後編は、去年のゴールデン・ウイークに敢行(?)した山陰&倉敷ツアーの「2日目」の途中から話が始まります。
和鋼博物館は産業史好きの私のツボにはまりました。ただ、ミュージアム・ショップで売られていたグッズは実用的な包丁などの刃物が中心で、ちょっと…。
足立美術館の庭園は、噂にたがわない素晴らしさでした。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで「三つ星***」に選ばれたのも当然。2,200円の入場料も、あの手入れの良さ(コストが相当かかっているはず)を考えれば納得です。
また、横山大観コレクションを始めとする収蔵美術品もレベルが高い お金持ちのお金の使い方の良いお手本だと思いました。その後の維持管理が大変でしょうけど…。
水木しげるロードも楽しかった。
好天にも恵まれて、賑わっていたし、幅広い年齢層の人たちがみんな楽しそうで…。写真は「サラリーマン山田」の銅像デス。
ただ、水木しげる記念館の中には、怖がって泣き叫ぶ子どもの声が響き渡っていました。
足立美術館からの帰りの送迎バスと米子方面行きの電車との乗り継ぎ時間がたった3分しかなくて、ドキドキでした。間に合ってよかったぁ~。
【3日目】
米子駅⇒JR特急やくも⇒倉敷駅
倉敷駅⇔徒歩⇔美観地区
大原美術館 有隣荘 倉敷アイビースクエア(児島虎次郎記念館、クラボウ記念館、アイビー学院)
倉敷駅⇒バス⇒岡山空港
岡山空港⇒飛行機⇒羽田空港
米子から倉敷に向かう特急やくもでは、車内アナウンスで「まもなく中国山地の分水嶺です。ここから川の流れが逆になります」なんて観光案内がありました。前日、出雲大社まで行くのに乗った一畑電車でも女性車掌による沿線観光案内がありましたっけねぇ。仕事でしょっちゅう電車にのる方々には鬱陶しいかもしれませんけれど、観光客には楽しいサービスです。
倉敷では、約6時間に渡って美観地区を歩き回りました。かなり疲れましたけれど、リフレッシュできました。
やはり、大原美術館は、建物群&庭園、そしてコレクション、そのどれもが見事でした。
ラッキーなことに、大原美術館のはす向かいにある大原家旧別邸の有隣荘(上の写真で左手前に写っているお屋敷。)で企画展が開催されていて、有隣荘の内部をじっくりと見られたのはうれしかったなぁ(何せ建物好きなもので)。太田三郎さんの作品もとても楽しかったし…。
大原美術館の建物やコレクション、クラボウ記念館の展示を見て、そしてネットでいろいろ調べてみると、倉敷の街にとって(日本国にとっても)、クラボウと大原家の存在がなんとも大きかったことをしみじみと感じます。産業や芸術の面だけでなく、教育・医療などなど社会全般にわたって、それは言えるようです。
足立美術館の創設者・足立全康さん(以前、私は足立美術館が東京の足立区にあるのだと思っていました)と同様、大原さんは良いお金の使い方をしたものだと、感謝です。
「3日目(4月30日)」は、ゴールデン・ウィーク狭間の平日だったものですから、岡山空港の待合室はスーツ姿のビジネスマンがほとんどでした。引け目を感じる必要はないのでしょうが、ちょっと居心地が悪かったです。
また、帰りの便は、「JALスペシャルを聴けない機材」でした。
さて、今年のゴールデン・ウイークは、広島⇒(尾道)⇒岡山⇒香川⇒高知を巡る「逆さL字」ツアーを計画中です。う~む、楽しみ