半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

大ホールでの音楽コンクール

2023年10月25日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です。

 10月も残りわずかとなりましたが、ポカポカ陽気が続いていますね。例年より気温が高めのようですが、とても過ごしやすい陽気で、これだけ良い天気が続くのは今年はあったかな?と思うほどです。

 今年は5月は雨や風、6月以降は空梅雨と干ばつ、9月は線状降水帯による突発的な大雨で凄まじかったので、本当にようやく天候が落ち着いたな~と思います。戦争も大変、地球温暖化も大変、平穏無事が一番安心できますね。

 さて、10月は運動会など行事が目白押しですが、先週はうちの息子の通う中学校のクラス対抗合唱コンクールでした。例年、この時期に座席数が1200近くもある大ホールを貸し切って合唱をするのです。

 長男も1年生の時に大ホールでやったのですが、その後、コロナ禍となり、2年、3年の時は自粛で中学校の体育館での発表、親はYou tube配信を観るという形になりました。長男はホールでの合唱の響きが忘れられないのか、高校で芸術科目の選択で美術を選ぶと思いきや、音楽を選びました。その理由は「合唱が良かったから」とのこと。中学生にとって大きなホールでみなで声を合わせて歌うというのは、それだけインパクトがあるのでしょうね。

 次男も中1、中2と学校の体育館での合唱でしたが、3年生になって今回初めて大ホールで発表出来たのです。

 私も久々に大ホールに行き、子ども達の合唱を鑑賞したのですが、その時に思ったのが「あ~、相対だな~」と思いが湧きました。というのは、子ども達はステージに載って歌う、親や他クラスは観客席で対面になって聞く、という相対する関係。

 当たり前のことなのですが、1000人以上の視線を感じながら歌うのはどういう気持ちなのかな?。自分達の番を待ちながら他のクラスの歌を聴いている子ども達はどういう気持ちなのかな?。クラス対抗で相対評価して最優秀賞を決めるというコンクール方式はどうなのかな?などなど。

 そして当日に知ったのですが、3年生の最優秀クラスは学校代表として地域のコンクールに出場するそうで、それを目指しての合唱だったそうです。

 確かにコンクールにする事によって、子ども達もやる気が出ますし、目標に向って歌を磨いていきながら一致団結しやすくなると思います。また、終わった後、うちの息子のクラスは賞をとれなかったのですが、担任が泣きながら「みんなが一番だったよ」といった一言に、私もじ~んとしましたし、子ども達の中から「悔しい」という声もあがりました。「青春の一幕だな~」と、こちらも感動しました。

 一方で、歌は自分達の中で満足すれば良いという考えもあるし、評価が必要なのかな~、という気もしました。実際、各クラスの発表を聞いていたら、上手に気持ちが入って歌えているかどうかは、「楽曲の難しさの差だな~」と思っていたら、結果もその通りの順位でした。

 それはさておき、最後に3学年全員で同じ歌を合唱した時は、ホールがもの凄い歌声とエネルギーに満ちあふれ、聞いているこちらの心も体が痺れました

 と同時に、1人ステージに上り指揮をしている子は、全校生徒に相対して全員の歌声を一身に受けているわけで、「あの子はどういった状態になるんだろう?、どれほどの身震いをしたんだろう?」とも思いました。

 そして、これで中3の子ども達の全体行事は終わりで、受験勉強に集中する時期に入ります。今度はクラスではなく1人1人の個人の相対評価の競争になるのですが、学校生活も残り数ヶ月。勉強はもちろん日常の学校生活の中でも、みなで協奏出来る何かがあれば良いですよね

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嬉しい報告♪

2023年10月23日 | 素敵な家族・子供との時間

夜、お仕事で外にいたら長男から電話が。「英検受かった。マジ嬉しい」と。こちらも嬉しい

高校に入り1年半ほど遊んで暮らしていた息子が、今回挑んだのが英検2級。国際科なので1次試験は落ちる人がほぼいないそうで、プレッシャーもあったのでしょう、2週間、本気で勉強してました。

ただ、ずっと勉強してこなかったので「やばい、落ちるかも」と不安げでした。それが受かったからそれはもう嬉しそうで、あんな声を聞いたのは何年ぶり?

