半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

「食と命の教室」マムシの焼酎漬けなど

2019年05月25日 | 農的体験・生活
今日は「食と命の教室」の5月。
昨日に続いて暑かった~

ちょうど子供の運動会とぶつかり、しかしこの日が参加人数が最大だったので、仕方なく諦めました
子どもからも「なんで来ないの~」と叱られましたが

帰宅して話を聞いたところによると、運動会も「やばい」暑さだったらしくて、救護室に運ばれる子供もいたとか。
お昼は校長先生のはからいなのか、教育委員会からのお達しなのかはわかりませんが、お昼ご飯の時間にクーラーが入った教室が解放されたそうです。

しかし、外にテントを出している家が多いせいか、「ほとんど我が家の貸し切りだった」と言っていました

さて、教室の話に戻して、今年は年間会員さん6人でこじんまりしたアットホームな感じなのですが、今日は久々にご参加の夫婦や、今年の年間会員さんの旦那さんや、おかげさま農場のお取引先など、単発の方が集まり、久々に10名の参加者。

いつもはこのぐらいなのですが、久々に10名を見ると、沢山きたな~と思えてしまいますね

ということで、初顔合わせの方も多いので、簡単に自己紹介した後、キュウリの収獲前の「ブルームレス」のお話。
ブルームというのはブドウの表面についている白い粉のことなのですが、昔のキュウリには全てついていました。

で、戦後、野菜が専門化され、ハウスで連作をすると障害が出てきたのですが、そこで「接ぎ木」という技術が生まれました。

台木としてカボチャの苗を使い、芽が出て本葉が出たらそこをチョキンと切ってしまい、一方で育てたキュウリの茎も切ってしまい、それを接ぎ木してしまうのです。

そうすると、根っこはカボチャのキュウリが出来上がるわけです。

これをしている中で、カボチャの性質が乗り移ったキュウリが出てきました。

それがブルームという粉がついておらず、皮が厚くて割れにくく棚持ちもする今のキュウリです。

「ブルームがついている昔のキュウリは、農薬と勘違いされたり、棚持ちがそれほどしないから、みんなブルームレス、つまりブルームが無いキュウリになっちゃったな。でもうちはブルーム有りのキュウリだよ」

と高柳さんが言っています。

また、ブルーム有り、無しではなく、昔の品種のキュウリを私は食べたことがありますが、まるで食感が違います。
今のキュウリは皮が固く、歯で噛む時に弾力があるというか、手で折るとボキっとなりますが、昔のキュウリはポキポキボリボリした食感でまるで違うんですよ~。

さて、そんな話が終わった後、早速外に出てキュウリの採り方の説明を受けます。


みんな汗を流しながら頑張って収獲。中には顔を真っ赤にしている参加者もいたので「大丈夫ですか~、無理しないでね」と声をかけながら運営。


10人でたくさんとったものを高柳さんが、サイズや曲がり具合で選別して、中にはサイズが小さかったら曲がっているのはあるので、弾かれます。


はじかれたキュウリがいっぱい
でも、実は、これはみんなで山分けのお土産になったので有難いのです


キュウリの収獲が終わった後は、先週田植えが終わった田んぼの見学です。
やっぱり田んぼは見ているだけで気持ちよいですよね~


高柳さんは無農薬で田んぼをやるために、特別な紙マルチを張りながら田植えをします。
これが水の中で2カ月ぐらいで溶けてなくなるのです。
その間に稲は育つから、草が出てこないんですよ~。
ちなみに専用の田植え機は340万
紙マルチも1本170mぐらいで6000円とコストもかかります
合鴨農法を以前はしていたのですが、それもコストがかかるし外敵に食べられたりと、なかなか上手くいかず、そんな時に原発で避難してきた福島の有機農家さんが教えてくれたのがこの紙マルチなんです。


