野中広務・元官房長官・元自民党幹事長が、官房機密費を野党工作や政治評論家に配っていたことを明らかにしたことをこのブログでもふれた。
『週間ポスト』5月28日号に「配布実名リスト公開」という記事だ出ているというので、早速買って読んだ。
野党の買収工作に機密費が使われていたことは、共産党の志位さんが以前暴露した。今度の野中さんの指摘で注目したのが、政治評論家の買収に使われていたことだ。
ジャーナリストの上杉隆さんが、「ついに配布先を記した『実名リスト』を入手。沈黙する新聞・テレビに代わって、徹底追及した」というので読んだ。3枚の実名リストメモが写真で写っているが、ぼかしてあってよくわからない。上杉さんは、野中さんに会って名を明かすように迫ったが、拒否されたそうだ。メモは別ルートで入手したのだろう。野中さんのメモと同一かは不明だ。十分注意しなければならない。正しい部分と間違い、意図的な工作も含まれているかもしれない。
メモには、政治評論を主とする言論人約20人の名があるという。
上杉さんは、リストに掲載された評論家のうち、存命の人物に直撃取材をした。三宅久之氏は、デタラメだと一蹴し、野中さんの発言には大変憤慨している、痛くもない腹を探られ、ネットで「三宅を殺せ」とまで書かれ、迷惑千万ですと答えたそうだ。中村慶一郎氏も受け取りを否定したそうだ。受け取ったことを認めたのは俵孝太郎氏だ。認めるとともに、「リストは怪文書のたぐい」だと牽制したそうだ。あと2名の評論家からは、期限内に回答を得られなかったという。
記事では、平野貞夫・元参院議員が「私は機密費で政治部記者の『酒と女』を世話した」という発言も注目だ。昭和40年頃、月々300万円もらった機密費で番記者を集めて料亭、銀座のクラブに連れて行き、平野氏が帰ると、記者は女性とホテルに泊まる手はずになっていたという。クラブの料金にはその値段もこみだった。月に1、2回やっていたという。今の新聞社の上の世代、政治部長や編集委員ぐらいまでは、そういうことをしていたそうだ。
政治部記者が金と女で買収され、やがて出世して政治部長などになり、退社後は評論家になる。そして権力の番犬になる。いや、一線記者の時から番犬だったのだ。
上杉さんによれば、リストにのった評論家の共通点はかつて大新聞の政治部記者だったということだ。
野中さんは、「田原総一朗さんだけは受け取りを拒んだ」と発言している。三宅さんは憤慨しているそうだが、真実はどうなのか。三宅久之さんは、関西ローカルの「やしきたかじんのそこまで言って委員会」という読売テレビのレギュラーとして、右翼的発言で番組をリードしている。この番組は全国放送するのをはばかられるような右翼偏向番組だ。三宅さんの後をつぐ中堅右派評論家たちと共に言いたい放題で、多面的に問題を検証するという放送倫理もへったくれもないというとんでもない番組だ。日曜日の午後もテレビをみる中高年の人達には人気の番組だ。この「たかじんのそこまで言って委員会」は、関西の市民の政治世論の誘導に相当な力を発揮している。
テレビには評論家が大もてだ。でもそのほとんどが、権力の番犬の如き発言を繰り返している。普天間問題でもそうだ。鳩山政権批判は熱心だが、アメリカにものをいう姿勢はみじんもない人達ばかりだ。肝心要のポイントに国民の目が行かないようにうまく操作している。
野中発言は、各新聞とも小さな雑報扱いだったが、やっと『毎日新聞』5月21日に取材記事がのった。しかし問題をえぐる姿勢はみられない。
上杉さんには、ひきつづき精力的な取材、報道を期待したい。
『週間ポスト』5月28日号に「配布実名リスト公開」という記事だ出ているというので、早速買って読んだ。