そして私が一番嬉しかったのは、長男自ら電話をしてきてくれたこと

息子が自ら用事も無いのに電話をしてくることは初めてなわけで、自ら喜びの報告をしてくれた事自体がは嬉しいわけです

「シュークリーム買ってきて」と言われたので、帰りのコンビニで購入。明日はちゃんとしたケーキ屋さんでもっと美味しいのを買ってあげようっと

そして2次試験へ向けての特訓だ

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秋の収穫、予想外でたっぷり♪

2023年10月23日 | 農的体験・生活

今年は風雨や酷暑で農業イベントはやりにくい年でしたが、この(土)(日)は久々に温暖で屋外活動にはぴったりの日でした

そんな中での「田んぼと畑の耕育教室」は、秋の収穫満載日

毎年、10月は枝豆とサツマイモを収穫するのですが、今年は大干ばつで発芽も遅れて収穫出来中もと危ぶまれた丹波黒大豆の枝豆。背丈が例年の半分以下しか育っていません。

 

ところが、逆に実が大きく育ったようで、意外にもたっぷり収穫できました

丹波黒大豆の枝豆は、1粒1粒が大きく、普通の枝豆より甘さやコクが違うのです。さすが大豆の王様の枝豆ですね

そしてお次は同じく干ばつで葉っぱが育たずサツマイモ。

こちらも当初は「ダメだろうな~」と思っていました。というのも雨が降らず、干ばつに強いと言われていても、葉っぱが全く伸びず、明らかに生育不良だったからです。

ところが、9月になってようやく降った雨が効いたようで、最後に肥大したのでしょう、掘り上げたらボチボチの大きさで、それが結構な数ついていました

参加者も「こんなに自由に沢山掘らせてくれるところは、他には無いから凄いね」と言いながら沢山掘っていましたよ

そして今回はマルチの下からヤマガカシの子どもが3匹も出てきました

1匹は前日のツル刈りで切られてしまったのでしょう、仏様になっていたので、みんなで「蛇神さまだよ」と祀りました。

そしてサツマイモは、結局、例年通り1家族10kg近くの収穫となりました

1家族5~10kgとなかなかの量。これだけあればしばらくサツマイモまつりですね

そしてお昼はみんなで育てたお米、そして9月に天日干ししたお米を炊いておかわり自由の豪華ランチ

また、今回、東京の大学3年生(社会学部)が「農村と都市部の交流」をゼミのテーマとしたフィールドワークを目的に見学に来ました。そういった時代になったんでしょうね~。

それにしても天気はばっちり、収穫物も沢山、蛇も出てくるなど色々楽しめて、大きなトラブルも無くのんびり主格を楽しめるのは、本当に有り難いですね~

本当に良い教室になりました

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ポカポカ陽気の中の甘酒

2023年10月18日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です。

 富士山の山頂や北海道では既に雪が積もって秋が少しずつ深まっていますが、ポカポカと暖かい日が続いています

 今ぐらいの気温は過ごし易く、畑仕事、お散歩など屋外で過ごすことが気持ち良いですね。昨日は畑仕事の後、我が師匠の高柳さんの家にお邪魔してポカポカ陽気の中で、甘酒を頂きました。というのは昨日は10月17日で神嘗祭(かんなめさい)の日だったからです。

 神嘗祭とは秋の実りを神様に感謝する日で、今は神社だけの神事になってしまいましたが、30年ほど前までは農村のどこの家も新穀で作った甘酒を神棚にお供えし、感謝申し上げる日だったのです。高柳家はまだ自分で糀から甘酒を作り神嘗祭をしているのですが、昨日は先週の「食と命の教室」で一緒に糀を仕込んだ参加者もやってきて、みんなで甘酒を飲んだり、余った糀で味噌を仕込んだり、ワイワイ楽しく過ごしました。

 また、「俺は柿が好きなんだ。だからどこの家の柿が甘くてどこの家の柿が渋いか全部わかっているんだ」という高柳さんに引き連れられて、ご近所さんの柿の木からたっぷり柿を頂きました。73歳になって柿の木に登り、嬉しそうに大量の柿をもぐ高柳さんのような暮らし、いいですよね~