田植えをしたばかりだから今回は草取りはしません。
横の田んぼの水に足を入れたら気持ち良かった
そしたらみんな真似して「気持ちよい~」と無邪気な感じでした


さて、お昼はいつも通りお母さんの手作りの盛沢山ご飯
これを目当てに来る方も実は多いのです


特に、今回、ヨモギや良くわからない葉っぱなど野草の天ぷらが出て、美味しかった~


午後は油を搾るためのゴマとヒマワリを蒔きました。

これで今日の畑仕事は終了。

その後、「今日のお話」は「高柳家の伝統療法」。

私が事前に「赤本」と「あなたと健康」の話をしていたので、その流れで高柳さんから、昔からの自分の体は自分で養生するというお話をしてもらいました。

高柳家では、例えばちょっと熱が出てもそれは「体の免疫がバイ菌と闘っているから良い事。梅肉エキスをなめて布団をかぶって寝ていればよい。大丈夫、お父さんがついているから大丈夫だ」といって子どもを育ててきたそうです。

「最近の人は自分の体を自分で診ることをせず、養生するという事を知らないよな。すぐに医者任せにしてしまう。でも本来、自分の体を養生するという事は大切だと思うんだよ。野菜も同じだよね。すぐに農薬かけて何とかしようじゃなくて、様子を見ていると自分の力で病気を無くしちゃう、そんな力が植物にもあるんだよ。まあ本当にまずいな、という時には薬も必要だけど、その見極めだよね」

膿にはドジョウの開きをペタっと貼るとすぐに治るそうです。
胃腸にはゲンノショウコを煎じたもの。
青タンなどの打ち身にはマムシの焼酎漬け。

色々あるのですが、今回、初めてマムシの焼酎漬けが部屋の隅に置いてあるのを発見
生きたマムシを捕まえてきて、一升瓶に入れ、1カ月ぐらいかけて便などを出させ、最後に生きたまま焼酎漬けにするのです。
それを小瓶に分けたものなので、マムシは入っていませんが、匂いはさほどなく、飲んだら精力つきそうだな~、という感じでした

ちょうど参加者の1人が腕に青アザがあったので、塗っていました。
これで治るといいですね~。


そんなこんなで今日はとても暑かったですが、美味しいお昼ご飯と午後は気持ちの良い風が吹き、無事楽しく1日を過ごすことができました

来月は6月30日(日)です。

https://www.minson.jp/shyokutoinochi/
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夏日の畑作業

2019年05月24日 | 農的体験・生活
春からコツコツ畑作業をしてきたのですが、久々に今日はがっつりやりました

今日は夏日で30℃近くいったようで、まあ暑かった
今年初のサングラスをかけての畑作業でした

まずは、子供連れの家族向け「田んぼと畑の耕育教室」で植えた100本のミニトマトのお手入れと誘引。
火曜日の大雨と風でかなり弄り回されて、何本かは折れてしまいましたが、それも含めて脇芽をかいたりお手入れしてきました。
100本ですから、まあ大変

3時間近くかかりましたよ

それから車で20分ちょっとの自分の畑に移動して、まだ終わっていなかったゴーヤとサツマイモ植えです。

サツマイモは毎年100本植えます
まあ、暑い日だったので、サツマイモは暑いのは強いとはいえ、マルチは40℃ぐらいになっていたので、植えたそばから葉っぱはシワシワになっていました
明日、明後日はさらに暑いようなので、枯れちゃうかもしれませんね~。


そんな畑ですが、先日の雨&雨後の高温で、一気に生育してきたのがパクチーです
3年目ですが、結論としては、パクチーは路地では難しいですよね。
3月下旬に種まきしても3センチぐらいだったのです。
それがこの1週間でやっとこの大きさ。
トンネルやハウスでやらないと、なかなか良いものは出来ないですよね~。


そして、今年最高の野菜がニラです
今年で4年目ぐらい?
写真のは悪い方のニラなのですが、養生してきたため、今年の最高のニラはスーパーで売っているものよりしっかりと美味しそうでしたよ


