新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

ひたすら踏んづけられる邪鬼たちに注目

2012-09-19 05:38:54 | 美術館・博物館・アート

仏さんにはヒエラルキーがあるそうで、上から「如来」⇒「菩薩」⇒「明王」⇒「」と続きます。

このうち、「天(天部)」には、「○○天」の名を持つ仏さんたちの他に、八部衆(興福寺のサイトにリンク)十二神将(新薬師寺のサイトにリンク)なんかも含まれるようです。
「○○天」の名を持つ仏さんたちには、毘沙門天とか帝釈天とか弁財天とか吉祥天とか、ピンで崇め奉られる仏さんがいる一方で、八部衆十二神将と同様、ユニットを組んでいる「四天王」がいます。
この持国天(東)、増長天(南)、広目天(西)、多聞天(北)の4人で構成される四天王、決まって足下に邪鬼を踏みしめています。
凜々しいお姿の四天王を鑑賞するのも楽しいですが、踏みしめられている邪鬼を鑑賞するのも楽しいものです。

今、東京国立博物館(東博)本館1階・11室(彫刻)には、どこにあったものやら不明四天王が、これまたどこにあったものやら不明阿弥陀如来の周りに配されて、その任務に当たっています。
この四天王(鎌倉時代・14世紀、文化庁所有)が、その足下の邪鬼ともども、かなりステキ
完全に「ご本尊」見立阿弥陀如来坐像(平安時代・12世紀)を喰っています

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まず、多聞天

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次に持国天

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次は、増長天

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そして、最後は広目天

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広目天のお顔が素晴らしいので、アップも載っけておきましょう

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東大寺戒壇堂四天王なんかと比べたら、小振りの四天王ですが、いかにも鎌倉時代作らしい躍動感にあふれた逸品だと思います。

それじゃ、次に、四天王に踏みつけられている邪鬼、いわゆる「天邪鬼(あまのじゃく)」に注目してみましょうか。

多聞天の相棒がこちら

 

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声も出ないって感じ。

持国天の邪鬼は、

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何がなにやら判りません…
角度が悪くて申しわけありません

増長天の邪鬼はといいますと、、、

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これは痛そう

一方、四天王の知性派、広目天の邪鬼は、、、

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う~む、、、4匹(って数えるのか?)の中では、比較的楽そうな気がしますナ。

だからどうした と聞かれても、なんとも答えがたくて…
まぁ、こんな楽しみ方もありますヨってことでご勘弁を

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1 コメント

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Unknown (くらとこ)
2021-03-20 10:08:11
記事(2012年の)に記載の言葉ですが少し疑問に(;¬_¬)ジー。。。 「○○○○天」は一人とは表記せず、一椎。その姿描写を現す彫刻では。その姿を宿す者の表れを戒めを社寺などで鎮めているのでは。展示物の見世物小屋とはほど遠くおごそか、しかしあまり賞賛は出来ません。
「八部衆」「十二神将」に関しては、何ら述べていません。

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