神宮 日本画(岩絵具・パステル・和紙)
少し花粉症の岩田です。
今回は神宮さんの作品をご紹介致します。ずーっと油絵を描いて来た神宮さん、今回日本画は初の試みです。 皆さん既にご存じだと思いますが日本画は鉱物やガラスの粉体を膠やアクリル樹脂と混ぜ、それを描画材として描いた絵画です。仕上がりもどちらかというと少しザラッとしたような感じに仕上がるのが特徴です。
神宮さん、初めての経験だけに今回はやはり勝手が違ったかもしれません。とはいえ仕上がってみるとそこは今までの経験を活かし、初めてなりにもクオリティーをここまで上げてくるのは流石です。全体の雰囲気も中々。
背景のマチエールもパステルを併用し、それぞれの色をうまくぼかしながら 良い味を出しています。更に背景と桃の質感の違いもしっかり描き分けているのです。3つの桃の色がやや似すぎてしまったのは勿体ないところですが。
日本画の場合、油絵具と比べると絵の具の粉体の粒子が大きいだけに、いつも比較的薄塗りの神宮さんにとってはかなり描きづらかったことでしょう。それだけにご自身が思い描いていた完成形と大きくかけ離れていたかも知れません。
でもこれに懲りず、是非又チャレンジして頂ければと思います。