山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

椎間板ヘルニア奮戦記(6)まとめ2

2016年08月21日 17時03分02秒 | Weblog
椎間板ヘルニア奮戦記(6)まとめ2

2)椎間板ヘルニア、腰痛・臀部痛の原因は何だったのか

 これまでに何度も腰痛になった。17年ほど前には坐骨神経痛になった。スキーで疲れが極に達して症状がでた。起きても寝ても座っても痛くて脂汗を流した。でも割と早くよくなった。それ以後、ものを持つとき気を付けたことで、ひどい腰痛にはならなかった。
 こんどの椎間板ヘルニアは、腰痛と臀部痛だった。腰痛のみの17年前とは違った。椎間板がぐにゅっととび出て神経を圧迫しているMRIの映像を見て、ああこれは最終的には手術かなあと思った。物理的に神経を圧迫しているのだから、それを取り除くのはわかりやすい理屈だ。
 でも最近は、手術をしないのが治療の基本だそうだ。手術しても再発するケースが一定数あるそうだ。一方で、とび出た椎間板が縮むことが大いに期待できるようだ。私の場合縮んだかどうかは、再度のMRIを撮ってないのでわからない。縮むのを期待するだけなら痛み止めを飲んだり打ったりして安静にすればいい。しかしそれでは消極的だ。
椎間板ヘルニアで長年苦しんでいる人は多い。なかなかよくならず、いろんな病院や治療院を渡り歩く人もある。治療にも多様な方法がある。
わたしも痛みの原因と治療法について、インターネットでずいぶん調べた。私の体験から、痛みはトリガーポイントによるという理論にいちばん納得した。トリガーポイントとは、痛みの原因となる筋肉のしこりのことで、神経痛のような激痛やしびれをおこす。筋肉とともに、筋肉を包む筋膜にもしこりを生むようだ。だから筋筋膜性腰痛という。筋肉の緊張を緩めることで、しこりも改善する。股関節周りの継続的なストレッチが効果を発揮した。
 インナーマッスル、体幹筋肉がおとろえて、腹圧が低下することで脊椎を正しい位置に支えることができなくなり、ヘルニアが出て神経を圧迫する。この系統においては腹横筋その他の筋肉を強めれば、背骨や腰が支えられ、痛みやしびれが改善される。腹横筋を鍛えるドローイングが腹圧を高めていると実感できた。ドローイングは腹筋に力を入れて腹をへこませ、背骨にくっつけるような運動だ。
どうしてもわからないことがあった。それは、レントゲンで腰椎の間隔が正常であるにもかかわらず、なぜ椎間板がとび出たのかだ。不思議で仕方なかった。だが、腹筋が弱って腹圧が低下し、腹がせり出すような姿勢になって腰椎が歪んだ結果、椎間板がヘルニアとなって飛び出した。こう考えると理解できる。
 ならば、腰痛改善のためだけでなく、腰痛にならないためにも、日常的に腹筋、とくに腹横筋を鍛えることは大切だ。
去年の椎間板ヘルニアと今年1月に発症した臀部痛との関係はどうなのか。去年は腰痛と臀部痛が並行した。今年は腰痛はなかった。ということは今年はヘルニア再発はなかったということだ。
12月からのヘルペスによる後遺症で左わき腹の筋肉の神経が障害されて信号を発しなくなった。その結果、内臓の重さが左わき腹を圧迫してサツマイモ2本分のでっぱりができた。左右のバランスが崩れ、上半身下半身の統一した動きに破れが生じた。これが腰内部の筋肉に不均等な緊張を蓄積させた。その結果が臀部痛だ。
 一度は克服に成功しているので、二度目の発症には、地道なストレッチとトレーニングをつづければ治ると確信を持って臨んだ。結果はその通りになった。脇腹のでっぱりと腹斜筋の回復よりも痛みの回復の方が早かった。腹斜筋の回復も腹斜筋ドローイングで成功した。
体は微妙なバランスの上に成り立っていることを身をもって知った。だからあまり強くはなくても、様々な部位に刺激をあたえるトレーニング、緊張をゆるめるストレッチが大切だとしみじみ感じている。
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