モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

小学校受験の絵画プライベートレッスン

2017-05-15 23:29:37 | 小学校受験

『ゴールデンウィークに出掛けて楽しかった事を絵にしましょう』 2枚共に今秋小学校受験予定の年長女子

説明はなくてもすぐに分かりますね。そう、筍掘りです。どちらのお子さんの作品も、人体の配置やポージングはプロのイラストレーター顔負け。構図や色の塗り方も、主役(自分と筍)が活きるように工夫されています。画面構成を考え大きくのびのびとした作品に仕上がりましたので、ワクワクとした楽しさが伝わってきます。

プライベートレッスンでは、まず基礎となる人物の描き方(人体の構造・ポーズや表情)を練習します。その際、重なりや遠近感なども一緒に覚えていきます。人物画に抵抗がなくなってきたら、最近興味を持ったことや思い出に残るイベントの内容を導入のおしゃべりで十分引き出し、描きたいテーマを決めます。
今回の『筍掘り』場合、「どんな姿勢で掘ったのか、どんな道具を使ったのか」ジェスチャーをしてもらい、そのポーズはどのように描いたら良いか考えさせてから、制作に取り掛かりました。

・構図は最初の描き出し(頭の位置・角度・大きさ・配置)が最重要なので、完成図を頭に浮かべ進めます。
・筍や竹に同化しないよう、服装は色が被らないようにします。
・遠くの竹は細く画面上に、近くの竹は太く画面下に描きます。この遠近が理解できれば、全ての絵画の背景に応用できます。
・地面や背景を薄塗りすることで、人物と筍が強調されて、描きたい主役が明確になります。
・しゃがむ姿勢(腕の位置・足の交差)、下を向いた作業の姿勢の描き方を覚えます。このポージングは砂遊びや海辺遊びにも応用できます。
・発表 タケノコを掘った後、どんな料理にしましたか?
・発表 タケノコを掘る時は、タケノコに傷をつけないように、少し離れたところからシャベルで掘りました。
・発表 宝物を探しているような気持ちでドキドキしました。

今度はどんな所に遊びに連れて行ってもらいたいか、掘った事後の状況(料理や食事)、気持ちもたくさん引き出し発表させます。これだけの作品と発表ができれば当然お母様もニコニコ褒めて下さり、ますますお絵描き大好きになり、もっと描きたい、上手になりたいという意欲が生まれます。秋までに自分一人の力で、短い時間で仕上がるように鍛えていきます。   オバラ

コメント
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