 それにしても10月半ば過ぎでこれだけ暖かい日が多いのは温暖化の影響も大きいのでしょう。

 「今年の7月上旬は、過去12万年間で最も高い世界平均気温が1週間続いた」という話がありましたが、日本でも気象庁が「7月下旬からの熱波、九州の積算降水量の増大などは温暖化の影響があった」と発表していました。1997年の京都議定書が掲げられた時は「温暖化はウソだ」と主張するグループもあり、温暖化に関心がある人は無農薬野菜に関心がある人と同じぐらいマイナーでほんの一部でした。それが今は科学的に証明出来る時代に入りましたし、世界中の人が温暖化を肌身で感じられる時代に入ったわけです。

 ただ、この肌身で感じられる、というのは、既に「もう温暖化が加速して止まらない状態」とも言えますよね、例えば、南極の巨大な氷床の中で、東側のトッテン氷河は溶けていないと言われていたのが、この3年で15kmも後退していた、ということが今年の調査でわかったそうです。この氷河が全て溶けると世界の海面は3m上昇すると言われています。海面が3m上がると、川崎、江東区、浦安、船橋、千葉といった海岸線沿いはもちろん、千葉県で言えば利根川沿いと印旛沼周辺は水没し、江戸川、荒川など大きな川が通る葛飾区から上流の越谷市までも水没する、というシミュレーションが出ています。

 パリ協定で「産業革命以前に比べて世界の平均気温上昇を2℃以内(努力目標1.5℃)に抑える」という目標が掲げられ、ヨーロッパを中心に温暖化ストップを訴えたストライキやデモが繰り広げられた結果、各国がCO2排出量の低減を進めています。日本では7年間減り続けているなど、各国は頑張って減らしていますが、現時点で世界各国が行われている施策では2℃目標に全く届かないのが現状だそうです。

 というのは、2030年までに2010年比で世界全体のCO2排出量を約45%削減しないといけないため、削減スピードが遅かったり、削減より経済成長優先の国もまだまだ多いためです。

 温暖化を食い止めるために国、企業、地方行政、一市民がそれぞれやるべき事は多々ありますが、大地や自然に感謝し、衣食住をなるべく自給し、柿をもいで日々を積み上げる暮らし。そんな行き方もあるんだよ、という事がもう少し世間に知らせる事が出来れば、「懐かしくも新しい未来」をイメージ出来るかもしれないですよね

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びっくりゴーヤ&神嘗祭の日に柿

2023年10月17日 | 農的体験・生活

最近、とても良い天気が続いていますね

ここ数日、畑に行く時間が取れなかったので、午前中は畑仕事。

まず、春菊、ホウレン草などの間引き(ベビーリーフとして食べます)の後、夏野菜の片付け。

キュウリやウリなどの片付けもあったのですが、実成りがほぼ終わったゴーヤも引っこ抜きました。そしたら、その根っこが凄かった


 ゴーヤは苗を1つ植えれば食べきれないほどの実を提供してくれますが、その茎と根はまあ、熱帯雨林の木のような茎と根になっていました

これだけ育てば、そりゃ、食べきれないほど実がなりますよね~ プランターとは違って、やっぱりちゃんとした畑のゴーヤは凄いな~。

また、空心菜も片付けたいのですが、きれいなお花が咲いているんです

サツマイモと同じヒルガオ科なのですが、ほんと、美しいですね~

 

さて、実は今日は神嘗祭の日。昔は各家庭で甘酒を神棚にお供えし、五穀豊穣を感謝した日です。

先週の「食と命の教室」で仕込んだ糀を使い、高柳家で甘酒をお供えする。その甘酒を「飲みたい」ということで、お忍び(?)で2人の参加者が足を運んでくれました。

私も畑仕事の後にお邪魔して、甘酒を頂き、余った糀で「味噌作りでもするか」という事で、少しそのお手伝い。

一通りの仕事が終わった後、「柿でもとるか」と高柳さんが200mぐらい行ったお隣さんの家の柿の木から大量の柿の木をゲット

高柳さん曰わく、「お隣が食べきれないから穫ってくれと言われているんだよ。ダメになっちゃうからちゃんと穫らないとな(笑)。俺が柿を好きだとみな知っているから、みんな柿をどんどん持ってくるんだよ。だから、どこの家の柿が甘くてどこの柿が甘くないか、全部わかっているんだ(笑)」