あと、これまた絶好調なのがニンニク
葉っぱも凄いでと言っても普通の人にはわからないでしょうが

ちなみに今の時期はまだ実が固まっていないので、ニンニクの1鞘の皮が真っ白なんですよ。
今はニンニクの芽を収穫し終えたばかりで、6月上旬ぐらいになると実が固まってから一気に掘り上げる予定です。


あと、ラッキョウも絶好調ですね~。
ニンニクもらっきょうも種を取り続けてきて、良いもの、大きいものを選抜し続けてきたのがようやく開花した感じです


一方で、この冬に全滅したのがスナップエンドウ
冬の霜などで全部枯れてしまったのです。
という事で、春蒔きをしたのですが、やはり秋蒔きして半年かけて育てるものと違って、収量も少ないし味も落ちるんですよね~。


また、アスパラちゃんも今年は調子が悪い。
昨年、養生が上手くいかなかったからかな~。


同じく空豆も絶不調。
病気が入っているのもありますが、モグラの穴だらけで、根っこが切られまくってしまいました



ちなみに、夏の一番の仕事は収獲と草取りなのですが、今年は草取りから解放されるかも?

というのが、知り合いの農家さんに教えてもらったのですが、「リビングマルチ」といって、ビニールではなく麦をわざと畝間に生やすことで、雑草を抑えるという技なのです。

麦は強いので、他の雑草が生えられないんですよ~。
ということで、私の畑は麦だらけ


ちなみに、お隣の高柳さんの畑は麦畑。
11月に蒔いたものなので、もうすっかり実が入り、黄金色に近づいてきています。


そんなこんなで、8時半ぐらいから13時半ぐらいまで農作業をして暑かった

帰宅して、気持ち良い疲れだったのですが、夕方ぐらいからちょっとクラクラ。
プチ熱中症ですね

明日は「食と命の教室」です。
明日も暑いので、のんびり運営したいと思います
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恵みの雨

2019年05月21日 | 農的体験・生活
 久々の雨です

 畑をやっている物からすれば「久々の雨」で恵みの雨です

 一般的な暮らしをしている人から見れば、今年は雨が少ないという感覚はあまり無いのではないでしょうか?

 ここ数年、大体5月は初夏の陽気で暑い日が多く、晴天がずっと続いていたと思います。
 それに比べると、今年は何日かに1回はパラパラと雨が降っていたので、「雨が降る回数」が少ないとは感じなかった方が多いのではないでしょうか?

 ただ畑をやっている立場からする雨量が根本的に少なく、農家さん達はみんな口をそろえて今年は「雨が少ない」と言っている日々が続いていました。

 例えば、天水の田んぼを持っている農家さんが「今年は湧き水が沸かないんだよ」と困っていましたし、畑をやっている農家さんも「ちょこっと雨が降ったって風が吹いてすぐ乾いちゃうよ」という感じで、畑の土はカサカサのパサパサでみんな困っていたのです。

 そんな中でようやく久々の「まとまった雨」なのです。

 「これで畑の中まで水が浸み渡る」状態になります。これが恵みの雨となって、今までなかなか発芽しなかったものや生育が遅かった苗が、一気にぐんぐん生育すると思います。夏野菜もこの雨を契機に一気に生育すると思います。


 なんだかんだいって1年で最も忙しい5月ですが、ニラ、アスパラ、スナップエンドウの収獲の一方で、育苗したカボチャやミニトマトの苗の植え付け、オクラ、落花生、空心菜などの種まきもしています。

 先週、色々種を蒔いたのですが、畑がパサパサで落花生は全く発芽していませんでした

 一方で、暑い所が好きなオクラはちょびちょびっと発芽し始めました
 水分が無くてもちょこっとした水分があれば発芽できる力がオクラにはあるんでしょうね。
 一方で、同じ夏野菜でも本来水辺に生えるのが好きな空心菜は、落花生と同じで全く芽が動いていませんでした。

