を待つ時期でもあります。

 昔は、わざと根っこを切って、新しい根を出して秋ナスに備えて木を回復させる、なんていう技術もありました。

 まあ、そんな感じで相場が依然として高いのですが、有機農業の現場はより品不足になっています。

 それは有機農業では相場は関係無く値段を変えないためです。

 1960~70年代は公害の年代で、農家にも「環境に農薬という毒をばらまいて良いのか?」という思想が世界中で生まれました。

 戦後の「農薬を使うことで魔法のように良い野菜ができる」という年代が続いていたのですが、数年でその弊害が出ていろいろ出てきました。

 その反省で村の周りの人たちからは「頭がおかしくなったのか?」と言われながら無農薬で野菜を作り始める人が増えていきました。

 そういった希有な農家さんを「なんとか応援したい」ということで、ごく一部の消費者と「いつでも同じ値段」という考えで「提携関係」が生まれ、豊作の年はたくさん野菜を、不作の時は品数を減らして、でも値段は一定、という考えが生まれました。

 それは農家にとっても安定して収入が見込めるので、生計が立てやすいのです。

 その代わり、相場が高いからといって、高く買ってくれるところの人に売るということはしません。

 一方で、消費者もこういった考えを理解してくれている方は、相場が安いからといって、比較すると高く感じる有機農家の野菜を買わずにスーパーの安いのを買う、ということはしません。

 お互い「どんなときもお互い様」の精神で、支え合うわけです。

 本来、生協がそういった精神なのですが、そういったことをしている生協は、まあ今はいません。強いて言えば、小さい生協ほど、そうできるよう努めているところはあります。

 でも、大きいところは商売主義じゃないですが、量を確保するためには無農薬の野菜だけで取り扱いを絞ると、欠品続きでどうにもならないのです。

 そんなこんなで、今、産直の宅配ボックスが増えていますが、とても良い事だと思います。

 まあ、あくまで「おしゃれ」「新鮮」「安全」「顔が見える」といったレジャー感覚が多いと思いますが、それにしても良い事だと思います。

 私が学生の頃は農業は「3k」と呼ばれて、誰も農家になりたがりませんでした。私もそうでした。そして、当時から無農薬で野菜を作っている農家は、村の他の人から「あいつは馬鹿じゃないか」と陰口を叩かれながら、細々と信念を貫いていました。

 10年ぐらい前に、菜食主義の人がオーガニックに世界でいましたが、そのときも「無農薬?オーガニック?」という感じで、一部の変わり者のような扱いでした。

 特に「ベジタリアン」というと宗教と思われていました。いわんや、ビーガンなんて、マニアック中のマニアックで、一般人はその言葉を聞いたこともなかった時代です。

 ところが、この10年で「オーガニックはおしゃれ」というイメージが浸透しました。

 ベジタリアンという言葉がおかしい人と思われなくなりました。

 そして、この1~2年で一気に「ビーガン」というのが「さらにおしゃれ」みたいに認知がされ始めました。

 海外の信念あるビーガンとは違い、ベジタリアンの延長のビーガンが多い気がしますが、それでも日本でもそういった感覚が広がってきたと思います。

 ただ、ドイツなど欧米と比べて、「有機農業のそもそもの思想」は広がっていません。

 それは「環境問題」であり「命の問題」であり「農業は農家の問題ではなく消費者、つまり国民全体の問題」という認識です。

 今、裾野が広がっていることで、本質的な事もいずれ伝わる社会になると思います。

 私もその一翼を担うべく、こつこつ活動をしていきたいと思います

 