田舎の家には柿の木は大体ありますからね。羨ましい限りです。そしたら、「どんどん持って行け」と言うことで、たっぷり頂きました。嬉しい~

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自然や神様に感謝していた暮らし

2023年10月11日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です。

 先日の「食と命の教室」では、我が師匠で教室長のおかげさま農場の高柳さんのところにみなさんワイワイ集まり、糀作りを楽しんでくれました

 高柳もちょうど餅米の収穫が終わったので、ほっと一息ついていたタイミングなのですが、それ以外にもこの時期に糀を仕込むのには理由があります。それは「神嘗祭(かんなめさい)」の為なのです。

 神嘗祭というのは五穀豊穣を神様に感謝申し上げる日です。天皇家で最も大切な神事の1つで、全国の神社でも必ず行っており、また、今は一般家庭では廃れてしまいましたが、昔は各家庭でも自分で糀を作り、その糀で作った甘酒を神棚にお供えして、神様に感謝するということを行っていた日本の代表的な神事なのです。

 私が聞いた話だと、神事というのは昔は一子相伝の天皇家、あるいは伊勢神宮など一部の神職のみが行っていたものだったそうですが、鎌倉時代以降、全国各地の民衆にも広がっていったそうです。

 というのは1,050年ぐらいから末法思想、つまり、「お釈迦様が説いた法=教えが廃れ、救われない時代が来た」という事で、現世の苦しみから逃れるために極楽浄土を目指して自殺する人が多発した時代に入りました。

 南無阿弥陀仏と唱えて極楽浄土へ行こう、というように、鎌倉時代に多数の仏教が生まれた背景には末法思想が大きな影響を与えていたわけです。しかし、その時代に「このまま世を捨て命を絶つ人が続出してはならない」と、伊勢神宮で中興の祖と言われる方が、神事をきちんと一般庶民にもわかるように形式を作り、現世を捨てようとする人々を救おうとしたそうなのです。

 まあ、私も聞いた話なので、うろ覚えなのですが、自然の大きさに畏敬の念を持ち、その恵みに感謝する、というのは世界各国のどの先住民も行って来た事ですよね。

 世界中の人類が自然と共に生きていた時代、山や川や空や大地、あるいは動植物に同じ命を感じ、自分達の命を存続させてくれるものに感謝していた。これはオーストラリアのアボリジニしかり、アメリカ大陸のネイティブ・アメリカンしかり、昔の人間は大地や動植物に命を見いだし、感謝して共存して生きてきたわけです。

 神道も道であって昔は宗教では無かったそうです。つまり、誰か宗家が教えや戒律を説いたわけではなく、土着のアメニズム、そこに神道の儀礼的な事が混ざり合って、今の各地のお祭りや感謝祭が出来上がったのでしょう。

 ただ、その中でも別格なのが神嘗祭だったわけです。しかし、高度経済成長期に甘酒は買う物となり(酒屋は10月は甘酒がバカ売れして、かなり儲かったそうです)、それが今は一般庶民はやらなくなってしまったのは、やはり日本人にとってお米や五穀が大切な食べ物では無くなってしまったからなんでしょうね。

 高柳さんはこんな事も言っていました。

「七五三は昔はこの辺りの10ヶ村の村長が各村の7歳になった子を連れて神社に集まり感謝申し上げる、つまり合同でやるものだったんだ。昔は幼少期の死亡率も高かったから、7歳になって『もう大丈夫だろう』ということでお祝いし神様に感謝する。それは各家の跡継ぎが育っただけでなく、村の跡継ぎも育ったという事だから、みんなで祝ったんだ。今はそういった意味も知らずに華美にして各家でやるだけ。全部バラバラになっちゃったな」

 人間は自然に生かされている、そういった心があれば感謝をしたくなるのは当たり前の事。その当たり前の事が当たり前で無くなってきているのは、寂しいものですね。

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充実した10月の「食と命の教室」

2023年10月08日 | 農的体験・生活

3連休のど真ん中は、先週に続いて初の2週連続の「食と命の教室」です

最も人気のある回の1つである「糀作り」ですが、2週連続になってしまいましたが、この日程は外せなかったのです。というのも、10/17は神嘗祭という五穀豊穣を神様に感謝申し上げる日で、高柳家はこの日に向けて甘酒をお供えするために糀作りをその前に済ませる必要があるからです。