 そういう意味で、今回の雨で我慢していた落花生や空心菜が一気に芽吹くことを期待しています

 そしてこの雨が上がればまた初夏の陽気が続きます。

 野菜もそうですが草もぐんぐん伸びますよ~
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勉強と時間

2019年05月17日 | 自分の時間
ちょっとした気づきがありました。

「一般的なお受験の勉強にはタイムリミットがあるけど、大人の勉強は死ぬまで出来るから、いつか必ずわかる時が来ると思って学び続けられる」


大げさな話ですが、そんなことを思いました。

これは勉強の本質なんだろうな~と。


私の中には「子どもに勉強しろと言う以上に世の中の大人が勉強し続けなければいけない」という思いがあります。
だって、世の中の社会問題は大人である私たちが原因だから。

その一方で、子ども達には「学校の勉強」と言うのがあり、大人以上に子供の方が勉強しているのが現代社会です。

最近、お友達家族の中学生の子の勉強を少し見始めたのですが、先日、あるお母さんとちょこっと立ち話をしたら「中学の勉強が見れるなんて、凄いですね~。私にはもうとても無理です」という言葉を聞きました。


私からすれば中学勉強ぐらいはちょっと思い出せば、大体出来ると思い込んでいるのですが、そういう意味で、私は勉強が出来た方だと思います。

ただ、高校からは勉強がわからなくなってきました。

「高校の頃は授業がわからなかったし、大学はほとんど真面目に授業を受けなかったな。就職の時とかもマッキンゼーとか入る人は、俺とは違うレベルだな」と思っていました。

「わからないことがある」「自分では理解できないレベルの事だ」と思っていました。

ただ、最近思ったのが「それはその時にはわからなかったけど、今思えば、今ならわかるんじゃないか」という事です。

当時、全く触れることが無かった考え方、世界であっても、今思えば「そういった事を学んでいる環境にいれば、わかったのかもしれない」ということ。

私はお受験の時ほどではありませんが、大人になって、特に自営業者になってからは、ずっと勉強し続けています。
そうして大人になって今、頭は固くなっているでしょうが、色んなことが頭にインプットされているので、「あぁ、今思えば、あれはこういうことだったのね」とわかるんです。

例えば、中高の勉強も、今、改めて見ると「何を学ばなければいけないか」が整理出来るので「どう学ぶか」がわかるのです。
例えば、就職の時に「あいつら違うな」と思っていたマッキンゼーの世界戦略の話なんて昔は想像もつかなかったのです。
でも、今、色々勉強してきたので、戦略立案というものも、「俺も出来るな」と思えるのです。


お友達の子どものお勉強を手伝うようになり、この1カ月で10冊ぐらい本を読んでインプットしたし、自分なりに整理をしています。

そんなことをしている自分がいる事を自覚したのですが、「あぁ、わからないことをわかるまで時間がかけられるのが大人なんだな」という事を思ったのです。

私の場合は、原発事故をきっかけに社会問題について関心を持ち続けてきました。
また、例えば何で戦争が起きるのか?何で人は憎しみあうのか?日本の歴史とは?世界はどう動いているのか?大人の生き方は?などなど、ひたすら本を読んだり考えたりしてきました。

これは自営業になったからこそできる生き方なのですが、会社を辞めてから、そんなことばかり考えてきました。

自営業というのはお金と生活が一体のようなもので、その中で、社会問題や自分の器を広げる事など、全部、生きながら出来る本来の人間の生き方を体現できる道の1つだと思っています。

