９条改憲阻止の統一戦線「安倍９条改憲ＮＯ！全国市民アクション」発足！！

　「安倍９条改憲ＮＯ！全国市民アクション」のキック・オフ（発足）集会が9月8日、東京なかのＺＥＲＯホールで行われ1500人が参加した。安倍９条改憲策動が急ピッチで進められているもとで、改憲阻止の一点で広範な戦線統一が初めて成った。特徴は、これまで各９条の会の自主的活動尊重からた団体との共闘をしてこなかった「９条の会」がこの運動に参加することになったことだ。９条の会事務局長の渡辺治さんは「憲法改悪に反対することは、会の趣旨そのものです。先頭に立って活動する決意です」の表明した。
　全国市民アクションの発起人は以下の19氏だ。有馬頼底（臨済宗相国寺派管長）・内田樹（神戸女学院大学名誉教授）・梅原猛（哲学者）・落合恵子（作家）・鎌田慧（ルポライター）・鎌田實（諏訪中央病院名誉院長）・香山リカ（精神科医）・佐高信（ジャーナリスト）・澤地久枝（作家）・杉原泰雄（一橋大学名誉教授）・瀬戸内寂聴（作家）・田中優子（法政大学教授）・田原総一朗（ジャーナリスト）・暉峻淑子（埼玉大学名誉教授）・なかにし礼（作家・作詞家）・浜矩子（同志社大学教授）・樋口陽一（東北大学・東京大学名誉教授）・益川敏英（京都大学名誉教授）・森村誠一（作家）。
　キック・オフ集会で発言したのは以下の10氏。浜矩子・鎌田慧・暉峻淑子・佐高信・落合恵子・香山リカ・高野孟・高田健・福山真劫・小田川義和。高野孟氏はジャーナリストで呼びかけ人。高田・福山・小田川の3氏は、「総がかり行動実行委員会共同代表」。
　集会では、発起人あいさつ、松元ヒロさんのライブ、日体大教授で憲法学者の清水雅彦さんのミニ講演、経過報告、行動提起が行われた。
　わたしはジャーナリストの高野孟さんの発言にひかれた。『赤旗』9月10日付け記事の発言要旨を紹介したい。
「統一戦線拡大こそ　　ジャーナリスト・高野孟（はじめ）
　安倍首相の９条加憲論というのは、キャッチャーの自民党憲法改正推進本部が後ろにパスボールしてしまうようなボールです。この案をつくったのは、伊藤哲夫という日本会議のシンクタンク代表で、日本会議をつくってきた根っからの中心活動家です。その人が、加憲論は、護憲派に揺さぶりをかけ、二度と２０１５年夏秋のような大々的な統一戦線をつくらせないためだというんですね。日本会議がわれわれのやるべきことを教えてくれている。大々的な統一戦線を彼らは恐れている。改憲案を一緒に葬っていくための統一戦線の拡大が必要だと思います。」
　2015年夏秋のような大々的な統一戦線、これこそが安倍自民と維新の改憲勢力をおいつめる決め手で、われわれの唯一の武器だ。労働者の唯一の武器が団結であるように。そのためには民進党の代表についた前原氏のような動揺している人を道理をつくして説得することが必要だ。