ということで、今回は盛りだくさんですよ

 

まず、朝、集合したら火起こしです。

薪を割って、釜でお湯を沸かす作業からスタート。火遊びは大人に経っても面白いですからね~

お湯が沸いたらご飯を蒸し、それを薄く広げて熱をさましながら、塊をほぐします。

糀菌を振るためには40℃を超えると良く無いことと、塊があると糀カビが中まで入っていきにくいからです。

昔は直接むしろの上でやっていたそうですが、今は一応、むしろの上に布を敷いて、その上でまぜまぜ。

温度が下がりバラパラに出来たら糀菌を振ります。

その後はこのように山にして包んで保管。まとめることで熱がこもって自然発酵がスタートする、という仕組みですね。

さて、糀作りが終わったらお昼なのですが、みなさん、先週から狙っていた物があります。

それは「枝豆」です

まだ鞘が膨らみきっておらず、時期的にはちょっとまだ早かったのですが、「食べたい~」というご要望から、高柳さんが育てている小糸在来という在来種の枝豆を収穫。

さきほどご飯を蒸した釜の残り湯でさっと塩ゆでして出来上がり

お昼も相変わらず豪華です

その中でも、小糸在来はやっぱり美味し 香り、旨味など最高です

お昼休み、参加者からのご要望で、高柳家の「赤本」が初登場。

初めて見せてもらいまいたが、あまりに年季が入っていて貴重過ぎて、みんな恐る恐る2~3ページ開いただけでしたが、凄かった

 受験対策本の赤本の由来となったのが、この本当の「赤本」です。日本中の民間療法をまとめたもので、戦時中に負傷兵や退役兵、あるいはその家族に国が配布したため、日本の多くの家庭にあった、と言われている国民本です。


 実際、高柳さんのお父さんは、この赤本で「脊椎カリエス」というガンを自ら克服したそうで、病院に任せた仲間は全員死んでしまった、というエピソードがあります。その現物はもうボロボロですが、逆にその使い込み用がわかります。


 昭和20年に高柳さんにお父さんに配布された、という一文が入っており、きちんと1人1人にこういった文を添えて配布していた、ということがわかりました。ちなみに、我が家にある赤本は現代語訳版で内容も少し違う物でした。


 これを見て、その場でAmazonやメルカリでポチする参加者も

 メルカリでは1800円、Amazonでは7000円で買えたようですが、6年ほど前は版元から6000円で買えました。ただし、レアな本なので出回っておらず、1万超えの値をつけている転売やーが売っているのがほとんどなので注意が必要です。


 なお、赤本は堅い文章なので、東城百合子さんの「自然療法」を読みこなせない人は買っても多分お蔵入りです。

 それにしても貴重なものを拝見させてもらったな~

 

 さて、午後の部ですが、農作業も一段落していたので、収穫したお米がどのような工程を経て、みなさんが買っているお米になっているか、使う機械を見学しよう、ということにしました。

 と、その前に、道すがら、先週も見たゴマが。先週参加出来なかった人もいたので、乾燥中のゴマの見学。

 このようにもう立派なゴマです


 まずはコンバイン。これで刈り取り、脱穀を一気にやってしまう優れもの。

4条、つまり4列を一気に刈り取れるものですが600万です。

キャビン付き、つまり普通の自家用車のように天井がありガラスに囲まれていてエアコンがついている大型のは1000万円です。無ければもう稲刈りなんて出来ないけど、買うとむちゃくちゃ高いのです。

 コンバインで籾の状態にしたものは、乾燥機で15%以下の水分量に下げます。そうすることで貯蔵が出来るわけです。

その後、籾擦り機で玄米にし、石取機で小石を取り除き、これで玄米となります。

白米の場合は、精米機で玄米から薄皮をとって白米にし、色彩選別器(100~150万)で虫食いや色付きの米粒を弾きます。

お米を袋詰めするまでに必要な機械のトータル投資額を聞いて、みなさんびっくり

「そりゃ、お米をやろうとする人が出てきませんよね~」という反応でした

 そして夕方のお話は、何故この時期に糀を作るのか、という事で、10月17日の神嘗祭の甘酒作りのお話から、各村々に神社があって、その神社を中心に人々は集い、共同体として生きてきた、というお話。