で、ふと今日、本を読んであれこれ考えている時に思ったのです。

「あぁ、勉強し続けているからこそわかる時が来る。というより、わからないことをわかるまで学んでいこうとする姿勢って、一番大事なんだろうな」

これが勉強の本質なんでしょう。

もっと簡単に言えば、時間をかければわからない事の大半がわかるようになる、という事です。

ところが、子ども達の勉強はそうはいかない。

カリキュラムがあり、1年生で学ぶべきことは1年生の1年間で学ばなければいけない。
3年間で学ぶべきことを身に着けて受験に臨まなければいけない。

子ども達には「タイムリミット」があるのです。

そこで一番の悪いことろは、他人との比較や点がとれないというレッテルが貼られてしまって、「勉強が出来る=点がとれる」「点がとれない=勉強が出来ない」という事になってしまうんですよね。

当たり前のようにレッテルとして貼られてしまう。

これはゆくゆく人生を決める大きな問題になる気がしまう。

そうすると、大人になっても「自分は勉強が出来なかったから」という事で、自分の能力を伸ばせなくなってしまう。


ところが、大人は実は「時間制限」があるようで無いんです。

だって、じいさんになるまで、死ぬまで時間を使えるのだから。

環境問題だって何だって「これは何でだろう?」と疑問をもち、その疑問がわかるようになるまで勉強し続けていけるのは、大人の特権です。

というより、勉強と言うのは、本来はそういったものだと思うのです。

例えば、中学英語を学べば会話は出来る、と言いますが、大人が本気になったら中学英語は必ずマスターできます。
色々な英語教材がありますが、大人でも要するに「スイッチ」が入るかどうかです。

仕事で英語をマスターしなくてはならない状況になったら、3カ月でマスターせざるを得ない。というか出来てしまう。

でもそういった状況が無いと、なかなか子供の頃に貼られた「自分の勉強が出来る程度」のレッテルは貼り変えられないのではないか?

それが自分を小さくしてしまう原因な気がします。

もちろん、大人になっても「効率よく勉強する」というのは必要なのでしょうが、人それぞれのペースがあり、人それぞれのスイッチが入る時があるわけで、それよりも「探求心」というのか「疑問を放っておけない」性質というのでしょうか、のんべんだらりと過ごすのではなく、ずっと考え続ける、ずっと疑問を持ち続ける、そして事あるごとに勉強する、そういった姿勢を持つことが大事だと思います。

大人は死ぬまで勉強し続けられるし、勉強とは本質的には「いつまでに解を出せ」といったように時間制限をされるものではないのでしょうから。

そのためには、子どもの頃に下手なレッテルが貼られないように子ども達を面倒みないといけませんよね。
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5月の「田んぼと畑の耕育教室」が終わりました♪

2019年05月13日 | 農的体験・生活
先週の(土)(日)、そして昨日&一昨日の計4日間、300人以上の家族を迎え入れ開催した「田んぼと畑の耕育教室」の5月が終了しました

今年の5月は例年になく暑い日が多かったので、田んぼ日和でしたが、ラストの昨日は北風が吹いて寒かった
でも、予想に反して、みなさんたっぷりと田んぼを楽しんでいて、暖かい日より田んぼへの滞在時間が長かった気がします。

それにしても無事、開催がすることが出来て本当に良かったです

「農村コーディネーター」としての仕事で、1年で最もハードで心身を使う5月なのです。

それは、子供連れのご家族向けの「田んぼと畑の耕育教室」の年度始めであり、最も人気の田植えでお客さんが沢山来る月なので、「年度初めての教室」であるのにも関わらず「1年で最大人数を受け入れる」というギャップがあるからです。

特に初日は100人を超えるお客さんにご参加頂き、本当に大変だった

そう思うと、一昨日、昨日の70人~80人が普通に思えてしまうから不思議です

今年で8年目に入ったこの教室。

私が農村に足を踏み入れて、自分の信条にした1つが「何事も7年経って本物になる」ということがあります。
昨年で無事7年目が終わり、今年は8年目。
この教室の参加者は未だ増え続けており、毎年満席でお断りをせざるを得ない状況です。