野党の買収工作に機密費が使われていたことは、共産党の志位さんが以前暴露した。今度の野中さんの指摘で注目したのが、政治評論家の買収に使われていたことだ。
ジャーナリストの上杉隆さんが、「ついに配布先を記した『実名リスト』を入手。沈黙する新聞・テレビに代わって、徹底追及した」というので読んだ。3枚の実名リストメモが写真で写っているが、ぼかしてあってよくわからない。上杉さんは、野中さんに会って名を明かすように迫ったが、拒否されたそうだ。メモは別ルートで入手したのだろう。野中さんのメモと同一かは不明だ。十分注意しなければならない。正しい部分と間違い、意図的な工作も含まれているかもしれない。
メモには、政治評論を主とする言論人約20人の名があるという。
上杉さんは、リストに掲載された評論家のうち、存命の人物に直撃取材をした。三宅久之氏は、デタラメだと一蹴し、野中さんの発言には大変憤慨している、痛くもない腹を探られ、ネットで「三宅を殺せ」とまで書かれ、迷惑千万ですと答えたそうだ。中村慶一郎氏も受け取りを否定したそうだ。受け取ったことを認めたのは俵孝太郎氏だ。認めるとともに、「リストは怪文書のたぐい」だと牽制したそうだ。あと2名の評論家からは、期限内に回答を得られなかったという。
記事では、平野貞夫・元参院議員が「私は機密費で政治部記者の『酒と女』を世話した」という発言も注目だ。昭和40年頃、月々300万円もらった機密費で番記者を集めて料亭、銀座のクラブに連れて行き、平野氏が帰ると、記者は女性とホテルに泊まる手はずになっていたという。クラブの料金にはその値段もこみだった。月に1、2回やっていたという。今の新聞社の上の世代、政治部長や編集委員ぐらいまでは、そういうことをしていたそうだ。
政治部記者が金と女で買収され、やがて出世して政治部長などになり、退社後は評論家になる。そして権力の番犬になる。いや、一線記者の時から番犬だったのだ。
上杉さんによれば、リストにのった評論家の共通点はかつて大新聞の政治部記者だったということだ。
野中さんは、「田原総一朗さんだけは受け取りを拒んだ」と発言している。三宅さんは憤慨しているそうだが、真実はどうなのか。三宅久之さんは、関西ローカルの「やしきたかじんのそこまで言って委員会」という読売テレビのレギュラーとして、右翼的発言で番組をリードしている。この番組は全国放送するのをはばかられるような右翼偏向番組だ。三宅さんの後をつぐ中堅右派評論家たちと共に言いたい放題で、多面的に問題を検証するという放送倫理もへったくれもないというとんでもない番組だ。日曜日の午後もテレビをみる中高年の人達には人気の番組だ。この「たかじんのそこまで言って委員会」は、関西の市民の政治世論の誘導に相当な力を発揮している。
テレビには評論家が大もてだ。でもそのほとんどが、権力の番犬の如き発言を繰り返している。普天間問題でもそうだ。鳩山政権批判は熱心だが、アメリカにものをいう姿勢はみじんもない人達ばかりだ。肝心要のポイントに国民の目が行かないようにうまく操作している。
野中発言は、各新聞とも小さな雑報扱いだったが、やっと『毎日新聞』5月21日に取材記事がのった。しかし問題をえぐる姿勢はみられない。
上杉さんには、ひきつづき精力的な取材、報道を期待したい。
誰か確認したんでしょうか?
永田メールの事もありますし。
うさんくさい怪文章ではない事をどうやって証明するんでしょうね?
民主党の永田・元議員は裏づけをとらずにはしゃいだわけで、いかがわしさが初めからみえていました。でも今度の機密費は、以前から糾明がつづけられてきた上にでてきているものですから、怪文書とはいえないでしょう。野中さんにも見せて裏づけを証言をもとめたわけです。野中さんは怪文書だと否定はしていません。それ以上の協力をしないだけです。