モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

続、桃の節句

2017-03-02 20:08:55 | 幼児

幼児クラス

明日は桃の節句ですね。女の子の健やかな成長を願う行事ですが、二十歳を過ぎた娘の雛人形、さて何歳まで飾ろうか、、、?と思いながらも、今年も飾りました。私が子どもの時は、多分興味がある間の小学生位までは飾っていたように思いますが、、、皆さんの家ではどうですか?娘が家を出るまで?結婚するまで?嫁ぎ先に持参?やっぱりだんだん面倒になって、小学生までかなぁ?地域や風習によって違うと思いますが、何歳までという決まりはないのでしょうね。

幼児クラスでは、毎年趣向を変えて雛人形制作をしています。今年はどんな材料を使って制作するか、かなりアイデアを練った結果、「張り子」という技法で作ってみることに辿り着きました。「張り子」とは、型に和紙を貼り重ね立体的に成形し、乾燥後に彩色したものです。招き猫、だるま、赤べこ、起き上がりこぼしなど、かわいらしい日本の郷土玩具がありますが、素朴な風合いが魅力的なこれらは、すべて「張り子」で出来ています。青森ねぶた祭りの山車も同じです。

張り子雛人形の作り方は、まず風船を膨らませ、ボンドを少量溶かした水に新聞紙を浸して、風船にペタペタと重ねて貼っていきます。次に習字用の半紙を隙間なく貼り、そのまま乾燥させます。しっかり乾燥した後は、風船を割って中から取り出しても、綺麗に成形された空洞の球体ができるという訳です。この球体が、雛人形のフォルムとしてとっても可愛いですよね。ふっくらとした人形の顔とコロンとした胴体は、見る人の心にそっと笑みを誘う愛らしさです。2体の人形それぞれの着物には、花と模様を筆で描きました。写真では少し分かりづらいですが、この着物柄も上出来です!

繰り返し新聞紙を貼っていく過程は、地味な作業ですが、新聞紙を水に浸してビショビショになりながら楽しんで制作していました。成形の為乾燥させて、1週間後に張り子がどうなっているかなぁと恐る恐る触ってみると、カチコチに!中に入っている風船を割る時は、ドキドキの瞬間でした。雛人形を飾る時は、昨日のブログで紹介された桃の花の掛け軸とぜひ一緒に飾って頂きたいです。(Eri Ito)

 

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