 例えば昔の七五三は村の行事で各村長が子供達を神社に集めてみなで「各家の跡継ぎだけではなく村の跡継ぎも育ったということを祝ったんだ。今はバラバラに華美に子供を着飾らせて家族単位の行事になってしまったな」といったお話など。


 お米にまつわる日本人の年中行事は伝統であり、神事であり、村の共同体をまとめるものでもあった、という事をみんなで学びました。深いな~

 そして糀作りは3日かかるので、3人がお泊まり。夜通し語り合ったんでしょうね

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赤&緑ピーマン炒め

2023年10月07日 | 食べもの

じゃーん、赤&緑ピーマン炒め


ここ1週間、1年半ぶりに勉強をし始めた長男が、今日は午後から英検受験日ということで、「昼ご飯、12時に食う」というので、12時にあわせて蒸し鳥や空心菜炒めなど作りましたが、昨日の大量ピーマンもシンプルに炒めました。塩こしょうだけ、あるいはカツオ節と醤油でも美味しいし、鶏ガラも有り。それだけで十分美味い


赤ピーマンを大量に食べられるのも人生でほぼ無いことでしょう。ピーマンパワーで是非、1次試験、受かってもらいたいものです

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ピーマンと定食屋

2023年10月06日 | 素敵な空間・イベント

10月に入って、ほっと落ち着いたのか、久々に何でも無いブログを書こうとしている自分に気づきました

そりゃ今まで暑かったし、9月は稲刈りと秋冬野菜の種播きでノンストップですから、まあ、心の余裕も無い時期ですよね。

で、今日、何気ない1日でしたが、何かと面白かった

 

午前はピーマン農家さんの収穫のお手伝いをしていました。

色々、夏にご迷惑をかけてしまったのと、ちょうど今はサツマイモ掘りと重なっていて忙しいとのことで、午前だけお手伝いにいったのです。

そのお礼でもらったのは、当然ピーマン

ピーマン山盛りです


特に赤いピーマンは捨てるもので、見た目も良く美味しく勿体ないので頂いて参りました

赤いピーマンなんて、普通は手に入りません、希少です。有り難や~


最近のピーマンは苦みは無く、昔と違って子供達に好かれる野菜の部類に入っている時代ですが、特にこの農家さんのピーマンは特に美味しいのです しかも、無農薬栽培ですよ。

丸焼きにしても良いし、何にしても美味しいのがピーマン。

そして、今日、たまたま仕事関係のお取引先に、いつも野菜をあげていたら、「実は私も午前のお客さんが肉卸の会社で、鶏皮を大量に頂いたので、いりませんか?」と言われ、ピーマンなどの野菜と交換。

鶏皮ゲット

ピーマン鶏皮炒めでも作ろうかな?

午前のピーマン仕事が終わった後、数年ぶりに近くの「すきや」に行って牛丼でも食おうかと思ったのですが、なんと駐車場が満車
 
ほんと、1台も停めるスペースが無く、他にも2台ぐらいがうろちょろしていました。
 
こりゃダメだ、と思って、別のところを探そうとしたのですが、田舎はそんなに食堂は近くに無いのです。
 
ただ、近くに「まぐろ丼屋」があって、ここ3年ぐらい前に出来たのだと思うのですが、つぶれていないし、農村地帯になんで「まぐろ丼」なのか気になっていたので、そこに行こうとしたんです。
 
ところが、慣れない店なので、入り口を通り過ぎちゃったんですね
 
「あ~あ、まあしょうがないか」と思いながら進み、「となると、あそこかな?」と思っていった店は、いつもの行動範囲内なのに10年以上も行っていない定食屋さん。
 
前職の会社の近くですが、なかなか立ち寄る機会はありませんでした。
 
特に毎週、店の前を通るのですが、その日は定休日の曜日だったのです。
 
ということで、開店している状態のその店に超久々にいったら、何だか雰囲気が明るくなっていて、30席ほどは全て満席
 
「こんな明るかったっけ?こんなに混んでいたっけ?」という感じでした。
それでもどんどん回転するのですぐに座れました。
 
そうしたら、店の明るさは物理的な光はもちろん、1人で注文取り、配膳、片付け、会計を切り盛りするおばちゃん、どんどん食事を作って出す厨房の威勢の良いおばちゃんの声などが響いていて、それもあってか、昔より活気が凄い!
 