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ようやく梅干し、できました♪

2020年08月10日 | 農的体験・生活

ようやく梅干しができました

今年は長梅雨で、土用の丑の日あたりで干すのが昔ながらの習わしだったのですが、本来、1年で最も日光が照って暑いこの時期は雨でした。

なので、8月に入って干すなど、本当に過去初めてでした。

天気が崩れず、きちんと干せて良かったです

梅干しは昔から「100の難を避ける」と言われています。

あるいは「3毒を絶つ」とも言われています。

水毒、食毒、血毒です。

近代の日本人は欧米をまねして多くの肉を食べるようになってしまいました。

そのため血液が酸性に傾き、カルシウム不足。

また、食品添加物が多く、それを排除するために肝臓も常にフル回転で働き、特にリン酸塩などはよけいカルシウムの吸収を防ぎます。

カルシウム不足はイライラ、精神不安定などになるわけですが、梅干しは強アルカリなので、血液を中和し、かつ毒を出し、かつ、腸内細菌を増やし、体をきれいにします。

まあ、そんなことは栄養学の話かもしれませんが、太陽の光をいっぱい浴びた梅干しを食べると、体が喜ぶのです

今や売っている梅干しでまとものものは、ほとんどありません。

本来、体を正すはずの梅干しが、調味液に漬けられて、ものによっては着色料や防腐剤が入ったおかしな食べ物になってしまっています。

また、減塩ブームで本来18%以上で漬ける梅干しが10%とか中には1桁の塩分の梅干しもあります。

まあ、好みと言えば好みですし、腎臓が弱い人は減塩を医師から指示されているから仕方ありませんが、本来は、しょっぱく漬けることで、100年たっても食べられるのが梅干しです。

そして、1年目、2年目、と時間がたつほどしょっぱさはまろやかになってきます

青梅ではなく黄色く完熟した梅干しを漬ければ、塩分が高くてもフルーティーで本当に美味しいんですよ

まあ、そんなこんなで、昔の人は、梅干しとらっきょうはどんなことがあっても漬けていたそうです。

夏の体の毒を出し、血液をきれいにし、強壮にもなる。

ということで、我が家でいえば、味噌、らっきょう、そして梅干しが3種の必須保存食なのです

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食べ物がある生活

2020年08月04日 | 農的体験・生活

梅雨が明けました

夏らしい日が続いています

夏といえばウリです。

畑をやる前はウリと言えばキュウリしかわかりませんでした。

しかし、今はキュウリより白ウリの方が美味しい事がわかっているし、ゴーヤもスイカも瓜類で、「夏は瑞々しいウリの季節」という感じです

暑い夏が好きなウリは残念ながら長梅雨で実がならずに終わってしまいましたが、キュウリとゴーヤはぼちぼち取れていました。

ただ、梅雨明けで暑くなったおかげで、キュウリとゴーヤは大豊作になり、2日1回はコンテナ半分ぐらい取れています

そして、キジかカラスにやられてしまっていた小玉スイカですが、コンテナをかぶせて防護していたものがボチボチ出来てきたので、収穫しました

長梅雨で大きくなる前に葉っぱがやられてしまったので、小さいものが多いのですが、まあ食べられる美味しさでした

そういえば、先日は今年3回目の釣りに行きました。

1週間ちょっと前にも行ったのですが、まあ、釣りもだんだん慣れてきました

釣りって、人間がいくら頑張ってもだめで、ひたすら待つしか無いんですよね。

だから、性格が合う合わないがあります。

待てる人、自然に合わせられる人が向いていて、その中で、その日に釣れる場所、時間帯、仕掛けなどをちょいちょい工夫しながら釣っていく。

畑とは違いますが、自分で食べ物を穫る、というのは、やっぱり良い物です

それにしても急に暑くなったので、日差しがきつく、かなり日焼けしてしまいました

今回は、なかなか釣れず、子どもがヒイラギといったものを1匹釣っただけだったのですが、お昼前に「サビキ」でやたら釣っているポイントがある、ということをお友達が見つけてくれたので、そこでサビキをつかって小鯖を10匹ちょっと釣れました。

ということで、今回も前回同様、子どもがさばいて竜田揚げを作ってくれました

そういえば、数週間前に、ラッキョウを漬けました

3週間ぐらい塩漬けしたのがこれ。

これを1日、塩抜きして、きび糖あるいは黒糖、米酢、鷹の爪でつけ汁を作って、漬けました。

昔の人はみんな梅干し、味噌、そしてラッキョウを必ず漬けていたそうです。

整腸作用があり、血液もさらさらにしてくれるとても体に良い物だそうです。

何より、梅干しと同様、ラッキョウというのは売っているものと手作りは全く違うのです。

別物、ですね。

本物は良い、と言われますが、別に高級とかではなく、手間をかけて素の調味料で時間をつけて作れば、それは簡単・便利・添加物の市販品とはやっぱり違うんですよね。

何より美味しい

やっぱり食べ物は自分で作るべきですし、それが生活を豊かにしますよね

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