南ドイツの昼下がり

日仏家族のドイツでの暮らし

寿司クラス

2023-06-15 | 日常・ドイツ
我が社には日本ファンが多い。(これは本当にありがたいこと)唯一の日本人である私にお寿司の作り方を教えてほしいと数人に聞かれたけれど、ただの一般人だし、正直言ってめんどくさいのでこれまで無視してきた。コロナ前に会社のイベントでインターナショナルディナーというものがあり、確か枝豆、だし巻き、巻き寿司やチキンカレー、抹茶のシフォンケーキを20人に振る舞ったが、その頃は一人7ユーロの参加費で、私はかなり自腹を切った。しかも日本ナイトは大人気でウェイティングも出るほど。寿司と聞いたらもっと参加したい人がいるだろうし、北海水産も高騰しているし、とてもじゃないけど、やってられない。
が、仕事でお世話になっている日本の包丁大好き!でいつか日本に行きたいと夢見ている同僚が、どうしても北海水産で購入する魚の切り方を教えて欲しいと言うことで、一度はやっておくかと、企画することに。うちの会社もっと小さいオフィスに引っ越すかもで(コロナ後皆戻ってこない)大きな食堂があるうちにっていうのもあった。オフィシャルにするときりがないので、まずは北海水産のグループに声をかけ、結局その中の7人と、退社した香港人の同僚の8人でやることになった。8人がちょうど良かった。炊飯器も5合炊きだしね。朝酢飯5合分を仕込み、炊飯器も持っていき、会社で第二弾を炊いて、酢飯の作り方も見せる。もち市販のすし酢を使用。
卵焼き器も持っていって、卵焼きも作り方を見せる。前菜は枝豆とさつま揚げとスティック野菜の味噌ディップ。味噌とマヨネーズを混ぜただけだけど、好評。つまみつつ、飲みつつ、ひらめ、あじ、サーモン、いか、たこ、ほたて、ぶりをどんどん切っていく。イカは半分生姜醤油でマリネして焼いて、七味マヨネーズで。エビフライもエビフライ巻きもやったよ。きゅうり、アボカド、レタスも。エビは殻をむき、いくらととびっこも用意して、いざ実演!きゅうりの細巻き、カリフォルニアロール、裏巻き、握りも。


まぁ素人だけど、皆高くて美味しくないアジアンの店で食べているので、こっちの方が美味しい!と喜んでくれた。巻以外で余った魚と酢飯で手巻き寿司を教える。私は普段はこれだよーとね。確かコーンという三角の手巻き寿司は一個5ユーロの法外な値段で売っているので、これで十分!カットは包丁好きにお任せ、マーケティングの子が映えるようにデコもしてくれるし、洗い物も数名でどんどんやってくれるので、とても順調に行った。酒を差し入れてくれたりで、結局一人15ユーロで済んだ。純粋に魚のみシェア。もちろん調味料や米や海苔なんかは自費ですがな。レストランだったら40ユーロは超えるから、皆ハッピー。もちろん「またやろうね!」の流れに。 嬉しい悲鳴というのか。参加できなかった人もいるし、この話を聞いて次は私もぜひ!と声かけてくれる人もいて、はい、第二弾もやらないと。


デザートはいちごのロールケーキ。久しぶりに作ったけど、美味しく出来た。8等分にカットしろっていったのに、ドイツの激甘ケーキに慣れているカット職人がうすーく切るから映えない。案の定皆おかわり。だから言ったじゃん!