メニューもきちんとしたものになっていて、ペイペイも使える様子。こんな店じゃなかったのに
 
焼き肉定食のにんにく味、おろし、チーズカツ丼なろお勧めは色々あったのですが、4つあるランチの1つ「牡蛎フライと秋鮭定食」を頼みました。これで850円。なんとリーズナブル しかも美味しい
 
農村地帯にはチェーン店があまりなく、地元の定食屋がぽつんとあることが多いので、初心者には入りにくいのですが、やっぱり昔ながらの定食で、安心して食べられるし、お手頃価格で美味しいのです
 
地方の定食屋は、働く大人の味方ですね

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涼しくなってきたけれど

2023年10月04日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です。

 10月に入りようやく最高気温が30℃を下回るようになってきましたね。日中でも畑仕事が普通に出来るようになったのですが、気温は例年より高く、一方、季節は実際には進んでいるの日が暮れるのが早くなってきました。この「気温」と「日照」は作物の生育スピードに関わってくるので、冬野菜の種蒔きの判断が難しい年になっています。

 この辺りでは9月半ば頃から気温も下がり虫の量も落ち着き始めます。また、野菜には生育適温というのがあり、ホウレン草や大根など冬野菜の適温は大体15~20℃と言われています。

 アブラナ科は細胞が膨らみやすいのかわかりませんが、生育が早いので、例えば小松菜などは9月下旬に播いてもちゃんと育ちます。ところが吹けば飛ぶような種の春菊、あるいはホウレン草などは9月末に播くと、寒い年は大きく育たないまま冬を迎えてしまうのです。

 なので、9月10日頃から何日かにわけてホウレン草や春菊の種を蒔くのが一般的なのですが、今年は9月は30℃を超す日も続いていたので、例年よりだいぶ種蒔きを遅らせて、1回目は9/23、2回目は9/26と播き、3回目は我が農業人生で初の10月に入ってからの種蒔きをしました。

 春は三寒四温といって段々暖かくなりますが、秋は逆で段々寒くなります。植物は気温とお日様の光で育つのですが、秋はその日光量と気温が右肩下がりなため、10月にもなると「1日の種播きのずれが収穫の1週間のずれに繋がる」と言われています。そのため、9月上旬、早い人だと8月末から3日とか5日置きに種を蒔くのです。

 ところが今年は気温が下がらず虫も活発で、知り合いの農家さんから「9月上旬までに播いた大根が全部虫にやられてしまったから、10月、11月の出荷は出来なくなっちゃったよ」という話を聞きました。9月上旬は虫がまだいる時期なのですが、本来は9月半ばから気温も下がり虫も減っていくのです。

 ところが、今年は気温が下がらないせいか虫の量が半端ないのです。有機野菜を取り扱う業者さんに聞いたら「千葉県だけでなく、北海道や九州など、あちこちで異常気象の影響を受けて野菜が集まらないんです」と言っていました。気候変動によって一番打撃を受けるのが一次産業ですが、今年は今までで一番酷い年ですよね。

 別の話では、8月上旬に播いた秋冬人参が、発芽時期のお盆頃の雨で叩かれ発芽不良になってしまい、さらに9/8の大雨で低い畑が水没した、という農家さんもいました。今年の千葉県はずっと雨が降らず大干ばつ続きでしたが、8月以降は雨の被害が多く、冬野菜の出荷量が大分減りそうです。

 そんな中でもお米はまあまあだったようです。田んぼは水を人的に入れられるので、暑さの中でも良く育ちました

 今年はカメムシが多かったようで今まで以上にネオニコチノイド系農薬を使う事が推奨されていくと思います。世の中の99%のお米はネオニコチノイド系農薬を使っているという人もいますから、ますますそうではないお米の希少価値が上がってくると思います。

 食べ物の確保が気候変動で脅かされている現代、食糧安全保障というと「小麦などの海外の作物をどう引き続き安定的に調達するか」という話ばかりになりますが、国内、あるいは地域の農家さん達をどう守っていくのか、その中でも無農薬で頑張っている人達が自分達にとって必要ならどう応援するのか、というローカルな視点をもった人達が政治家はもとより市民の方々にも増えて欲しいですよね。

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