山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

田原総一朗氏が安倍首相と昼食を取りながら懇談。何を話したのか?

2017年07月28日 23時16分14秒 | Weblog
 政治評論家の田原総一朗氏が2017年7月28日(金)午後0時1分から1時43分(『朝日』首相動静)、首相官邸にて昼食と取りながら懇談をした。新聞を見て、田原氏がなぜ首相官邸へ?と疑問に思っていた。29日22時からの、たけしのMBS「ニュースキャスター」を何気なく見ていたらこれを取り上げた。すぐ田原氏に取材したのはさすが。会談の内容には口を閉ざしたが、少しだけ匂わせた。
 ちゃんとメモしていないが、田原氏は安倍首相に「大冒険をしないか」と持ち掛けたという。それに対し安倍首相は前向きだったらしい。そう遠くないうちに何かが現れるだろうというのだ。
 正味1時間半。懇談時間としては相当長い。親しい間柄でないともたない。以前にも懇談していたように思う。もともと政権に近い政治評論家だから、こんなこともあろうかと思うが、最近は批判的な発言をくりかえしていたので驚きだった。とくに共謀罪では厳しく安倍政権を批判していた。それなのに、なぜ。安倍首相が自らの加計疑惑で窮地に追い詰められているときに、何を助言したのか。助言するのでなければ、首相は官邸に招き入れない。政権が崖っぷちにあるときに、ひと押しするのか、手を差し伸べて引き上げるのか。
 田原氏は話の内容を明らかにしていない。共謀罪、加計疑惑追及を続けるのならば、潔く辞職すべきだというべきだ。9条改憲も完全とん挫だ。自民党内の政権たらいまわしでも、辞職すれば唯一の政治目標=改憲が挫折することは明らかだから、それはないだろう。
 ならばなにを助言したのか。内閣改造への助言?それでは田崎史郎だ。大冒険となると解散総選挙だ。このまま追い詰められて、座して死を待つよりも、解散総選挙に打って出るしか道はないと言ったのかもしれない。しかし解散総選挙は虎の子の3分の2を失うことは明らかだ。3分の2どころか、過半数を失うこともありうる。公明党レベルにまで落ち込んだ都議選惨敗、さらに仙台市長選挙での自公敗北をみるとこの今年後半に解散に打って出るのは自殺行為となる。
 しかし、田原氏は、奥の手を示したのではないか。それは、田原氏が仲介して、小池百合子氏と安倍首相の会談を設定することだ。都民ファーストを一気にジャパンファーストか国民ファーストに横滑りさせて、自公維ファならば新たな3分の2を狙えるよと助言したのではないか。小池氏は安倍の行政私物化が大問題となった都議選でもいっさい批判はしなかった。つまり安倍連立の門戸を開けていた。
 安倍政治の危機に際して、フィクサーとしての欲望が騒いで抑えきれなくなって田原氏は動いたのではないか。だが、共謀罪・加計問題での言論に責任を持つならば、親しく会談して助言するのは裏切りだ。
 
コメント
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