7月24日衆院閉会中審査が行われた。和泉洋人首相補佐官から「『総理は自分の口からは言えないから、私が代わって言う』といわれた」と証言した前川喜平前文科事務次官。前川氏との対決となった和泉洋人氏は、記憶がないとしつつ、「こんな極端な話をすれば記憶に残っている。そうした記憶は全く残っていない。したがって言っていない。言っていない」と語気を強めた。記憶がないというだけでは弱い、言っていないというための、実に練られた論理を繰り出した。しかし記憶がないのならば言った可能性はあるし、記憶がないとうそをついている可能性もある。前川氏は当時の記録と記憶にもとづいて証言している。信用性がどちらにあるかは明白だ。
2015年4月2日、今治市の課長と課長補佐が首相官邸で柳瀬唯夫首相秘書官と面会し、「希望に添えるように進んでいます」と歓待を受けた。柳瀬氏は会ったかとの問いに、「記憶にございません」を繰り返した。官邸への入館記録もないという。入館が日本一厳しい官邸の入館記録がないのか、破棄したのか、それもいわない。
11月8日付けで文科省が加計学園にむけて叱咤激励のアドバイスをした文書が、これまでの存否不明から、存在していたと文科大臣は態度変更した。4条件クリアしていないという見立てだった文科省のアドバイスはハードルをクリアできるようにするための実に親切なものだ。逆にいうと、これこそ加計ありきの、加計のための証拠文書だ。ずっと前から2018年4月開学の最終条件を打ち合わせし早々とボーリング工事も始めた加計学園に対し、京都産業大学には開学時期も知らされず、のけ者にされ続けてきたのはあからさまな差別的扱い、不公平・不公正のきわみだ。
極めつけは、安倍首相の「加計学園の申請を知ったのは1月20日の決定の時」という大ウソだ。民主党大串議員が、加計幸太郎氏と安倍首相がゴルフ、会食をしたのは14回、問題になった2016年は7回に上っている、「獣医学部は話題に上らなかったか」と問うたのに対し、安倍首相は「いっさいございません」と明言。別荘も通りの向いという、ご近所でもあるご両人は、二日続きで会った記録もある。なのに、獣医学部のじの字も言わなかったというのはだれが考えても虚偽だ。大串氏は、ゴルフ会食の支払いはと聞くと、割り勘、おごったりおごられたりとの答弁。これに大串氏は、公務員は利害関係者と食事もしてはいけないのが規則だ、まして支払いをしてもらうなどとんでもないと指摘。そのうえで、安倍首相は、加計学園が申請をしたのを知ったのはいつかと聞いたのに対し、安倍首相はおどろきの答弁をした。2017年1月20日の決定の日に知ったと答えた。議場は、「ええ~っ」とどよめいた。これは質問者はじめ誰も想像だにしなかった答弁だ。安倍首相が、加計学園の特区申請を知らなかったというのだ。こんなウソは続くはずがない。くつがえる。
なぜこんなとっぴなことをいったのか。去年7回も親しくあっているのに、しかも申請を知っているのに、それを承知で利害関係者と会っていただけで公務員の責任を問われるということで奇手を打ったのだ。藤井4段でも考えられない異常な手だ。
明日の参院の審査で、さらにほころびをつかれ、きびしく追及されるだろう。
2015年4月2日、今治市の課長と課長補佐が首相官邸で柳瀬唯夫首相秘書官と面会し、「希望に添えるように進んでいます」と歓待を受けた。柳瀬氏は会ったかとの問いに、「記憶にございません」を繰り返した。官邸への入館記録もないという。入館が日本一厳しい官邸の入館記録がないのか、破棄したのか、それもいわない。
11月8日付けで文科省が加計学園にむけて叱咤激励のアドバイスをした文書が、これまでの存否不明から、存在していたと文科大臣は態度変更した。4条件クリアしていないという見立てだった文科省のアドバイスはハードルをクリアできるようにするための実に親切なものだ。逆にいうと、これこそ加計ありきの、加計のための証拠文書だ。ずっと前から2018年4月開学の最終条件を打ち合わせし早々とボーリング工事も始めた加計学園に対し、京都産業大学には開学時期も知らされず、のけ者にされ続けてきたのはあからさまな差別的扱い、不公平・不公正のきわみだ。
極めつけは、安倍首相の「加計学園の申請を知ったのは1月20日の決定の時」という大ウソだ。民主党大串議員が、加計幸太郎氏と安倍首相がゴルフ、会食をしたのは14回、問題になった2016年は7回に上っている、「獣医学部は話題に上らなかったか」と問うたのに対し、安倍首相は「いっさいございません」と明言。別荘も通りの向いという、ご近所でもあるご両人は、二日続きで会った記録もある。なのに、獣医学部のじの字も言わなかったというのはだれが考えても虚偽だ。大串氏は、ゴルフ会食の支払いはと聞くと、割り勘、おごったりおごられたりとの答弁。これに大串氏は、公務員は利害関係者と食事もしてはいけないのが規則だ、まして支払いをしてもらうなどとんでもないと指摘。そのうえで、安倍首相は、加計学園が申請をしたのを知ったのはいつかと聞いたのに対し、安倍首相はおどろきの答弁をした。2017年1月20日の決定の日に知ったと答えた。議場は、「ええ~っ」とどよめいた。これは質問者はじめ誰も想像だにしなかった答弁だ。安倍首相が、加計学園の特区申請を知らなかったというのだ。こんなウソは続くはずがない。くつがえる。
なぜこんなとっぴなことをいったのか。去年7回も親しくあっているのに、しかも申請を知っているのに、それを承知で利害関係者と会っていただけで公務員の責任を問われるということで奇手を打ったのだ。藤井4段でも考えられない異常な手だ。
明日の参院の審査で、さらにほころびをつかれ、きびしく追及されるだろう。