1人で100人を相手にする私もなかなか凄いんじゃないか、と最近思うようになりましたが、それにしても、私がこういったことが好きである事、特に子ども達が可愛くて仕方ない事、そして家族みんなが田んぼという日常から離れた場で思いっきり開放的に遊んでいる姿を見て、「やっぱり良い教室だな~」と毎回思います

特に、「少時代の自然体験・農村体験は、子ども達が大人になった時に必ず力になる」という確信をもって運営しており、社会的意義、教育的意義も感じている今日この頃です。

4日間終えて、今年も沢山のご家族と触れ合うことが出来ました。

様々な旦那さんと奥さんのパワーバランスの模様を見たりすると、世の中の夫婦関係の勉強になりますし、親御さんの子どもに対する接し方も様々。

また、園芸相談にのっていたら、「キュウリをプランターでやっているのですが、実がつかないんです」という方がいて、22階に住んでいるのが原因で受粉がされないのでは、という話になったり。

5年間、通い続けてくれているリピーター家族も何家族かいるのですが、5年前にはいなかったのが、お腹に宿り、赤ちゃんとして参加して、昨年は泥に入れなかったのが今年はついに泥んこになる、という成長の姿を見る事が出来たり。

また、数年前は女子高生だった子が、今は短大生となり、「今時の若者」のリアルな話を聞かせてもらったり、将来についての悩みの人生相談にのったり。

まあ、色々なご家族模様があり、多くの出会いがある分、私も多くの刺激を受けました

人生、色々あるでしょうし、悩みもあるでしょう。
仕事で夢中になっていて、自分の心と体が分離してしまっている大人も多いと思います。
泥んこになって遊んだことがある経験が少ない子もいると思います。

そんなことを全てひっくるめてやっぱり青空と大地は包んでくれます。
やっぱり自然は良いですね~

農村にいながら現代社会の色々な有り様を学ぶことが出来て、そういった事も私にとってこの教室をやっている意義の1つだな~と思います。

それにしても、5月のピークを乗り越えることが出来て本当に良かった

そんな私ですが、今年は体調が悪くなることは少なくなってきているのですが、例えば痔がまだ治っていなかったり、先週は胃腸がやられて舌が真っ白になったりと、快調とは言えない状態です。

という事で、今週末は数年ぶりに健康診断にも行く予定です。

まあ、日常生活をきちっとしないと、という年頃なのでしょうが、教育事業についてもあれこれ考え始めていて、何事も身体が資本なので、夏に向けて動けるよう、今月の残りの時間は心身を整える事に時間を充てたいと思います

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今年も始まりました!「田んぼと畑の耕育教室」

2019年05月05日 | 農的体験・生活
お子さん連れ家族向けの「田んぼと畑の耕育教室」、8年目が始まりました

これが始まると私の「今シーズン」が始まった、という感じです
世の中はGWですが、私のとっては、この教室の準備期間という感じなんですね。

私が農的生活に入った時のある出会いから、「何でも7年」という学びを得たのですが、昨年が7年目でしたので、1クール回して「本物」に近づいたという感があるのです。

ということで、8年目は次のステージ。

初心忘るべからず、を肝に銘じながら準備をしました。

初日の(土)は90名だったはずが、私の受付漏れがあり何と100名超え
8年目とあって、今年は農家の根本さんが今までで一番余裕があり、前日にほぼ1日かけて準備をしました。
そのことで、一番大変な「朝の設営」、つまり、お客さんが来る前にテーブルや座るところをセッティングするのが前日に出来ていたので、体力&精神的に余裕があったので、この追加分もなんとか根本さんや奥様達のご協力を得て乗り越えることが出来ました。

