まるみのあっちこっち巡り

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映画 アメイジング・グレイス

2011-04-12 00:11:24 | 映画(劇場鑑賞)

Amazing grace!(how sweet the sound)
That sav'd a wretch like me!
I once was lost, but now am found,
Was blind,but now I see.

この曲を聴くたびに心を揺さぶられる理由がわかりました。
まさにI see、「ものごとが分かる」という意味で
有意義な時間でした。

200年の時を経て今明かされる、
名曲誕生に秘められた感動の実話。

21歳で政治家となったウィリアム・ウィルバーフォース。
イギリスの主たる収入源になっていた奴隷貿易に心を痛め、
裏切り、自らの病、数々の困難を乗り越えながら
奴隷制度廃止法を成立するために活動します。

そんな彼を支えてきたのは、師であるジョン・ニュートン。
名曲「アメイジング・グレイス」を作詞した人物です。
そして、不屈の精神と瞬く間に恋に落ちた妻と子どもたち。
愛で歴史を変えられると証明してくれたのです。

ウィルバーフォースを演じるのは、
「ファンタステイック・フォー」のヨアン・グリフィズ。
「キング・アーサー」からのファンですが、
彼は歴史物が良く合うようです。

歌も上手だということもわかりました。
脇を固めるあらゆる世代の英国人俳優達が
集結しているのも見逃せません。

知られざる美しき史実を基に一流のキャスト・スタッフが
紡ぎ出すというこういう映画に弱いまるみです。
奴隷達の地獄の惨状を映像で見せるシーンは
僅かなのですが、胸に迫るものがあります。

最後にバグパイプで演奏する
「アメイジング・グレイス」にも感動。
2006年に製作されたこの映画、もっと早く観たかったです。

灯りも控えめな銀座を歩くまるみの足取りは軽いものでした。

<ジョン・ニュートン>
  何年もの間、奴隷船の船長を務める。
  嵐の中で船を操縦していたとき生まれて初めて神に祈り、
  命を救われたことから改宗し、牧師となる。
  
  人間を集荷として輸送したことを悔やみ、
  その悲惨な行為を悔い改め
  人生最後の年まで伝道を続けた。
  1725-1807

銀座テアトルシネマ

2011.4.9
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