前日に準備をほぼ終えられていて、本当に良かった

さて、いつも通り午前中は田植え教室の時間です。

根本さんは8町歩、東京ドーム約2個分の田んぼをやっているのですが、この教室用の田んぼは10年ぐらい無農薬でやっていて、またレンゲも生やしています。

畦に生えているレンゲの花を摘み取り「この花は何かわかりますか?」と、例年通りの説明から入り、田植えの説明。


レンゲをすき込んでいるので、ガスが溜まっているのですが「稲に害は無く、これが良い肥料になるんですね」と、昔ながらレンゲ田んぼの意味を説明していましたが、お客さんの中には「レンゲは小さい頃は良く見たのに、大人になったら見なくなったので、こんなに久々に観れて嬉しいです」とか、「この独特の臭い、懐かしいです。田舎に住んでいたころのたい肥のような匂いですよね」と昔を懐かしむ人もいました。

この教室に来る方は東京の方が多いのですが、「昔、子どもの頃は田舎に住んでいたんです。その頃の体験をうちの子どもにもさせたくて色々探していたんです」という親御さんが多く、やはり子供の頃の体験というのは大人になっても大きな影響を与えるんだな~と感じます

さてさて、根本さんの説明が終わったら、あとは自由に田植え
大人も子供も我を忘れてキャッキャと自然体験、泥んこで遊ぶ姿は、見ている側も気持ちの良いものです


我を忘れて田植えに夢中になる家族もいれば、慣れている子ども達は奥の方で鬼ごっこや泥の投げ合い
今日ばかりは、お母さんが「泥んこになる事」を推奨するので、タガが外れた子ども達は思いっきり泥んこになります。

鏡面のような田んぼで大人も子供も思いっきり楽しむ姿は、いいですよね~


さて、田んぼを思いっきり楽しんで頂いた後は、昼ご飯です。
今回は何と12升炊きました

普通のご家庭では3~4合だと思いますが、10合で1升です。それの12倍の12升を一気に炊きましたが、ご飯はほぼ完売。
おかずもバイキング形式ですが、「普段家で食べないのに、うちの子はここではお替りするんです」と言うお母さんが多く、幼稚園児なのに5杯食べている子もいて、こちらもびっくりしました


おやつの黄な粉入りヨーグルトを食べ、一息ついた後、午後はミニトマトの苗の植え付けと落花生の種まきです。
ミニトマトのちょっとした栽培のコツ、また戦後からずっと「落花生の王様」だった千葉半立ちという品種の話をした後、みんなで植え付け。
そして1日のプログラムが終了した後は、フリータイム
田んぼに戻って田植えをまたやる家族、チョウやカエルを捕まえる家族など、みんなそれぞれ楽しんでいましたよ


余談ですが、毎年配っているお手紙は毎年少しずつ手を加えていますが、今年は「私が企業戦士だった」という事をちょこっと書きました。

するとそのことを聞いてくる親御さんがちょこちょこいました。
その中で、以前の会社で関係があった「牛角」の元運営会社レインズの西山社長の秘書だった人がいてびっくり
世間は狭いものです

と、まあいろんな出会いがあるものですが、ピーターも多く5年目の年間会員の方もいて、小学3年から来ていて今は中学生になったお兄ちゃんは「俺、汚れたくないです」とか最初は言ってましたが、結局、泥んこになっていました

我が子は小学2年ぐらいまでは入ってくれていましたが、今年、5年生になった我が子はもう田んぼに入ってくれません
そこを何だかんだおだてて、足を踏み入れる事はしてくれましたが。

それでも毎年「通っている田舎、顔を合わせる農家さん」がいるという事は、子ども達にとって大きな経験だと思います。
私が子供の頃にこういった場があればよかったな~と思うと同時に、うちの子にとっては良かったな~と思います


そして、毎年やっていますが、お客さんの顔をみればわかる。
この教室は本当に良い教室だな~
https://www.minson.jp/tahatakyoushitsu/

p。s:このブログは大体200人~300人の方が見てくれているようです。
昔は2~3日に1回書いてましたが、最近は更新も少ないのに、いったい誰が何で見てくれているのでしょうか?
不思議ですが、有難いことです。
今日も長々とした文章を見てくれてありがとうございました
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